山田先生、結婚すれば?
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刊行日 2026/10/01 | 掲載終了日 2026/10/01
ハッシュタグ:#山田先生結婚すれば #NetGalleyJP
内容紹介
第17回 小説 野性時代新人賞受賞作!
京都の大学図書館に勤める司書・山田朔太郎は、極度の人嫌いで、他人との関わりを避けて生きてきた。そんな彼が唯一尊敬しているのは、自身が心酔する「氏姓学(苗字の研究)」の権威・松教授だけだった。
ある日、教授の頼みでゼミの臨時講師を引き受けた山田は、学生たちの前で自身の苗字に対する強いコンプレックスを打ち明ける。すると学生から「そんなに嫌なら、結婚して苗字を変えればいい」と助言され、あろうことか結婚相談所への入会を決意する。
山田が提示した絶対条件は、容姿でも年収でもなく、ただ一つ。「自分を『山田』から解放してくれる、珍しい苗字の女性であること」。
苗字への執着が生んだ、前代未聞の婚活が幕を開ける!
おすすめコメント
第17回小説 野性時代新人賞「文句なしの大賞受賞作」!
今作の魅力は「山田先生」の人柄そのもの。
人嫌いでこじらせた山田先生が、京都を舞台に婚活に励むその姿、絶対応援したくなります。
第17回小説 野性時代新人賞「文句なしの大賞受賞作」!
今作の魅力は「山田先生」の人柄そのもの。
人嫌いでこじらせた山田先生が、京都を舞台に婚活に励むその姿、絶対応援したくなります。
出版情報
| 発行形態 | ソフトカバー |
| ISBN | 9784049721980 |
| 本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
| ページ数 | 244 |
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NetGalley会員レビュー
メディア/ジャーナリスト 448563
この作品、なんといっても主人公がいい。人付き合いが得意でない、苗字オタクの男性。大学図書館の司書だったのに、あるきっかけから「苗字」ゼミの臨時講師を務めることになってしまう。
人が苦手、特に女性が超苦手。流行りの店も知らないし、見た目も全くの普通でしかない。もう共感しかない。主人公は自分の「田中」という平凡な苗字を結婚で変えるために、婚活に乗り出す。苗字を変えたくて婚活とは素晴らし過ぎる。アタオカすぎてすっかり共感だ。
結婚相談所に登録するが、相手の対する要望はただひとつ「変わった苗字であること」、素晴らしい。
「小鳥遊(たかなし)」みたいなトンチ系の名字が紹介されるのも楽しい。
日本では、苗字はそう簡単には変えられないが、名前は生まれた時につけることができる。そして社会通俗に反しなければ、好きな名前をつけることができる。だから近年のキラキラネーム大量生産となってしまっているのだ。
「姫星」とかいて「きてぃ」と読ませる名前がある。しかし同じ漢字で「きらら」「きせ」「ひめせ」などもあるので、この名前の子供は大変だ。もっと大変なのは学校の先生だ。名前を間違って呼ぶなどということはあってはならない、緊張の瞬間だろう。
前に担当していた番組で、操船に関係する仕事をしていた夫婦が、子供の名前に「舵」が入ったものを付けようとしたところ、窓口で受付してもらえなかった、なんとか子供に「舵」のついた名前をつけられないだろうかという要望を紹介したことがある。番組で付き合いのあった政治家の仲介で法務大臣に直訴することになり、見事に人名漢字の大幅増化を成し遂げたことがある。「撫・芭・桔・梗・匂・鷲・燕・琥・珀・萌・蹴・柑・橙・舵・煌」などが名前に使えるようになったのも、この時の法律改正のおかげ。まだテレビが社会に影響力を持っていた時代のことだ。
この作品、新人作家のものだという。
ちょっと読みにくいところがないわけではないが、しかし何よりの話の運びが楽しい。次作も絶対に読みたい。