おんぼろ荘でも猫はまどろむ
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刊行日 2026/09/03 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#おんぼろ荘でも猫はまどろむ #NetGalleyJP
内容紹介
人生につまずいた時、隣にいたのは猫でした。
東京・谷中のおんぼろ下宿を舞台に描かれる、悩める若者たちと看板猫の優しい物語。
大学受験に失敗し実家に居場所がなくなった恵麻は、東京・谷中にあるオンボロ下宿「灰白荘」に入居することに。そこに居たのはふてぶてしさ全開の巨猫・ヌシ。管理人には「ここでは誰もヌシの行動を邪魔してはならん」と忠告され、他の下宿人も癖のある者たちばかりで不安を抱く恵麻。しかし自由気ままのヌシとの繫がりが日々を変えていき――。
これは猫から人のあたたかさと夢を教わる、優しい物語。
<目次>
第一章 灰猫荘のヌシ
第二章 結構毛だらけ猫灰だらけ
第三章 肉球は柔らかいだけじゃない
第四章 やんのかステップの真実
第五章 キトンブルーの瞳
第六章 いつもここにはヌシがいる
おすすめコメント
おんぼろ下宿の主(ヌシ)!ふてぶてしさMAXの大きな猫はいかがですか?
猫好き作家・湊祥が贈る、悩める若者たちと看板猫の優しい物語です♪
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出版情報
| 発行形態 | 文庫・新書 |
| ISBN | 9784299076427 |
| 本体価格 | ¥773 (JPY) |
| ページ数 | 256 |
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閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
書店関係者 1068733
秋田から東京谷中の昭和感たっぷりの灰猫荘にやってきた恵麻ちゃん。
どてっとしたおっきい猫のヌシがいきなり玄関でお出迎え。そこに登場したのが強面の管理人のやっさん。恵麻ちゃんの戸惑いがよくわかります。
灰猫荘のメンバーはとても個性豊かな人たち。だけど恵麻ちゃんが落ち着けて本音でお話てきるいい人たち。
恵麻ちゃんも外見だけで判断されがちな住民さんも素直な気持ちをさらけ出して話してみれば、温かい信頼感に包まれていく。
気持ちを伝えることの大切さは実家に帰った恵麻ちゃんの行動でヒシヒシと感じました。こういう強さを持てるようになって、灰猫荘に来て良かったな、と思います。
重要なことをほどよいタイミングで教えてくれるヌシ。これはヌシなりの愛情表現ではないてしょうか。
大学生というまだまだ多感な時期に灰猫荘で過ごしたことは、これからの人生での宝物になりそうですね。
図書館関係者 1038994
一気読みしました。
ふてぶてしい猫を中心に下宿生たちが、それぞれの人生を自由に生きている。
縛り付けられていた人生から、自分だけの人生を生きる決心ができたのも、この環境があったから。
個性豊かな登場人物の中で、ハルが特に気に入りました。自分に自信が持てず自己肯定感が低めだけど、実はスゴイやつ。美月ちゃんと上手くいくといいな。
主人公をいつでも味方してくれたおばあちゃんの存在も大きい。秋田に帰ったシーンは気分爽快。
あの人やあの猫の正体も!全てが繋がっている。
レビュアー 946550
都会の古い下宿を舞台にした心温まる日常ドラマでありながら、散りばめられた伏線が驚くほど鮮やかに回収されていく、ミステリーのような謎解きの面白さがつまった傑作といえるのでは!?
何気ない会話の中で語られた過去のエピソードや、昔の思い出が実は……ということが明かされる瞬間の爽快感は格別でした。文章も読みやすく、すっと胸に入っていくる感じがしました。
温かい人間模様に知的な謎解きのスパイスが加わることで最後までページをめくる手が止まらない。そんな読書体験でした。
レビュアー 1469440
アニメ画像が浮かんできそうな小気味よさ。
其処は下宿「灰猫荘」。大学生主体の下宿。
管理人は、タトゥーあり、ドレッドヘア、顔濃いめ。
主(あるじ)の名前はヌシという。猫である。
取り揃えたかのような個性の面々。
癖の強さは個性とも言う。
かわいい、もてたい、オタ活、サブカルくそ野郎、イケメン。
医者にならない人生があり、作家になった人生があり。
親とか地元とかあるべしから、距離をとる向こう見ず。
自分に湧くなりたいを曇らせるのは
誰の見た目か年齢の意識か。
道の迷い方、知っといたほうがいいかも。
いましか出来ないことってあるみたいよ。
もしかしてヌシって、願望長者?
教育関係者 645139
《猫は何も教えない。ただ、生き方を見せている》
語り手の恵麻は、まかない付きの古びた下宿「灰猫荘」で暮らすことになった。
そこには、ヌシという名の大柄なサバ白猫が住みついていた。
名前からして「ヌシ」。
灰猫荘を陰で支配する、人ならぬボスなのか。何か不思議な力を秘めた猫なのか。そう身構えながら読み進めた。
ところがヌシは、人語を解するわけでも、話すわけでもない。もちろん、超能力があるわけでもない。
とびきり賢くもなければ、地域猫のボスですらない。
灰猫荘の人々から愛され、人間の都合などお構いなしに暮らす、大柄なだけのごく普通の猫だ。
では、そんなヌシがいる灰猫荘で、なぜ物事は少しずつうまく回り始めるのだろう。
読みながら、首を傾げていた。
そして、やっと思いついた。
きっとヌシは、ギスギスすることもある人間関係の潤滑剤になっているのだ。
皆が同じ猫を気にかけ、同じ出来事を話題にする。
ヌシの気ままな行動を怒らず、「猫だから仕方がない」と受け入れていく。その積み重ねが、人と人との距離を少しずつ近づけ、凝り固まった気持ちまでほぐしていく。
勉強以外のことにはどこか疎く、自分の生き方を決めきれずにいた恵麻も、ヌシや灰猫荘の人々と触れ合う中で、次第に肩の力を抜いていく。
ヌシが誰かを救ったように見える場面もある。
しかしヌシ自身には、そんな意図など全くなかったはず。ただ気になったものに、猫として反応しただけ。
人が後から意味付けただけ。
そう。
ヌシは、人間の都合などお構いなしに、「自分であるがまま」に生きている。
それでも、その生き生きとした姿と、ヌシを受け入れる人々の様子は、恵麻には眩しく見えたのかもしれない。
だから恵麻は、中学生の頃以来となる、あの短編を書くことができたのだろう。
やがて恵麻は、ヌシの過去に触れ、自分自身の過去とも向き合うことになる。
そして、自分の未来を切り開くための決心をする。
長い長い間、人と共に暮らしてきた猫。
人語も超能力も必要ない。
ただ猫として、人のそばで気ままに生きている。そんな身近なパートナーだからこそ、人の心をほどき、迷う人にもう一つの生き方を見せることがあるのだろう。
猫、飼ってみたくなってしまった。
レビュアー 1564344
東京・谷中にある下宿を舞台に、秋田から上京してきた大学生・恵麻を主人公に、個性豊かな下宿生たちと存在感たっぷりの猫ヌシとの交流を描いたふうわりと優しい物語。みなそれぞれ悩みを抱えているのだが下宿生たちが助け合い、乗り越えていく。強面ながら面倒見の良い管理人さんに見守られ、ふてぶてしい程自由なヌシを傍らに感じながら真っ直ぐな成長を見せる恵麻。全体的にややマイルドに感じたが、これくらいとことん優しい物語も癒しの読書としてはいいのかもしれない。
レビュアー 746064
親族一家が医者で職業が決まっている。医大受験に失敗して東京の私立大学の文学部に入学。恵麻は鳥かごから出るべく灰猫荘というオンボロな下宿先に入る。そこには巨大猫のヌシがいた。個性強い人々たちとの痛快コメディどたばた物語。人見知りのかよわい少女がまわりに助けながら成長していく。ひととして大事なことを学びながら自分のゆく道をみつける。読みながら、いいねのボタンを幾度も押す。読みやすく設定も展開力も満点。読了感が心地よい。
レビュアー 781279
谷中の下宿「灰猫荘」を舞台に描かれる、学生たちとふてぶてしい猫のお話。
猫の名前はヌシ。下宿人たちはヌシの行動を邪魔してはいけない。
管理人のやっさんをはじめ、ここに導かれるようにやって来た若者たちが個性豊かでめちゃくちゃ面白かったです。
「灰猫荘」最高ですね!私も学生時代にこんな下宿先に住んでみたかったです。
自由であるようでいて、見守ってくれる人がいる安心感。おかえりと言ってくれる人がいて、ヌシが気まぐれで寄ってきてきてくれるし最高の環境です。
そのなかで、恵麻は自分の道を探り出します。
自分の意見を言えない、自分から一歩踏み出せない恵麻。
大学受験に失敗したのかもしれないけれど、「灰猫荘」で暮らせるならそれだけで大逆転だと思います。
恵麻が「灰猫荘」で暮らすうちに、色んな人と出会い繋がっていく姿が微笑ましかったです。
「灰猫荘」では優しい人しか出てこないところもいいですね。恵麻のお祖母ちゃんも最高でした。
猫が繋いでくれる優しい人との繋がりに、心がぽかぽかと温かくなりました。ヌシの行動の一つ一つが可愛すぎて、ヌシをもふもふしたくなりました。
猫好きで、自分の道を探している人におすすめです。
書店関係者 940038
ヌシは何かを説教してくれるわけでも、励ましてくれるわけでもありません。
ただ、自由に生きている。
でも、その姿を見ているうちに、「自分も自分らしく生きていいんじゃないか」と思えてくる。
猫に人生を教えられるなんて! いや、むしろ教わることのほうが多い! ヌシ、最高すぎる!!
癖の強い下宿人たちも最高で、灰白荘での日々は、にぎやかで、ちょっとおかしくて、そしてものすごくあたたかい。
笑って、癒やされて、気づけば心までほっと温まる物語です。
図書館関係者 831903
谷中の灰猫荘を舞台にした、
秋田から上京してきた女子大学生恵麻の
成長物語。
すべての登場人物(猫のヌシを含む)が、
とんでもなく個性豊かではあるけれど、
心優しい人たちばかりで、
読みながら、
ひだまりの中にいるような、
そんな温かい気持ちになりました。
もう一度大学生に戻れるなら、
灰猫荘で暮らしてみたいなぁ。
レビュアー 1095710
医学部進学の道を閉ざされ、私大の文学部への進学のために秋田から東京・谷中の「灰猫荘」へ引っ越してきた恵麻。築数十年はくだらないと思われるおんぼろな下宿先には管理人・谷津や数人の下宿仲間と、かなり…だいぶ…とても大きな猫・ヌシがいて、恵麻は戸惑いながらも彼らと親交を深めながら成長していく…という物語です。
個性豊かな管理人や下宿仲間はもちろん、ふてぶてしい巨大猫との距離感がなかなか掴めずに戸惑っている恵麻の様子が目に浮かんで、「そうじゃなくて…」と心配したり「頑張れ!」と応援したりしながら読み進めていました。
恵麻が、生きていくうえで必要な優しさや力強さを得て成長していく姿を、皆さんで一緒に見守ってほしいです。
ヌシの正体(?)は乞うご期待! 恵麻と一緒に驚いてください。
続編や映像化も期待します。