Re:Visual
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刊行日 2026/08/27 | 掲載終了日 2026/08/26
ハッシュタグ:#ReVisual #NetGalleyJP
内容紹介
学生時代、メジャーデビューも囁かれた実力派V系バンド「Lueur(リュール)」のボーカルとして活躍した宏弥だが、その栄光も今は昔。授かり婚を機にバンドを辞め、音楽から離れた宏弥は、今や丸々と太った身体と広い額を持つ典型的な冴えない中年になっていた。
家族とのすれ違いが重なり離婚に至り、失意の中で実家に戻った宏弥は、先の見えない日々にため息をつくばかり。だがある朝目覚めると、どういうわけか、ボーカルとして鳴らした二十一歳の頃の身体に若返っていて――。
Lueur時代からの友人・楓の導きで、正体を隠したまま息子の昴らとバンドを結成した宏弥は、図らずも同世代として、娘や息子と接する機会を得る。
すると、離婚前のついこの間まで同じ屋根の下で暮らしていたはずの二人から、聞いたこともない悩みが飛び出して!?
出版情報
| 発行形態 | ソフトカバー |
| ISBN | 9784569861548 |
| 本体価格 | ¥0 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
レビュアー 946550
青春時代の輝きを失った中年男性が、不思議な力を持つ黒いピックのネックレスをきっかけに、もう一度自分と向き合う。
これは新たなるリライフ!! でした。
物語の中で、音楽を愛する世代間の違いとして語られる会話など、なるほどなあとうならされました。何気ない日常のリアルな描写がとても印象的で説得力がありました。
登場人物たちが不器用ながらもお互いを見つめ直し、優しい絆を取り戻していく様子に感動しました。ラストも良かったです!!
アニメ化してほしいです!!
図書館関係者 1038994
想像の何倍も良かった。
冴えない中年の再生物語。なんだかんだ言っても見た目って大事だなと思います。
ヒロの誠実さも変わっていない。
見逃してしまっていた感情も、ヒロとしては見えてきて、取り戻せてきて、やり直せそうな錯覚を抱く。しかし…。
不思議な力を利用して昔をやり直すことを誰もが夢見るだろう。
レビュアー 956304
主人公がV系バンドのボーカルである点が楪一志氏らしくて良い。
『こんなことある?』という夢や幻想のようなものなのに現実味のある再生物語。
マジックリアリズムと言えばいいのでしょうか。
あの時こうしていれば、あの時の真実は何だったのだろう、あの時、あの時は…とどうしても人間は過去について考えすぎてしまう生き物。
大切な人たちにはバレないであろう若い頃の姿に戻り、自分が知らないところで大切な人たちがどのようなことを考え、どのような行動をしていたのか、真実を知った時の感情が繊細に描かれていて良かった。
たった一つのことがきっかけで崩れるのではなく、小さなことの積み重ねで崩れるものがある。壊れるものがある。失うものがある。
修復はほぼ不可能。
私も『あーあ、もういいや。呆れた。時間の無駄だな』と人間関係を切ることが何度もあったけれど、修復しようとも思わない。
私がこういう性格だからこそ、私にとって本当に大切な人のことは永遠に大切にしたい。
大切にするために必要なことを教えてくれた作品。改めて慎重に慎重に関係を築いていこうと思った。
レビュアー 781279
あの時、こう決断していたら人生はどうなっていただろう?
誰しも考えることではないでしょうか
冴えない中年になった主人公が、ある日21歳のころの自分に若返ります。そして若い頃選ばなかった道へと進むことに。
V系のバンド名が登場してとても懐かしかったです。
若い世代は知らないバンドもあるかも知れないけれど、ぜひ聴いてもらいたいなと思いました。
語り手が変わり気持ちが伝わってきて、胸が苦しくなりました。世代や環境によって共感する人物も違うと思います。
幅広い世代に読んでほしいと思うと同時に、推し活にハマっている人に読んで欲しいです。
選ばなかった分岐点に戻り、もう一つの人生を追体験しているようで面白かったです。
レビュアー 1821913
「あなたは、若返ったら何をしますか?」
このことを考えながら、読み進めました。
これは、人生をもう一度やり直す。
まさに”ReLife小説”。
21歳の姿に若返った宏弥が、もう一度、音楽と向き合い、そして家族との関係を見つめ直していく物語です。
印象的だったのは、20年前のヒロと現在の宏弥で、見た目が変わるだけで、周囲の反応まで変わってしまうこと。
V系バンドへの偏見やルッキズムなど、“見た目”で判断される社会のリアルも描かれていました。
そして何より胸が熱くなったのは、息子・昴たちと結成したバンド「RE born」。
仲間と1つの音楽を作り上げる姿に、「バンドってやっぱりいいな」と感じました🎸
さらに、父との関係や、娘・莉亜のエピソードから描かれる”推し活との距離感”も印象的。
推しがいることは素敵。
でも、その距離感を見失わないことも大切だと思う。
音楽、家族、人生のやり直し、そして”推し活”まで。
いろいろなテーマが詰まった、考えさせられる一冊でした✨
レビュアー 1469440
ライブ会場の熱気や流れてくるイントロの酔狂
はじまりの躍動、これから何を魅せてくれるか
期待が高まる。
視界を奪われている場合ではないと気づくのに
多くの時間はかからなかった。
まさか独りになるなんて。
俺は何をした?何もしなかった。
人生は社会は家族は、絶えず動いている。
息子は楽器を手にし、娘はメン地下に推し活に走り、
妻は働く稼ぐ。
離婚したけれど、太ったけれど、まだ終わりじゃない。
あの時、の後悔があった。
あの頃、やりきれなかった悔恨があった。
後悔を人生の欠損にするか経験値とするか。
終わらせちゃいけないんだ。
目の前のことって、必要だから起こるのだとしたら
他でもない私を選んで起こってくれたことに
向き合おうと思った。
教育関係者 1049327
若いころの姿に戻れたら・・・・。
腰や足が痛くなった時、鏡にうつる自分の姿にぎょっとしたりしたとき、
ふとよぎるのがこの言葉だ。
その夢(?)がかなってしまった中年男のお話である。
若者の夢の代表のようなバンド、そこで活躍していた自分の姿に戻り、
中身は中年男が自分の人生を振り返る。
若いころには気づけなかった様々な思いをかみしめながら、
もう一度人生をやり直す姿にホロッとしたり、ハラハラしたり。
家族という言葉だけによりかかってはいけない。
大切な人たちと分かり合うことの大切さを感じさせられるお話だった。
書店関係者 575593
ここ話はどう着地するんだろうと思いながら読み進めたけれど、この終わり方は良いかも。強引に上手い話に丸めて終わるよりも、人間の感情ってそんな簡単に整理できないよねという感じのこの終わり方の方が私はしっくりきた。
レビュアー 513020
新しい家族の為、ビジュアル系バンドから脱退する決断をした宏弥。20年を経て家族の形が変わり悶々とする日々の中、旧友と再会し・・
タイムリープ系の願いをかなえるドタバタコメディタッチかと思いきや、ルッキズムに焦点を当て、さらにはルッキズムに親和性のあるカテゴライズにも踏み込み、家族との向き合い方を真摯に突き止めていく様子に、中年世代ど真ん中の自分としては思わず襟を正した。
日々の選択の連続に疲れ果てて楽な選択、考えの放棄と思い当たる節が全くないとは言えない自分がもどかしくも思う。
それでもタイムリープの奇蹟が切っ掛けとはいえ、自身の選択を振り返り、誤りに気づき前を向き真摯に向き合う姿は感動的ですらあった。
ルッキズム、カテゴライズと現代の価値観にどっぷりと嵌りつつも、脱却する為の至極真っ当なことを教え諭す感動の物語。
メディア/ジャーナリスト 2102938
不思議な力で全盛期の姿に若返った41歳の落ちぶれバンドマンが、正体を隠して息子とバンドを組み、バラバラだった家族の絆を取り戻していく物語。主人公が妻や子供たちの本音、そして音楽とも向かい合い直していく展開が非常に面白かった。
レビュアー 2049408
タイトルとあらすじを読んだだけで、V系にハマっていた時期があったアラサーとしては
読まなければいけないような使命感に駆られました。
面白かったというか、読む前の印象と読後の印象が結構違いました。
とってもいい意味で違いました。
もし自分が今のまま見た目だけ若返ったら?なにをする?なにを取り戻したい?
とても考えてしまいました。
いろんな「たられば」が無限に脳内を駆け巡っていって、時折ハッとさせれられるような文章もあり。
これは読む世代によって感じ方が変わりまくるのではないでしょうか。
アラサーの今だからこう感じたものも、たとえば20代前半とかに読んでいたらまた違った視点で自分をリンクさせて読み進めるのかもしれない。
偏見とかルッキズムとか推し活とか、「多様性」と言う言葉が乱用されがちな今の時代にいろんな目線で語られていく部分とか、思った以上に思考の沼にずぶずぶ沈んでいく感じがありました。
でも、重いわけではなく、文章自体はすごく読みやすいんです。
なのにふと本を閉じた瞬間、もうそこは思考の沼なんです。
あと、やっぱり、バンドっていいなあ。