アコとリコ
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刊行日 2026/09/29 | 掲載終了日 2026/08/19
ハッシュタグ:#アコとリコ #NetGalleyJP
内容紹介
突然、仲良しグループから絶縁されたアコ。アコを助ける自由奔放な妹・リコ。
ふたりは星を見つめながら、絆を確かめていく……。
中2のアコと中1のリコ。ふたりは3年まえ、父親を交通事故で亡くし、それぞれ胸に大きな傷を抱えていた。
ある日アコは、仲よしグループから絶縁されてしまい、学校に行けなくなる。そんなアコを、リコは父が残したツリーハウスへと誘う……。
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著者/蒼沼洋人(あおぬま・ようと)
1980年、北海道稚内市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2008年、第6回北日本児童文学賞で優秀賞を受賞。14年、「さくらいろの季節」で第4回ポプラズッコケ文学新人賞大賞を受賞、同作でデビュー。22年、「波あとが白く輝いている」で第63回講談社児童文学新人賞佳作入選。著書に『光の粒が舞いあがる』(PHP研究所)、『ぼくがぼくであるために』(ポプラ社)などがある。
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★★★
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出版情報
| ISBN | 9784065447406 |
| 本体価格 | ¥1,700 (JPY) |
| ページ数 | 267 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
書店関係者 571250
アコとリコは1歳差の姉妹。しっかり者の姉のアコと、少しかわり者の妹のリコは、双子のように仲良しで、3年前に父親を事故で亡くしたことによる喪失感を抱えながら過ごす日々。
クラス替えで中学2年生になってから新しい友だちがふえ、新しいグループの子達と一緒にいるけど、なんとなくしっくりこないアコはそれでも妹のリコにみんなと仲良くするように言っている手前、状況を改善させようとしていたのに、ある日、突然グループから存在を拒否され学校へ行けなくなった。
アコと入れ違いに学校へ行くようになったリコの姿に心強さと同時に後ろめたさを感じ、心配をかけたくない思いとはうらはらに母親に本音を語れないアコ。そんなアコをリコは山へと連れていく。そこには父親との思い出がつまったツリーハウスが…!
家族を大きく包み込むような存在だった父親の死をなかなか乗り越えられない2人の内側にある嘆きは同じものじゃないけど、大きすぎる悲しみに飲み込まれ自分を責めてしまう彼女たちの静かで激しい欠落を抱える姿は読みながら何度も深呼吸が必要となりました。
ツラい状況でも人との交流を絶たなかったアコのしなやかさ、実はとても繊細なリコの優しい部分にふれ、寄りかかるのではなく支えあっている2人の強い絆が心にしみて、見えなくなった流れ星がアコとリコを未来へ導いてくれているのかも…という気持ちもうかんできます。読み終わった後、夜空を見上げたくなるような作品でした。
図書館関係者 841977
アコとリコ、実際は1歳違うけれど、誕生日も同じで双子のような2人。作中のアコとリコの関係性が素敵です。「月の裏側は見えない」アコを仲良しグループのLINEから削除した結依。アコが実は父親の死を3年経っても受け入れることが出来ないと知って、自分とは違う苦しさを抱えていることを理解しますが、だからといって結衣がアコにしたことは許されないこと。けれど、結依はまだ未熟だし、自分ばかりが不幸に思えるのも仕方がなかったのだろうと思います。自分の辛いところはなかなか表には出さない。だから、相手のことを本当に知るというのは難しいことだと思います。だけど、アコと結依にはきっかけがあって、お互いを知ることができ、友情も芽生えて良かった。リコがずっと痛みに耐えていたことにも胸を打たれました。
レビュアー 946550
身近な人とのすれ違いや深い喪失感。
お父さんの遺した思い出のツリーハウス。そして星空。
登場人物たちが家族や友人と温かい絆を取り戻していく姿がとても優しく描かれていて、素直に感動しました。
お話の中に登場する様々な絵が本当に魅力を放っていますね。
お父さんの描いた温かなタッチの家族の絵や、妹が姉のために贈る黒うさぎの絵など、言葉にできない大切な想いが絵を通して伝わってきて、じんわりとしてしまいました。
嵐を乗り越えた後のきらめく星空の描写も最高でした。アコとリコの未来に幸あれと強く思いました。
レビュアー 1045834
今つらさを抱えている子どもたちの
力になってくれる作品だと感じました。
子どもを支える大人のあり方にも
しっかり胸に刻まれるものがありましたよ。
主人公は責任感が強い中学二年生のアコ。
父の死に囚われ続けてきた彼女が、
どうあっても守りたいもののために、
いまを生きようとあがくストーリーです。
危うげな妹リコとがんばり屋の母との
平坦でない暮らしを支えたくて
背伸びする主人公がせつないですね。
一生懸命なアコに共感するあまり
学校で喰らう理不尽すぎるストレスに
ガチでへこみましたよ。
思わぬ活動を通じて
自分を取り戻していく様には
鏡合わせのように心が浮き上がりました。
苦しいときや迷ったときに
寄り添える大人がいるのといないのでは
やはり大違いですね。
損得勘定抜きで頑張っちゃう
あの人の存在はそれだけ大きかった!
何より目が離せないのは
予測不能なふるまいの多いリコ。
始めは色眼鏡で見てしまいましたが
彼女が必死に守ろうとするものが解ると
その見え方が変わってきました。
グッと来たのは悪い感情を切り裂く
パワフルな絵と決めゼリフ。
終盤に出る突き抜けた発想のブツも
ハートにぶっ刺さりました。
なんてまぶしい姉妹の絆でしょう!
いざという時の二人の決断には息を呑みましたよ。
最悪の人間関係が動き出すさまもみどころ。
意外な人の意外な言動には要注目です。
家庭環境の多様性にも学びがありました。
これは人のことを思いやる想像力を
美しい物語で育んでくれる一冊でもありますね。
大人として考えさせられたのは
子どものためのセーフティーネットの
持続可能性を担保する仕組みづくりのこと。
姉妹に受け継がれた生きづらさに効く発想法は
私も大切にしていきたいと感じました。
軽妙なテンポと面白さの中に
重厚なテーマを織り込んだ傑作。
多くの人の手に届いてほしいです!
(対象年齢は10歳半以上かな?)
レビュアー 781279
双子のような姉妹、中2のアコと中1のリコ。
ふたりはまるで双子座の2つの星のよう。
お互いにきらめきながら、寄り添う姿がとても良かったです。
姉妹は三年前に父親を亡くし、言葉にも行動にも影響がでるほど大きな心の傷を負っています。中学生の彼女たちは傷つきやすいし、心を閉じてしまうこともあります。
双子のようでいて個性が違うふたり。だからこそお互いを守らなければという強い思いが伝わってきました。
でも、父親が残したツリーハウスで過ごすうちに、今まで見えていなかったものが少しずつ見えてきて、三年前に止まったままだった時間が少しずつ動き出すようでした。その瞬間があまりにも眩しくて涙が止まりませんでした。
大人だって自分が辛いときは、人の事情も分からないのに他人を羨んだり、幸せそうで羨ましいなと思ってしまうこともあります。ただ誰でも他人に言わないだけで心に何かを抱えているものです。
アコとリコはまだ中学生。これからも沢山の人と出会い笑ったり泣いたり怒ったりしていくことでしょう。
でもふたりならきっとゆっくり焦らずに、自分の道を見つけて成長していくのでしょうね。
図書館関係者 1038994
責任感が強すぎて弱音を吐けなかったアコ。
自由奔放に見えて、過去の出来事で自分を責め続けていたリコ。
一見バラバラに見える姉妹だがお互い支え合い、まるで双子のよう。
うさぎ座にまつわる言い伝えや、うさぎの絵などが随所にキーワードとして出てくる。
お父さんとの思い出のツリーハウスには秘密がいっぱい。
誰かが誰かを思いやる。温かいストーリー。
レビュアー 1049450
双子のようなアコとリコ。
型破りなリコを、「もうちょっと周りに合わせた?」とアコが世話を焼くような関係かと思ったら、リコもアコを支えていて、こういう関係っていいなと思った。
アコに当たりのきつい結衣の家庭環境がわかったあと、すぐに打ち解けるのではなく、リコも含めてぎこちない関係が続くところがリアルでよかった。
蒼沼さんの文章は流れるように美しく、読んでいて心地が良かった。