カナエトメイ 怪奇専門探偵事務所3
ログインするとリクエスト可能か確認できます。 ログインまたは今すぐ登録
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2026/09/15 | 掲載終了日 未設定
文芸小説 | ミステリー/サスペンス | ホラー
ハッシュタグ:#カナエトメイ怪奇専門探偵事務所3 #NetGalleyJP
内容紹介
全部、仕組まれていた――。意図的に呪具を生み出し、流通させる厭魅(えんみ)商店とは。
呪殺された家族の復讐を誓う私立探偵・御燎(みりょう)かなえと、呪いを視る宿命を背負わされた助手・早凪冥(さなぎめい)。闇バイトの現場から持ち出された一本のビデオテープには、在りし日のかなえたちの姿が映っており……。
呪具×異色バディホラー第3弾!
装画:champi
【目次】
序 一章 収穫を待つ者は何処より来たるか 二章 緒ノ如キモノヲ辿リテ 三章 諸人こぞりて災い来たる
【著者プロフィール】
嗣人(tuguhito)
熊本県荒尾市出身、福岡県在住。温泉県にある大学の文学部史学科を卒業。在学中は民俗学研究室に所属。2010年よりWeb上で夜行堂奇譚を執筆中。妻と娘2人と暮らす。著作に『夜行堂奇譚』『木山千景ノ怪顧録』『穂束栞は夜を視る』『カナエトメイ』『天神さまの花いちもんめ』(産業編集センター)、『文豪は鬼子と綴る』(竹書房)など。
関連サイト https://x.com/yakoudoukitann
出版社からの備考・コメント
・読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!
・発売前作品のため、ネタバレとなるレビューはお控えください。
・いただいたコメントは各種販促活動に使用させていただく場合がございます。
※校了前のデータを元に作成しております。刊行時には内容が異なる場合がございます。
※すべてのリクエストにお応えできない場合がございます。予めご了承ください。
【書店員の皆さまへ】
書籍のご注文や拡材をご希望の書店さまは、
恐れ入りますが<産業編集センター出版部>まで直接お問合せをお願いいたします。
出版情報
| 発行形態 | ソフトカバー |
| ISBN | 9784863115057 |
| 本体価格 | ¥1,900 (JPY) |
| ページ数 | 246 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
教育関係者 645139
《真の相棒になった瞬間、災いもまた歩み寄る》
『序』
初めは、この男がなぜこんなことをしているのか、皆目見当がつかなかった。
自分に対して。
相手に対して。
⸻
『1章 収穫を待つ物語はいずこより来たるか』
御燎怪奇探偵事務所へ、「息子の様子が変だ」と相談に来た母・友枝。
かなえは元刑事としての経験から、初めは取り合わないつもりだった。だが、冥の勘を信じて動く。
この二人は、本当によいバディになってきたと感じるシーン。
冥は、中学生で止まっていた勉強を始め、調査に応じて服装やアクセサリーも変えるようになった。前を向き始めた姿が心強い。
ただ、その分かなえが自分の年齢を気にしすぎるようになったのは、少しかわいそうでもある。
そして、まさか「頭が爆発する」という、あまりにもショッキングな展開になるとは。
本来なら、かなえは冥にそれを見せ、「呪い」が見えるか確かめるべきだった。
だが、冥の心に傷を負わせることを恐れたかなえは、彼女を正面から抱きしめる。
その一瞬に、かなえの想いがしっかりと表れていた。
そして、犯人が使った呪具は、“博士”なる人物から渡されたものだとわかる。
とうとう、真相へ向かって二人が近づき始める。
だがそれは、向こうも二人へ歩み寄ってくるということ。
嫌な予感を残して、一章は終わる。
⸻
『2章 緒ノ如キモノヲ巡リテ』
呪具を扱うネットショップ「魍魎商会」の存在が明らかになる。
これで、警察も特対も動けるようになった。
すべてが解決したら、二人は普通の探偵と、ただの助手になる。
そんな明るい未来がちらりと見えたことに、希望を感じる。
しかし、よりによってそんな時に、冥の母が現れるとは。
亡き娘を今も愛し続けるかなえとは正反対の、冥の母の傍若無人ぶり。読んでいて、思わず顔が歪んだ。
それでも、別れ際に冥がつぶやくように言った一言。
無償の愛とは、母親から子どもへではなく、本当は子どもから母親へ向けられるものなのではないか。
ふと、そう思った。
そうして、冥の最初の呪いは解かれた。
それと同時に、彼女がこれまでどれほど必死に背伸びをしてきたのかを実感してしまった。
まだ、十七歳なのだ。
そんな冥を守るのが、大人の役目。
かなえや甘粕たちの役目なのだ。
⸻
『3章 諸人こぞりて災い来る』
回収屋絡みの調査の中で、かなえが手にしたビデオ。
そこには、かなえの家族の姿が収められていた。
夫と娘は、殺される以前から監視されていたのか。
誰に、なぜ。
さらに、綾地にも口寄せできない、ふたりの魂は今どうなっているのか。
嫌な予感が、ひと回り大きくなって迫ってくる。
魍魎商会とは何か。
そして、“博士”とは何者なのか。
この事件は、もっとずっと前から始まっていたのか。
かなえは、ずっとねっとりと見つめられてきたのか。
それでも動じないかなえの意志には、感心するしかなかった。
いや、それはむしろ、さらなる闘志を燃やすきっかけになったのかもしれない。
とうとう、かなえと冥の目的が完全に一致する。
ここで、本当のバディが誕生した。
胸が高まる。
それなのに、これから迫ってくるものへの嫌な予感も、どうしても拭い去れなかった。
⸻
そして、ようやく『序』の意味がわかった。
吐き気とともに。
ただ、一つだけ希望が見えた気がする。
未来は、予定調和ではない。
だからこそ、それぞれの運命を懸けた本当の勝負は、これから始まるのだ。
⸻
付記
今回の不可思議な各章のサブタイトルは、読み終えてから見返すと、さらに深く響いた。
『収穫を待つ物語はいずこより来たるか』
――物語の起源への問い。
『緒ノ如キモノヲ巡リテ』
――何かがつながり、動き始める予兆。
『諸人こぞりて災い来る』
――新たな人物たちと災いが、一斉に押し寄せる気配。でも、原文からの一筋の光が。
そう読めた。
このシリーズは、予想していた以上に大きな波を持つ物語へ育っていく気がする。