デジタル社会の歩き方
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刊行日 2026/08/18 | 掲載終了日 2026/08/20
ハッシュタグ:#デジタル社会の歩き方 #NetGalleyJP
内容紹介
「炎上」「AI」「アルゴリズム」
最近ネットがおかしい?
コロナ禍後の「いま」を記録しつづける新鋭ジャーナリストが提起する課題とは――。
気付かないうちに変わってしまったデジタル社会の「リアル」を読み解く。
「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」を受賞した著者による「群像」の人気連載エッセイを書籍化!
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著者/竹田ダニエル(たけだ・だにえる)
1997年生まれ、カリフォルニア州出身、在住。カリフォルニア大学バークレー校大学院在学中。「カルチャー×アイデンティティ×社会」をテーマに執筆し、リアルな発言と視点が注目されるZ世代ライター・研究者。「音楽と社会」を結びつける活動を行い、日本と海外のアーティストを繋げるエージェントとしても活躍。2023年に「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」を受賞。著書に『世界と私のA to Z』『#Z世代的価値観』『ニューワード、ニューワールド 言葉をアップデートし、世界を再定義する』『SNS時代のカルチャー革命』がある。
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★★★
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出版情報
| ISBN | 9784065444894 |
| 本体価格 | ¥1,900 (JPY) |
| ページ数 | 215 |
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NetGalley会員レビュー
メディア/ジャーナリスト 448563
前にあるテレビ番組のMCの方と「インターネットの登場は、現代の産業革命で、我々はまさにその渦中にいる」みたいなことを雑談したことがある。
インターネットは私たちの生活を変えた。今やたいていの仕事はパソコンとスマホで完結してしまう。だからノマドワークという新しい生き方もできるようになった。
そしてAIの出現。時代が、生活が劇的に変革しようとしている。
テクノロジーの変化を先導しているのはアメリカだ。そして中国。軍事産業がテクノロジーの進化の旗振り役ということを考えると、ロシアだってけっこうなテクノロジー先進国なのかもしれない。いずれにせよ、日本はテクノロジーの進化に乗り遅れてしまった。
日本はなぜテクノロジー後進国になってしまったのか。電子部品や電子機器の製造、ハードウェアの世界では日本は決して後進ランナーではなかった。しかしソフトウェフの流れに乗り遅れてしまった。
その大きな原因の一つは「言葉」の問題。日本語は高度で複雑に構築された言語だが、情緒を描くのには優れていても、事実を描くことには優れていない。曖昧で婉曲な表現は得意だが、ズバッと切り込むような表現には向いていない。だからコンピュータと日本語は相性が良くないのだ。
しかもコンピュータの世界の共通言語は「英語」だ。例えば韓国も、中国も、インドも、英語を第二の言語として本格的に教育に取り込んでいる。だからある一定の教育水準以上では、英語への苦手意識などはない。英語は使えて当たり前、ただの道具に過ぎない。英語を使いこなせないということは、そもそも道具が使えないということ。勝負の場に出られないということなのだ。
ところが日本人はどういうわけか英語が苦手だ。ある程度読むことはできても、話せない、書けない、使いこなせない。これではインターネット社会では勝負にならないどころか、勝負の場に出られない。
その結果、日本はテクノロジー後進国に成り下がってしまった。テクノロジーが社会を牽引している現代、結果、日本は全てにおいて後進国に成り下がってしまった。
この本を読んでいて、文章は縦書きなのに、横文字になると途端に文字が90度右回転してしまう。こういうところにも日本語の弱さが出てくる。
私は普段、企業の人事戦略を紹介するテレビ番組を制作しているが、新しいスタートアップ系の企業では、部署名が複雑な横文字だったりする。人物の肩書きを記す時に「部署名をアルファベット表記で」と取材対象企業から指定されることがたまにある。この番組ではデザインの関係で、人物の名前と肩書きは縦書き表記になっている。つまり、この本でのアルファベット表記と同じような現象が起きる。
こういうところが日本語は厄介だ。
ならば全て横書きにすればいいという考え方もあろうが、長年慣れ親しんできた縦書きからはなかなか離れられない。
こんなところにも、デジタル社会での日本の苦戦の原因が現れているような気がする。
この本で印象的だったのは、
・SNSは「カス化」する
・Z世代2.0にとっては、ユニークで本質的な自己表現よりも、いかにアルゴリズムと共存できるかが重要なスキル
・オフラインでいることは贅沢品
若い世代には当たり前なのだろうが、産業革命を通り抜けてきた我々「ご老人」世代にはなかなか馴染めない感覚だ。
しかしこれが時代の流れなのだ。もはやついて行けるとは思えない。ただ理解するだけで精一杯だ。
でもその理解の大いなる助けがこの本だ。ありがたい。
教育関係者 468529
さまざまな視座による刺激がたくさんの一冊だった。
アメリカがくしゃみをすると日本が風邪をひく、と教わった子ども時代だけど、昨今のアメリカの状況をニュース等で知るにつけ、たとえくしゃみをしたとしても風邪をひきたくはない…とうっすら考えていた。自分のその思考がどこからくるのか、竹田ダニエルさんの論考によってすっきりした。
また音楽…ティラースウィフトさんの発言の背景にあるものや社会の反応、チャペルローンさんに対しての考察も、注目していただけに読み応えがある。
そして今の社会がどれだけ生きづらいかと考えてしまう。SNSによって生きやすさの多様性をお互い尊重するのではなく、エコーチェンバーに囲まれて自分の意見を補強することはできても、まったく異なる意見を排し糾弾し、挙句の果てに自分の意見を通して勝ち誇り、充足感を得るような状況に陥っている。こんな状況で、メガヒットを飛ばすとどんな目にあうのか。今後、恐れているのは言論や表現の自由を侵す前に自粛し忌避してしまう風潮になることだと感じた。
そして、この本を読んで想いを新たにしたのは以下のことである。
私の身体をどうするかは自分が決めること。私を不在にした状況で誰かが決めることではない。