シャルル゠ルイ・フィリップ ショートセレクション ずるやすみ
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刊行日 2026/08/12 | 掲載終了日 2026/08/19
ハッシュタグ:#シャルルルイフィリップショートセレクションずるやすみ #NetGalleyJP
内容紹介
フィリップ作品に登場する人物は、自身がこどものころからよく見知った、小さな町の住人たち。ことさらひねりを効かせたオチや意外な結末が用意されているわけではないけれど、それがかえって人生の真実をみごとに表している。
収録作品
弟/箱車/アリス/もっとも罪深き者/聖水/贋金/自殺未遂/老人の死/降誕/隣どうし/こどもの悲しみ/命びろい/再会/来訪/ティエンヌじいさん/ずるやすみ/心すなおな人たち/ともだちどうし/訳者あとがき
おすすめコメント
フィリップ作品を味わうと、彼が好んで描いた、こどもにはこどもなりの、老人には老人なりの喜びや悲しみがあることが、よく伝わってくる。それぞれが抱く気持ちにそっとよりそい、それらを細やかに言葉へと紡いでいった。ひとの一生は、いかにこうしたささやかな一瞬の連なりなのかと、読後の深い余韻をさそう。どんなに悲惨な出来事を描いていても、そのどこかユーモラスな筆づかいで、登場人物たちに対する愛情がうかがえる。
フィリップ作品を味わうと、彼が好んで描いた、こどもにはこどもなりの、老人には老人なりの喜びや悲しみがあることが、よく伝わってくる。それぞれが抱く気持ちにそっとよりそい、それらを細やかに言葉へと紡いでいった。ひとの一生は、いかにこうしたささやかな一瞬の連なりなのかと、読後の深い余韻をさそう。どんなに悲惨な出来事を描いていても、そのどこかユーモラスな筆づかいで、登場人物たちに対する愛情がうかがえる。
出版情報
| 発行形態 | ハードカバー |
| ISBN | 9784652207031 |
| 本体価格 | ¥1,300 (JPY) |
| ページ数 | 207 |
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NetGalley会員レビュー
レビュアー 1873581
ヨシタケシンスケさんの絵に誘われて読みました。
人々は木靴を履き、鍛冶屋さんが街にいる時代。
お母さんを独占したい気持ちが強すぎた子供、働けなくなって死んでしまおうとする男、もうすぐ100歳のお爺さんの意地など、そんなこともあるよねと共感したり、ええっと驚く結末もありました。庶民のささやかな人生ですが、どれも濃い印象を残します。
作者は若くして亡くなったそうですが、こうやって現代に復刊されのも、この物語の人々と私たちの生きる日々も根本は変わらないところがあるからかもしれません。
レビュアー 1564344
『箱車』子供らしい無茶ぶりからの後悔。遠い遠い昔の記憶が呼び起こされてほろ苦くも懐かしさに包まれる。
『アリス』微笑ましいお話と思いきや、純度が殊の外高く、痛ましい結末が待っている。
『降誕』不運で、のちに報われる話だがこれといってオチなどはない。
『隣どうし』隣同士の老婦人のお話。隣人の時は諍い合っていたのに、いざ離れてみると相手の大切さに気付く。
『命びろい』生きたまま棺桶に入れられるなんて、どんな気分だろう?
『再会』これだけで話を膨らませたら一編の小説が出来そうだ。
『来訪』幼い頃に家族に黙って姿を消した父親と成長してお針子になった娘との再会話。
『ずるやすみ』11歳の少年2人が本能の赴くままに行動を起こす。
18編。キナ酒など聞き慣れないお酒が出てきたり、遠い異国の昔の暮らしを知られる面白さもある。それにしてもオチがないだけで何となく肩透かしを受けるこの感覚、いかに普段型にはまった物語に慣らされているかがわかる。とはいえ、気構えなくてもいい読書もたまにはいいものだ。
レビュアー 1469440
現実の日々はぐるぐる続く。
外で起こる不意のごたごたと、
本だけ読んでいたい私に戻る、狭間の時間に
ひとつずつ章を重ねた。
マルキュイばあさんのコーヒーはまずい。
棺桶から死人が動く音がする。
この世界にはまだ自分の居場所が残っていると思う
ティエンヌの嬉しみ。
「シャン・ド・ロンドー」それは校舎裏の納屋。
死がそこにある。アリスは7歳でレオンティーヌは10歳で死んだ。
そこに後悔はあっただろうか。
「訳者あとがき」の秀逸。
とりあえず「訳者あとがき」だけでも。
間違いなく「自殺未遂」を読むだろう。
幾度も頁を行き来した。
ティエンヌじいさんの背中が好きだ。