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くまちゃんのかけっこ 表紙

くまちゃんのかけっこ

かさいまり (文), 金沢まりこ (絵)

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刊行日 2026/10/16 | 掲載終了日 2026/10/02


ハッシュタグ:#くまちゃんのかけっこ #NetGalleyJP


内容紹介

女の子が作ったぬいぐるみのくまちゃん。期待に胸をふくらませて先住の人形たちの一員に。まよなか。人形たちのかけっこが始まって…。

女の子が作ったぬいぐるみのくまちゃん。期待に胸をふくらませて先住の人形たちの一員に。まよなか。人形たちのかけっこが始まって…。


おすすめコメント

物語の主人公は女の子が愛情を込めて作ったけれど、未完成なくまのぬいぐるみ。ハンディキャップ、愛情、いじめ、羨望、受容、再生…。さまざまな“感情”のテーマが詰まっています。それでも、お話に秘められた力によって自己肯定感を育み、爽やかな感動を残してくれます。


物語の主人公は女の子が愛情を込めて作ったけれど、未完成なくまのぬいぐるみ。ハンディキャップ、愛情、いじめ、羨望、受容、再生…。さまざまな“感情”のテーマが詰まっています。それでも、お話に秘められた力によって自己肯定感を育み、爽やかな感動を残してくれます。



出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784879818461
本体価格 ¥1,500 (JPY)
ページ数 32

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たくさんのテーマがつなぐ、アイデンティティとその受容のお話。かさいまりさんにしてはいつもより厳しい展開だなと少しの違和感。でも、みごとに登場するどの子も新しい視座を得て、世界を広げる温かな着地でした。
くまの姿形を貶める言動、アンナちゃんの愛情を独り占めしているという嫉妬と偏見、自己否定と自己肯定、孤独と仲間。大荒れに荒れたアンナちゃんのぬいぐるみ人形たちの感情の揺れはこどもたちが経験するリアルなできごとと重なる部分が多いのではないでしょうか?
くまが自分の気持ちを立て直し、自分を全部丸ごと認めることができたからこその、人形たちとの和解だったのだと思います。アンナちゃんがくまの足のことを気づきながら直さなかったのも、自分の一生懸命に自信があったからこそ。そのまんまを好きだと思ったからこそ。
すばらしい世界観です。

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くまちゃんは、アンナちゃんの作った唯一の人形です。だから足の長さが違って、かけっこが苦手です。他にも人形がたくさんありますが、全部工場で作られた既製品のようです。人形たちは夜になると動きだしみんなで遊びますが、クマちゃんは足のでいで、うまくかけっこができません。でもくまちゃんは、この足が好きなんだといいます。自分で作ったものは、不細工なところがあっても、この世で唯一の大切なものだということでしょうか。

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《いやだった自分の「ちがい」に、こんなにうれしい思いがつまっていた》

細かなところまで気配りされて描かれた、すべてが見開きの可愛い絵。
アンナやくまがその中に小ぶりに描かれていることが、物語の広がりを感じさせる。

アンナが初めて作った、くまの人形。
でも、走り方がカックンカックン。

よく見たら、くまの足の長さがちがっている。
これでは仕方がないことだなぁ。

でも、その走り方や、なくなったビーズをめぐるほかの人形たちの態度が、寂しくて仕方ない。

そんなことを知るはずもないアンナは、人形たちを同じように扱っていく。

だからこそ、くまは自分の気持ちを隠して、アンナに何も言わないのだろう。
アンナにすまなくて。
アンナが自分みたいに悲しまないように。

だからこそ、びっくりしてしまったのだろうなぁ。

今までずっといやだった、長さのちがう自分の足。
そこには、アンナにとってのうれしさがつまっているのだと知ったから。
そして、それは自分にとってもうれしいことなのだと気付いたから。

自分の捉え方が変わると、自分は変わる。
世界も変わる。
みんなも変わる。

そんな、身近なことなのに見落としていたものに、気付かせてくれた絵本だった。

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絵本ですがとても深いお話でした。
アンナちゃんが初めて作ったちいさなくまちゃんの人形。
くまちゃんのポケットにビーズを入れて出来上がりです。
真夜中にくまちゃんは他の人形たちに誘われて遊び始めます。
でもあれ?くまちゃんはかけっこをしようとしても上手く走れません。そしてアンナちゃんが入れてくれたビーズも失くしてしまいます。
くまちゃんは上手く走れないけれど、一生懸命走っていたんです。それは他の人形たちにも伝わっていました。

くまちゃんはアンナちゃんが初めて作ったくまちゃんです。
アンナちゃんの優しい気持ち、くまちゃんやほかの人形たちの気持ちの変化が心に残りました。
人形たちにとっていちばんおそろしいことって何だと思いますか?何でも変えて換えが効く時代だからこそ、人形たちの気持ちを考え物を大切にして欲しいと思いました。

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愛おしい桃色の見返しに
招かれるように手にしました。
まさか
足の長さに左右差があるなんて。
「いっしょ」と思っていたのに誘われなくなるなんて。
「ちがう」を直さないなんて。
世界中の大人たちに、くまのにんぎょうが届いたら
空から脅威が降ることはなくなるのに。
世界中のこどもたちに、くまのにんぎょうが届いたら
学校は行きたくてたまらない場所になり
勉強は何より楽しい暇つぶしになるのに。
招かれた桃色の世界は、
「そっかあ、そうだね」「いままで、ごめんね」
残したい気持ちで塗りこまれていた。

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主人公は、女の子が一針一針、愛情を込めて作った左右で足の長さが違うくまのぬいぐるみ。くまのぬいぐるみと先住のぬいぐるみたちを通して描かれるのは、愛情やいじめ、羨望、受容、再生など、誰もが一度は抱えたことのあるさまざまな感情です。
みんなと違うことは欠けていることなのだろうか。そんな問いを、ぬいぐるみたちの目線からそっと差し出してくる。さまざまな感情をくぐり抜けた先に待っているのは、自分自身を受け入れることの尊さと、違いを抱えた誰かを受け止める誠実さ。やさしくて力強いメッセージが、心に響きます。
自分とは何か、他者とは何か。そんなことを考えながら、子どもたちに真っ直ぐな気持ちで受け止めてほしい一冊です。

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誰よりも心やさしいぬいぐるみのくまちゃんは愛情を込めて作られたもの。部屋の中にはかわいい友だちがたくさんきて、みんな仲良しで活発。見た目も整っているのになんだか自分だけは少し違っていて。お話を作ったかさいまりさんと絵を担当する金沢まりこさんは、サンリオや詩とメルヘンでの応募がきっかけで絵本の世界へ飛び込んだそう。ほんわかした絵柄からは幼少期の穏やかな時間の流れを感じられる。内容はあえて気持ちが苦しくなったり、悲しくて痛ましい場面を描いていて、楽しいだけではない、いろんな気持ちがあることを絵本で伝えている。

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もう、くまちゃんが愛おしくて愛おしくてたまりませんでした!!
アンナちゃんが初めて一生懸命作った、世界にひとつだけのくまちゃん。
工場で綺麗に作られたほかの人形たちとは違って、左右の足の長さも違うし、かけっこをすればカックンカックンとうまく走れない。
その「みんなと違うところ」を理由に傷つけられてしまう姿が本当に悲しくて、「くまちゃんは何も悪くないのに…!」とぎゅっと抱きしめてあげたくなりました。
見た目の違いを笑われること、誰かに愛されていることを理由に嫉妬されること、仲間に入れず孤独になること。
ぬいぐるみたちのお話なのに、描かれている感情はとてもリアルで、子どもの世界にも大人の世界にも重なるものがたくさんあると思います。
でも、この物語で何より大好きなのが、くまちゃんが最後には自分の足を「好き」と思えること!
長さの違う足は、決して「失敗したから直さなくてはいけないもの」ではなかったんですよね。
アンナちゃんが初めてぬいぐるみを作ろうと一生懸命頑張った証であり、くまちゃんが世界にたったひとりしかいない特別な存在である証でもある。
アンナちゃんもきっと、その足を含めた「そのままのくまちゃん」が大好きだったんだと思うと、もう胸がいっぱいになりました…!
そして、くまちゃん自身が自分を丸ごと受け入れられたことで、周りの人形たちとの関係まで少しずつ変わっていくところも本当に素敵です。
「違うこと」は悪いことでも、恥ずかしいことでもない。
自分では嫌だと思っていたところにも、見方を変えれば大切な意味や誰かの愛情が詰まっているのかもしれない。
自分のことを好きになることで、自分自身だけではなく、周りの人や世界の見え方まで変わっていくんだと教えてもらいました。
可愛いぬいぐるみたちの物語の中に、自己肯定、孤独、嫉妬、いじめ、愛情、そして「ありのままの自分を受け入れること」がぎゅっと詰まった、とっても優しくて温かい絵本。
読み終わったら、くまちゃんをぎゅーーーーっと抱きしめて「そのままのくまちゃんがいちばん可愛いよ!」って伝えたくなりました!!
大好きな一冊です!!

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