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ふしぎな凶器博物館 表紙

ふしぎな凶器博物館

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刊行日 2026/09/02 | 掲載終了日 2026/09/04


ハッシュタグ:#ふしぎな凶器博物館 #NetGalleyJP


内容紹介

どうしてこれで殺そうと?
犯行当事者がなぜそれを使用して殺害を企てたのか。謎を追って警察はEMWMへ!

捜査一課の阿多は、途方に暮れていた。まさか中世の兵器、それも投石機で人が死ぬなんて。

凶器が、特殊すぎる。

捜査は行き詰まり、阿多は、上司から警察とも密接な関係にある博物館(EMWM)を紹介された。
所在地は京都・山科(やましな)。主に殺人事件で使用された凶器の中から、特に変わった物を収蔵しているという。
そして、館長は現場も見ず凶器と周辺情報から事件を解く、安楽椅子探偵だった。

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著者/潮谷 験(しおたに・けん)
1978年京都府生まれ。第63回メフィスト賞受賞。デビュー作『スイッチ 悪意の実験』が発売後即重版に。「王様のブランチ」(TBS)で特集されるなどで話題となる。2作目の『時空犯』は「リアルサウンド認定2021年度国内ミステリーベスト10」で第1位に選ばれる。2024年『伯爵と三つの棺』が各種ミステリランキングでベスト10以内に選出され、推理作家協会賞、本格ミステリ大賞、吉川英治文学新人賞の候補となる。2025年『名探偵再び』が「ミステリが読みたい!2026年版」第3位、『このミステリーがすごい!2026年版』第16位に選出された。

どうしてこれで殺そうと?
犯行当事者がなぜそれを使用して殺害を企てたのか。謎を追って警察はEMWMへ!

捜査一課の阿多は、途方に暮れていた。まさか中世の兵器、それも投石機で人が死ぬなんて。

凶器が、特殊すぎる。

捜査は行き詰まり、阿多は、上司から警察とも密接な関係にある博物館(EMWM)を紹介された。
所在地は京都・山科(やましな)。主に殺人事件で使用された凶器の中から、特に変わった物を収蔵しているという。
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出版情報

ISBN 9784065447987
本体価格 ¥1,850 (JPY)
ページ数 252

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NetGalley会員レビュー

5 stars
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5 stars

タイトルの通り、「凶器」に焦点を当てた作品である。
ミステリーにおいて、「凶器」は、「犯人」や「トリック」に次ぐ扱いと言える。
主役ではないけれど、いないと困るバイプレイヤーのような存在だ。
たまに「消える凶器」みたいに、主役を張らせてもらうこともある。
そんな凶器にスポットを当て、ぜひにという感じで主役に抜擢したのが本作、「ふしぎな凶器博物館」である。

本作の魅力を最も詰め込まれているのが、やはり第一話「投石器」だろう。
現代日本どころか、世界中でも見ることがほとんどない「投石器」で人が殺される。
投石器と言っても石を投げるスリングではない。岩を飛ばすカタパルトの方である。
事件を捜査する阿多刑事は、しかし事件の特殊性から解決はすぐできるだろうと考えた。
しかし調べていくうちに色々なことが分かる。
その一つが、投石器はそもそも命中精度が低い、ということである。
元々、城攻めの兵器であり、大雑把に狙いをつけて石を飛ばすのが目的なわけで、対人兵器ではない。
なので遠くの相手を狙って殺す、なんてのは不可能とは言わないが難しいのである。
そんな殺しの凶器には絶望的に向かないモノを、なぜ犯人は選んだのか。

全体的に、本作は「なぜその凶器を選んだのか」あるいは「その凶器をどのように使ったのか」が主眼となっている。
ある意味、変則的なハウダニットと言えるだろう。
凶器自体は分かっているけど、それを使った理由や目的が分からない。
作中でも語られるが、本当に殺人を計画するなら、凶器は大量生産された工業品の方がいい。
安価で手に入るし、信頼性もある。
入手経路も分かりにくいから足もつきにくい。
でも一点モノで、特殊な用途の凶器では、足もつくし信頼性も薄い。
どうしてこの凶器を選んだのか、というのが全体的な謎である。

かくして途方に暮れた阿多刑事は、京都にある凶器博物館の話を聞く。
そこには全国からふしぎな凶器で行われた犯罪の証拠品が集められるという。
藁にもすがる想いで凶器博物館に訪れ、そこで館長である千手に出会い、そして――
というのが第一話の導入であり、見どころでもある。
本作はこの若くして特殊な博物館の館長を務める千手が、おかしな事件の話を聞いて解決していく。
探偵の類型的には安楽椅子探偵モノである。
この館長千手のキャラクターもなかなか味があるキャラとなっているので、その部分も楽しんでもらいたいところである。

総じてみると「凶器」というものに焦点を当てた変格ミステリーである。
やや「凶器」をめぐるトリック自体が少し突飛な部分もあるが、まあ近年のミステリーの傾向であれば十分アリだろう。
キャラクターも含めて魅力的な部分が多いので、ぜひシリーズ化して、次なる不可思議な凶器を見てみたいと思わせる作品でした。

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このタイトル、この設定、この表紙、なんて素晴らしいセンス!中でも、一発目の投石機はインパクトがすごい。
いい加減なようで切れ者の千手館長に引き込まれた。通いたくなる気持ちが分かる。私も殺人者のシチューを食べながら、話を聞きたい。

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特殊すぎる凶器。動機の分からない事件。
捜査が行き詰まり、阿多は「奇妙な凶器博物館」へ行くことに。
博物館の場所が山科という場所がちょうどいいと思ってしまうのは、元京都市民だからかもしれません。
つかみどころのない館長は、安楽椅子探偵としては優秀で、キャラがめちゃくちゃいいです。

幕間も読んでいて楽しいです。
館長や館長との会話にクスッとしたり、とても面白かったです。
なぜこれが凶器に??と混乱してしまいますが、だからこそ「奇妙な凶器博物館」が必要なのかも知れません。
美味しいシチュー目当てに通いたいくらい館長のファンになりました。
ぜひこれはシリーズ化してほしいです。

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目次に並ぶ、様々な物品。
これらがぜ~んぶ“殺人事件の凶器”だなんてあなたは信じられますか?
誰が?どうやって?なんのために?そんな疑問があなたをグッと惹きつける!

短編連作でテンポの良い物語に、魅力的な登場人物、意表をつかれるトリック・凶器の必要性!
3拍子揃った傑作ミステリ、個人的に今年のマイベストな予感・・・!
是非ともシリーズ化して欲しい1冊。今後の展開も期待していきたいです。

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「ああ~~~そういうことか。はあああ~~~~」と脳がスッキリするような納得と共に人間の不可思議さを堪能いたしました、殺人者のシチューのように。面白さ、クセになります。
『伯爵と三つの棺』の潮谷さんの新作&まるで中世ヨーロッパの歴史(の一部に特化した)本みたいな表紙の雰囲気に惹かれリクエストしました。どうしてこんなオドロキの設定なのに、懐かしいクラシカルさも感じるのでしょう。申し訳ないけれど私はこの博物館には近寄りたくないです。だってもし惹かれてしまうようなことがあったら…なんとなく自分自身が怖くなりそうで(苦笑)。
他の方も書かれているように、凶器の異様さは勿論ですが何故それを使わなければならなかったのかという謎解きが面白かったです。館長は色々な意味でヤバすぎるので置いておきますが、アルバイトの彼女も警察側もとにかく会話のテンポが良くて「これこれ!これぞ潮谷ミステリー」とニコニコしながら楽しみました。

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兵庫県警の阿多は有給を利用しある博物館を訪れていた。その博物館は世にも珍しい収集物を展示していて・・・・。
極々身近な下着からレプリカといえども歴史的遺物である投石器までおおよそ凶器としてはふさわしくない物を謎の本筋として持ち込んでいて奇抜さが際立っているが、呼応するかのように展開される推理は隙がなくそれが凶器である必要性を補完・補強してくるようだ。また閑話として挟まれる謎も秀逸でしかも時を繋ぐ意味合いが博物館としての様相を指し示してくれるようだ。
個性的なキャラや奇抜な凶器と意外性に目を奪われながらも、論理展開の隙のなさに圧倒され、純粋に楽しめる連作推理譚。

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おもしろかった!
投石機やメロンパン……どうしてこれで殺そうと? まさにそれ!
どの凶器も予想の斜め上を行く理由があり、唸らされました。
この発想、タイトル、表紙カバー、どれをとっても絶対読みたくなるやつですね。
ミステリーの新境地を垣間見た気持ちになりました。

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凶器の特殊さでテーマ化されている作品自体初めて見たのでかなり楽しめた。全編不思議な凶器を用いながらも、読者を飽きさせないように別種の意図を用意してあったのがよかった。名探偵の姿も基本的には飄々としながらも、どこか芯のある自分の理想的な名探偵だったのも好み。「投石機」は第一話らしい分かりやすく奇妙な凶器を出してきていて、それだけでわくわくさせられた。真相自体は最初にぼんやりと思っていたトリックだったためそこまで驚きはしなかったが、ずらし方はお手本として十分。浮かんでくる映像も面白い。「かかし」はどこか狂人的な、知らない方向からのホワイダニットが好き嫌い分かれる部分かもしれないが自分には面白かった。凶器の使用理由を三類型に分けていた「メロンパン(偽)」は事件の不可解な事象を紐解いていくと、一貫した犯人の人間性が浮かび上がってくるというのがとても面白い。

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千手館長がすごくいいキャラクターでした。やる気がなさそうなのに、あっという間に事件を解決してしまう。そのギャップが魅力的で、アルバイトのカンナちゃんとの掛け合いも面白かったです。

博物館に展示されている凶器も「一体どんな事件が…?」と想像が膨らむものばかり。事件そのものはもちろん、凶器博物館という設定にも惹きつけられました。

幕間まで楽しく、ぜひシリーズ化してほしい1冊です。

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ミステリーそのものも特徴的であったが、なによりもキャラクター性に魅力を感じた。あとはコレクションの一回性が他で真似できないってところが、際立っており、そこに集まる人種?もまた際立つよねってところが覗いてみたくなる空間を造っていて、想像するのがたのしかった。ぜひまた新たな展開に、期待したい思いです。

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『奇妙な』凶器にフォーカスを当てたミステリー。なんだそりゃと思ったらかなりちゃんとしたミステリーだし、ちゃんと『奇妙な』凶器だった。メロンパンって(笑)凶器に特化するとハウダニットにもホワイダニットにもなるんだな、と新たな発見。一作目の「投石器」は途中で真相が分かったけど、ハウダニットの先のホワイまで組み込んでて良くできていた。中々縛りがキツそうだけど、シリーズ化できるんじゃないのか。

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捜査一課の阿多は、中世の兵器・投石機による奇妙な事件に頭を悩ませ、珍しい凶器を収蔵する京都・山科の博物館を訪れる。そこには現場を見ず凶器と周辺情報だけで事件を推理する館長・千手がいて……。
投石機、ブラジャー、特撮ヒーローの武器、メロンパン…事件は平凡だけど凶器は独特。その凶器を何故、どう使ったか、のホワイ&ハウがメインの連作短編集。推理以外はダメダメな千手としっかり者のバイト生・清瀬の掛け合いや、訪れる刑事達のキャラが良くてサクサク読める。幕間の推理クイズも面白かった(解けなかった)。マイベストは投石機。
これまでシリーズ物がない潮谷さんだけど、せっかくのキャラなのでぜひシリーズ化していただきたい。続編期待してます!

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