呪祖の島
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刊行日 2026/10/02 | 掲載終了日 2026/09/30
文芸小説 | ミステリー/サスペンス | ホラー
ハッシュタグ:#呪祖の島 #NetGalleyJP
内容紹介
続々重版の『死んだら永遠に休めます』、『廃集落のY家』で話題沸騰! 人間、怪異、あらゆる怖さで読者を戦慄させ続ける著者がたどりついた、恐怖の極致。
島に隠された恐るべき秘密と予想外の真相。どこまでも襲ってくる謎と怪異から決して抜け出せない、トラウマ必至の最恐書き下ろし長編。
高校生の夏目秀(なつめしゅう)は、深刻な定員割れで廃校の危機に陥っている福井県の離島・四橿(しきょう)島の四橿高校へ転校してほしいと姉の唯に頼まれた。その高校は、姉が勤める会社の親会社の創業者の出身校で、母校の存続のため定期的に生徒を募って補填しているという。しかしその学校ではかつて生徒がクラスメイト全員を惨殺した事件が起こっていた……。
秀は死者の記憶が視える特異な性質を持っており、凄惨な事件の起きた島への転校には不安があった。だが転校すれば、今の激務の部署から希望の部署へ移動できるという姉のために転入することを決めた。
同じ時期に転校してきた久世(くぜ)とともに、四橿島での生活を始めた秀だったが、島民の様子がどこかおかしいことに違和感を抱く。それは、これから起きる凄絶な怪奇の幕開けに過ぎなかった……。
【著者紹介】
遠坂八重(とおさか・やえ)
神奈川県出身。
2022年、『ドールハウスの惨劇』で第25回ボイルドエッグズ新人賞を受賞、同作でデビュー。2023年9月、シリーズ続編となる『怪物のゆりかご』を刊行。
2025年2月には限界会社員ミステリ『死んだら永遠に休めます』が発売後即重版となり注目を集める。
現在は一般企業に勤務しながら小説執筆に取り組んでいる。
尊敬する作家は、ヘルマン・ヘッセと川端康成。
出版情報
| 発行形態 | ソフトカバー |
| ISBN | 9784758415163 |
| 本体価格 | ¥1,980 (JPY) |
| ページ数 | 368 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
書店関係者 940038
先の展開が気になる。でも、怖すぎてページをめくる手が震えてしまう。もう嫌な予感しかしません。しかも、恐怖は一度きりでは終わらない。謎が解けそうになるたびに新たな恐怖が襲いかかり、「え、まだあるの!?」と何度も追い詰められます。怖いのに読む手が止まらない、まさにトラウマ必至の一冊です。それでも、読まないなんて選択肢はありませんでした。
レビュアー 2122964
途中までは割と平穏に読めましたが、後半から一気に揺さぶられました。
心が痛い。
というか胸が痛い。
姉の頼みで廃校寸前の高校に編入した秀。
物語の舞台である四橿島は見た感じはよくある過疎な離島だが、しかしどこか歪である。
監視するようなクラスメイト、笑顔ながらも不気味な村民、かつて生徒がクラス全員惨殺された学校。
よくある因習村のようだが、濡れたTシャツを着た時のような不快感が、ずっとまとわりつくような感覚。
そういう陰湿さが、本作では楽しめます。
タイトルにある通り、「呪詛」は一つのキーワードだが、これもなかなかヘヴィです。
ホラーとしては割とグロテスクというか、結構パワー系のグロテスクかもしれない。
描写描写で思わず、「嘘やろ」と思わないでもない展開があり、これはもうホラーの一言で語っていいのか、というレベル。
とはいえ、序盤にあった断片的な謎は、後半で一気に解消されていくので、ホラーミステリとしては高い点で成立している。
個人的に良かった点は人間関係の部分だろう。
秀とその姉・唯との関係性。
秀と同じ時に編入してきた友人・久世との関係性。
秀を通して、この二人に対するなんともいえない感情を持つことになる。
そして、それは最後の最後で一気に持っていかれる。
やられた、上手い。
思わずそう言ってしまうくらい、人間の描写は秀逸です。
レビュアー 746064
昔、高校2年2組の生徒10人が殺された。全員だ。一人を除き。その一人が使われた包丁だけが残され現場を去り今だ見つかってない。その島へ大好きな姉の一回り下の主人公の男子生徒がその事件の謎を調べるため転校した。そこからはホラーだ、ファンタジーだ。ありそうな、なさそうな不思議出来事に巻き込まれていく。姉はどう主人公を支えるか?そして悲劇は起きた。いやどう考えても追いついていかない。終わりはあるのか?呪われた島、考えがわからない人間はやはり恐怖だ。
レビュアー 946550
とにかくもう、おぞましい怖さ!
そのひとことだった。すごい作品だったなあ。
終始背筋が凍るような緊迫感を味わいました。
一度読んだら忘れられない強烈なモチーフが散りばめられていて、タイトルを越えたおそろしさです。
人間の執着や愛憎の怖さもをじっくりと堪能でき、イヤミス好きの方にもおすすめできる名作です。
書店関係者 466307
島のミステリといえば、横溝正史の獄門島などが思い浮かび、
凄惨な事件により、多くの犠牲者が出たといえば、やはり横溝の八つ墓村を思い出す。
その二つを想起させつつ、ホラーミステリに挑戦する遠坂八重はやはり凄い作家だ。
昭和26年、島の高校で起こった凄惨な事件。
その高校に姉のために編入することになった夏目秀。
幼いころから姉を守り続け、助けたいと常に思う。
その秀は島についてすぐ、村の人々が判で押したような笑顔で接してくることに不気味さを感じていた。
感情を殺すその理由は?
徐々に真相が現れるにつれ、読者も臨場感をもってそこに放り込まれる。
そして、秀が味わうような恐怖を追体験してしまう。
ただ憎しみだけの呪いなのか、
それとも愛するが故の呪いなのか。
それにしても、
ひらがなだけの連呼がこんなに怖いとは、、、改めて実感した。
レビュアー 781279
姉に頼まれた秀は、定員割れの島の高校へと転校する。
閉鎖的な島だが、島の人たちは同じような穏やかな表情を浮かべている。
違和感はあるものの穏やかな始まりなのに、次々に事件が起きる。
しかも誰を信じたらいいのかさえ分からなくなる。
凄惨な事件の描写がグロくて、うわっと何度声が出た分かりません。
謎の言葉を声に出そうと思ったけれど、それを口にしたら私まで異変が起きそうで怖い思いを抱えたまま読みすすめました。
怖いのは呪詛や怨念だけではなく、人間関係にもありそちらも印象的でした。被害者のような顔をする人はいるし、その話を聞いていたらいらっとすることもある。あれ?でも私はその人の背景をきちんと理解していたのだろうかと考えてしまった。被害者アピールする人と対等になりたくないと思っている自分がいることも自覚してしまった。
気持ち悪いし、心のなかに黒い思いがずっと湧いてくるのに、なぜこんなことが???ということが続いて、読む手を止められませんでした。
この本に囚われてしまい、悪夢を見そうな予感がするのは私だけでしょうか⋯⋯
レビュアー 1377506
めちゃくちゃ面白かった!!
怪異系は好みではありますがあまり詳しくなく。
想像以上の怪異で後半はずっとニヤニヤしながら読みました。
遠坂さんの本は、「死んだら永遠に休めます」と「廃集落のY家」を持っているのですが積んでおり……。
どうしてこんな面白い作家さんの本を積んでいるんだ!!という気持ちでいっぱいなので、このあと読もうと思います。
書店関係者 2108011
こう言うのを読みたかった!
がっつりホラーが読みたいならこれを読んで!とおすすめしたくなる一冊でした。
不気味でグロテスクな部分だけではなく、共感の持てる主人公によってストーリーにどんどん引き込まれました。生きてる人間もやっぱり怖い。最後まで目の離せない、最近で1番怖いホラー作品でした。
レビュアー 513020
姉からの依頼で離島の高校に編入することになったある特殊能力を持つ高校生・秀。その高校は過去にある惨劇が起きていてその真相を探る目的もあったのだが・・・。
薄っぺらく感じてしまう笑顔に囲まれながら下宿先、教室とさまざまな場所で怪しく感じられる人々と過ごす日常はある意味緊張が絶えず、また安心をもたらしてほしい姉との会話も不安が残り続けることがせつなく感じてしまう。そしてさらに起き続ける猟奇的な現象はますます緊張を高め疲弊をもたらすようです。その緊張が鈍らせるのか真相解明の推理は遅々として進まず、怪奇現象の続出がさらなる混迷を深めます。
意外な人物が意外なアプローチで真相解明に寄与し一定の解放感、安堵感をもたらすが、一抹の不安が残り続けるミステリーホラー。
教育関係者 645139
《怪異も、怨念も、血縁も、人の執着も。これは、ホラーの「蠱毒」だ》
高校2年生の秀は、「ねえ、お姉ちゃんのお話聞いて」が口癖の、10歳年上の姉から奇妙なことを頼み込まれる。
ある孤島に1年間下宿し、そこの高校に通ってほしいというのだ。
年下ながら依存癖のある姉の面倒を見てきた秀は、四橿島に渡り、四橿高校の2年生として通い始める。
そこでは70年以上前、2年生10名が惨殺された事件があった。
そして今でも、2年生は10人に保たれていた。
〝霊感〟と自ら呼ぶ弱い力をもつ秀と、東京で会社勤めをする姉に、不気味な影が迫ってくる。
そして、姉弟、それぞれの視点からの長い長い物語が始まった。
それを読み終えて、やっと顔を上げることができた。
これはホラーの「蠱毒」なのかもしれない。
定期便さえない孤島
閉鎖的コミュニティ
にこやかな住民
態度が急変する同級生
たくさんの立ち入り禁止
等身大の藁人形
供養の儀式
塗りつぶされた卒業写真
座敷牢の跡
身体の内側からの呪い
意味不明の呪文
夢に出てくる少女
血縁がもたらすもの
怨念が及ぼす力
広がる因縁
霊の風を感じる〝霊感〟
残留思念の読み取り
人への強い依存
相手を自分のものにしようとする執着
それらがひとつの壺、いや孤島に放り込まれて、互いに喰らい合っていく。
そして最後に残ったものが、そこから這い出てくる。
その、予想もつかないラストに、沈黙するしかなかった。
レビュアー 2099875
冒頭に事件の概要が記されており、1ページ目から強烈に引き込まれました。
情景も人物も自然と頭に浮かぶ描写で、登場人物たちの会話もリアル。まるでその場にいるような感覚で、物語にのめり込んで読みました。
怪異や呪い、執着、愛憎、狂気、人間の歪み。さまざまな怖さが容赦なく襲いかかってきて、とにかく怖かった!それでも、文字を追うのがもどかしいほど先が気になり、一気読みしてしまいました。
物語が進むほど不穏さが増し、終始ざわざわと落ち着かない。さらにハラハラする展開まで待ち受けていて、最後まで存分に楽しめました。
書店関係者 1816442
最初からずっと嫌な予感がまとわりついていて、めちゃくちゃ怖かったです……!
閉鎖的な離島、過去に起きた凄惨な事件、不自然なほど笑顔の島民たち。
何も起きていない場面でも「絶対何かあるよね……?」と落ち着かなくて、じわじわ追い詰められるような怖さがありました。
しかも後半になるほど怪異も描写も容赦がなくなって、「え、まだ怖くなるの!?」とびっくり。
かなりグロテスクな場面もあって、何度も「うわぁ……」となったのに、続きが気になりすぎて読む手を止められませんでした。
序盤に散りばめられていた謎が後半でどんどん繋がっていくのも気持ちよくて、ただ怖いだけではなく、ホラーミステリとしてもしっかり楽しめました!
そして何より印象に残ったのが、秀と姉の唯、そして久世との関係です。
怖い出来事ばかりなのに、この人たちへの気持ちがどんどん大きくなっていって、最後の最後で一気に心を持っていかれました……。
途中からもう胸が痛くて、「そんな……」という気持ちでいっぱいでした。
ただ憎いから生まれる呪いだけではなく、大切に思う気持ちや愛情までが「呪い」になってしまうようなところも切なくて、すごく印象に残っています。
怪異はもちろん怖いのですが、結局いちばん怖いのは何を考えているのか分からない人間なのかもしれない……と思わされました。
そして、ひらがなが連続するだけであんなに怖くなるとは……!
読み終わってもじわじわ嫌な感覚が残る、かなり強烈なホラーミステリでした。
怖かった!グロかった!でもめちゃくちゃ面白かったです!!
レビュアー 1469380
最初はメンタルが不安定な姉のなにかで事が起こるのかと楽観視していましたが、島に渡ってからの不穏な空気や、久世の突拍子もない行動、明かされる真相の数々にページを捲る手が止まりませんでした。
なぜタイトルが「呪詛」ではなく「呪祖」なのかと気づいたときには、なぜ夜に読んでしまったのかと後悔したほど怖かったです。
人間の愛と憎しみは紙一重で、それによって引き起こされる怪異は、幽霊などよりも恐ろしい。
最後はハッピーだと見せかけて、崖から突き落とされたような絶望が待っていました。
遠坂先生らしい、人間の怖さが詰まった話でした。
レビュアー 574541
高校生の夏目秀には隠れた能力がある。ある日姉に頼まれ、福井県の離島・四橿島にある廃校寸前の高校へ転校することに。その学校では、かつて生徒がクラスメイト全員を惨殺した事件があり…。
島の人達は穏やかだけど何かおかしい。秀と一緒に転校してきた久世も怪しげだしクラスメイトにも違和感が。学校に伝わる儀式などが明らかになり、どんどんホラー展開に突入。気味悪さや気持ち悪さが半端ない。姉も久世もある意味ヤバいし、呪いも過去の事件もヤバい。語彙力を奪われるヤバホラー。飲食しながら読むのはやめたほうがいいかも…。