ふたりのあした
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刊行日 2026/09/18 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#ふたりのあした #NetGalleyJP
内容紹介
卒業まであと2ヵ月とちょっと。小学校では“ほんとうの友だち”はもうできないのかな──そんなことを考えていた朋美の前に現れた転校生の結花。結花は、ちょっとおとなっぽくて、先生の横で、まっすぐ前を向いて立っていた。クラスに溶け込もうとしない結花の様子が気になってしかたがない朋美は、学校の帰り道、思い切って声をかける。
卒業までのカウントダウンが迫るなか、友情のゆくえは……?
卒業まであと2ヵ月とちょっと。小学校では“ほんとうの友だち”はもうできないのかな──そんなことを考えていた朋美の前に現れた転校生の結花。結花は、ちょっとおとなっぽくて、先生の横で、まっすぐ前を向いて立っていた。クラスに溶け込もうとしない結花の様子が気になってしかたがない朋美は、学校の帰り道、思い切って声をかける。
卒業までのカウントダウンが迫るなか、友情のゆくえは……?
おすすめコメント
日常のなかで思ったこと感じたことを伝えるのはむずかしい……。言葉にならない心の揺れを確かな筆致でえがく、作者久々の長編作品。
日常のなかで思ったこと感じたことを伝えるのはむずかしい……。言葉にならない心の揺れを確かな筆致でえがく、作者久々の長編作品。
出版情報
| 発行形態 | ハードカバー |
| ISBN | 9784652207932 |
| 本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
| ページ数 | 160 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
レビュアー 1937833
主人公の言葉選びや文章が面白い。おばあちゃんの指輪、ハカセなど、主人公から見える世界が素敵。
主人公が中野さんを好きな気持ちの描かれ方が良くて、読んでいて幸せな気持ちになった。そして、お別れを知った後の主人公の気持ちがすごくよく分かって、こちらまでギュッとなった。物語全体を通して心情の描き方が良い。子供の頃の、大好きだった子への気持ちと重なったりした。
レビュアー 1045834
大人に振り回されるしかない
子どものあり方が胸に迫るストーリー。
主人公は友だちが欲しくてたまらない六年生の女の子です。
控えめでぼんやりした彼女の日々が
時期外れの転校生の登場によってシャキッと動き始めます。
正直キャラ全開の転校生が面白い!
孤独街道を突っ走るさまにグイグイ引っ張られましたよ。
想像力に長けた主人公の
寂しさが生み出す存在のせつなさにもやられました。
気になって仕方ないけれど
取り付く島のない相手と
関係が築かれていくさまにはワクワク。
本当に人生何があるかわからない!
すぐ諦めようとしてしまう少女が
まっすぐな気持ちに触れて
心を動かされていくのが心地よいですね~。
ラストでは確かな希望が感じられました。
明るいほうへ踏み出す予感に心スッキリ!
(対象年齢は10歳半以上かな?)
レビュアー 1469440
ほんとうの友だちを見つける物語。
と括るのは
Mrs. GREEN APPLEを
「ケセラセラの人たち」と言うのと同じこと。
「はたして友だちはいるのか問題」を
ひと息で読ませる。
その場しのぎの言葉で、逃れることも出来るだろうに。
居ないのに居る、おばあちゃん。
居るのに生きているのに言葉を返してくれない
ハカセ。
特筆する悪者はいない。
誰かと少しだけ状況が違うのは、
至極真っ当な世の中あるある。
「本棚、見てもいいですか?」
ふたりの距離が変わったしるし。
「近寄らないでバリア」
「場所ならわかります」
「作品っていうより商売道具」
流れのなかで、
なんでもない顔をしてそこ発信される
在ることの受けとめ。
それが小学6年生女子だから、と括られたら
妬み嫉みでいっぱいなんですけど。
特に、中野さんの後ろ姿を言説するシーンが、
前からの流れと相まって好きでした。
レビュアー 483617
小学校卒業間近の一月に転校して来た斉藤さん。朋美ちゃんは先生から家が近くなので一緒に帰ってあげてと言われるが、斉藤さんは先に帰ってしまう。友だち付き合いの苦手な朋美ちゃんと、自分から孤独を選んでいるような斉藤さん。お互いの本好きをきっかけに親しくなっていく様子や、斉藤さんの家庭の事が少しづつ分かって親しくなって行くが・・・
ぜひ小学生の課題図書に取り上げてほしい一冊です。そしてみんなで話し合って欲しい。短期間で転校しなければならない斉藤さんの様な子供たちのことを。
図書館関係者 1038994
必ず1度は悩む友達がいるか問題。仲が良くてもたまに不安がおそう
そんな時に出会った転校生。バリアを張って寄せ付けない。それでも気になって気になって、徐々に近づいていく。何でもはっきり言っているのに不思議とお互い嫌な気持ちにならない。
転校を繰り返す女の子の気持ちが切ない。でも今回は友達関係がずっと続きそうな予感。
レビュアー 1545494
新学期に仲良しの友達とクラスが離れてしまうこと、また同じクラスになった時、前と同じように仲良くできるとは限らないこと。
転校生がやってくること。
その子の家に初めて行った日のこと。
朝一緒に登校した日のこと。
大人になれば、そんなこともあったと懐かしく振りかえることもできる日常の些細な出来事も、子供にとっては些細でもなければ、ありふれてもいない。
これは、そのことを、よく理解している作者による作品だ。
卒業を控えた6年生の3学期という中途半端な時期に、朋美のクラスにやってきた転校生の結花。この本は、下の名前ではなく、いつまでも中野さん安藤さんと呼び合うちょっと不器用なふたりが少しずつ友情を育む様子を丁寧に描いている。
友達になりたい、という気持ちが時に先行しすぎているようにも見える朋美は、自分の気持ちをぶつけても分かってもらえない寂しさや、受け入れてもらった嬉しさを感じながら結花という子を理解していく。
そしてまた、結花も徐々に朋美を受け入れて言動が変化していく様子を、読者は朋美の視点から感じ取ることができる。
時にはムッとしたり、戸惑ったりしながらも、これがこの子なんだ、とその存在を丸ごと受け入れ、お互いがお互いを理解し受け入れていく合っていく。
山あり谷ありの数ヶ月の最後に訪れる一番大きな山をどう乗り越えるのか。
これからもきっとふたりは自分たちのペースで友情を深めていくのだろうと予感させるラストが心地よい。
この作品を必要とする子供達に届くように、学校図書館にぜひ置いて欲しい一冊だ。