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花の宿り 表紙

花の宿り

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刊行日 2026/11/27 | 掲載終了日 2026/11/13


ハッシュタグ:#花の宿り #NetGalleyJP


内容紹介

第32回松本清張賞最終候補作、待望の書籍化!

御殿侍医・朝倉立庵の明和事件への関与を機に、領地の要・西摂を幕府に取り上げられた尼崎藩。留守居役・市川伊右衛門は責任を取り、切腹。その子・和馬もかつての仲間に襲われ、命を失いかける。それを助けてくれたのは、船宿の人々だった。生き延びた和馬は元凶である朝倉への復讐を誓う。だが、朝倉を追ううちに事件の裏側を知り……

復讐、忠心、友情、慕情―全てが詰まった傑作!

※書影は制作中・仮のものです


第32回松本清張賞最終候補作、待望の書籍化!

御殿侍医・朝倉立庵の明和事件への関与を機に、領地の要・西摂を幕府に取り上げられた尼崎藩。留守居役・市川伊右衛門は責任を取り、切腹。その子・和馬もかつての仲間に襲われ、命を失いかける。それを助けてくれたのは、船宿の人々だった。生き延びた和馬は元凶である朝倉への復讐を誓う。だが、朝倉を追ううちに事件の裏側を知り……

復讐、忠心、友情、慕情―全てが詰まった傑作!

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出版社からの備考・コメント

■書店員様やレビュアーの皆様へ:ぜひ本作へのご感想をお寄せ下さい。作品販売への参考にさせていただくほか、書店での宣伝掲示物、SNS、WEB宣伝等にてご紹介させていただく場合がございます。

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おすすめコメント

※レビュー推奨期間:~9/23(水)迄(書籍帯への掲載レビューを募集中です/経過後も販促POP等への掲載レビューやご感想を随時募集しております!)

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■書店様へ:新刊の指定配本やご注文を随時承っておりますのでぜひお気軽にお申込み下さい。店頭用拡材などのご用命も承っております。

連絡先:株式会社アルファポリス営業部(info@alphapolis.co.jp)担当:小鷹(おだか)

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出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784434386589
本体価格 ¥840 (JPY)
ページ数 372

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NetGalley会員レビュー

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最初は「明和事件」「尼崎藩」「留守居役」など、時代ものらしい言葉がたくさん出てくるので少し難しそう……と思ったのですが、読み進めていくうちに和馬の復讐がどうなっていくのか気になって、どんどん物語に引き込まれました!
物語の始まりから、かなり重いです。
御殿侍医・朝倉立庵が明和事件に関わったことをきっかけに、尼崎藩は大切な領地である西摂を幕府に取り上げられてしまいます。
そして、その責任を負うことになった留守居役・市川伊右衛門は切腹。
本人が起こしたことではないのに、藩や立場のために責任を取って命を絶たなければならないというところに、武士の時代の厳しさを感じました。
しかも悲劇はそこで終わらず、その息子である和馬まで、かつて仲間だった人たちに襲われて命を失いかけます。
父を失っただけでもつらいのに、自分までこんな目に遭うなんて……。
和馬からしたら「どうして自分たちがここまで?」という気持ちだっただろうなと思うと、あまりにも苦しくなりました。
そんな和馬を助けてくれたのが船宿の人々というところが、とても好きでした。
武士の世界では裏切りや責任、立場などに翻弄されてしまった和馬が、違う世界で生きている人たちの優しさによって救われる。
人との縁って不思議だし、命だけではなく、和馬の心まで少しずつ救ってくれるように感じられて温かかったです。
そして生き延びた和馬は、すべての元凶だと思っている朝倉立庵への復讐を誓います。
ここまでは「父の仇を討つ復讐のお話なのかな」と思っていたのですが、朝倉を追いかけていくうちに、和馬が事件の裏側や自分の知らなかった事実に触れていくことで、物語の見え方が少しずつ変わっていくのが面白かったです。
最初は単純に敵だと思っていた相手でも、その背景を知れば、それまで信じていたものが揺らいでしまう。
「誰が悪いのか」「何が正しかったのか」が簡単には決められないところも、この物語の深いところだと思いました。
復讐を果たせば全部終わる、という単純なお話ではなくて、忠心や友情、人を慕う気持ちなど、いろいろな感情が絡み合っているのも良かったです。
特に武士にとっての「忠義」は、今の私たちが考える以上に大きなものだったんだろうなと思います。
自分の気持ちだけでは動けず、家や藩、立場を背負って生きている。
だからこそ、それぞれが選ぶ道にも重みがあって、「自分だったらどうするんだろう」と考えながら読みました。
そして、タイトルに込められた「花を散らす風がとどまる場所」という意味も、とても綺麗で切ないです。
花を散らしてしまう風は、いったいどこに宿るのか。
人の人生を大きく変えてしまった出来事や感情も、過ぎ去ったらそれで消えてしまうのではなく、どこかに残り続けるのかな……なんて考えてしまいました。
散ってしまう「花」と、それを散らす「風」、そして風が最後に「宿る場所」。
物語を読んだあとにこの意味を考えると、登場人物たちの出会いや別れ、それぞれが抱えている思いまで重なって見えてきて、タイトルがさらに好きになりました。
復讐から始まる物語なので重くて苦しい場面もあるのですが、それだけではありません。
どんな状況でも人と人との間には友情や優しさが生まれるし、誰かを大切に思う気持ちもある。
憎しみだけではなく、ちゃんと温かい感情も描かれているからこそ、最後まで和馬の行く先を見届けたくなりました。
「復讐」「忠心」「友情」「慕情」と、本当にいろいろなものがぎゅっと詰まった物語。
時代ものならではの厳しい世界を描きながら、人を恨むこと、人を信じること、誰かのために生きることなど、今の時代にも通じる感情がたくさん描かれていました。
最初は難しそうに見えたけれど、読み終えてみると一番心に残ったのは、時代や身分ではなく「人の気持ち」だった気がします。
和馬が復讐だけに心を支配されるのではなく、いろいろな人と出会い、真実を知った先で何を思い、どんな道を選ぶのか。
そこを追いかけていくのがとても面白くて、切なさと人の温かさを一緒に味わえる作品でした!

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訳ありで深手の傷を負った和馬さんを詮索せずに迎え入れた船宿のみなさんの情の温かさにはホロリとしました。
上知に改易、本当に無情ですね。和馬さんの無念さが痛いほど伝わってきます。
復讐にとらわれたまま狂気に堕ちるのか、ただのひとりの人間として新しい人生へ踏み出すのか。
何事にも人を動かす原動力になるのは誰かを思いやる優しさなんだな、と痛感しました。
日の本を揺るがすような事が起こりうるかもしれない危機にどのように対処するのか手に汗握りました。
和馬さんの心のお庭にも優しくほほ笑みかけたくなるような花がたくさん咲くといいですね。

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「裏切り者」呼ばわりされ、藩を追われるように出た青年藩士・和馬。傷を負った和馬は運び込まれた船宿で介抱され・・・。
「武士」という身分の誇りと柵の間で懊悩するする姿に想いを馳せられるのは時代小説ならではである一方、敵と目した男の真実に触れ敵討ちに悩む姿は知見の狭さに気づき広がりを得て成長する姿そのもので現代の青春小説の色合いを付けてくるようだ。また竹馬の友ともいうべき存在がありながらも身分の柵で本心からの味方かどうか迷い緊張感を伴っていくのは、サスペンス要素としてより没入感を誘う。さらには新たに得つつある居場所でさまざまな人々と絆を得、情を交わしつつ様子はいじらしく純粋な気持ちを思い出させてくれるようだ。
幕末期へ移行する時代のうねりに呑み込まれつつも、凛として抗い立とうとする姿に美しさと静謐さを見出だすような時代小説。

4 stars
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