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世界のスパイから喰いモノにされる日本

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教育関係者 556316

私のおすすめ度

英国のMI6を中心に、情報機関の仕事の過去から現在までを概観する1冊。報道された主なスパイ事件を、関連する機関(あるいは機関間関係)の背景と合せて結び付けて、包括的な考察を試みている。元スパイへのインタビューを売りにしているが、その部分で得られた情報は量・質ともに期待外れだ。おしゃべりスパイは自らの生命すら危うくするという本書の主張が皮肉にも実証されている。
日本の情報能力の低さがことさらに強調されるが、日本そのものの分析は実はほとんどしていない。知っていることすら相手に知られてはいけない場合もあるインテリジェンスの世界で、おおっぴらに高い評価を受けないことは、ひょっとしたら「成功」である可能性は、いきなり排除すべきではない。
ハニートラップや金銭工作などなど、スパイ小説や映画でおなじみの話も織り交ぜていて、国際関係の勉強をしたことがない人の入門書としては、それなりに興味を掻き立ててくれる1冊であろう。

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