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書店関係者 475989
二人の若者の出会いと、その後の苦悩と困難、そこからの救済の物語。
二人の状況は違っても、ただひたすらに自分の人生を受け入れひたむきに生きているのに、少しづつ少しづつ苦難は積み重なり、心も身体もボロボロになってゆく過程は辛くて「神も仏も無い」と言わんばかり。人は極限まで弱り切ってしまっても、誰かに手を伸ばすこと、声をあげることをどうしても躊躇ってしまうものなのか。
「苦しかったら、助けを求めろ」
先輩から言付けられたこの言葉と、それを伝えた後輩が切々と語った言葉とが真を突いていると思う。どうかあの演説(と言って良いと思う)が、頑張り擦り切れる寸前の全ての人に届きますように。
物語は救われて終わる訳ではなく、主人公はきっとこの先、辛い出来事をたくさん見てゆくのだろうと示唆される。でも、もう彼は大丈夫。声をあげることができたから。
二人の状況は違っても、ただひたすらに自分の人生を受け入れひたむきに生きているのに、少しづつ少しづつ苦難は積み重なり、心も身体もボロボロになってゆく過程は辛くて「神も仏も無い」と言わんばかり。人は極限まで弱り切ってしまっても、誰かに手を伸ばすこと、声をあげることをどうしても躊躇ってしまうものなのか。
「苦しかったら、助けを求めろ」
先輩から言付けられたこの言葉と、それを伝えた後輩が切々と語った言葉とが真を突いていると思う。どうかあの演説(と言って良いと思う)が、頑張り擦り切れる寸前の全ての人に届きますように。
物語は救われて終わる訳ではなく、主人公はきっとこの先、辛い出来事をたくさん見てゆくのだろうと示唆される。でも、もう彼は大丈夫。声をあげることができたから。