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カバー画像: くまちゃんのかけっこ

くまちゃんのかけっこ

刊行日:

レビュー投稿者

教育関係者 645139

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《いやだった自分の「ちがい」に、こんなにうれしい思いがつまっていた》

細かなところまで気配りされて描かれた、すべてが見開きの可愛い絵。
アンナやくまがその中に小ぶりに描かれていることが、物語の広がりを感じさせる。

アンナが初めて作った、くまの人形。
でも、走り方がカックンカックン。

よく見たら、くまの足の長さがちがっている。
これでは仕方がないことだなぁ。

でも、その走り方や、なくなったビーズをめぐるほかの人形たちの態度が、寂しくて仕方ない。

そんなことを知るはずもないアンナは、人形たちを同じように扱っていく。

だからこそ、くまは自分の気持ちを隠して、アンナに何も言わないのだろう。
アンナにすまなくて。
アンナが自分みたいに悲しまないように。

だからこそ、びっくりしてしまったのだろうなぁ。

今までずっといやだった、長さのちがう自分の足。
そこには、アンナにとってのうれしさがつまっているのだと知ったから。
そして、それは自分にとってもうれしいことなのだと気付いたから。

自分の捉え方が変わると、自分は変わる。
世界も変わる。
みんなも変わる。

そんな、身近なことなのに見落としていたものに、気付かせてくれた絵本だった。

ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。