バック・ステージ

この作品は、現在アーカイブされています。

ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。

出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。

1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのEメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2017/08/31 | 掲載終了日 2018/03/15

ぜひ次のハッシュタグを付けてSNS等へご投稿ください:#バック・ステージ #NetGalleyJP


内容紹介

新入社員の松尾はある晩会社で、先輩の康子がパワハラ上司の不正の証拠を探している場面に遭遇するが、なぜかそのまま片棒を担がされることになる。翌日、中野の劇場では松尾たちの会社がプロモートする人気演出家の舞台が始まろうとしていた。「離婚したばかりのシングルマザー」「再会した同級生」「舞台に抜擢された新人俳優」「認知症の兆候が表れた大女優」舞台の周辺では、4つの事件が同時多発的に起き、勘違いとトラブルが次々発生。バラバラだったパズルのピース、それが松尾と康子のおかしな行動によって繋がっていき……。すべてのピースがピタリとはまったラストに、思わず「ビンゴ!」。毎日ストレスフルに働くあなたを、スッキリさせる注目作家の新境地ミステリー!

発売前に校正刷りを基に作成したものです。完成までに、著者の加筆修正、頁数変更があることをご了承ください。

新入社員の松尾はある晩会社で、先輩の康子がパワハラ上司の不正の証拠を探している場面に遭遇するが、なぜかそのまま片棒を担がされることになる。翌日、中野の劇場では松尾たちの会社がプロモートする人気演出家の舞台が始まろうとしていた。「離婚したばかりのシングルマザー」「再会した同級生」「舞台に抜擢された新人俳優」「認知症の兆候が表れた大女優」舞台の周辺では、4つの事件が同時多発的に起き、勘違いとトラブルが...


出版社からの備考・コメント

カバーイラスト/はっとりさちえ

カバーイラスト/はっとりさちえ


おすすめコメント

バラバラのピースがぴったりハマったラストに思わず「ビンゴ!」と大喝采!

バラバラのピースがぴったりハマったラストに思わず「ビンゴ!」と大喝采!


販促プラン

本を買った人だけが「必ず」「すぐに」読むことが出来るお楽しみ掌編付いてます!(詳しくはカバー裏をご覧ください)

本を買った人だけが「必ず」「すぐに」読むことが出来るお楽しみ掌編付いてます!(詳しくはカバー裏をご覧ください)


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784041051924
本体価格

NetGalley会員レビュー

出演者のいろいろな視点で表現されており、人間模様を楽しむことができる。
流石にすべてわかると疑心暗鬼になっちゃいますが、気づいてやれよ〜とかイライラするのも楽しい。

このレビューは参考になりましたか?

なるほど、そうきたか。今作は、この書き出しで始まる。
タイトルと表紙を見て、当然舞台、演者、作家、裏方などの物語だろうと思って読み始めたら、いきなり上司を告発しようとするOLのお話。
いや、舞台裏どころか、舞台の外側じゃん。
そういう意味でも、なるほど、そうきたか。
ひとつひとつの結末に「なるほど、そうきたか。」が用意されていて、とても読みやすい。

このレビューは参考になりましたか?

登場人物が、不思議な形で絡み合い、そしてひとつの事件の解決とともに、もつれた糸がほどけていくような作品です。
さらっと読むと見落としてしまうような人とのすれ違いがある。しかし、そのすれ違いがなければそれぞれの結末を迎えることはなかったのではないかと、読者に想像させる作品だ。それこそが、登場人物それぞれのバック・ステージということか。#バック・ステージ #NetGalleyJP

このレビューは参考になりましたか?

読後感は爽快です。
勘違いや嘘が心地良く収束していきます。特に第1、2、4幕の展開にはじーんとしました。
序幕・終幕はちょっと物足りなかったかなとも思いますが、さながら観劇しているかのような臨場感もあり、最後まで楽しめました。

このレビューは参考になりましたか?

人物設定が出色だ。パズルのピースを一つずつはめていくような構成も秀逸だが、冒頭のストーリーに登場する康子の強烈な人物像、言動に呆気にとられるやら唖然とするやらで、こんな人と関わったらロクなことにならないな、近くにいたら絶対迷惑と思い、主人公に同情するうち、いつのまにか彼らの行動を応援してしまっていた。そして非常にスリリングな場面で、突然まったく違う話が始まり置いて行かれた感じに! ところが各話短編ながらも妙妙たる設定、心情描写で、話に引き込まれたところに、「あ、この人は!」と思い当たる人物が登場し、繋がる糸にどんどん高揚していく。「そうきたか」から始まる物語だが、最終話の予想外の展開に、そう言いたいのはこっち! それに、繋がった糸を確認しに、もう一度読み返さないといけないじゃないか。あー!見事に芦沢央氏にやられた!

このレビューは参考になりましたか?

初読み作家さん。電車で読んで泣いてしまった。。。泣けたー。泣けたのです。

内容紹介では「バラバラのピースが最後にピタリとはまるパズル」と書かれていますが、個人的にはみたらし団子みたいな小説でした。体裁はミステリーで、主軸の事件のバック・ステージで4つの出来事が起こります。個人的にミステリー読みではないのと、序幕と終幕で結ばれる事件自体がさらっとした印象だったので、ミステリーとして読むと、、、という感じだったのですが、序幕と終幕という串に刺さった間の4篇がどれも単独ですごく良かったです。
3幕と4幕の登場人物の仕事に対する想いも素敵だし、2幕の同級生の読書を通したやり取りもグッと来ます。そしてそれより何より第1幕。幼い兄弟を育てる母親目線の話なのですが、子供の成長や人間関係に関する不安や心配がとても丁寧に描かれていて、かつその結末が泣けた泣けた。これはもしかしたら自分が子育て中だからかもですが、育児をしている親の方には、ぜひぜひこの章だけでも読んでほしいです。

このレビューは参考になりましたか?

一つの演劇公演を文字通り舞台に、そこに関わる様々な人物を描く短篇集です。しかしただそれだけの短篇集ではありません。個々の作品の切れ味も抜群ですが、短篇が次々に連関していく仕掛けの面白さも見逃せません。これぞまさに回り舞台、連作短編集の醍醐味とはこのことかと思わせる作品で、読者をたいへん楽しませてくれます。
当初は、毎晩ベッドに入ってから一篇ずつ読むのに手頃な長さだと思っていたのですが、あまりの楽しさについつい続けて数作品読んでしまい、かえって夜更かしになってしまいました。芝居好きなら尚おすすめです。

このレビューは参考になりましたか?

ハラハラ、ドキドキで..。タイトルの『バック・ステージ』から想像したものとはちょっと違うバック・ステージがとても面白かったです!!すぐにストーリーの中に入り込めて、自分も現場にいる1人みたいな感覚になれたので、平凡な日常から離れてちょっとしたドラマを味わいたい人にオススメです!

このレビューは参考になりましたか?

開演前の舞台の裏側で起きた小さな事件。それを軸として関係者たちの人間ドラマが連作で描かれる。嫌悪する上司の秘密を追う男女二人のコミカルな追跡劇、息子を思う母の複雑な心理、大学生男女二人のすれ違う心の揺らぎ、脅迫状に怯える新人俳優の恐怖と焦燥感、老女優の秘密を守ろうとするマネージャーの心の葛藤・・・。多彩なシチュエーションで描き分けられる人間心理、そして猜疑心が意外な事件に繋がる過程、その描き方の上手さに舌を巻く。著者の真骨頂!

このレビューは参考になりましたか?

ある演劇の舞台に関わる人たちの騒動を、章ごとに視点人物を変えて、点と線で結んで、スラップスティック(褒めてます)にまとめ上げた感じ。

あらすじ等の前情報なし、表紙絵を見ただけで読み始めました。

序章から何やらコメディ風味の犯罪小説的な展開で引き込まれましたが、第1章で「これは何の話なんだ?」と疑問を抱き、テンションがゆるやかに下降していきました。

しかし、序章とのつながりが見えたところで一気に体温が上がり、そのあとは一気読み。

個人的には第3幕「舞台裏の覚悟」がベスト。嶋田ソウという狂気の演出家と、彼に翻弄される若手俳優のやりとりを、サスペンスの味付けで料理しており、鮮やかな幕切れが印象深い。

しかし連作のつなぎ方が強引すぎる気がする。有機的でない、というか。つい昨日まで道尾秀介の連作集を読んでいたため、余計に点が辛くなってしまうのは仕方ないか。

改めて書影を検索すると、何とオビの推薦文が道尾さんじゃないか。編集者も道尾作品のテイストを感じたんだろうなぁ。

まだ伸びしろのある作者だと思うので、これからも読んで応援していきたい。

このレビューは参考になりましたか?