風神の手

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刊行日 2018/01/04 | 掲載終了日 2019/01/08

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内容紹介

彼/彼女らの人生は重なり、つながる。

隠された“因果律(めぐりあわせ)"の鍵を握るのは、一体誰なのかーー

遺影専門の写真館「鏡影館」がある街を舞台にした、 朝日新聞連載の「口笛鳥」を含む長編小説。 読み進めるごとに出来事の〈意味〉が反転しながらつながっていき、 数十年の歳月が流れていく──。 道尾秀介にしか描けない世界観の傑作ミステリー。

ささいな嘘が、女子高校生と若き漁師の運命を変える――心中花

まめ&でっかち、小学5年生の2人が遭遇した“事件"――口笛鳥

死を前にして、老女は自らの“罪"を打ち明ける ――無常風

各章の登場人物たちが、意外なかたちで集う ――待宵月

彼/彼女らの人生は重なり、つながる。

隠された“因果律(めぐりあわせ)"の鍵を握るのは、一体誰なのかーー

遺影専門の写真館「鏡影館」がある街を舞台にした、 朝日新聞連載の「口笛鳥」を含む長編小説。 読み進めるごとに出来事の〈意味〉が反転しながらつながっていき、 数十年の歳月が流れていく──。 道尾秀介にしか描けない世界観の傑作ミステリー。

ささいな嘘が、女子高校生...


出版社からの備考・コメント

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おすすめコメント

【朝日新聞出版 2018話題の文芸書を一挙掲載!】

好評3刷!! 「すべてのエピソードが伏線」「ひとつも無駄がない」と「王様のブランチ」で紹介され大反響! 朝日新聞、読売新聞でも書評掲載。 著者の新たな代表作です。

【朝日新聞出版 2018話題の文芸書を一挙掲載!】

好評3刷!! 「すべてのエピソードが伏線」「ひとつも無駄がない」と「王様のブランチ」で紹介され大反響! 朝日新聞、読売新聞でも書評掲載。 著者の新たな代表作です。


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784022515148
本体価格 ¥1,700 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

独立したエピソードが鮮やかに結びつく長編ミステリー なんて奇妙な繋がりなのか。 たった1つの石ころがこんなにも多くの出来事を引き起こすなんて、石を摘まんだ当人は考えもしなかったであろう。 川に向かって投げられた石は、35年経った今でも波紋を広げ続けている。 元を辿れば石を拾う前に吹いた強い風が、沢山の悲しい出来事を引き起こした。 しかしその風が吹かなければ彼や彼女はこの世に生まれてこなかった… 遺影専門の写真館「鏡影館」で出会った源哉と歩実。 互いの両親が古い知人であった事をきっかけに親しくなった二人は、歩実の提案により源哉と歩実の人生に影響を及ぼすある事故の調査を開始する。 現在から過去へと時間を遡り、関係者の記憶を繋ぎ合わせた先に待つ衝撃の真実とは。 細密な描写と迫力の筆致で掛かれた道尾秀介氏の傑作ミステリーを余すことなく堪能した

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とにかく美しい物語。 3つの中編とエピローグから構成されており、最後に(というか徐々に)物語が一つに収斂します。 若い男女の悲恋物語「心中花」 小学生の男の子2人の友情活劇「口笛鳥」 それらが収斂していく「無常風」 エピローグ「待宵月」 遺影専門の写真館である「鏡影館」を訪れる人々をめぐる、小さな町の叙事詩。 イメージ喚起力の強い文章で、なおかつ無駄のない構成。 読み終えた時には、数巻に渡る大長編を読んだような満足感がありました。 市井の人々がついた、悪意のない(または善意からの)嘘。 それらがバタフライ効果を生み、人々の人生を変えていく。 誰もが考える「あの時あの出来事がなかったら……」というIFをめぐるファンタジーと言ってもいいかもしれません。 人生のあらゆる選択の末に「今の自分」がいるという、あたりまえだけれど奇跡的な因果を、愛おしく思える。そんな一冊です。 おすすめです!

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面白い!すぐに西取川を挟む上上町と下上町の鮎の火振り漁風景と幾つもの事件の世界に引き込まれ、読み応えがありました。第1話+第2話が第3話で交差し真実、解決に向かいます。①「心中花」漁師崎村源人と中江間奈津実の恋話、②「口笛鳥」まめとでっかちの少年奮闘話、③「無情風」奈津実の娘歩実と、源人の息子源哉の推理、解決話、④「待宵月」イベントで風の話・・・この町の風景や出来事が浮かび上がるくらい入り込めました!読み進む毎に、どんどん人や事件の繋がりが意外性を持って見えてくる・・・これは評価高いと思う。

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遺影専門の写真館。そこで偶然行き会った人々は、運命の糸で複雑に繋がっていた。 風が吹けば桶屋が儲かる。それなら、その風の始まりはいったいどこにあるのだろう? 3つの中編とエピローグで、物語の欠片が結び合わされていく。その熟練の技が素晴らしい! 登場人物が悪人ばかり、もしくは善人ばかり、といった趣向の小説は時折見かけるけれども、ここには「根っからの悪人じゃないけれど、うっかりちょっと魔がさして悪いことをしてしまった」人たちが大集合。そして、そのうっかりが風になってバタバタとドミノを倒してしまう。その、脱力するようなやっちまった感が魅力。

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連作短編と思って読んでいると物語がどんどん繋がっていき、いつの間にか長編小説にすり変わっている。 とにかくストーリーの繋がり具合、転がり具合が見事で、419ページというボリュームを全く感じさせない。 ボタンのかけ違いから起きてしまったいくつもの悲しい人生がある反面、逆にそのかけ違いがあったからこそこの世に自分が存在するという人たちが登場してくることで希望の光を感じることができる。 素晴らしい作品でした。

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また道尾秀介が傑作を世に放つ! 作品ごとに雰囲気を大きく変えながら、それぞれが絶妙に絡み合い、町の年代記とそこで生きてきた人々の群像劇になっている。絡み合うプロットの見事なことと言ったら! 再読して細かな関連性を確認したくなる。道尾さんの新たなる代表作になるはずだ。

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道尾秀介さんの作品は、 巧みな伏線が張り巡らされたぐっと引き込まれる本格ミステリから、 軽やかなストーリー展開で心地良い余韻の残る作品まで幅広いが、 本作は後者にあたる。 それぞれが独立した短編集かと思いきや、 遺影専門の写真館を中心に現代と過去を行き来しながら 全てのストーリーがつながる長編作品。 「あの出来事がなかったら」 「あの人があの行動をしなければ」 様々な出来事がリンクして、人々の人生を大きく変えていく。 それは運命のいたずらとしか言いようのない、とても切ない出来事だけど、 それら全ての出来事があったからこそ、今生きて、幸せな瞬間がある。 誰の人生も、そんな偶然の連続で出来ているはず。 そんなことをふと感じ、爽やかな読後感につつまれる作品でした。

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短編連作の形をとった長編作品。各章にそれぞれ驚きの仕掛けとグッとくる落としどころを用意したうえで、登場人物達、それぞれの立場や思いを考えさせる終わりは見事。人生における理不尽さや残酷さに目をそらさず、それでも生きつづけること。よくも悪くも日々の積み重ねが変えていく人間の在り方を大きく描ききった作品と感じました。

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遺影専門の写真館とその周辺に住む人々の物語は、過去から現在に時間的につながりを持つだけではない。章を追うごとにその意味するところが明らかになってゆく。あの時、ああしていれば… いや、あんなことをしなければ… という後悔が、前向きな姿勢が未来に生かされてゆくようだった。自分の胸の内にだけ留めておかなければならないと誓うことも、耐えきれず苦しさを分かち合うことも、私たちには許されているとしみじみと感じました。

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遺影専門の写真館を軸にした連作短編集。それぞれの章の人物や出来事をリンクさせつつ、ラストで全てのピースがはまって一枚の絵が完成するようなストーリーテリングぶりは健在。人は過ちも犯すし悲しみも避けては通れないし皮肉な運命の巡り合わせも起こるけど、様々なものが積み重なって影響しあって今のその人が居る、という運命の不思議さをしみじみ思う。「そっと注げばこぼれないのにいっぺんに注いでこぼれてしまうように感情をもてあまし~」といった表現の巧さも相変わらず。

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まずは死期を知った女性が遺影専門の写真館「鏡影館」を訪れたことにより過去の悲恋を娘に語る第一話。第二話は二人の小学生が遭遇した事件と活躍。第三話では一話で起きた事件が歳月を経て浮き彫りにされていきます。そして第四話では…。一つの石が徐々に大きなさざ波を立て次々に影響を及ぼす。何か一つでも違っていたら今と同じ状況はなかった。もちろん私自身だって。連作短編のようなつくりでれぞれの登場人物に感情移入した後、一見別々の出来事が少しずつ組みあがっていくという作りは本当に見事でした。とても良かったです。

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人生の連鎖を堪能できる1冊。 読めば読むほど、様々な事柄が結び付く。 驚き、感動し、やるせない気持ちにもなるが、読み終えた時にはじんわりと温かくさせてくれる。 長編を読む気分ではなかったのに、あっという間に読んでしまった。

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登場人物たちの人生が知らず知らずのうちに交差し、やがて大きな長編を構成する連作短編集。 趣を異にするひとつひとつの短編は、それぞれが心に沁みいる素敵な物語だが、読み進めるに連れて読者の予想や思い込みは小気味よく裏切られ、ひとつの事実に収斂していく。非常に面白く、読み応えのある作品だった。

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あの人のあの時のあの行動が、何十年も経てこういう結果につながる。どこかの誰かの何か、が少しずつつながって1つの大きな物語となる。 遺影専門の写真館、その地域独自の漁、物語の中では特別な設定の中で動いて行く時間は、けれどももしかするとありえたかもしれないもう1つの私の物語へとつながる。それが今より幸せな物語なのか、悲しい物語なのか。 1つだけ確かなのは、今、はここにしかないということ。道尾秀介のとてもとても道尾秀介らしい一冊。

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連作中編と表現すればいいのか?ある事件を背景に、第1章は、読んでいると胸がドキドキするような高校生の初恋物語がきな臭い事件へと繋がってゆく。第2章はちょっと小生意気な小学生の男の子二人が、ある事件に巻き込まれてしまう冒険物語。何だろうこの二つの物語・・疑問に思い第3章を読んでいくと、そんな疑問は吹っ飛ぶ展開。関連がないかに見えた二つの物語は、謎のピースの最後がぴたりとはまったように繋がるのだ。なんだそういうことだったのかと膝をうちたくなる。一つの作品でラブストーリー、冒険物語、そしてミステリーが楽しめる。読後の爽快感がたまらない。今までにない道尾ワールドが広がる!

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直木賞取っても進化を続ける道尾秀介の現在進行形がここにある。2018年のマイベスト3には確実に入ると思う。内容については書かない。とにかく読んでいただきたい。スゴイから。

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上下町という場所を舞台にして、子どもだったんだ主人公が大人になり、 その子どもが当時の謎を解き明かす。 時の流れを感じられる作品だった。

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遺影専門の写真館を中心に、3世代に渡って過去の事故が明るみに・・・ 本格ミステリー作家の驚くべき手法が、新鮮に感じました。 最後は、「どうか真実が伝わるように」と祈る気持ちで読み進めました。

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さすが道尾秀介、と思わせる連作短編集。特に情緒あふれるウミホタルの描写がとても美しかった。

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読後感は思いっきり爽やか。 道中どこに向かうんだろうかと、頭を悩ませるシーンがあるが、点と点が繋がり出すと止まらなくなる。

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道尾トリックに毎回驚かされます! 今回も同様!

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きっと独りでだって生きていける。 それって寂しかったり苦労もあるけれど 誰ともかかわらないで生きていくのって楽なときもある。 近頃、ふと思う。 誰かと一緒に生きていくことの方が遥かに難しいと。 でも、それでも人は誰かとつながろうとする。 つながって生きていきたいと思ってしまう。 本書では架空の田舎町が舞台だ。 その町ではある日、護岸工事中に川の汚染事故が起きてしまう。 当初工事を請け負っていた建設会社は事故を隠蔽しようとしたが、 その事実が露見し、事故は事件へと、事態は悪化してゆく。 小さな町で起きた事件はそこで暮らす人たちにあらゆる影響をもたらした。 住みなれた町との別れ、大切な人との別れ。 唐突に事件に巻き込まれ、罪を背負わされる者。 たった一つの事件によって絶たれた幾つもの人と人とのつながりがある。 しかし、一度は断ち切られたはずの糸は何度でも結び直され、 いくつもの結び目で紡がれた凸凹した一本の糸で人々を結び付けてゆく。 細く、脆く、だけど何度千切れたって玉結び一つで何度でもつながる強い糸によって。 一度切った糸はもうつながることはないなんてどうして思ったのだろう。 人と人とのつながりはそう簡単に切ることなんて出来はしないのに。 もし、あのとき出会わなければ。 もし、あの別れがなければ。 あの時、あの出来事が起きなかったら。 その一瞬がなければ、あるいは存在し得なかった誰か。 その一瞬があったからこそ、そこにいる誰か。 きっとあなたも、私だって。 全ての出会いと別れには意味がある。 日々の中で訪れる一つ一つの出来事に意味がある。 ありふれた言葉と承知でいってしまえば そのすべてが奇跡の連続なのだと誰かに伝えたい。 人と人とのつながりは尊いと。 読み終えたとき、悔しいけどそう思わないではいられない、希望の物語だった。

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エピローグまできて、なるほど。 タイトルとしっかりマッチしているなぁ、と1人でうんうん。 同じ時系列を3つの視点から描き、真相にたどり着く… 結末こそ明るくは無かったものの、最後まで楽しむことが出来ました。

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