死にたい夜にかぎって

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刊行日 2018/01/26 | 掲載終了日 2018/02/25

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内容紹介

「君の笑った顔、虫の裏側に似てるよね。カナブンとかの裏側みたい」――憧れのクラスメイトにそう指摘された少年は、この日を境にうまく笑えなくなった。


Webサイト『日刊SPA!』で驚異的なPVを誇る連載エッセイ『タクシー×ハンター』。その中でも特に人気の高かった「恋愛エピソード」を中心に、大幅加筆修正のうえ再構築したのが、この『死にたい夜にかぎって』だ。

出会い系サイトに生きる車椅子の女、カルト宗教を信仰する女、新宿で唾を売って生計を立てる女etc. 幼くして母に捨てられた男は、さまざまな女たちとの出会いを通じ、ときにぶつかり合い、たまに逃げたりしながら、少しずつ笑顔を取り戻していく……。女性に振り回され、それでも楽しく生きてきた男の半生は、“死にたい夜”を抱えた人々の心を、ちょっとだけ元気にするだろう。

作者である爪切男は、同人誌即売会・文学フリマでは『夫のちんぽが入らない』主婦こだまらと「A4しんちゃん」というユニットを組んで活動。頒布した同人誌『なし水』やブログ本は、それを求める人々が行列をなすほどの人気ぶりだった。

もの悲しくもユーモア溢れる文体で実体験を綴る“野良の偉才”、己の辱を晒してついにデビュー!


「君の笑った顔、虫の裏側に似てるよね。カナブンとかの裏側みたい」――憧れのクラスメイトにそう指摘された少年は、この日を境にうまく笑えなくなった。


Webサイト『日刊SPA!』で驚異的なPVを誇る連載エッセイ『タクシー×ハンター』。その中でも特に人気の高かった「恋愛エピソード」を中心に、大幅加筆修正のうえ再構築したのが、この『死にたい夜にかぎって』だ。

出会い系サイトに生きる車椅子の女、カルト宗教を信仰...


出版社からの備考・コメント

本書は執筆および校正中のものであり、内容は変更になる場合がございますので、ご了承ください。

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784594078980
本体価格 ¥1,100 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

母親に捨てられ、借金を抱えた父親からは鉄拳で育てられ、クラスで一番の美少女からは笑顔が虫の裏側みたいだと言われる。童貞を出会い系サイトで知り合った車いすの女性にささげたあとは次々と女性との関係を結んだり恋したり捨てられたり…どう考えても不幸でしょ。まったくもって不幸な人生だ、と思うのだけど、ここには全く暗くじめじめした不幸がない。なぜだろう。最低で最悪な人生を歩き続けているはずなのに、彼の人生には笑顔が見える。 7年間同棲していた彼女から別れを切り出され、独りぼっちの生活に戻ってしまう、その日でさえ笑顔の彼がいる。うつ病で浮気性の彼女との7年間で何度も裏切られたり傷つけられたりしてるのに、なぜ笑顔で見送れるんだろう。あぁそうか、最低で最悪な人生の中でも小さな幸せを見つける術を彼は知っていたからか。その術を教えてくれたのが彼を通り過ぎて行った女たちなのね。なるほどね。彼と彼に関わったたくさんの女たちの幸せを祈りたくなる私も、なんだか笑顔になってしまう。不思議だ。何だか知らないけど元気が、笑顔がじわじわと生まれて来る。不思議だ。

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刺さる人にはグッッッと刺さる!刺さらない人にはかすりもしない!こんな小説待ってました! エッセイと小説の間のような文体。それがまたいい。生い立ちや環境が割と過酷で、文中にはずっと哀愁がある。ただそれが、可哀想じゃない。カラッと明るく書かれている内容がすごくヘビーだったりする。人一人分の重さを感じる小説。最後はもう泣くしかない。

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破壊力のある台詞、この上なく濃いエピソードの数々にグッと引き込まれる。 辛いエピソードも、面白おかしく笑わせてくれる。でも切なくもあり、なにかグッと心に刺さるものもある。 それが相まって、どうしようもなく愛おしい気持ちが渦巻いてくる。 きっと誰もが思い出す、自分の過去にもある、救いようのなく笑えない、笑っちゃう話。 浮かび上がってくる、あの しょーもない貴重な無駄時間。 積み重ねてきたその、どうしようもない経験を経て、繋がっていたのが、この〈今〉なら この〈今〉の自分が構成されているのは、あの時のあの思い出があったからだったり、 あの時にあの人がいてくれたからだったり… 欠くことのできない、組み込まれてきた大切な部品たち。 どれが欠けても、今の自分じゃなくなってしまうのだ。 作者は、そういうことがしっかり見えているから、不幸に屈しないのかもしれない。 柔軟性のあるものの見方。けっして否定はせず、受け止める。 どんなに辛いことがあっても、「まぁいいか」で済ませる著者には、ある意味才能を感じる。 諦めるって、状況を受け入れて、次に進むための言葉でもあるんだなぁと。 今の自分が在る 彼女たちの存在が、たぶん空を見上げる力をくれて それが、死にたい夜にかぎって光を放ち、輝き出す。 流れ星のように 笑顔がこぼれてくる。 幸せを祈りたくなる、そんなパワーが未来を照らしだしてくれるような一冊。

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