女性活躍に翻弄されるひとびと(仮)

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刊行日 2018/03/15 | 掲載終了日 2018/03/14

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内容紹介

管理職への昇進を拒む深い葛藤、自分探しを続ける20代、30代、負け犬にならなかったにもかかわらず、自己承認欲求の満たされない専業主婦、そして、男たちを襲う「女性活躍」プレッシャー ……「女性活躍」の期待が高まる一方、「産め働け、冗談じゃない!」。女性たちはダブルバインドに苦しみ、怒っている。等身大の女の本音を10数年に及ぶ定点観測ルポで掬い上げ、世の中の矛盾を糾弾、時代ごとの生き方トレンドに翻弄される女たち一人ひとりが自分なりの希望の光を見いだせる社会を考える。著者は元新聞社記者、近畿大学教授・ジャーナリスト。著書に『男性漂流――男たちは何におびえているか』(講談社)、『男という名の絶望――病としての夫・父・息子』(幻冬舎)がある。

管理職への昇進を拒む深い葛藤、自分探しを続ける20代、30代、負け犬にならなかったにもかかわらず、自己承認欲求の満たされない専業主婦、そして、男たちを襲う「女性活躍」プレッシャー ……「女性活躍」の期待が高まる一方、「産め働け、冗談じゃない!」。女性たちはダブルバインドに苦しみ、怒っている。等身大の女の本音を10数年に及ぶ定点観測ルポで掬い上げ、世の中の矛盾を糾弾、時代ごとの生き方トレンドに翻弄さ...


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784334043407
本体価格

NetGalley会員レビュー

良質のルポで社会評論の逸品。記者や学者とかだれもいわなかった社会の矛盾などを鋭い視点で切り込む。面白く、スカッとした。男女ともにオススメ!、ジャーナリストで社会学者という経歴も異色。山田昌弘氏が何かの本でこの本作者奥田祥子氏のこと、初めて男性の問題を取材し、研究した人と書いていたが、ジェンダー論だけでなく労働、福祉、政策論など幅広い専門分野が土台にあることをこの本で知れてよかった。ひとりを10-15年も追うという手法もこれまでなくてすごい。こういう人が書く、このような良質なルポ・社会論の本がもっと評価されるべきだし、そのためには出版社、書店やレビュアーも社会に押し出していくべきだと思った。

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ここには幾人もの女性のリアルな人生が綴られている。女性読者の多くが、その一部ないし大部分を自らの人生と重ねることができるだろう。
そして同時に、どれも自分とは違う選択をし、違う思いに囚われていることを実感する。要するに、一つの解決策、道筋など存在しないということが重要なのだ。
わたしは自らの職務に専念し、働きすぎないために非正規職員を続けている。母としても社会人としても中途半端な存在だ、と言われても仕方がないが、それは自分なりの道を模索する自由と引き換えたものだと思っている。
すべてを手に入れることはできないけれど、自分にできることをやっていくことで何かしら得られるものがあるのだろう。
「遊び」のある人生を認める社会が実現することを願ってやまない。

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とかくお上から押し付けられた感がある、女性活躍社会政策と法。実際に企業で働く友人は、勤める会社の数値目標に翻弄されて、適材適所と言えない人員配置の苦悩を会うたびに語っている。
この本は、女性である人生を様々な道を歩きながらそれぞれがどのように仕事、家庭等に向き合ってきたかを、10年以上のスパンで取材したものだ。
どんな選択をするにしても、多様性を認める社会であって欲しい。社会のブームに雰囲気に流されるのではなく、正当な賃金で機会を手にできる社会であればそこにやりがいも生まれる。
自分の来し方行く末を、考えながら読める一冊だ。男女問わずに手にして欲しいと願う。

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