「健康に良い」はウソだらけ

健康の本は様々あって「これは絶対取るな」とか「薬の真実」とかなかなか怖いものが多い中、この本は緩やかな語り口でグラフと共に「牛乳は好きで飲むなら別にいいけど健康の為にと思って無理やり飲むならやめたほうがいい」とか「DHA、EPAのサプリをとるなら魚を食べたほうがいい」とか。「コーヒーは肝臓がんのリスクを減らすので、飲むか迷うんだったら飲んでもいい」とか、割と読者が聞き入れやすい感じで書かれていました。ダイエットの研究で２年間無作為に「低脂肪食」「地中海食」「低糖質食」のグループに分けられていたのに対し「納得したとはいえ自分の希望でもないのに被験者大変だったでしょう」と書かれていて、ほんとその通りだな、と思いました。私もプチ地中海食を心がけていこうかなと思います。

総じて、読みやすかったです。
「まずはじめに、よく聞く噂やあるあるネタを吹き出し付きで話す⇒客観的な情報を元に論破」という構成がわかりやすい。また、ネコがコメントを入れてくれて和みます。

個人的には、下記が印象に残りました。
・マテ茶は「待て」
・牛乳の強制ストップ

牛乳は特に、個人的に違和感を持っていましたので共感できました。

よくある、健康にいいと言われている話のウラ（根拠)をとってまとめた本。
特に健康に関する話題なので、とにかく懐疑的に、慎重になって損はないということを考えると意味では、一度は読んでおいて損はないと思う。

取り上げられているものの中には信じられないような内容もあるので、引用されている文献に当たってみたいものもあった。
サプリについては特にそういう項目が多かったが、これは著者の意図があるのかもしれない。

曖昧な健康法から脱する為に読むべき1冊！

何となく聞いた事があるような健康に良さそうな話。
コラーゲン、サプリメント、ヨーグルト、腸内細菌…
何となくの知識は危ない！
今までの努力はもしかしたら逆効果だったかも！？

根拠となるデータが示されている為、分かりやすく納得できる。
正しい情報を知った上で、自分に合った健康に良い方法を見つけられる！

統計データ付きで詳細に説明してあるので、個人の体験に基づいた妄想を読まされることがありません。しかし統計データの取り方、解析の仕方などによって結果が異なることは往々にしてあるので、この書籍に書かれたことが絶対に正しいとは言えませんが、信憑性は高い書籍だと思います。