雲上雲下

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刊行日 2018/02/16 | 掲載終了日 2018/06/11

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内容紹介

物語ノ終ワリトハジマリ

子狐に山姥、乙姫に天人、そして龍の子。
民話の主人公たちが笑い、苦悩し、闘う。
不思議で懐かしい、大人のためのファンタジー。

物語ノ終ワリトハジマリ

子狐に山姥、乙姫に天人、そして龍の子。
民話の主人公たちが笑い、苦悩し、闘う。
不思議で懐かしい、大人のためのファンタジー。


出版社からの備考・コメント

物語に沿った雲形ポップ(2バージョン。切り取ってお使いください)と、全国の書店員さんからの応援コメントを記載したパネルを準備しております。

物語に沿った雲形ポップ(2バージョン。切り取ってお使いください)と、全国の書店員さんからの応援コメントを記載したパネルを準備しております。


おすすめコメント

著者より
山姥や狐、天人や鬼。昔噺の者たちが集まり、やがて神話や伝説とも交わりました。民話は人間の心や生きようを仮託していると捉えられがちですが、彼らはそれぞれに意思を持ち、自律的に動きました。自身の真実を生きているのです。そのことが、書き手である私の最も大きな発見でした。
――雲上雲下の物語に耳を澄ませてくださった皆さまの、率直なご批評、感想を心待ちにしています。語り合いたい。
そう願う作品になりました。


担当編集より
日本各地へ行き、昔から伝わるお話を聞かせていただきました。長野の湖や奈良の山、群馬の遺跡に和歌山の滝。ブナ林の中を走り回り、新潟の田んぼの中で偶然みつけたお地蔵さんを拝んだことも。そんな四季折々の一瞬一瞬が集められ、物語となり、生き物のように動きはじめました。
「物語よりおもしろいものがある」と言われる小説にとって厳しい時代の中、朝井さんが命を吹き込んだ“物語たち”は世界に問いかけます。物語たちがいなくなってしまったら、あなたたちはどうするでしょうか? 
本作品は、物語に関わるすべての人に届いたらと切に願っております。


著者より
山姥や狐、天人や鬼。昔噺の者たちが集まり、やがて神話や伝説とも交わりました。民話は人間の心や生きようを仮託していると捉えられがちですが、彼らはそれぞれに意思を持ち、自律的に動きました。自身の真実を生きているのです。そのことが、書き手である私の最も大きな発見でした。
――雲上雲下の物語に耳を澄ませてくださった皆さまの、率直なご批評、感想を心待ちにしています。語り合いたい。
そう願う作品になりまし...


販促プラン

書評、インタビュー 続々掲載されております!



・日高新報(和歌山県)2月21日(水) 記事

・日高新報(和歌山県) 2月23日(金) 書評

・日本経済新聞 2月22日(夕刊)「目利きが選ぶ3冊」に掲載  評者:小谷真理(ファンタジー評論家)

・日本農業新聞 2018年2月22日 インタビュー記事

・ しんぶん赤旗 2018年2月25日 書評記事

・朝日新聞 2018年2月25日 インタビュー記事

・ダ・ヴィンチ 4月号(3月6日発売)「編集長のイチオシ本」

・週刊ポスト 3月16日号(3月5日発売)「話題の新刊!」

・産経新聞 3月11日 評者:縄田一男(文芸評論家)

・日本経済新聞 3月14日夕刊「新作『雲上雲下』で新境地」

・J=CAST BOOKウォッチ 3月14日 「「むかしばなし」を現代の物語にして語り続ける」

・週刊現代 3月31日号(3月19日発売)「人はなぜ物語を必要とするのか。根源的な問いと格闘したファンタジー」評者:細谷正充(時代小説、ミステリー評論家)

・共同通信(全国地方紙・ブロック紙他へ配信)3月25日他「昔話の魅力と小説の魔力」評者:三浦佑之(伝承文学研究者)

・週刊文春 4月5日号(3月29日発売)〈今週の必読〉「豊饒な物語世界に隠れた希望」 評者:阿部智里(作家)

・日本農業新聞 4月1日 書評

・ナンクロメイト 5月号〈オモシロ本の世界〉評者:牧眞司(文芸評論家)

※2018年4月3日時点。販促用に掲載PDFがご必要な方はお気軽にお問い合わせください。

書評、インタビュー 続々掲載されております!



・日高新報(和歌山県)2月21日(水) 記事

・日高新報(和歌山県) 2月23日(金) 書評

・日本経済新聞 2月22日(夕刊)「目利きが選ぶ3冊」に掲載  評者:小谷真理(ファンタジー評論家)

・日本農業新聞 2018年2月22日 インタビュー記事

・ しんぶん赤旗 2018年2月25日 書評記事

・朝日新聞 2018年2月25日 インタビュー記事

・ダ・ヴィンチ...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784198645595
本体価格 ¥1,700 (JPY)

NetGalley会員レビュー

深い山中にぽっかりと開いた草原に樹木のごとく常世の緑を保つ「草どん」。彼の根元に子狐が寄り添いお話をせがみます。「とんと昔の、さる昔」。草どんが少しアレンジされた有名な日本の昔話をひとつずつ語り、途中からは山姥も一緒に耳を澄ませます。ある日そこを通り過ぎる青年「小太郎」。どうやら草どんは彼を知っているみたいです…。雲上雲下という題名の意味することがわかるころには、自分が幼いころ祖母に声がかれるまで昔話やおとぎ話を読んでもらったことや、自分自身が娘に毎日絵本を読み聞かせたことをしみじみと思い出していました。私もすでに新しく出版される絵本ばかりで、昔話はあまり読み聞かせていなかったような気もします。まかてさんが鳴らす物語たちへの警鐘を、この本を通じてたくさんの方に受け取って欲しいと思います。

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懐かしい、いつかどこかで聞いた物語。しっぽがちぎれた愛らしい子ぎつね。毒を盛られた乙姫。蛇紋のごとき痕を持つ小太郎。どこか憎めない山姥。語り継がれてきた物語が語られなくなった時、物語の者たちはどこへ行くのか?。人の子あっての神々の存在。それを繋ぐ福耳彦命。語ることを忘れた語り部草どんが自分の物語を取り戻した時、物語の者たちが再び動き出す。

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懐かしいようでいながら、かつて聞いたこともない。小さな物語と思いきや、時代を飛び越える壮大なスケールに発展。静けさもありながら、胸がどきどきするストーリー。そのめりはりにすっかり心を掴まれます。

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面白かった。団子地蔵はつい先日読み聞かせで使った「おむすびまてまて」という本があって、それにそっくりでした。いろんな民話が入っていて、とても面白かったです。そしてそれを語る草どん、話を聞く子ぎつね、そして山姥。それぞれの話についてもとてもよかったです。民話集として、そして一冊の長編小説として、面白く読めました。

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「昔、あるところに・・・」そんな使い古された台詞がどうにもいとおしい。
幼い頃に聞いた昔話たちが目の前に蘇ってくるようでした。
最近ではちっとも聞くことも見かけることもなくなった面々が勢ぞろいです。
子狐に山姥、赤鬼、白鬼、笠地蔵、乙姫、浦島太郎と名前を聞いてこれはあの物語だ!と思い浮かべるのも楽しみの一つ。
懐かしさ、そして、ほんの少しの寂しさ、昔話がもつ温かさと残酷さ、そんないろんなものが混じりあう楽しい読書時間でした。
個人的には眠る前のひとときに読むのが一番のおすすめです。

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幼い頃読んだ柳田國男氏の、日本の昔話の不思議な静けさを感じる前半と、打って変わって生き生きと動き出す後半。
文明への強烈な提言のようでもあり、主人公達の叫びでもあります。
昔話との付き合い方が変わっているなと感じる最近ですが、多くの人に読んでもらいたいこの一冊。

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昔話を話す草どんに、子狐、山姥。と、あまり現実感の無い心持ちで読みはじめましたが、昔話の登場人物と一緒に、悲しくなったり、嬉しくなったり、ドキドキしたり。そのうちに、なぜだか切ない気持ちが湧いてくる。現実とは無関係だと思っていたファンタジーの世界が、繋がりを持ちはじめ、実は互いに必要なものだと気がつく。しみじみとした驚きと、そこに至るまでの温かな物語の数々に、心洗われました。

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「おはなし」とは、そういうものなんだ!と合点がいきました。
初の朝井まかてさん作品でしたが、するりと文章が入ってきて、読んでいて心地よかったです。リズムでしょうか。「おはなし」にも通じるなぁとおもいました。

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