祈りのカルテ

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刊行日 2018/03/29 | 掲載終了日 2018/11/02

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内容紹介

諏訪野良太(すわのりょうた)は、純正医科大学附属病院の研修医。初期臨床研修で、内科、外科、小児科、産婦人科など、様々な科を回っている。

ある夜、睡眠薬を大量にのんだ女性が救急搬送されてきた。その腕には、別れた夫の名前が火傷(ヤケド)で刻まれていた。離婚して以来、睡眠薬の過剰摂取を繰り返しているという。

しかし良太は、女性の態度に違和感を覚える。彼女はなぜ、毎月5日に退院できるよう入院するのか……。(「彼女が瞳を閉じる理由」)

初期の胃がんの内視鏡手術を拒否する老人や、循環器内科に入院した我が儘な女優など、驚くほど個性に満ちた患者たちとその心の謎を、新米医師、良太はどう解き明かすのか。

「彼」は、人の心を聴ける医師。

こころ震える連作医療ミステリ!

諏訪野良太(すわのりょうた)は、純正医科大学附属病院の研修医。初期臨床研修で、内科、外科、小児科、産婦人科など、様々な科を回っている。

ある夜、睡眠薬を大量にのんだ女性が救急搬送されてきた。その腕には、別れた夫の名前が火傷(ヤケド)で刻まれていた。離婚して以来、睡眠薬の過剰摂取を繰り返しているという。

しかし良太は、女性の態度に違和感を覚える。彼女はなぜ、毎月5日に退院できるよう入院するのか……。(「...


おすすめコメント

『仮面病棟』、『崩れる脳を抱きしめて』、「天久鷹央の推理カルテ」シリーズなど、大ヒット作を多く刊行されている、知念実希人さんの最新作単行本です。

 内容は、現役医師でもある知念さんの研修医時代を想起させるような、臨場感と医療知識に満ちた連作医療ミステリ。

 舞台は純正医科大学附属病院。「人の心に寄り添い過ぎる」研修医、諏訪野良太と、彼によってかたくなな心を次第にほどいていく患者たち。ミステリでありながら、ハートフルな人情小説の一面も持ち合わせた物語は、理想的な医師と患者の関係についても大事なことを教えてくれます。物語の核となる医療知識も読み所! 泣けてハラハラして知識も得られる、特上医療ミステリです。

『仮面病棟』、『崩れる脳を抱きしめて』、「天久鷹央の推理カルテ」シリーズなど、大ヒット作を多く刊行されている、知念実希人さんの最新作単行本です。

 内容は、現役医師でもある知念さんの研修医時代を想起させるような、臨場感と医療知識に満ちた連作医療ミステリ。

 舞台は純正医科大学附属病院。「人の心に寄り添い過ぎる」研修医、諏訪野良太と、彼によってかたくなな心を次第にほどいていく患者たち。ミステリでありなが...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784041065808
本体価格 ¥1,300 (JPY)

NetGalley会員レビュー

医療と推理ふたつの面白さが味わえる。医療現場を舞台とした推理小説かのよう。

研修医として回る各科で患者が抱えた問題に真摯に向かい合い、解決していく。精神科、外科、皮膚科、小児科、循環器内科と各科毎の短編集という感じで、とても読みやすい。それぞれの話は温かいラストで締めくくられる為、とても心地良く読める。

もっともっと続編が読みたい!と思える1冊!

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医療現場に深い物語が多いことを痛感した!・・・研修医の諏訪野良太が、救急、精神科、外科、皮膚科、小児科、循環器内科と研修をし、最終、生涯の専門科を決めるストーリー。各科で、様々な事情、問題を持った患者と出会い、その患者の真相を見出して、成長していく。最終話では、患者の真意に気づき、彼女との約束を果たして、専門科を決める。研修医が、心病める患者に真剣に向き合っていました。・・・楽しめた!次作も期待!

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人のこころに寄り添う研修医が患者の抱える問題を鮮やかに解決するハートフルミステリー

社交的で気が利く反面、過剰に人の顔色を読む研修医の諏訪野良太。大学病院に勤める彼は初期臨床研修で指導医のもと今日も診療にあたる。
彼が担当するのは突然治療を拒否した老人や毎月同じ日に退院出来るように調整して自殺未遂を繰り返す女性など他の医師が匙を投げるような患者ばかり。しかし良太は持ち前の優しさと深い洞察力で患者の抱える問題を見抜き騒動を治める。
その真相はどれも心暖まるものでほっこり優しい気持ちにさせてくれる。
どの科でも評判は良いのにうちの科には向いていないと指導医に言われ続けた良太が、何の科を選択するのかもこの小説の見処のひとつ。
現役医師ならではの細密な筆致で描かれた医療の世界を堪能出来る作品。

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知念ワールドに引き込まれました。
こんな研修医、ありえない!ありえないけどいて欲しい。
ほんのわずかなヒントでなぞを解いてしまう、医者より探偵の方が向いているのでは(笑)
血生臭さの無い爽快な結末のミステリーがお好みな方に、かなりお勧め!

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医療ミステリの連作短編でした。もともと連作短編は好きですが、それぞれの話の読後感もよく、とても好きな作品でした。研修医諏訪野良太が研修をしている2年間の話という構成もちょうどいいし、最後に進路を決めてという終わり方もとても光が見える感じのラストですごくよかったです。知念実希人さんの作品は「仮面病棟」「時限病棟」しか読んでいませんが、こういった読後感のよい作品ならほかにも読んでみたいなと思いました。

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研修医・諏訪野が様々な科で接する患者を通し、自身の将来とも向き合う作品。転換期の多い4月にはピッタリな1冊だと思います。治療や病状についても分かりやすく書かれており、とても作品に入りやすいです。大きなどんでん返しはありませんが、諏訪野のキャラクタ性もあり読後感は爽やかです。

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「人の心に寄り添い過ぎる」研修医、諏訪野良太。そんな彼だから見える患者が抱えた様々な問題。患者の病と心を看つつ自分の進む道を決める。循環器内科で活躍する医師諏訪野良太をまた見てみたい。

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研修医の諏訪野が、研修をするそれぞれの科で様々な患者と出会い、謎にぶつかる。その中で打ちのめされることもあったが、それに抗い成長する諏訪野。ミステリー要素も含まれ、一気読み確実の面白さ。

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医療とは、目の前に見えている病気と向き合うだけではなく、その人自身と向き合うものだと改めて思い出させてくれたこの一冊。
研修医だからこその若さと未経験からの視点と、主人公の持つ共感力と判断力と想像する力がフルに生かされて進んでいく様子とともに、ページをどんどん読み進めてしまった。
患者の抱える問題、心に寄り添い続けた主人公が選択した自分の進路。二重の意味にうなりながら、この先も読みたいと期待してしまうのは私だけではないと思う。

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研修医が主人公の連作短編集。
主人公の温和な性格と冴え渡る推理!!で気軽に読める医療ミステリでした。

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研修医が様々な患者、先輩医師と関わり、自分の進みたい道に悩む姿に共感しました。根底にある人の優しさを「病気」を通じて紐解いていくようなお話にほっこり。

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ミステリーなのに、ミステリーだけで終わらない、あたたかいラストに本当に心が震えました!
現役医師だからこそ描ける研修医とその風景に惹き込まれ、一気読みしました。
主人公諏訪野先生のその後がとても気になりつつ、余韻に浸りました。
続編を期待してしまいますね!
祈りのカルテは、タイトルの深さも是非味わってほしいです。知念先生の熱い想いがタイトルから溢れています。
『祈り』がどこからどこへ向かうのか、気づいた時に、涙がこぼれました。

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研修医の諏訪野良太が様々な科での研修を通じて患者の謎を解決していくお話。人一倍察する力のある諏訪野先生、きっと恵理の思いも継いで良い医師になるのでしょうね。是非その後の成長も読んでみたいです。他の作品にも登場しているようなのでそちらも読んでみようと思います。

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研修医・諏訪野が二ヶ月ごとに診療科を移りながら、研修を積んで一人前になっていく過程の、5つの科の5人の患者さんとの話が連作短編の形になっています。たくさんの症例をこなしてきた医師がつかみきれない、病気そのものではない患者自身の問題を、諏訪野がカルテを紐解き最良の形に導いていく。医療そのものではないミステリでとても好感が持てました。実際に多忙な医師はこんな風にはいかないのでしょうが、少しでも患者に寄り添って欲しい、そんなことを考えました。途中で「螺旋の手術室」と同じ病院の設定だと気づきちょっと嬉しくなりました。

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「彼女が瞳を閉じる理由」「悪性の境界線」「醒めない傷跡」「シンデレラの吐息」「胸に嘘を秘めて」の
5つの短編集からなる研修医の物語。現在の研修医は初期研修期間の2年の間に各科を回って臨床体験をし
専門科を決めるシステムなのですが、それに焦点を当てたというのも医師ならではの作者さんのいい着眼点だと
思います。一人々問題を抱える患者に寄り添う主人公・諏訪野良太のまっすぐなところがこの作品の良さで。
天性の人間の機微に敏感な諏訪野良太、その敏感さと優しさで患者が抱える、他の人が気が付くことが出来ない
心の内までを読み取り患者をいい方向へと導きます。

短編集ながらも 伏線を含ませたミステリー仕立てになっていてホロリとくる温かいラストへと繋がっています。
知念さんは『仮面病棟』等でも人気もありますし、この作品の読者評価も良いし、読後感も良く爽やかな気持ちで
読み終えることが出来て、諏訪野良太の今後も是非知りたいと思いました。連載にして欲しいなぁ

そして上にも書いたのですが、映画化希望です。魅力的な主人公が医師としてのスタートを切る爽やかさを
是非映画で描いて欲しいです。

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個性の強い入院患者たちの、病気とその裏にある悩み、苦しみ。それに気づけずに戸惑う家族や病院関係者。本当にこんな事件があったのではないだろうかと思わずにはいられない。病気を直したいのならまず心から、そんなお話でした。短編集でとても読みやすいので、ぜひおすすめしたい作品です。

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新米医師の成長物語。元気で人当たりが良く、先輩医師やスタッフ・患者さんからのウケもいい若者が、2年間の研修期間にいろんな患者さんを診て経験を積んで行く。
研修が終わる頃、自らの進む道を決めなければいけない。迷いながら進む先に何があるのか!少し切ないラストが良かった。
続編できそうな予感♬

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短編医療系小説。研修医が各科を廻って行くなかで出会う様々な患者たち。それぞれの患者が抱える問題を解決しながら、自分が進む道を模索していく物語。
専門用語は少な目で、読みやすい。それでも出会う問題はどれも軽視できる問題ではなく、考えさせられる部分も多い。
簡単な推理物としても読めるので、『殺人事件等の描写が苦手だけど推理物が読みたい』という中学生にもオススメできる。
ただ、普段から読書量の多い大人には、ちょっと物足りないかもしれない。
でも続編があれば、また読みたい。

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短編の一つ一つのお話に血が通っていて、心に響きました。理想の愛だけではなくいろいろな種類の愛があり、主人公の目を通して他人の人生を少し覗き見している気持ちになりました。

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これ超面白い!
久々にお初の作品でクリーンヒット。
病院という環境で、研修医が患者を治すというプロセスにおいて、病氣、怪我の治療だけでなく、その裏にある問題を導き出して合わせて治療?する。

患者たちが行う事は、悪いことではないんだけど、その真の理由がわからないと、表面上のとこだけで判断して、突き放すだけで本当の意味での完治はしない。
そんな裏にある理由を突き止めるという流れは医者ではなく、刑事や探偵たちの様。

医者としての諏訪野くんの今後もストーリーになるだろうなぁ。

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ライトタッチで気軽に読めるが、病気の人に隠されているバックグラウンドの物語に引き込まれる。

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研修医・諏訪野良太が、精神科、外科、皮膚科、小児科、循環器内科と、研修を進めていく中で出会う個性的な患者の謎を、その心に寄り添いながら解き明かしていく短編連作医療ミステリ。
医療ものだが、血生臭さや殺伐とした雰囲気はなく、とにかく暖かい。
1作1作もミステリとして、ハートフルな短編として秀逸な出来だが、1冊読み通した後の爽快感は格別。
人の優しさが本当に心に染みて、元気になれた。
一回り大きくなり、最後に専攻の科を選択し終えた諏訪野医師のその後の活躍もぜひ見てみたい!

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初期研修医としていくつかの診療科をローテーションで回ってる彼が、持ち前の洞察力で患者の言葉では現れてこない人生や苦悩を受けて患者に寄り添っていく。 これぞ理想の医療だと思う。日々の診察で忙殺されているベテラン医師にはそこまでひとりの患者に時間をかけるのは不可能だ。 でも、彼ならできるのではないかと期待してしまう。彼が最終的に選んだ診療科で、どんな医師に成長するのか是非続編を読みたいと思う。

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