日本のヤバい女の子

この作品は、現在アーカイブされています。

ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。

出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。

1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのEメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2018/05/28 | 掲載終了日 2022/03/08

ぜひ次のハッシュタグを付けてSNS等へご投稿ください:#日本のヤバい女の子 #NetGalleyJP


内容紹介

推薦の言葉

●松田青子(『スタッキング可能』『おばちゃんたちのいるところ』)
「幼い頃、昔話に出てくる彼女たちがかっこよくて、面白くて、大好きだった。
やっと会えたね、うれしいね。わたしたち、積年の呪いを解き合って、どんどん自由になっていこうね。」

●金井真紀(イラストレーター、『パリのすてきなおじさん』『はたらく動物と』)
古典に出てくる女の子を「読む」のではなく、「ツッコむ」「こねくり回す」「じゃんじゃん飛躍させる」スタンスが斬新。
それってつまり「愛する」ってことだ。作者の愛を浴びて、女の子の端くれであるわたしは元気になる。


<概要>

イザナミノミコト、乙姫、かぐや姫、虫愛づる姫、皿屋敷・お菊――。
日本の昔話や神話に登場するエキセントリックな「女の子」たち。キレやすかったり、バイオレンスだったり、そもそも人間じゃなかったり。彼女たちは自由奔放に見えても、現代を生きる私たちと同じように理不尽な抑圧のなかで懸命に生きていた。
作者は、友達とおしゃべりするように、彼女たちの人生に思いをいたして涙を流し、怒り、拍手と賛辞を送る。ときには、ありえたかもしれないもう一つの人生を思い描く。時空と虚実を飛び越えたヤバい女子会が、「物語」という呪縛から女の子たちを解放する。
ウェブマガジン「アパートメント」の人気連載を、大幅加筆・修正しての書籍化。優しくもパワフルな文章に、フレッシュなイラストが映える、懐かしくて新しい昔話×女子系エッセイ、ここに誕生!


【目次】

I いなくなる女の子たち
献身とヤバい女の子――――おかめ(おかめ伝説)
秘密とヤバい女の子――――うぐいす女房(見るなの座敷)
失望とヤバい女の子――――女盗人(今昔物語)
身だしなみとヤバい女の子――――虫愛づる姫君(堤中納言物語)

II キレる女の子たち
我慢とキレる女の子たち――――飯食わぬ嫁
仕事とヤバい女の子――――鬼怒沼の機織姫
第二の人生とヤバい女の子――――鬼神のお松
喧嘩とヤバい女の子――――イザナミノミコト(日本書紀・古事記)

III 人間やめる女の子たち
変身とヤバい女の子――――清姫(安珍・清姫伝説)
贈り物とヤバい女の子――――かぐや姫(竹取物語)
結婚とヤバい女の子――――オシラサマ(馬娘婚姻譚)
命とヤバい女の子――――八尾比丘尼

IV 殺す女の子たち
靴とヤバい女の子――――お露(怪談 牡丹燈篭)
別れとヤバい女の子――――乙姫(浦島太郎伝説)
幽霊とヤバい女の子――――お菊(落語 皿屋敷)
王子様とヤバい女の子――――ある末娘(猿婿入り)

V ハッピー・エンドの女の子たち
顔とヤバい女の子――――鉢かづき姫
距離とヤバい女の子――――織姫(七夕伝説)
理不尽とヤバい女の子――――トヨウケビメ(奈具の社)
女とヤバい女の子――――女右大将/有明の女御(有明の別れ)

あとがき
おまけ漫画 日本のヤバい女の子・ゴー・道成寺

推薦の言葉

●松田青子(『スタッキング可能』『おばちゃんたちのいるところ』)
「幼い頃、昔話に出てくる彼女たちがかっこよくて、面白くて、大好きだった。
やっと会えたね、うれしいね。わたしたち、積年の呪いを解き合って、どんどん自由になっていこうね。」

●金井真紀(イラストレーター、『パリのすてきなおじさん』『はたらく動物と』)
古典に出てくる女の子を「読む」のではなく、「ツッコむ」「こねくり回す」「じゃんじゃ...


販促プラン

・無料限定冊子(20話中3話収録)を書店で配布中。感想をつぶやくとサイン本が当たるキャンペーンをやてちます。配布希望の書店さんがあれば柏書房竹田までご連絡ください。

・出版社でA3パネル、POPの用意あり。


・無料限定冊子(20話中3話収録)を書店で配布中。感想をつぶやくとサイン本が当たるキャンペーンをやてちます。配布希望の書店さんがあれば柏書房竹田までご連絡ください。

・出版社でA3パネル、POPの用意あり。



出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784760149841
本体価格 ¥1,400 (JPY)

NetGalley会員レビュー

昔話で知っていた、知らなかった女の子たちのあんなヤバいところ、そんなヤバいところを著者がキレッキレにちょっぴり毒舌にツッコんでいく女子エッセイ風味の1冊。
登場するのはイザナミ、乙姫、かぐや姫、虫愛づる姫、お菊さんと有名人から無名の女盗人や土地の裕福な娘さんと色んな女の子たち。
小さい頃に、昔話を聞かされたとき、ん?なんだろう、この違和感?て思うことありませんでしたか?
あ、あー、これハッピーエンドなんだ、はい、わかりました!ってっ無理やり納得することありませんでしたか?
それって幼いながらに昔話に登場する彼・彼女たちの「ヤバさ」の片鱗を少なからず感じ取っていたからなんだな~と今更ながらに納得して笑ってしまいました。
著者がこの本でそんな「ヤバさ」を体現化してくれたおかげで、やっぱりみんな同じこと思うよね、私だけではなかったんだね、ってホッとしてしまいました(笑)
そんな風に今まで謎めいていた自分の中にあったモヤモヤが解消して何度も頷けて、たくさん笑えて元気になれる1冊でした。
あと、素敵な挿絵もご一緒に楽しめます!

このレビューは参考になりましたか?

学生の頃、「古典」と呼ばれるものが苦手だった。
文法を覚えなくちゃ読めないし、堅苦しいし・・魅力がさっぱり分からなかった。
しかし、どうだろう。
目からウロコどころか、カウンターパンチされたほどの衝撃。
「あの話、こんなに面白かったんだ!!」
ページの中で表情豊かに泣き、笑う女の子たち。とてもとても、魅力的だと思った。
「女の子たちよ、しあわせであれ!!」
そう、拳を宙に突き上げたくなった。

このレビューは参考になりましたか?

日本の神話やおとぎ話を紹介後、そのお話に登場する女の子についての今目線のエッセイという構成。文体がとてもライトで、現代的な例えが上手いので何となく彼女達の気持ちに寄り添えるような気がします。お洒落なタッチで描かれたヤバい女の子達も可愛い。

このレビューは参考になりましたか?

バリエーション豊か過ぎて驚くほどの、人生が織り込まれている昔話。そして鬼やら幽霊やら動物などの人ならぬものだったり女子が変化(へんげ)したり。
著者は、それぞれの古典や昔話に出てくる主人公だけじゃなく、ワキを固める存在にもその意思を分析したり今風にアレンジしたり。
たしかに、乙姫様はなぜ浦島太郎に玉手箱を?とか、清姫はなぜ蛇になるほどの?などなど、もともとツッコミどころ満載なところをうまく突いていて、そうそうそうかも!と頷いたり。
でもさ、私はね、ってところで次の章になるのでそこは読者へのボール投げてあなたは?って余韻に繋がってるのか。
軽くお友達に読んでみて!って勧めて、次にお茶するときに話題にしたい一冊。

このレビューは参考になりましたか?

「古典」をこんなに面白く読めるとは。
彼女のツッコ・・・考察に「それ!私も思った!」とか気が付いたら本と会話してました(笑)彼女の目の付け所や秀逸な考察になるほど!と思ったり「それな!」って同調したり。楽しく読めました。昔話とかツッコミながら読んだことあまりなかったので新しいです。でも、国語の教科書の文章を高校時代に突っ込みながら友達と話してたことはあったかも!

このレビューは参考になりましたか?

面白く、読みやすく、少し切なくなるエッセイ集でした。
知っているお話はなるほどそんな解釈なのねと思い、知らないお話もほっほうこんな女子もいたのかーと、改めて日本の昔話を身近に感じました。
いつの時代も女子は恋愛に翻弄されていたのですね。
そう考えると恋愛に多様性を認められている現代の女子よりも選択肢が少ない分、迷い無く飛び込めたのではないかな〜とも思います。

このレビューは参考になりましたか?