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刊行日 2018/07/21 | 掲載終了日 2019/09/10

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内容紹介

貧困に生きる人間の悍ましさを抉る問題作。
第一回大藪春彦新人賞受賞者、受賞第一作長篇!

厳冬。日本海に浮かぶ孤島に、雑賀の一本釣りを自称する漁師たちがいた。知性もなく、金もなく、粗暴な老漁師たちが持っているのは、団結力と一本釣りの腕のみ。日銭を稼ぎ、場末の居酒屋で一杯ひっかけ、銭湯へ入れれば、それで幸せだった。
しかしそれぞれの欲望は着実に、彼らの生を崩壊へと向かわせており。

貧困に生きる人間の悍ましさを抉る問題作。
第一回大藪春彦新人賞受賞者、受賞第一作長篇!

厳冬。日本海に浮かぶ孤島に、雑賀の一本釣りを自称する漁師たちがいた。知性もなく、金もなく、粗暴な老漁師たちが持っているのは、団結力と一本釣りの腕のみ。日銭を稼ぎ、場末の居酒屋で一杯ひっかけ、銭湯へ入れれば、それで幸せだった。
しかしそれぞれの欲望は着実に、彼らの生を崩壊へと向かわせており。


出版社からの備考・コメント

・価格は予価です。
・ここで掲出されているカバーデザインは仮のものです。

・価格は予価です。
・ここで掲出されているカバーデザインは仮のものです。


おすすめコメント

62歳
住所不定無職。
平成最後の大型新人による
鮮烈なる長編デビュー作


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鮮烈なる長編デビュー作



販促プラン

・ポップ、パネル準備中

・新聞広告展開

・そのほか販促プラン計画中。またアイデア、ご要望を募集中です! どうぞよろしくお願いいたします!


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出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784198646547
本体価格 ¥1,700 (JPY)

NetGalley会員レビュー

読み始め、風雨のあまりの強さと孤島の孤独感に、吉村昭氏の破船のようだと感じた。
しかしそこから一転、鯖を介して様々なことが動いていく。あたかも、閉鎖的な寒村に突然時代が変わったぞと、黒船が襲来したかのように。
そしてそれは、そこに生きる人たちの人生も、今までの回転数とは異なった動きをしていく。
主人公の目線で冷静に語られていくが、金を手にした時の変容にまた驚く。
暴力、不適応、謀略によってそれぞれが行き着く先が大きな口を開けて待っていることに、読んでいるこちらも吸い込まれそうになる。そして変わらないのは海の荒波だけだ。
読む側の感情の深いところを揺さぶる、一冊だ。

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学もなく、金もなく、粗暴で汚らしくて、それぞれがそれぞれのろくでもない理由で行き場のない荒くれ者の漁師たち。
だけど、その一本釣りの腕だけは本物。

はじめのうちは奴らの粗野っぷりにどうにも馴染めず、ああ、やだやだ男くさいったらないわあ・・・と目を伏せながら読んでいたのだけれど、読みすすめていくと、なぜだろう、案外いい奴らで愛嬌もあるし、しまいには格好いい所もあるじゃん、なんてなってくる。
一人の女の登場でろくでもない漁師集団が「海の雑賀衆」なんて名乗り出して真っ当な道を歩み始めた。
これは彼らの立身出世の物語なのかもしれない!なんて心躍り始め、ページをめくる手が止まらなくなってきたところで今度はなんだかきな臭くなり始め・・・。
結末には前作「藻屑蟹」でも味わった衝撃を上回る衝撃を食らった。
やはり、抉られてしまった。一筋縄ではいかない。
己の欲を目の前に人間の理性のなんと弱いことか。
人の本能をまざまざと見せつけられる1冊。

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最初のほうは「おじさんくさいような、自分が好んで読む感じの文章ではないな。」と思っていました。しかしだんだん人間の醜い本能や欲望がむき出しに描かれてきて、ぐいぐいと引き込まれていきました。
想像してしまいうわっと目をそむけたくなる場面もありましたが、面白かったです。

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凄まじい切れ味。
前評判の高さから、かなりハードルが上がった状態で読み始めたのですが、正直肩透かしを食らった感がありました。とてつもないリアルティーで描かれる漁師的グルメ小説なのかなと判断してしまったので…、でもそれも序盤までです。
見事に一刀両断されてしまいました。
荒々しく剛筆にみえて、繊細というか…。
いや用意周到という感じですね。
上手いです。
ああいう気持ちの移りって、漁団とかの限られたコミュニティーだけで言えることじゃないですよね。あそこまでは無いにしても、自分の生活の範囲でも起こりうることです。
ハァ、気をつけよ……。

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2章まで魚取ってたり、食べてたりしてて、どうなるかと思ったら、3章からいきなりの急展開。まさにノワール炸裂でラストまで一気にたたみかける。堕ちていく感じがすごくいい。タイトルの『鯖』も最後まで読めば納得の1冊。次の作品も楽しみな作家です。

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堕ちていく人間の狂気とグロテスク。
島の漁師たちという狭いコミュニティの中で、様々な感情を巧みに描いた傑作。
「海の西村賢太」誕生だ。

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