星をつなぐ手

桜風堂ものがたり

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刊行日 2018/07/31 | 掲載終了日 2019/04/05

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内容紹介

心温まる物語として、累計40万部以上と人気を集める『コンビニたそがれ堂』シリーズをはじめ、『花咲家の人々』『竜宮ホテル』『かなりや荘浪漫』など、数々のシリーズをヒットさせている著者による、「地方の書店」の奮闘を描く、感動の物語、待望の続編。桜風堂書店を継いだ月原一整だったが、地方の小さな書店であるだけに、人気作の配本がない、出版の営業も相手にしてくれない、という困難を抱えることになる。そんな折、昔在籍していた銀河堂書店のオーナーから呼び出されて……。

心温まる物語として、累計40万部以上と人気を集める『コンビニたそがれ堂』シリーズをはじめ、『花咲家の人々』『竜宮ホテル』『かなりや荘浪漫』など、数々のシリーズをヒットさせている著者による、「地方の書店」の奮闘を描く、感動の物語、待望の続編。桜風堂書店を継いだ月原一整だったが、地方の小さな書店であるだけに、人気作の配本がない、出版の営業も相手にしてくれない、という困難を抱えることになる。そんな折、昔...


出版社からの備考・コメント

たくさんのリクエスト、本当にありがとうございます。
2017年本屋大賞ノミネート作『桜風堂ものがたり』の著者・村山早紀さん大好評の書籍を再掲載開始しました。

たくさんのリクエスト、本当にありがとうございます。
2017年本屋大賞ノミネート作『桜風堂ものがたり』の著者・村山早紀さん大好評の書籍を再掲載開始しました。



NetGalley会員レビュー

ある事件を発端に、書店員の職を追われた月原一整(いっせい)。彼が流れ着いたのは、山間の町の小さな書店「桜風堂」だった。
お客様に精一杯の誠意を、作者と版元に感謝の真心を─。
愛すべき本を万感の思いで手渡す気持ちは、昔も今も変わることはない。

一整が地道に積んできた功徳を、決して無駄にはさせない。
“一矢報いる”願いは読者をも巻き込んで、束ねられてゆく。
帆を張り舵をめいいっぱい切る作者の迷いなき決断で、物語は悠々と大海を縫って進む。

懐かしい顔ぶれが、埠頭沿いに点々と。
抜かりない演出に舌を巻きながら、再会を手放しで喜ぶ。
「桜風堂」は私の拠り所になりつつあるのです。

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あの桜風堂ものがたりの続きとあっては、読まずにはいられませんでした。
一整さんの、地方書店の書店員という立場がどうにも同士感を感じさせ親近感を改めて感じました。
地方や規模の小さな書店ではリアルに感じる問題が取り上げられており、思わず深く頷いてしまう場面ばかりでしたがその先に待ち構える展開に、胸が熱くなりました。(そして自分ならどうするだろうと思わず真剣に考えてしまいました)
本屋としての在り方、書店員としての在り方を常に真正面から向き合う一整さんの姿勢に見習う事が多くあり、また、一整さんの周りに居るひとりひとりに人として学ぶことがとても多くあります。
二話以降も気になります、早く全編読みたいです!!

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第二話まででなのに、もう目頭が熱くなって来ます。
物語の舞台に入り込んで、心をガシッと掴まれた感じです。
早く続きが読みたい。
星野百貨店のシーンは心が温かくなり、何度も読み返してしまいました。
発売が楽しみです。

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自分が書店員であることに、こんなにも誇りを感じられるお話はありません。
今、私が、小さな町の、昔ながらの本屋に勤める書店員として、
毎日、棚に、本にどんな思いで向き合っているのか。
私の心を、そっくりそのまま取り出して、言葉に変えてくださっているかのようです。
この物語を、沢山のお客様に読んでいただける限り、本屋の火は決して消えることはない。
そんな明るい希望が灯るようなお話でした。
続きも楽しみです。

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桜風堂ものがたりの続きを読めるなんて、幸せです。一整を取り巻く人びとの優しさ暖かさが心に染み渡ります。急に面会を求めてきた銀河堂のオーナーの
「店を閉めないでくれ。……本を読むことで人生が変わる人びとはきっといる。だから書店は町に在り続けなければいけないんだ」
という言葉に涙が出てきました。
私が今書店員をしているお店も何の変哲もない町の本屋です。でもこうした本屋もちゃんと存在意義があるのかなと光を見た思いです。
村山早紀先生ありがとう。明日も背筋を伸ばしてレジに立ちます。
そして早く全編読みたいです。

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子どものころ、本屋という場所はまるで夢のようでした。徒歩で20分、自転車なら10分もかからない。そこにいけば、たくさんのお話や漫画が並んでいた。今思えば、決して品ぞろえがいいわけではなかったのかもしれないけれど。『桜風堂ものがたり』を読んでいると、あの懐かしい場所を思い出します。続編が出ると知って、どれだけ待ち望んだかわかりません。笑顔で迎えたかったのに、やっぱり泣いてしまいました。一整をはじめ、周囲の人たちに大切なことをいくつも教えられました。本と本屋を大切に思う、すべての人に届けたくなる。明日もまた、「本屋さん」を頑張りたいと思います。

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書店員にとって、いや、全ての本好き、本屋好きにとって、限りなくリアルな、でも壮大な夢物語(ファンタジー)
しかしこの美しい物語を、ファンタジーとして終わらせるのではなく、リアルに繋げられるように、出版業界の末端に携わる者として、少しでも良い方向に向かって行けるよう、試行錯誤し続けなければならないな…と思いました。
村山先生の本屋や書店員への暖かい想いが隅々まで流れている。
そんな物語です。

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村山早紀先生の「桜風堂ものがたり」の続編です。
よく、「あの名作が帰ってきた」という謳い文句を聞きますが、この本は、「私たちが桜風堂の世界に帰ってきた」という感覚にさせてくれる本だと思います。

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まず登場人物紹介で、登場人物の一人一人(の顔)を思い起こし、それぞれのエピソードを思い出しては、本編を読む前から既に胸がいっぱいになりました。ストーリーに入ると、桜風堂書店の置かれている状況が、私の勤めている書店と重なる部分が多くて…。でも、ただ悲観してばかりではいられない、今私がやれることを頑張ろう!と勇気ももらえました。発売されたらすぐに続きを読みたいです。書店員のビタミン剤のような作品です。

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前作でも泣かされましたが、今作でも泣かされた!!読めて良かったです。新しい登場人物と一整くんの縁が良い方向に向かっていくのを読んでいて本当に良かった。おめでとう!って母親のような気持ちです。透くんも落ち着いて笑顔が増えたみたいで嬉しいです。まだ気遣い屋さんな部分が見え隠れしてますが、幸せになって欲しいです。
なるるも元気そうで嬉しかったです。続きが気になって仕方ないです。早く発売しないかとドキドキしています。船長とアリスの活躍あるのかなーとも思っています。

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一般の読者さんに申し訳なくなるくらいに、自分が書店員で良かったと思いました。
書店と書店員のことをいつも大切に考えてくださる村山先生だからこそ書ける物語。
こんなに幸せな気持ちになれるなんて、書店員をやっていて本当に良かったです。

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桜風堂物語の続編🌸
現実と夢の狭間で揺れる登場人物を、優しい文章で先へと案内してくれます。
序盤ですが、ほの温かい気持ちになりました。嬉しかった☺️
表紙のイラストのように、キラキラと輝き読者の手に届いたら嬉しいな。

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私の働いてる書店は町の本屋さん。桜風堂書店と同じです。
新刊が発売日に来ない事もあるし配本ゼロの時もあります。欲しい雑誌は少ないし。
気持ちがわかりすぎて胸が苦しくなりました。涙が出ました。
でも今頑張らなきゃ書店の火は消えてしまう…消してはいけない。
ゆっくりでも前に進まなきゃ何にも始まらない!そう思いました。
早く続きが読みたいです。
待ち遠しいです。

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桜風堂ものがたりの続編である。本屋の物語はいろいろと夢が膨らむ。しかも,本屋のシステムにもかかわっての話だから興味がどんどん湧いてくる。ゲラを読むことができることなんて,思いもよらなかったが,できたての作品を読むようでうれしかった。本を愛おしむ読者の思う通りに,こうなったらいいなあと思う通りに話が進んでいくので,カタルシスが得られた。

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主人公の実直な人柄、取り巻く人々との絶妙な距離感に魅せられます。「桜風堂物語」の続編。「百貨の魔法」とのつながり。発売までに今一度読み返してみたくなりました。

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多くの書店が消えていく今、何ができるか、何をしていったらいいのか、そんなことを考えながら読んだ。
一整が、かつて自分が担当していた棚を「見るまい」としたところで胸が痛くなった。今はもう別の誰かが守る棚。書店員は“棚”を作るためにたくさんのことを考え、工夫を重ねる。自分が手離すしかなかった、かつての大切な場所。それを思うと切なかった。でも今の彼には新しい守るべき場所がある。
桜風堂に奇跡が起こり続けますように。それは希望の光。物語の世界の中で起こった奇跡が、現実の世界で奮闘している多くの書店にも起こりますように。

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ある作品を見出し、多くの人を巻き込んで、全国的なベストセラーにまでさせた伝説の書店員が、地方の書店を引き継いだその後の話。あまりにリアルで読んでいてツライ部分もありました。でも小説だからといって、都合がいい話ではありません。夢を見させてくれます。希望も湧いてきます。村山さんの作品には魔法があります。やさしい魔法です。浄化作用があるのかもしれません。

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続きがこれ程気になるものもないほど、夢中で読み進めました。
1作目の空気をそのままに、本と書店が大好きな人々の世界が広がっていました。配本が意のままにならないという、書店員なら誰もが悩み苦しむ状況に、主人公と一緒に憤り、困惑し、救われる自体に安堵の溜息を着きました。
本作品が本になって、物語を最後まで読める日を、書店員としても読者としても心待ちにしています。
この作品は、前作同様に書店員や本好きなたくさんの方々にに愛されるものとなると思います。

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前作から続く書店を舞台にしたあたたかい物語。
経営状況が決して良いとは言えない書店業界のリアルな部分もありつつも作者の書店を大切にする想いも伝わってきて感動したし書店員として強く背中を押してもらったと思います。
まるで「一緒にがんばろう」と「仲間はたくさんいるよ」と言われているようなそんな感覚を感じさせてくれるそんな感覚を感じさせてくれる物語です。
この物語がたくさんの人に届くように自分もがんばろうと思う。

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書店業界の抱える厳しい現実と、それでも物語を愛する人たちを優しく、真摯な眼差しで見つめ、描き出し、多くの感動を誘った『桜風堂ものがたり』の続編が登場。
ドラマチックなだけでは終わらない、相変わらず厳しい、田舎の小さな町の書店を切り盛りしなければならない一整のもとに舞い込んできた"あるお誘い"とは……?
僕自身、アルバイトから書店員を続けて気が付けば10年が経っている。これまでに何ヶ所かの書店で働き、多くの人が、多くの本との出逢いがあった。この、100ページほどの先行公開分だけでも、そんな、これまでの出逢いや沢山の本たちとの思い出を次々に思い出した。そして、そこには『桜風堂ものがたり』も含まれている。
僕自身、村山早紀さんとの出逢いはTwitterだった。
この小説には、書店を取り巻く厳しい現実が描かれている。けれど、それ以上に、本を愛する人たちの強い熱意と想いと希望が描かれている。
この作品を通じて、大好きだった本やお話のコトを思い出して、思い浮かべて貰えたら嬉しい。
そして、書店に足を運んで欲しい。

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あの桜風堂ものがたりの続編とあれば、読まずにはいられません。
懐かしい顔が登場。
そして、地方の小さな書店でのことがリアルに描かれていて…。
私の勤務先も期待している本が、配本ゼロとかあるので、そのたびに、泣けるし、悔しい。
第二章までしか読んでませんが、すでに、胸熱です。

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今の書店事情がわかる物語。
小さな書店の苦悩もわかる。
けど、大きな書店も決して努力してないわけではない。
どちらの肩を持つわけでもなく、ただ本が好きでいろんな人に本を届けたい。
そんな思いの本です。

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‪「星をつなぐ手」を読んで真っ先に思ったのは、私達は本屋をあきらめない。本のある世界に生まれて来てよかった!本を愛する全ての人に届きますように。村山早紀先生から、本の未来への灯火と、書店への温かなエールに、胸がいっぱいになりました。これは、語り継ぐべく物語、いつまでも…。どんなことが書いてあるか、読んだ大人が子供にも伝えたくなるような本です。町に本屋があるのは、なんて幸せなことだろう。そんな幸せを、これからの子ども達への贈り物にしたい。《本を守る人が集まる場所》を《桜風堂書店》という。けして、夢物語ではない、リアルなストーリー。‬

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奇跡は、迷信せず、自分にできることをただただ信じてやり続けた人のところで起きる。星の百貨店、銀河堂書店や桜風堂書店が起こした奇跡、絆の深さ、そしてその絆が新たな絆を繋いでくれる有り難さ。
決して驕らず、一人一人のお客様と向き合って、本の力を信じて売場を作る、同じ書店員としてこれ以上のテキストはない。
村山先生の、本や書店、書店員に対する思いにつつまれて愛されてるなぁ、と幸せになりました。続きが早く読みたいです。

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村山早紀さん、ずっと気になっていたものの読んでいなくて、今回初めて読めました!
とても良かったです(^_^)
暖かい本屋さんの物語
何度も目頭を熱くしながら一気に読みました。
「桜風堂ものがたり」「百貨の魔法」共に未読なので、是非読みたいと思います。
桜風堂に行ってみたいな(*^^*)

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本屋に勤めていながら、書店についてのもろもろの本、書店員が書いた本に少し飽き飽きしていた。
いや、もしかしたらもろもろの日常のあれこれにつかれてしまっていたのかもしれない。
この本は、そんな自分の真夏に飲む氷が入ってキンキンに冷えた炭酸水のようでした。
村山早紀先生は、すごい。
本屋をものがたりをこんなに愛してくれて、
そのうえできちんと現実を見つめていて、
そして、奇跡とか愛とかを、伝えてくれる。
こんなふうに思い描くようには, なかなか実現しないかもしれない。
それでも、前を向いて希望をもって、もしかしたら私にも何かできることがあるのではないかと
そんなふうな気持ちを、私の中の書店員として生きてきた情熱を奮い起こさせてくれた。
読んでよかった。
そして、物語の力を思い出させてくれた。
本屋としての立ち位置を。
人と人とをつなぐ空間を。

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世界を見守る優しい精霊が紡いだような物語だ。老いと死を見つめる人だけが持つ、どこか現世を遠くから見つめるような気配。精霊は時々、猫の形をしているのだと思う。
主人公の一整は、働きなれた職場を離れざるを得なくなった後、桜風堂書店という古い書店に出会い、その書店と共に息を吹き返した。そんな「桜風堂ものがたり」の幸せなその後を描く。
書店や出版の業界は、移り変わる時世の影響を厳しく受けている。その業界にあって、本という星の光を守っている人たちがいる。言葉こそ、世界の闇を照らす星だ。その文字に込められた想いが輝く星になる。人から人へ、人の手を経て届けられ繋がる星の光。いつか自分が死んだ後までも輝き続ける星になる。
頑張るものには、もっともっと幸せになってもらいたい。昔ながらのものが消えずに残り、弱いものは守られ、若い者は育ち、傷ついた者は癒され、年を取る者は賢く敬われ、得るべきもの手に入れ、あるべきところに収まるように。そんな当たり前にあってほしいことが、今はとても難しい時代に生きているから、切なくも幸せな気持ちになった。
人の心に寄り添い、いたわり、慰め、励まし、力づける、物語の魔法を感じてもらいたい。

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こんなにも書店員の気持ちをわかってくれてる作家さんがいる!
2話まででしたので、内容の感想というよりはその事で胸がいっぱいです。
いえ知っていました。村山先生の作品はいつも愛に溢れていて、前作でも書店を書店員を大事に思ってくださっているのはわかっていました。 わかっていたにも関わらず涙が溢れ、書店員として頑張ってきて良かったな、誰も見てなくてもこれからも頑張ろうという気持ちを新たにしました。

読ませていただきましたことを感謝します。発売を心持ちにしています。

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前作の『桜風堂ものがたり』、そしてその続編にあたる今作の『星をつなぐ手』、この二作品は心から本を愛し、書店を愛する全ての人への、とてつもなく大きなラブレターなんだなと、改めて実感しました。そして、自分のような末端にいる書店員にも、大きな大きな勇気をくれる愛情溢れた作品でした。
読了したばかりの今、胸がなんだかしめつけられるように切なく泣きそうで、なのにとてもあたたかいものに包まれている思いです。

魔法や奇跡は、自分達で起こすことも、できるものなのだなと、村山作品を拝読する度に感じます。自らが希望を捨てず、人の心に寄り添う事、人も自分も大切にすること。そしてほんの少しの勇気。

それが、気がつくと魔法のようにとてつもない奇跡に繋がっていく事がいくらでもあるのだと。

今、リアル書店は色々な面でどこも厳しい状態であり、店舗の大きさ関係なく閉店せざるを得ない時は、容赦なく突然やってきます。だからこそ、自らが起こせる「魔法」を、この世の中に少しでも多くの現存する書店を残していく方法を、この作品を通して書店員だけではなく、お客様としてご来店してくださる皆様とも、共に考えて行きたいなと心から思いました。

まずは、自分ができることを真摯にコツコツと。願いを、祈りをこめるように。
そしていつか、桜野町の桜風堂書店へと訪れる事ができたら、何よりもの幸せだと思うのです。

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主人公の一整と、ヒロイン的存在の苑絵。また苑絵の為に一整に対する恋心を押し殺そうとする渚砂。この3人の関係や、一整が受け継ぐことで閉店は免れたが、決して経営状態がいいわけではない桜風堂のその後など、前作で解決しないままで気になっていたので、今作を心待ちにしていました。待望の今作を読んでみての感想は、こんなに素晴らしい物語の展開があってもいいのか!先に書いた全ての事が人と人とのつながりの中で解決していき、全ての登場人物が幸せになっていくような。優しい人々と美しい桜野町の風景。その中でもクライマックスの星祭りのシーンは表紙のような美しい情景が目の前に広がるようだった。現実の書店の経営は本書でも書かれている通り厳しいものだろう。だからこそ本に関わる全ての人への愛に溢れたこの本を多くの人に読んでもらいたいと思う。

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本屋大賞第5位を獲得した「桜風堂ものがたり」の続編かつおそらく完結編。まず名作、傑作であると断言する。現実の厳しさを見据えながらも、大げさではない、ほんのわずかずつの人々の善意や行為、そして努力で、世界が希望に満ちたものになる、そういう「優しい奇跡」の世界を描ききっている。前作は、本と本屋にたずさわる人々への愛にあふれた、ささやかな魔法の物語であり、傷を負った人々への癒しの物語であったが、色々なエピソードが収束していない部分があった。(作品としてはちゃんとまとまっているが、「あれはどうなった?」「これはどうなる?」の思いが残ったと言う意味。)今作で、登場人物が増えて、さらに広げた風呂敷を見事に美しく畳み、作品構成も含めてきっちりとおさめている。前作で癒された人々が前を向き歩き始める物語。本書のみでも十分に美しく優しい名作だが、ぜひ、前作を、できれば姉妹作の『百貨の魔法』も読んで欲しい。

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桜風堂ものがたりがとても好きで。その続編であるこの【星をつなぐ手】はさらに好きです。奇跡が奇跡を呼んでいるような印象もうけますが、実際には登場人物の人柄だったり努力だったりが幸運を運んできてくれています。月原一整くんは、本当に魅力的で素敵な書店員さんです。一整くんだけではなく、柳田店長も苑絵ちゃんも、渚沙ちゃんも本当に素敵な書店員さん。そして、なによりも桜風堂シリーズには村山先生の本屋さんへの愛が溢れており、それは書店員としてありがたく、とても幸せな気持ちになります。あぁ、これを売りたい。たくさんの人に読んでほしいと思う、とても温かく優しい物語です。優しいだけではなく、登場人物にはそれぞれ強さもあり、応援したくなるんですよね。それと同時に、私も頑張ろうと思えます。
素敵な物語をありがとうございます。

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星と星をつなぐのは…
一冊でも多く世の人の手にとってもらえるように願う書店員の熱い想い。
そして書店員一整を取り巻く人たちのやさしさ。
そして本を愛するたくさんの人の想い。
手を取り合うことで、まばらな点が線になり世界はつながる。

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楽しみにしていた続編。過疎地の小さな書店を引き継いだが現実は厳しく、新刊の配本すらままならない。閉店させない努力は、並大抵のことじゃない。そんな中、一整の書店員としての真摯な姿に人々は引き付けられ、惜しみない手を差し伸べてくれる。もう、自分のことのように嬉しくなりワクワクする。これ以上無いくらいに、人の優しさ温かさにあふれるストーリー展開に、大満足の一冊。こんな贅沢なサイン会を開催されたら、行くしかないでしょ!

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山間の小さな書店にまつわる優しい物語。
私も日本の書店に行くのは大好きですが、特にこの書店が大好き!というのはあまり意識したことがありません。それぞれの店オリジナルのポップを見たり、コーナーを見たりするのがとても好きです。
この本を読んで、一つ一つの書店にも物語があるんだなあと思いました。心がとっても暖かくなる、そんな話でした。あとがきを読むと、書店でブームを起こしたエピソードなどが載っていて、文庫Xなどは私も気になって買ったクチだし自分の授業でも高校生向けに紹介したエピソードではあったので、他にも色々あるんだなあと思いました。この本は桜風堂ものがたりの続編ということなので、そちらも読んでみたいなと思いました。

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人と人とのつながりがもたらす優しさって
どうしてこんなにもあたたかいのでしょう。

ぬくもりの温度を抱きながら 泉のように湧き出て、
こころを潤し、幸せをはぐくむ。

祈るように そっと
光を届けるように
そんな涙が 流れるのです。
まるで 流れ星のように。


つないだ手はきっと、あたたかくなる。
そして その手はもっと、誰かを あたためてあげられる。

そんなふうに つながり続ける やさしい魔法のような。

ひとり、ひとりと、多くの人に届いてほしい。
ひとつ、ひとつと、光が灯るように。

本屋さんを守る書店側と、本屋さんを支えてくれるお客様が つながり合って
暗雲立ち込める世界を、きっと希望の光で照らしていける。
そんな架け橋になってくれるのが、この本だと思います。

村山早紀先生、こんな愛溢れるあたたかな作品を書いて下さって、本当にありがとうございます。
あたたかな愛が希望となり、立ち向かい頑張るパワーをもらいました。
人が本に、本が人に出会う書店を守っていくために、私はできる限りのことをしていきたい。

現状としては本当に暗闇なのかもしれないけれど。
ならばなおさらにこの星は光り輝いて見えるのだから。

星をつないで星座が生まれる。
たぶんそれは 本のカタチをしている。
その本のタイトルは きっと〈星をつなぐ手〉

多くの人に この本が、この本の愛と希望が届きますように。。

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母に連れられて行った「童話屋」という絵本とか児童書専門の本屋さんが忘れられないです。インドアな幼稚園児の足ではきつい坂上にあってまた行きたいと検索してみたら閉店してました。

他の本屋さんはほとんどチェーン店でどこに行ってもほとんど変わらなくてその店だけの特色とか考えたことなかったです。
でも、私が本屋さんにいくとき大抵はもう欲しい本が決まっていてその本だけをまっしぐらに目指していたから棚の並べ方とか他の本のポップとか目に入ってなかったんだなぁと後悔しています。

どこでも同じ値段で買えるからこそ経営が難しいのはたばこ屋で働くようになって初めてわかりました。
読みながらなんか似てるなぁと思いつつお気に入りの本屋さんを見つけて店員さんと顔見知りになって話せるようになりたいと思いました。

あと作中の「四月の魚」が読みたいです。

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前作と続いて、とてもとても優しいお話でした。書店関係者なら、大抵の人は感情移入してしまうと思います。現実はこんなに優しくなく、温かくなく、けれどだからこそ沁みました。

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本と書店を愛する人々、書店員たちにとってのリアルとファンタジーがここにはありました。
この本はきっと本と書店を愛する人々からのたくさんの支持を得て、書店員からはたくさんの同調を得るのだと思います。
私は後者であり、だから主人公・一整くんの境遇には共感できるところが多く、同時に羨望を抱く部分もありました。
お客さんたちとのやりとりを通して得られる書店員としてのやりがいや喜びが数え切れないほどあったことを思い出しました。
それと同時に自分ひとりの本への熱い思いではどうにもならないような悔しさ、厳しい書店業界の実情、大型書店と小さな書店間の規模の差異が引き起こす弊害、版元さんとの生々しい関係性がここには誤魔化すことなく書かれていて、このリアルを本を愛する人たちにもっとたくさん知って欲しいとも思いました。
時代とともに消えていくたくさんの本屋さん。
悲しいけれど、本を読まない人にとっては本は娯楽品(本を「買う」のはもったいないという言葉をよく聞きます)でしかない。
だけど、まずは私たち本を愛する者がその気持ちを忘れずに、本を大切に想う気持ちを少しずつ伝えていければいい、少しずつ前に進んでいければいい。
一整くんの奮闘する背中をみて、そんな風に思えたのも事実です。
そんな本を愛する人たちと書店員たちの背中をそっと押してくれる1冊だと思います。

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#桜風堂ものがたり、#百貨の魔法、と続いた本好きにとってかけがえのない夢物語は残念ながら
本作で完結します。
星野百貨店と銀河堂書店のある小さな地方都市、風早市。
そして辺鄙な山奥の美しい里、桜野町にある桜風堂書店。
前作に続いて田舎の小さな書店を継いだ月原一整が戸惑いながらも本がつなぐ縁で繋がった友人たちの
助けを借りて店を再生してゆく物語。

二つの土地と書店をつなぐ書店員と作家と読者の物語が終わってしまうのはとても淋しかった。
これを読み終わればこの世界は終わってしまう、彼等の新しい物語はもう読めないのか・・・と
結果はわかっているのに
後半は登場人物たち全員が手をつないで長距離走のゴールテープに一斉に走ってゆくような盛り上がりに
押されて一気に読んでしまった。

結末に向かって残り少なくなってゆく頁に表れる世界は限りなく美しく、そして優しい。
読者によっては、村山さんの筆致なり登場人物たちや展開が
あまりにもリリカルでメルヘンチックに描かれるため、それに自醜の念を感じたり、
物語に入り込めない方もいるかもしれない。

だが、それらは全て作者の本と書店に対する溢れんばかりの愛情故なのだ、どうか理解してほしい。
共感してほしい。
物語後半で一人の傷心の少女が月原の編んだ書店の棚を見て感心する場面を読んでみればわかる。
図書館とも大型書店とも違う。店主のこだわりと熱がこもった棚とはどんなものか?自分もこの棚の
前に立っているような気になるのだ。
そしてはるばるこの本屋を訪れてみたい、あわよくばここで働いて自分の棚を作ってみたい、
そんな思いを抱かせる。

たまには涙腺を緩めて優しい気持ちでこの書店と本にとって生きづらい世界を見直してあげても
良いではないか。
まだ本は、書店は棄てたものじゃないのだと。

直木賞も取れなくてもいい。本屋大賞だって1位は取れないかもしれない。
だがこの本は全国の書店員が、自分たちのために押したい一番の本のはずだ。
書店員が自分の本屋から自分の為に買って家の本棚の一番良い場所に挿す、
そして書店ではこの本を買ってくれたお客様に、何か二言三言無性に話しかけたくなる、
仔猫をもらって戴くような気分でこの本を託したくなる。

きっとそんな本のはずだ。なんて幸せな本なんだろう。

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1巻を拝読していないので、最初物語の状況がわからず戸惑いました。
本屋が舞台のこの物語。
街の本屋さんが消え、大型店、またネット書店が台頭する中で、本を届けるというのは何かを登場人物たちと一緒に考え、その中で新しい視点に気づいたり。
不器用ながら前に進もうとしている人たちに共感を覚えました。
学生時代、街の本屋さんでアルバイトしていた時のことを思い出し、少し懐かしくも、現在の流通を考える時間でもありました。
1巻の『桜風堂ものがたり』は2017年本屋大賞ノミネート作品です。
本屋が舞台だけに書店員の皆さんも関心が高かったかもしれませんね。

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