対岸の家事

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刊行日 2018/08/30 | 掲載終了日 2018/09/20

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内容紹介

「定時」の次は「家事!」
話題沸騰『わたし、定時で帰ります。』の著者、最新作!


「専業主婦なんか、絶滅危惧種だよね」
村上詩穂は、今ドキ珍しい「専業主婦」。居酒屋に勤める激務の夫と、おてんばな2歳の娘。
決して裕福ではないけれど、家族のために専業主婦という道を選んだ詩穂のまわりには、同じ主婦の「ママ友」がいなかった。娘とたった二人だけの、途方もなく繰り返される毎日。
誰でもいい、私の話を訊いて――。
幸せなはずなのに、自分の選択が正しかったか迷う詩穂のまわりには、苦しい現実と戦う人たちがいた。
二児を抱え、自分に熱があっても仕事を休めないワーキングマザー。
医者の夫との間に子どもができず、患者たちに揶揄される主婦。
外資企業に勤める妻の代わりに、二年間の育休をとり、1歳の娘を育てる公務員。
夫に先立たれ、認知症の兆候が見え始めた中年の主婦と、結婚よりも仕事を選んだその娘。
頑張り続け、いつしか限界を迎えた彼女たちに、詩穂は専業主婦として、自分にできることはないかを考え始める――。


どうしてこんなに大変なんだろう?
特別なことなんて、ひとつもない。何気ない日常でさえ必死でもがく人たちを描く、リアルファミリーストーリー。
この本を読めばきっと、明日が来るのが待ち遠しくなる!

「定時」の次は「家事!」
話題沸騰『わたし、定時で帰ります。』の著者、最新作!


「専業主婦なんか、絶滅危惧種だよね」
村上詩穂は、今ドキ珍しい「専業主婦」。居酒屋に勤める激務の夫と、おてんばな2歳の娘。
決して裕福ではないけれど、家族のために専業主婦という道を選んだ詩穂のまわりには、同じ主婦の「ママ友」がいなかった。娘とたった二人だけの、途方もなく繰り返される毎日。
誰でもいい、私の話を訊いて――。
幸せなは...


出版社からの備考・コメント

校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が異なる場合がありますが、ご了承ください。

校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が異なる場合がありますが、ご了承ください。


おすすめコメント

【担当編集者より】

担当の私自身も、共働きかつ2歳の息子を子育て中で、どちらが家事をやるかで妻と喧嘩が絶えません。でも、この作品を読むたびに、元気がもらえますし、息子のことや、育ててくれた両親の顔が思い浮かびます。
まったく新しい「家事」小説であり、「家族」小説でもある朱野さんの渾身作をぜひお楽しみください。


【担当編集者より】

担当の私自身も、共働きかつ2歳の息子を子育て中で、どちらが家事をやるかで妻と喧嘩が絶えません。でも、この作品を読むたびに、元気がもらえますし、息子のことや、育ててくれた両親の顔が思い浮かびます。
まったく新しい「家事」小説であり、「家族」小説でもある朱野さんの渾身作をぜひお楽しみください。



出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784065122006
本体価格 ¥1,400 (JPY)

NetGalley会員レビュー

「対岸の火事」にひっかけたタイトルが単とも秀逸。

専業主婦、ワーキングマザー、育児休暇中のパパ、不妊治療中の若奥様、結婚も子供も必要ないと働くキャリアウーマン、そしてシングルマザー。それぞれの家事や育児の悩み、そそしてそれぞれの生い立ちから来る考え方が描かれた作品。読み手も誰しもがきっとそのうちの一人ではないだろうか。なので非常に共感をしてしまうし、一緒に苦しい思いを感じ、そして違う立場から見るとこういう感じで、この人たちもこのように悩んでいるんだとわかる。是非、政治家にも読んでもらいたいですね。

子どもを産めという政治家や年配者、子供を産むと仕事がしづらくなる環境、待機児童問題、家事や育児に協力的ではない夫、そして莫大なお金がかかり、ストレスも半端ない不妊治療。そして簡単に養子縁組ができない風潮。
私たちの身の回りは「安心して子供を産めない。育てられない」状況である。
昔とはあらゆることが変化した。子供を増やすのは国にとって大事なことだけれど、まずは土壌をきちんと作らなくてはならない。

逆に私の住む欧米では働いてないものが社会的弱者なので、日本人主婦で言葉の問題などもあり、専業主婦の人は周りから哀れまれてしまったりすることも多いし、夫によっては「男も女も平等に働くのが当たり前なんだから、専業主婦は甘えである」という人もかなりいる。人によっては産んで1か月で職場復帰する人もいる。

個人的にはワーキングマザーの礼子が最終的にカッコイイと思った。「子供に楽しむ親の背中を見せてあげたい」最高だと思う。親が生き生きとしているカッコイイ姿を子供たちが見て育つ。子供はそんな両親を誇りに思うだろう。

専業主婦、ワーキングマザー、キャリアウーマン、選ぶのは個人の自由だし、選べない場合もある。すべての人にとって暮らしやすい社会になればと思った。

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一ヶ所だけ「えー?それは嘘でしょ」と思ったけれど、あとは全部、隣の誰かかもしれないし未来の私かもしれないし、という気持ちで読み終えた。リアルな話だった。途中、共感しすぎて涙してしまった箇所もある。
確かに、家の中の仕事をきちんとやろうと思ったら、片手間になんてできないのだ。

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リアリティー満載で読んでて苦しくなるほどだった。
崖っぷちワーキングマザーと育休中のパパ友、子持ち専業主婦たちの日常。
どの立場も限界ギリギリの綱渡りで、いまの日本の現状をよく描いている。
子どもを持つとこんな無理ゲーな状況に追い込まれるのか。
時間に追われるのも辛いけど、話し相手のいない専業主婦も孤独だ。
困ったときに助け合える近所づきあいは大事と言うは簡単だけど、これもなかなか難しいのよね。
これは多くの人が、特に女性が共感すると思う。

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「どんな時代でも、誰かがやらなければならない家事という仕事の話がしたいのだ。」
人は誰かに自分の存在を知ってもらいたい、認めてもらいたい、そういう自己顕示欲があると思う。家事という仕事は、それを得難い仕事のひとつである。
当たり前すぎて気づかなかった家族が家族であるための仕事がどれほどあったのか、どうしてこうままならない事ばかりなのか、読んでいて重い重い溜息が出た。
主婦(主夫)である事を選んだ人も、仕事も家事も選んだ人も、し続けることに悩んでいる。しかし、変わることも恐れている。
この話の中で、悩んでいるもの同士が集まり、話をして考え方をぶつけ混ぜ合わせることで少しずつ変わっていったように、本を読んで共感しても反発しても良いから世界を広げたい。こんな考え方もある、こんな生き方もある、そんな気持ちで本に向き合った。

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著者の、いつものようにとても読みやすい、入りやすい軽快な文章。


なのに読んでいてどんどん胸が苦しくなる、目の離せない迫りくる日常。
誰も間違っていない、だけど誰も逃げ出せない日常。


世界は大きく開けているはずなのに一歩も前に踏み出せないその追い詰められた気持ちを、体感して、といったらおこがましいがその片鱗を感じて苦しくなりながら読んだ。目が離せなかった。


本の中だけではない、現実にのし掛かっている問題。それを(少なくとも今は)関係ないと思っている多くの人に感じてもらいたい。
そして自分も含めその問題に直面したとき、せめて空を見上げる心を忘れないでいたいと強く思った。

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思っていたより重いというか、とにかくずっしり。軽く読める作品かと思っていたので。昔は専業主婦なんて普通だったし、自分も絶対専業主婦になりたいと思っていた。でも今思えば専業主婦が大変なんてこれっぽっちも思ってなかった。周りの友達みたりして大変さに気付かされたけど。この本を読み専業主婦に対する偏見だとかワーキングマザー達の現状とか改めて認識。誰もが悩み大変なわけで、どっちの方が大変だとかそういうのはないんだよね。

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いろいろな理由で家事におしつぶされそうな登場人物たち。彼女たち彼たちと一緒に焦ったりイライラしたり絶望したりしながら読みました。
生きていくために絶対に必要なのに、空気や水のように無視されがちな家事。
家事をしてもらう側の人たちは「そんなもの誰にでも出来る」「でも自分は忙しいからやらない」「誰かがやってくれる」と無邪気にも信じていたりする。
なめるなよ家事!
今でもどこかで無理ゲーに果敢に挑んでいる兼業主婦や主夫がいる。
ルールなんて適当でいいんだよ!と、手抜きする勇気をくれる物語です。

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もっと軽めにサラサラと読める作品だと思いました。それが良い意味で裏切られ、苦しくなったり泣きそうになりながら読む手が止まらない、そんな作品でした。
これは家事という逃れられない仕事に携わる全ての人に、色んな視点から共感を得られると思います。
隣の芝生は青い、というように、誰もが周りの状況が良く見え、お互いのホントの悩みは分からない。それを共有出来た時の清々しさや安心感が読み手にも希望を与えるし、自分を顧みて、冷静に生活を見直せる。
日々に追われる大人達の救いになるのかもしれないと思いました。

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誰かが必ずやらなければならない家事。誰にでもできそうなのに、いざやってみると向き不向きがあるのに、見ているだけならそれすら分からなかったりする。専業主婦の閉塞感、ワーキングマザーの余裕のなさ、育休中のイクメンの葛藤、家庭の数だけ家事があり悩みがあっても現代ではまさに対岸のことが多い。誰にも身近な家事と現代社会の問題をうまく絡めてとても面白い作品になっていたと思います。

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家事って家にいる人だけがする仕事?
では、二人とも家にいなかったらだれがするの?

家事は女の仕事と思っている夫たち。
無理ゲー地獄に陥るワーキングマザー。
専業主婦の孤独。
家事は決して待ってはくれない。

掃除、洗濯、食事の支度、育児。
男性が関わる率ってどのくらいなのでしょう?
家にいればヒマって思っている世の男性。
やってみましょう!家事。
もしかしたら世界がひろがるかも?

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夫婦共働きの多い世の中だからこそ、専業主婦を軽視する傾向は確かにあると思う。
心の奥底で、専業主婦は家事だけやっていればいいのだから楽そうだな~、なんて・・・
現に自分がそんなことをうっすら思っていたようだ、そんないや~なことに気付かされてしまった。
だけど、今の自分があるのは誰のおかげが改めて思い知らされた1冊でもある。
小さい頃からろくにお手伝いもせず、そんなんでのうのうと何もせずに生きて来られたのは母がその全てを引き受けてくれていたからだ。
朝寝坊したってごはんが作られていて、制服のスカートにはいつもアイロンがかかっていて、毎日洗濯してくれていたからシャツが足りなくなることもなかった。
お母さん、ごめんなさい。そして、本当に、ありがとう。
今更ながら家事をしてくれている皆さんに感謝をせずにはいられない。
そして、家事なんてチョロい、なんて暴言を吐く輩にはビンタをかましてやりましょう。
それがどれだけ大変なことか、やったことがない人は絶対に言ってはいけません。
毎日ごはんを作ってくれるお母さんに、お父さんに、おばあちゃんに、ありがとうを言いましょう。
そして、たまには息抜きしてもらって、日頃からお手伝いもきちんとしなくちゃいけません!
世の中の、全て家事を奥様(旦那様)に任せっきりにしている旦那さん(奥さん)、必読の書です!

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