洗濯屋三十次郎

クリーニングやみそじろう

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刊行日 2018/08/20 | 掲載終了日 2018/08/16

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内容紹介

昭和の香りが漂う若菜商店街にある中島クリーニング店は、都心と神奈川の温泉地を東西に結ぶ私鉄の駅から、バスで二十分弱走ったところにある。四十年以上に渡り、中島クリーニング店に勤めてきた荷山長門(かやまながと)と、店長とは名ばかりで何のクリーニング知識も持たぬまま引き継いだ中島三十次郎(なかじまみそじろう)。頑固な長門と、脳天気な三十次郎は、日々の仕事にて、どこかかみ合わない凸凹コンビだった。そんなややペースの違う二人の店に、ある日、三十次郎の初恋の女性・民子が客としてやってくる……。

古びた商店街にあるクリーニング屋を舞台に、人情味溢れる昔気質な職人と、ちょっと間の抜けた優しき若店長のやり取りが心温まる傑作長編!

昭和の香りが漂う若菜商店街にある中島クリーニング店は、都心と神奈川の温泉地を東西に結ぶ私鉄の駅から、バスで二十分弱走ったところにある。四十年以上に渡り、中島クリーニング店に勤めてきた荷山長門(かやまながと)と、店長とは名ばかりで何のクリーニング知識も持たぬまま引き継いだ中島三十次郎(なかじまみそじろう)。頑固な長門と、脳天気な三十次郎は、日々の仕事にて、どこかかみ合わない凸凹コンビだった。そんなや...


おすすめコメント

心にポッと灯がともるようなお話です。

みそじろうの成長を一緒に見届けてください。

心にポッと灯がともるようなお話です。

みそじろうの成長を一緒に見届けてください。


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ネットギャリー特別初回指定を受け付けますので、7月30日までにコメント欄にて希望数をお申し付けください!

(少部数のため調整させていただく場合がございます。)

展開して頂けると嬉しいです!

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出版情報

ISBN 9784334912352
本体価格 ¥0 (JPY)

NetGalley会員レビュー

新米店長・三十次郎曰く、「じゃましない染みは染みじゃない。」
ベテラン職人・長門曰く、「染みはじゃま、抜くべし。」
本書の中で「染み」という言葉は、心の痛みや後悔の同義語としても使われる。生きて活動しているうちに染みがついてしまうのは、衣服だけではないというわけだ。

その事を忘れられないのは、苦しいですか?
でも、忘れられない何かを持たずに生きるのは、寂しくはありませんか?
あなたのその染みは、一生懸命に生きてきた足跡ではないのですか?
本の中には、こんな問いかけがある。

三十次郎は、クリーニング店に持ち込まれる衣服を通してお客の人生を垣間見る。「他者の人生のうつろいを、洗濯物を通して知る男」というユニークな設定が、商店街の端っこの小さな店にドラマを呼び寄せる。そして、自分の家族の営みすら他人事のように眺めていた三十次郎は、思いやっても仕方がないことにまで思いを燻らすようになる。アイロン技術の向上と共にハートも鍛えられてゆく、青年の成長ぶりが微笑ましく爽やかだ。

渋い魅力で女性にモテモテ、「セ・ボン」が口癖の長門老人は、なぜ独身なのか。染みは絶対に許さないという信条の裏にある半生の秘密が、クリーニング技術を横浜に広めた実在の人物、ピエール・ドンパルに絡めて描かれる。三十次郎の初恋の続きと共に、サイドストーリーも心に残るものだった。

人生には、抜かなくてもいい染みもあるんだな。染みひとつない人生なんて、すごく虚ろな生き方の証拠なのかもしれない。

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物語の舞台はどこか懐かしい気配漂う商店街のクリーニング店「中島クリーニング」。
店長の名前は中島三十次郎(みそじろう)。まだ29歳だけど三十次郎。
クリーニング店の息子として英才教育を受けてきたわけでもなく、後継ぎだった兄の代わりに急遽引き継ぐことになったというだけのクリーニング経験0のぼんやりした名ばかり店長だ。
そんな三十次郎を支えるのが、クリーニングの道を極めたベテランの染み抜き職人・荷山長門(通称・長さん)。
クリーニングに対する情熱も、年齢も、考え方も、見えているものも、歩く早さだって全然違う、ちぐはぐなお2人さん。
初っ端から先行きが不安な中島クリーニングだったが、お店に持ち込まれるたくさんの洗濯物にはワケありで厄介な染みがたくさんだ。
たかが染み一つ、と思うことなかれ。
染みというのは持ち主の人生のひとかけらを映し出してしまうものなのだから。
(長さんの眼力にかかれば、何をしていたか、何を食べたか、どこへ行ったかなんて丸分かりなのだ・・・!)
でも、そんな染みの一つ一つと、一人一人の人間の人生と向き合ってゆくうち、合わさることのなかった三十次郎と長さんの歩幅も少しずつそろってゆく。

大事件は起きないし、スリル満点でサスペンスな日常なんてどこにもない。
だけど、ゆっくりと、たまに寄り道しながら、それでも少しずつ歩みをすすめていく彼らの時間が心地よく、どうにもいとおしい。

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三十次郎の体たらくを嘆く長門。だけど、長門は盲目過ぎると思う。子供がハンカチに色染めするのを怒って、喜ぶその母や友人を見ない。逆に自分の上司が店の金をギャンブルに使う事は咎めない。
染みが味なのは人間もそうだ。

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