NORTH 北へ

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刊行日 2018/09/27 | 掲載終了日 2019/04/24

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内容紹介

『EAT&RUN ~100マイルを走る僕の旅』の著者による
最新作にして、「走り」の最高傑作! 


ウルトラマラソン界の王者スコット・ジュレクは、
40代で壁に突き当たり、成績不振に陥る。
そんな自分を奮い立たせるために、決意した新たな挑戦──
それは全米No.1トレイルであるアパラチアン・トレイルの
最速踏破記録を樹立すること。だが、行く手には、
美しくも厳しい原生自然が立ちはだかり、足の激痛、
極度の疲労、睡眠不足による幻覚に襲われる。
生死をさまよいながらも、走り続けるのはなぜなのか?
未知のコースで最速記録を出すという冒険行の果てに、彼が見たものとは?
46日8時間7分にわたる激闘を描いた極限のドラマに加え、
探検家の角幡唯介氏による解説「トレイルランという巡礼路」も必読!
雄大なアパラチア山脈の美しいカラー口絵付き。


【著者】
スコット・ジュレク(Scott Jurek)
世界的に著名なウルトラマラソン・ランナーであり、ヴィーガン(完全菜食主義者)であることでも知られている。伝統あるウェスタンステーツ・エンデュランス7連覇、灼熱のデスヴァレーを走るバッドウォーター・ウルトラマラソンの2度の優勝、24時間走のアメリカ記録樹立(266.677キロ)など数々の伝説を作り続けてきた。ランナーのバイブルとも言われる『BORN TO RUN 走るために生まれた』の主要登場人物としても有名。著書に、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー『EAT&RUN』(いずれもNHK出版)がある。


『EAT&RUN ~100マイルを走る僕の旅』の著者による
最新作にして、「走り」の最高傑作! 


ウルトラマラソン界の王者スコット・ジュレクは、
40代で壁に突き当たり、成績不振に陥る。
そんな自分を奮い立たせるために、決意した新たな挑戦──
それは全米No.1トレイルであるアパラチアン・トレイルの
最速踏破記録を樹立すること。だが、行く手には、
美しくも厳しい原生自然が立ちはだかり、足の激痛、
極度の疲労、睡眠...


おすすめコメント


「“走ること”によって“人間が生きること”の意味を表現した感動作」 ──角幡唯介(探検家。本書解説者)


「誰もがミドルエイジ・クライシスに直面する。無理だと思えたレースを完走した後、
キャリアをかけた大プロジェクトを成し遂げた後、その先にあらかじめ用意された道なんか何もないことを知るのだ。
誰もがそこからまた、新たなルートを見つけ、一歩前に進まなければならない。
それならば、北へと向かったこのスコットのチャレンジを、みんなあらかじめ読んでおいたほうがいい」
 ──松島倫明(『WIRED』日本版編集長)



「“走ること”によって“人間が生きること”の意味を表現した感動作」 ──角幡唯介(探検家。本書解説者)


「誰もがミドルエイジ・クライシスに直面する。無理だと思えたレースを完走した後、
キャリアをかけた大プロジェクトを成し遂げた後、その先にあらかじめ用意された道なんか何もないことを知るのだ。
誰もがそこからまた、新たなルートを見つけ、一歩前に進まなければならない。
それならば、北へと向かったこのスコットのチ...


販促プラン

著者前作『EAT&RUN』や、マクドゥーガル著『BORN TO RUN 走るために生まれた』『ナチュラル・ボーン・ヒーローズ』とあわせての展開のほか、アウトドアや登山関係の書棚での展開もお願いできれば幸いです。

著者前作『EAT&RUN』や、マクドゥーガル著『BORN TO RUN 走るために生まれた』『ナチュラル・ボーン・ヒーローズ』とあわせての展開のほか、アウトドアや登山関係の書棚での展開もお願いできれば幸いです。


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784140817544
本体価格 ¥2,000 (JPY)

NetGalley会員レビュー

ウルトラマラソン界のレジェンド、スコット・ジュレク。本書は四十歳を越え、走ることへの情熱を失いかけていた彼が選んだ、世界屈指の難易度を誇るアパラチアン・トレイル踏破の物語だ。
 期待と高揚で未知への扉を気楽に開けたスコットと、サポートのジェニファーのモノローグで語られる、四十六日間の全行程。まるで冒険小説を読んでいるようだった。
 全力を絞り出した限界の向こう側には何があるのか、彼も知らない。二人が見る風景と壮絶な闘いを追体験していく。なんて贅沢な読書だろう。
 ランナーやハイカーにはもちろん、そうでない全ての人に体験して欲しいと思う。

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トレイルラン。ランニングとは程遠い生活をしている私にとって、坂道を走り続ける行為そのものが尊敬してもしきれない行為だ。筆者のスコット・ジュレク氏は北米アパラチアントレイルと呼ばれる、総延長3500キロもあるトレイルに挑戦する。しかも40歳を過ぎた挑戦として走るというのだ。それも最速踏破記録で。
この本は、彼の挑戦の記録であるとともに、彼の妻によるサポートを通しての述懐も交互に書かれていて、二人三脚で臨んだ偉業のまさに平坦ではない道のりを読者とともに走り抜けるものだ。
二人三脚ではあるが、そこには普段はウルトラランニングのライバル達が全力でサポートをするという信頼関係、ファンとのランなどを通したスコットの人柄と、日を追うごとに過酷になっていくスケジュールと、限界を超えてボロボロの身体と疲労、様々なシーンが読む側の心と身体に迫ってくる。
自分の心との対話や、厳しい天候に立ち向かいながら進む姿はまるで、巡礼路を行くようでもあり、その苦しみは読む私の苦しみにも重なる。そしてスコットの持つ周囲への信頼の心にホッとする。
偉業は、1人では成し遂げられないが、それを成し遂げる芯の部分はやはり1人なのだと思い知らされる。自分の目の前の困難に立ち向かう時、どのページを開いても、目の前を走るスコット・ジュレクの姿を見つけ、後に続こうという気持ちになれる一冊である。

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SJの新作の邦訳「North 北へ」が9月末に刊行されるにあたり、版元が太っ腹にもゲラを無料公開していたので早速読んでみたんだが、ライト目の冒険譚的なやつかな~というこちらの甘い想定を遥かにビヨンドする壮絶な体験が記された超感動作だったっす。

本作、SJ本人だけじゃなく、奥さんのジェニー側からの視点も語られるんだが、兎に角、2人の内面の吐露が正直すぎて驚かされる。
皆さんご存知の2015年のSJによるATのFKTが話の軸なんだけど、そもそもそのチャレンジを決めたキッカケが、キャリアのピークをとうに過ぎた「どんづまり」であることをSJ自身が実感していて、それに萎えたジェニーが発破をかけたことだったり。
いや、普通そこ隠しておきたいところじゃない?的なw

他にも語りたいことは山ほどあるのだけど、長くなるので箇条書きに。
・中盤から肉体的にも精神的にもぶっ壊れていくSJ(ちょっと読んでて辛い、というか、怖い)と容赦なく減っていく残り時間
・皮肉なことにソレと反比例するように増していく物語としてのドライブ感(面白い!)
・そして約3時間という僅差でのFKT達成と共に降臨する凄まじいカタルシス(俺氏の涙腺崩壊ドバー)
こんな感じですw

読了後「これは是非SJとジェニー達自身の言葉で読んでみたい」という気持ちが募ったので原書でも再読してみます!

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3500kmを走る…その事実だけでも驚きです。
足に痛みがでても走る続け
雨が降っても変わらずに走る。

スコットは有名なので地元に人たちが
一緒に走りたいとやってきたら笑顔で受け入れる。
凄いの一言に尽きます。

それにはパートナーであるジェニーが居たからこそ
最後まで走りきることができた。
人は一人では成し遂げることが難しくても
支え合う人たちがいることで達成できるんだ
という事を教えてくたれ1冊でした。

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アパラチアントレイルとはジョージア州からメイン州までの14州にまたがる3500kmもの長い道です。北海道の稚内から沖縄の那覇までの距離が3400kmというのですから、こんなにも長く続く山の中の道を一気に完走しようというのは、実に無謀なことなのです。

 下見もなしに一気に走り出したスコットは、最初の方でケガをしてしまいます。でも途中でやめようという気持ちにはなりませんでした。食料などのサポートは妻のジェイルーが車で行っていました。夜は車で寝ますが、昼間の間に水や食料や医薬品の買い出しをして、その日スコットが到着するであろう場所へ向かいます。

 天気の良い日だけではありません。雨も嵐も、熱さも寒さも、あらゆる事態に対応するために彼女は奔走するのです。これは、ある意味は知っている人よりも大変なことなのだと思います。スコットがどこかで倒れていたら、道を間違えていたら、熊に遭遇していたら、そんな心配もしながらサポートをするんですから。

 スコットは有名な人ですから、彼の情報を見つけて追っかけてくる熱狂的ファンもいたり、彼が走る道のそばに住む人がディナーに誘ってくれたりします。最初の内は、めんどくさいなぁという感じが強かったのですが、途中からはそういう人たちの気持ちがスコットを助けてくれることもありました。

 毎日マラソンより長い距離を47日も走り続けるって、想像を絶するハードワークです。でも、スコットは走り続けました。そして、新記録を打ち立てたのです!何が彼をここまで走らせるのでしょうねぇ?

 いろいろな理由があると思いますけど、最終的には「走るのが好きだ」ということなのでしょうね。これだけ大変なことをやっても、また新しい目標を目指してはしりつづけるのでしょうね、きっと!

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読んでいて苦しくなるほどの過酷なチャレンジ。 すでに名誉も名声も獲得している著者が、なぜさらなる高みを目指したのか、当然私には分かりませんでしたが、あとがきの角幡唯介さんのコメントで思考の一端に触れることができた気がしました。

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