あなたが消えた夜に

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刊行日 2018/11/07 | 掲載終了日 2019/04/26

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内容紹介

 

芥川賞作家・中村文則が初めて挑む警察小説、待望の文庫化!


ある町で発生した連続通り魔殺人事件。

所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋は目撃証言による"コートの男"を追う。

しかし事件は、さらなる悲劇の序章に過ぎなかった。

"コートの男"とは何者か。誰が、何のために人を殺すのか。

翻弄される男女の運命。神にも愛にも見捨てられた人間を、人は救うことができるのか。

 

“あなた”だけが知る猟奇殺人の真実。

かつてない衝撃と圧倒的人間ドラマに涙が止まらない!

 

芥川賞作家・中村文則が初めて挑む警察小説、待望の文庫化!


ある町で発生した連続通り魔殺人事件。

所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋は目撃証言による"コートの男"を追う。

しかし事件は、さらなる悲劇の序章に過ぎなかった。

"コートの男"とは何者か。誰が、何のために人を殺すのか。

翻弄される男女の運命。神にも愛にも見捨てられた人間を、人は救うことができるのか。

 

“あなた”だけが知る猟奇殺人の真実。

かつて...


おすすめコメント

芥川賞作家・中村文則さんの文庫最新刊です。

本作は毎日新聞夕刊(2014年1月4日~2014年11月29日)に連載され、2015年5月に単行本が刊行されました。

中村さんにとって初めての新聞連載ということで、警察小説という新たなジャンルに挑戦した意欲作です。

中村作品をまだ読んだ事がない方にオススメで、希望のあるラストが泣けます!

芥川賞作家・中村文則さんの文庫最新刊です。

本作は毎日新聞夕刊(2014年1月4日~2014年11月29日)に連載され、2015年5月に単行本が刊行されました。

中村さんにとって初めての新聞連載ということで、警察小説という新たなジャンルに挑戦した意欲作です。

中村作品をまだ読んだ事がない方にオススメで、希望のあるラストが泣けます!


販促プラン

・現在のカバーは単行本のものを使用していますが、挿画やデザインも変更する予定です

・書店様向けの販促物も各種ご用意する予定ですので、ご要望がありましたらお申し付けください

・現在のカバーは単行本のものを使用していますが、挿画やデザインも変更する予定です

・書店様向けの販促物も各種ご用意する予定ですので、ご要望がありましたらお申し付けください


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784620210230
本体価格 ¥750 (JPY)

NetGalley会員レビュー

第一部、軽妙な調子に出鼻を挫かれる。戸惑う、怪しむ、二の足を踏む…。
第二部の終盤、人間の深海部分に堆積するヘドロがキツく臭ってくる。
そして第三部、語りが始まる─。

饒舌な詭弁が無遠慮に覆い被さってくる。
光の届かない底に沈んだ彼らは“太陽”を失ったばかりに、心の眼(まなこ)を無情にも閉じてしまう。

よく練られた三部構成。
山の八合目まで登り詰めてきたと感じる完成度を誇っている。

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捜査一課の刑事とコンビを組み、ある通り魔事件を捜査する所轄の刑事中島は、自分自身の抱える闇と向き合いながら、❝コートの男❞の真実に近づいていくーー
登場人物の関係が明らかになるにつれ、単純な通り魔事件ではなく悪意の連鎖とでもいうべき構図が示され、より現実味が感じられ、悪寒を感じた。
悪意の発露が次なる悪意を現実化させていく様はどの人間関係にもあてはまり、その連鎖をとめられないのも人間の不完全さなのだと納得してしまった。
善意と悪意が一直線上にありその境界が非常に曖昧であることをするどく描いている。
おすすめです!

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独白が内面をえぐり、自己との対話と分析のなかに隠された真実がある。
刑事小説だと思いきや、複雑に絡み合う事実のもつれた糸をときほぐす、心理小説でもある。

さてこの登場人物たちの、歪みと狂気に読者は最後まで耐えられるだろうか?
藪の中に分け入ったら、そこで出会う真実のようなものを直視できるか、試してみたくなる一冊である。

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~初めて中村文則さんの長編小説を読み、素晴らしいと思いました~

中村文則さんが描く初めての警察小説。連続通り魔殺人事件が起こる。犯人は“コートの男”と世間から呼ばれていた。想像をはるかに越えた事件。読んでいて次は、次は…という感じになり凄まじかった。

この物語、この登場人物たちは、いったいどこへ行くのだろう。神という存在がどんどん大きくなり、狂っているのか、自分に正直なのか分からなくなる。
全ては愛する人のためと信じた先は…。
息ができなくなるほど苦しい場面もあるが、いろんな感情が見えてきて、読むのが止まらなくなる。

ラストは、まさかの展開で、愛を信じる、生きたいと思っても大丈夫だと教えてくれた。心が一気に弾んだ。

この作品で注目してほしい人物は、捜査一課の女性刑事、小橋さん。不思議で真面目。一見、地味な感じもするが、なんとも言えない可愛い雰囲気が魅力的だった。
ぜひ、ラストまで読んでほしい作品です。

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トラウマを抱える所轄の刑事と、捜査一課の女性がバディを組む警察物である。笑いを誘う軽妙な二人のやり取り、混沌としていく周囲と真相への道筋が、正統派警察小説としてすごく面白い。こういう作品を書くんだ!?と、まずはそこに驚く。
 後半での狂気の描き方はさすがとしかいいようがない。内面を切り開き、情緒的に、しかも論理的に描ききる手腕に脱帽。あなたが消えてしまった夜の狂おしい思い。歪とはいうが、愛にかたちはない。その歪など感じさせずに共感し、巻き込まれていく至福の読書だった。
 著者の警察小説をまた読みたい。

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三部構成になっているある連続通り魔殺人事件の話。

主人公は所轄の中島で、小さい頃のある事件について罪の意識を持っている。
そしてその中島と組んで捜査を行うのが捜査一課の女刑事、小橋。この小橋さんの存在感が第一部、第二部においてとても大きいというか、とてもコミカルというか変。
目撃証言を聞いているときにパフェ食べたり、「枕営業ガールズ」という変なアイドルが好きだったり、中島に変なイジワルしたり。とてもシリアスなのに和むような、プッと噴き出してしまうようなそんな感じで。

第三部の狂気!狂気!狂気!との対比がすごかったです。
第二部あたりで出てきたすでに亡くなっているある女性の存在から、登場人物が線でつながっていく。
愛ゆえに、そして善意からの狂気に震えました。

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読めば読むほど混沌の渦に巻き込まれないように必死になりながら読みました。
自分が巻き込まれない自信がある時にしか読めない、でも読みたい、そんな作品です。

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通り魔、模倣、冤罪、自殺、殺人、コートの男…あらゆる条件が一連の事件を靄に包み、読み進めなきゃ先が見えない。そんな印象を覚えました。加害者、参考人に悪魔のような別の何かが憑いていると思ってしまう。そう感じる残酷で切ない文章でした。エピローグのラスト、まだ続きがあるのかと思って何回か画面をこすってしまった。

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三部構成。刑事の推理モノという感じではない。全体的に陰に包まれてるが、一部二部は陽要素もあり、主人公の相棒が酷く変わり者で電車内でのエピソードなど笑える箇所がいくつかあった。彼女の発言で最後まで意図が明かされなかった言葉がずっと宙ぶらりんになってしまったのは引っ掛かった。登場人物皆が皆、思考回路が病的に少しずつショートしていて、それを補うのではなく壊れた箇所同士が反撥し合ってより深い黒に染まり堕ちていく滑稽な様が“混乱した普通の人間”らしくて凄く良かった。極限の精神状態の人の、心の奥の無意識ではない無意識の部分が非常に分かり易く表現されていて興味深かった。タイトルの“あなた”が固定されておらず人によって違うのがまた良かった

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