禁足地巡礼

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刊行日 2018/11/02 | 掲載終了日 2019/02/08

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出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784594080839
本体価格 ¥850 (JPY)

NetGalley会員レビュー

古代の古墳から、ネットの噂になった名前だけの場所などさまざまな禁足地。可能な限り近づいてワクワクして、そこの経緯と敬意が書かれている。

そう、敬意なのだ。畏れる気持ち。
禁足地の前を通ったりするとき感じるゾワゾワ感。

筆者は、専門の学者じゃないからと、学術的側面には切り込まず、しかしそこに行ってみたいかも?と読み手に思わせる。
なかには、そこ行っちゃまずいんじゃない?
という場所とその写真も。

この本に載っていないような、ほんの小さな道端の祠でさえ、覗くのを躊躇われるわたしには、ページをめくりながらゾワゾワ感が止まらなかった。

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旅心に火がつきます。有名な祟りスポットから、天皇陵、ネットロアまで。自分でも、さらに調べたくなるのですが、ちゃんと参考文献が挙がっていて、使えます。著者が、マイナーな資料まで読み込んでいることがわかります。

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吉田悠軌氏の事は『一行怪談』シリーズを通して知っていた。日常に侵食してくるような絶妙な恐怖を味わえる作品だ。この『禁足地巡礼』もホラー系統かと思っていたが少々違った。確かにオカルト的な由来を持つ「立ち入り禁止地帯」だが、怖さよりも神秘的な雰囲気の場所が多いように感じた。まるで小旅行をしているような気分であった。ただ、タブーになるにはそれ相応の理由が付き物なので、安易に踏み入れるのはやめておいた方が良いだろう。

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禁足地と聞くと、どこか暗いイメージを抱いてしまう。けれども本書はイメージを排した現代における等身大の禁足地に焦点があてているので、ステレオタイプな禁足地観を改めるいい機会となった。
また著者は問題にはしていないが、天皇陵の真贋や禁足地の観光マナーといった脇道にもいろいろ考えさせられることが多い。

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「禁足地ってなんだろう」
素朴な疑問から読み始めました。
すると…私の日常の中にあるじゃないですか。禁足地。
沖縄に暮らしていると日常的に「御嶽」や「拝所」があります。
「日常的にある禁足地」というのは矛盾しているように感じるかもしれませんが、
「ウチの隣が御嶽」「敷地内に拝所がある」というのは多々あります。
特に表示がなくとも「あ、この辺り御嶽っぽいな」などと思うとむやみに入ることはしません。
それを「どうしてか」などと考えたことはなかったのですが、知らず知らずのうちに育った宗教観なんだなと納得。
信仰はなくとも、そのような精神世界に人は影響を受けているんですね。
禁足とした理由、歴史、そして現在の様子から、現在の日本人の精神世界についても考えるきっかけになりました。
天皇陵についてのレポートは、詳細は研究者の本を…とされていましたが、初心者には取っ掛かりとしてわかりやすく、興味を持ちました。
これから旅の仕方が変わりそう…です!
怪談つながりの方にも勧めたい一冊です。

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祭祀の場などのきちんとした理由のある禁足地、理由はわからないけど入っちゃダメで、なおかつ入ると祟りがある。圧倒的に後者に惹かれる人間の性。でも、風に吹かれた葉っぱ一枚に触れただけでも祟るとは、うかつに近づくこともできない。
オカルト?と見せかけて、全国各地の禁足地を著者が実際に巡った真面目な本。
土地勘のある場所も出てきて、非常に興味深く読んだ。後半のネットによる異界駅や犬鳴峠の話は、さすがの本領発揮。禁足地という言葉にロマンを感じる向きは是非。

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