プラスチックの祈り

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刊行日 2019/02/07 | 掲載終了日 2019/02/28

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内容紹介

作家・姫野伸昌は妻・小雪の死を境に酒浸りだったが、突如周りで不可思議な現象が起き始め、やがて自身の肉体がプラスチック化し脱落し始める。姫野は天罰と直感するが、しかしなぜ? 微かに残る妻の死の記憶──。

読者に挑戦し、挑発する先の読めない展開、圧巻のノンストップ問題作1400枚超!!

作家・姫野伸昌は妻・小雪の死を境に酒浸りだったが、突如周りで不可思議な現象が起き始め、やがて自身の肉体がプラスチック化し脱落し始める。姫野は天罰と直感するが、しかしなぜ? 微かに残る妻の死の記憶──。

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おすすめコメント

『火口のふたり』『記憶の渚にて』著者の最新作かつ、作家生活史上最長の渾身作!

鬼才が仕掛ける、あなたの日常と常識の打破。

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販促プラン

・発売日(2/7)直後に朝日新聞に広告掲載

・POPあり

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出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784022515902
本体価格 ¥2,300 (JPY)

NetGalley会員レビュー

「物」を創りだす方々の「業」を感じ、せつない愛にあふれた作品。
妻を亡くし、愛猫を亡くした老境に入りつつある作家・姫野伸昌は自身の身に起きた衝撃の事実に気づく。
なんと自身の身体の一部がプラスチックと化していたのだ・・。突飛な現象の理由を探っていくうちに、
自分の周囲に対する記憶が、当事者の記憶と差異が生じているのに気づくのだが・・

自分も20年ぶりぐらいの友人と会った時、昔話の際に当時あった「事実」に対してのそれぞれの「記憶」
の内容に差がかなりあって驚いたことがあり、「あり得るのかもしれない」と思いながら読み進んだ。
書き手としての「業」と妻への「愛」が混じり合いながら記憶を取り戻す様はせつなく哀しい。
はたしてこの世界は「在」るのでしょうか・・

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言語化なんて到底できそうに無い読後感に包まれています。
僕の大好きな白石一文さんの最新作は紙の本で読みたいという気持ちもありましたが、我慢できずにリクエストを送ってしまいました。発売日になったら新たに購入して読み直したいと思います。
白石一文さんの著作はもうかなりの数を読ませていただいていますが、初っ端からこんなにも展開が飛躍していて突飛なものは今まで無かったような気がします。
主人公は妻をなくし酒浸りな日々を送る小説家、その小説家の体がなんと物語のまだ序盤も序盤でプラスチック化して脱落していく、、え、いや、、この先まだ500ページ以上あるんですけど、、どうするつもりなの、、先が読めなさすぎるんですけど、、。

プラスチック化した体に苦しめられながらも、ふとした瞬間に自分の記憶の大きな齟齬や欠落に気づき、その真偽を確かめるために奔走する主人公と同じように、自分も頭の中で昔の記憶を無意識的にフラッシュバックさせられながら、この小説を読んでいました。直接的にはストーリーとあまり関係の無い箇所の言葉でもハッとさせられ、自分の記憶が呼び起こされて、それが図らずとも、物語で想起された映像とリンクし混じってしまい、脳内での記憶の密度?がめちゃくちゃな状態になってしまったりして、なんか変な読み方をしてしまっている気もしますが、中々味わえないような読書体験をすることが出来て楽しかったです。
(中でも好きなセリフが「まぁ、それは一理あるかもしれないな。女の子のお尻を追いかけ回したくなる前に知り合った友達は、たしかに男にとって大切な存在だからね」思わず、確かに…と呟いてしまいました(笑)白石一文さんの小説はこのような言葉が沢山散りばめられていてそれもまた楽しみのひとつです。)

今まで靄のかかっていた部分の大きな欠落が、はめられていく場面は本当に衝撃的で、読んでいた自分も主人公とまったく同じ心境になってしまいました。体がプラスチック化するファンタジーな人物にここまで感情移入させられるとは…。

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