教養としての現代漫画

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刊行日 2019/01/30 | 掲載終了日 2019/03/20

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内容紹介

楽しみながら、考え、感じる力を養う──。漫画は日本が世界に誇る教養(リベラルアーツ)だ! 世界に大きな影響を与えている日本の現代漫画。つげ義春、諸星大二郎、大友克洋、高橋留美子、高野文子をはじめ、60年代以降の代表的作家40人、そして手塚治虫ら先駆者3人を取り上げ、作品に込められた思想、哲学、現代的意義を深く考察する。 悪、暴力、疎外、孤独、家族、オタク、幸福……。私たちは、なぜ生きていて、世界とどう関わればいいのか──。みずからの生と世界の意味を考えつつ、現代漫画をより深く楽しむための見取り図。各漫画家の代表作を点数評価。ベストセラー『絶望の裁判所』、『リベラルアーツの学び方』で話題の元裁判官作家、瀬木比呂志の渾身作!

楽しみながら、考え、感じる力を養う──。漫画は日本が世界に誇る教養(リベラルアーツ)だ! 世界に大きな影響を与えている日本の現代漫画。つげ義春、諸星大二郎、大友克洋、高橋留美子、高野文子をはじめ、60年代以降の代表的作家40人、そして手塚治虫ら先駆者3人を取り上げ、作品に込められた思想、哲学、現代的意義を深く考察する。 悪、暴力、疎外、孤独、家族、オタク、幸福……。私たちは、なぜ生きていて、世...


出版社からの備考・コメント

【著者紹介】 瀬木比呂志/1954年、名古屋市生まれ。東京大学法学部卒。1979年以降、裁判官。2012年、明治大学教授に転身、専門は民事訴訟法。著書には、『絶望の裁判所』『ニッポンの裁判』(以上、講談社現代新書)、『リベラルアーツの学び方』(ディスカヴァー21)、『黒い巨塔 最高裁判所』(講談社)、『裁判官・学者の哲学と意見』(現代書館)などがある。文学、音楽、映画、漫画については、専門分野に準じて詳しい。『ニッポンの裁判』により第2回城山三郎賞を受賞。

【著者紹介】 瀬木比呂志/1954年、名古屋市生まれ。東京大学法学部卒。1979年以降、裁判官。2012年、明治大学教授に転身、専門は民事訴訟法。著書には、『絶望の裁判所』『ニッポンの裁判』(以上、講談社現代新書)、『リベラルアーツの学び方』(ディスカヴァー21)、『黒い巨塔 最高裁判所』(講談社)、『裁判官・学者の哲学と意見』(現代書館)などがある。文学、音楽、映画、漫画については、専門分野に準...


おすすめコメント

【担当者コメント】 著者の瀬木比呂志先生は、ベストセラーとなった『絶望の裁判所』でも著名な元裁判官作家です。本書では、現代漫画の代表的作家40人と先駆者3人を合わせた43人を紹介、作品世界の意義を哲学、思想的に読み解きました。日本が世界に誇る現代漫画、その奥深さをご堪能ください。

【担当者コメント】 著者の瀬木比呂志先生は、ベストセラーとなった『絶望の裁判所』でも著名な元裁判官作家です。本書では、現代漫画の代表的作家40人と先駆者3人を合わせた43人を紹介、作品世界の意義を哲学、思想的に読み解きました。日本が世界に誇る現代漫画、その奥深さをご堪能ください。


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784537262001
本体価格 ¥1,800 (JPY)

NetGalley会員レビュー

元裁判官で現在教授のなんだかお堅い方が書いたマンガ論評。
マンガが好きで、漫画以外の普通の書籍も読む方にはお勧めです。
マンガばかり読む人でも、そんなに難しい文章ではないので読んでみてほしいなと思います。
大御所の漫画から現代の、とはいってももう最近はもっと新しい漫画家さんもいるので現代の大御所漫画家さんまで。ガロ系漫画家さんが多く、「ガロ」ってなんだと検索をかけました。2002年まで刊行されていたようですが本屋さんでも気づきませんでした。

人のレビューを読むのはとても好きなので、とても興味深く読めました。

マンガの世界もかなり変わっていって、今現在その移り変わりの中にいるなということを実感しています。
マンガ雑誌なども電子化されたり、はたまた休刊になってしまったり、ピクシブなどインターネット上で1話ずつ無料で読むことができたり。BLが人気出てきたり。

いつか瀬木先生に堅い感じでこの「現在のマンガ」についても語ってほしいなと思います。

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すごい本だった……。
 これは漫画家を目指す人、漫画原作を目指す人、漫画の編集者になりたい人は必ず読んだ方がいいのではないか! いや。もちろん、いろんな方に読んでもらって、「そうかー……もう一回、読んでみる」となってほしいわけですが。
 私も子供の頃から漫画が好きで、今でも漫画を読んでますが、物語を追うだけでただ読んでいたんだなぁ。こんなに考えながら読んだことなかったなぁと、今、思ってます。そして、本書で紹介されている漫画が読みたくなりました。
 漫画が娯楽である事は疑いのない事ですが、その他の表現がそうであるように、時代を反映するものですから、教養(学問、知識を身につける事で養われる心の豊かさを与えてくれるもの)にもなるわけです。「漫画ばかり読んで! 頭悪くなるわよ!」は子供の頃から異議あり! と思っていましたが、それが裏付けされたような気持ちです。
 漫画=子供の読むものという時代はとうの昔に過ぎ去り、幅広い世代が漫画を嗜むようになって、そのテーマも多様化しています。だからこそ時代と照らし合わせた時によりテーマが浮かび上がるのかもしれません。
 著者のように研究者、そしてアートに精通した目で見た漫画をこのように教えてもらった事で、漫画というカルチャーの楽しみ方、社会的価値、創作物としての価値を再認識しましたし、創作の熱量にさらにリスペクトです。
 もちろん、漫画は娯楽ですから、これまで通り楽しく読みますが、2回目、3回目はじっくり違う目で読んでみようと思います。
 追記。
 さすが研究者。できるだけ客観的に、誰にでも参考になるように、本の構成、評価の仕方についての説明が最初にきっちりあります。第1部は概論のような位置付けでしょうか? ちょっと難しいところもあったのですが、第1部を読み終わる頃にはグイグイ引き込まれていきますから!

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[教養としての現代漫画]
漫画は教養として、私も考えていたので読みました。

内容は、現代漫画というわりにワンピースなどの新しい作品はあまりなかったです。

ただ、丁寧にかかるた内容は勉強になりました。

#手塚治虫
鉄腕アトムの原画がフランスで3500万円で売れるという、漫画会の代表格です。

私も大好きで、早くなくなってしまったことに一時期ショックをうけたほどです。

#白土三平

#水木しげる

#諸星大二郎

#いがらしみきお

#近藤ようこ

#高橋留美子

#高野文子

#こうの史代

#五十嵐大介

#高橋葉介

#富樫義博
#幽々白書 や#ハンターハンター など大好きな漫画家です。

などなど

深い分析で語られていました。


#教養としての現代漫画
#瀬木比呂志
#NetGalley

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『リベラルアーツの学び方』の実践版と言える作品。
『リベラルアーツの学び方』でも、ロック・ジャズ、クラッシック、映画、漫画といったところに作者の嗜好を感じたが、先ずは漫画からということで漫画には格別な思いがあるのだと本作を読んでいても感じる。

はしがきに「一つの視点から現代漫画についての物語を物語り、見取図を示す本」とあるように本書における現代漫画は作者の視点を通しての現代漫画である。作者の視点については、第1部に詳述されている。また、本書で取り上げられている作家を一覧する事で感じる事もできよう。ガロ時代のつげ義春を嘴矢として諸星大二郎、大友克洋、高橋留美子、高野文子の五人に加えて、いがらしみきお、近藤ようこ、こうの史代、五十嵐大介を現代漫画を代表する9人としている。これに加え31人の作家の計40人を作品紹介を中心に取り上げている。多人数な上に作品を網羅的に取り上げているので、作家論・作品論という意味では少々物足りなく感じる。

私自身は、学年が上がるほどに漫画を読むペースは減っていたし、学校を卒業後はアニメは選択的には追いかけているものの漫画はほとんど読んでおらず、子どもたちが面白いよと推薦するものぐらいになっているのであるが、漫画に対する思い入れというものは残っているので、現代漫画(漫画に現代以前のものがあるのかとは思う)という以上はこういう作家を入れて欲しいという気もする。手塚治虫の流れを受け継ぐ現代日本漫画のいわば主流派の作家はほぼ取り上げられていない。理由は本書でも述べられているが、現代漫画と謳う以上は全く無視はできないようにも思うのである。作家ではなく作品にフォーカスするという方法もあろう。

とはいいつつも、自分とは違った視点で選ばれているので、知らなかった作家で読んで見たいなあと感じる作家も何人かあったし、知っている作家についてもそういう見方があるかと啓発される部分もある。教養として漫画を読むという姿勢での「読書」のガイドとして役立つ本ではある。

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現代の日本において、漫画やアニメは、全く知らないと日常会話に困ることもあるほどの一般教養。昨今はさらに哲学的にも意味を掘り下げる機会もあり、そもそも読んでいないとか、あるけどあんまり深く考えたことがない、というのでは、会話に加われないこともある。
そうなる前に最低限の教養としてある程度は知っておきたい、という人に最適。
例えば、手塚治虫にしても、当時と現在とでは読み方も変わっているはず。知っているつもりであっても、捉え方をアップデートするのに便利な一冊。
例えば手塚治虫にもルビが振られており、全く漫画を知らない読者にも配慮されている。

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教養としての現代漫画
なんと大上段に構えたタイトルだろうか。

毎月おびただしい数の漫画が発行されている今日、漫画はもはや私の生活のなかの一部でありまた、教養としてというか構成要素とさえ言える存在でもある。

しかしこうして、漫画の黎明期から切り口として取り上げられると、新鮮でもある。
著者が取り上げた漫画は、ある一定の側面を切ったものでもあり、サブカルチャーとしての側面とは一線を画している。

漫画の形態自体は、これからもどんどん進歩していくだろうし、文字だけでは無い読みやすさは、
年齢を問わない。

そんなことを考えさせられた一冊。

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私が小さい時、漫画をひたすら読んでいる時期がありました。
泣き、笑い、怒り、悲しみ…一人っ子だった私は漫画を含めて本が友達でした。

著者の漫画に対する情熱と分析に驚くと共に元裁判官と知り二重に驚いています。
代表的な漫画家を、ジェンダー、暴力、疎外、サブカルチャーなど見事に本質をついて分けています。
本書を読んだ後に、紹介されている漫画家の作品を読むとこれまでと違った感想を持つはずです。
大好きで何度も読んだ、高橋留美子さんの作品を読みます。

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