月まで三キロ

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刊行日 2018/12/19 | 掲載終了日 2020/01/20

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内容紹介

「月は一年に三・八センチずつ、地球から離れていってるんですよ」。死に場所を探してタクシーに乗った男を、運転手は山奥へと誘う。「実はわたし、一三八億年前に生まれたんだ」。妻を亡くした男が営む食堂で毎夜定食を頼む女性客が、小学生の娘に語った言葉の真意。科学のきらめきが人の想いを結びつける短篇集。

各紙誌絶賛、静かな感動が広がって13刷!この機会にぜひお目通しください!

第38回新田次郎文学賞受賞!!

第8回静岡書店大賞(小説部門)受賞!!

第3回未来屋小説大賞第1位に選出!!

「月は一年に三・八センチずつ、地球から離れていってるんですよ」。死に場所を探してタクシーに乗った男を、運転手は山奥へと誘う。「実はわたし、一三八億年前に生まれたんだ」。妻を亡くした男が営む食堂で毎夜定食を頼む女性客が、小学生の娘に語った言葉の真意。科学のきらめきが人の想いを結びつける短篇集。

各紙誌絶賛、静かな感動が広がって13刷!この機会にぜひお目通しください!

第38回新田次郎文学賞受賞!!

第8回...


出版社からの備考・コメント

カバーは物語性ゆたかなイラストで知られる草野碧さんにお願いしました。作品世界を見事に表現していただいています。
このカバーが気になった方は迷わず、買い!です!

カバーは物語性ゆたかなイラストで知られる草野碧さんにお願いしました。作品世界を見事に表現していただいています。
このカバーが気になった方は迷わず、買い!です!


おすすめコメント

4月16日、第38回新田次郎文学賞を受賞しました!この機会にぜひお目通しください!!

「伊与原新?誰?」という方も多いかと思います。もともとは地球惑星科学の研究者で、小説も理系知識を生かした作品が中心です。「理系?そういうのはいいや」と思われた方!そういう方にこそ読んでほしい!この本でモチーフとなるのは、月、雪の結晶、アンモナイトの化石など、ガッツリ理系というよりはもっと身近でちょっとロマンチックな自然物。人生の岐路に立つ人が、そんな自然物たち(とそれをよく知る人たち)の力を借り、小さな一歩を踏み出す物語が6篇詰まっています。あなたの心をそっと温めること間違いなしの傑作短篇集です!

4月16日、第38回新田次郎文学賞を受賞しました!この機会にぜひお目通しください!!

「伊与原新?誰?」という方も多いかと思います。もともとは地球惑星科学の研究者で、小説も理系知識を生かした作品が中心です。「理系?そういうのはいいや」と思われた方!そういう方にこそ読んでほしい!この本でモチーフとなるのは、月、雪の結晶、アンモナイトの化石など、ガッツリ理系というよりはもっと身近でちょっとロマンチックな...


販促プラン

各メディアで絶賛!(朝日新聞1/13逢坂剛さん・NHKひるまえほっと1/23中江有里さんほか)静かに広がって12刷!

第38回新田次郎文学賞受賞作!

第8回静岡書店大賞(小説部門)受賞!

第3回未来屋小説大賞第1位に選出!

★どの作品も本当にロマンチックで、愛おしい! とびきりなのは、雪がテーマの「星六花」。 彼が「美しさ、そして誰かを愛する素晴らしさ」に気がつくきっかけの、なんと儚いことだろう…。 世界は見方次第で、愛とロマンに溢れているのかもしれない。 この作品がなければ生涯出会うことのなかった、希望と幸福が、今も確かに僕の中に残っています。 とりあえずクリスマスまでに黒い傘、用意しなきゃ!【秋山優(20代、九州担当)】

▼「この人の本読んだことないけど」と思いつつゲラを読みはじめ、すぐにのめり込んだ表題作。この叙 情、この深み、そしてこの軽やかさ。人生まだまだ捨てたもんじゃない。そう気負いなく思わせてくれる傑作です。他にも大阪×けったいな兄弟×ブルース!の「天王寺ハイエイタス」、自分も人生終盤にこうありたいと思った「山を刻む」など、どれを読んでもハズレなしです!【岩崎百合(40代、東海担当)】

◆たとえば、シングルファーザーが切り盛りする町の食堂で。あるいは「樹海へ行こう」と乗ったタクシーの中で。いじけた小学生が夏を過ごす北海道で。ありふれた言い方になってしまうのが悔しいほど、六篇すべてに「救われるような出会い」がキラキラと描かれていて、しみじみ、じんわり、良いのです。 日々の生活にちょっと疲れている人に。誰かの心無い言葉に傷ついてしまった夜に。そっとページを開いて欲しい、『月まで三キロ』は、今年度最高に染みる短篇集です。 【羽田祥子(30代、神奈川担当)】


各メディアで絶賛!(朝日新聞1/13逢坂剛さん・NHKひるまえほっと1/23中江有里さんほか)静かに広がって12刷!

第38回新田次郎文学賞受賞作!

第8回静岡書店大賞(小説部門)受賞!

第3回未来屋小説大賞第1位に選出!

★どの作品も本当にロマンチックで、愛おしい! とびきりなのは、雪がテーマの「星六花」。 彼が「美しさ、そして誰かを愛する素晴らしさ」に気がつくきっかけの、なんと儚いことだろう…。...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784103362128
本体価格 ¥1,600 (JPY)

NetGalley会員レビュー

東大大学院で地球惑星物理学を学んだ著者らしく、あちこちに気象、天体などのウンチクが出てきますが、素人にも分かりやすいので抵抗なく読めます。化石の話も高校の地学部の合宿でモジュール探したなあと懐かしくなりました。それぞれの短編で登場人物の人生の節目が描かれてますが、あともうちょっと先が知りたい、と思う所で終わってるのがまた良いなあと思います。

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良かった。とてもよかった。
 
事情を抱えた主人公が、自然科学分野の達人と出会い、生きていく力をチャージされる短編小説が6つ、入ってます。

とらわれて身動き出来なくなるような事情を抱えこんでいる主人公たちなのに、天文、気象、化石、地球温暖化、素粒子、火山――日常生活では関わらないような単語が体の芯まで沁み込んでる人たちの振舞いにふれて、ガッチガチに固まってしまっていた何かがほぐれる……そのほぐれる瞬間に立ち会える本です。
 
この本にも出てきますが、生きていると、当たり前だと思っている日常が不意に途切れることがあります。そんなときって、慣性の法則みたいに、そのまま進んでいこうとする力と途切れてしまった現実とが摩擦を起こして、接地面が削れて血が流れます。痛さで考えることも動くこともできなくなります。そんな痛みを知ってる人に、おすすめしたい本です。

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どの作品も優しく、理系ではない自分にとっては新鮮な内容でした。著者さんは『リケジョ』を書かれた方だと知りました。

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高校のとき地学選択だったけど、理系の知識なんて何もない!と思いつつ読み始めた。読みながら思い出したけれど、そういえば地学って生活に根ざした知識が多いんだよな。直接的に自分の稼ぎに関与しない地層や宇宙の話であっても、そもそも自分を取り巻く環境の話であって。専門用語は雰囲気で掴むとして、投げ出さずにいられる匙加減に感謝した。よく知らなかったけど、そういうことなんだ、という気づきも含めて、なんと読みやすいことか。
そもそも、地学的な要素はスパイスに過ぎなくて、語り手たちの境遇に同情・共感しやすいのだ。私は結婚も出産もしたことがないけれど、語り手たちの言い分が、さも経験してきたことのようにわかるのだ。それは、簡潔でありながら、十分に語られる情感ゆえのものなのだろう。
絶対に、この短編集のうちの何かに救われる人がいると思う。そういう人のために、本を売り続けなければいけないと思えた。

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仕事に行き詰まり自殺を考える中年男、超優秀な兄を持つ下町暮らしの若者、中学受験を控える訳アリの小学生など、様々な人物が主人公に設定されています。共通点は天体の話、化石の話などいわゆる理系分野の話がさりげなく盛り込まれている点。それが押しつけがましくなく、無理やりな感じもないところがこの小説の優れたところだと思います。人生の甘さ苦さが詰まっていて、大人にぜひおすすめしたい小説集でした。(なのであまり学校図書館向きではないかな・・・)

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全然知らない作家だったのですが、すごく良かった。理系の登場人物が多いなあと思いながら読みましたが、最後に著者のプロフィールを見て、理系の方なんですね。理系というと、森博嗣などドライなストーリーのイメージが強いのですが、この方は、あったかい話で、電車の中で、思わず泣いてしまって困りました。エイリアンの来る食堂と、化石の話が特に気に入りました。他の作品もぜひ読んでみます。

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地球惑星科学の研究者という著者。科学者の豆知識が小説の至る所に散りばめられていて新鮮。現代社会に生きる我々も、アンモナイトの化石の生きていた時代も、命が繋がっている感じや、人間の体を構成している物質は、宇宙を構成するものと同じ?少し難しいけれど、宇宙の広がりを感じられる魅力的な小説てす。

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「死にたい」と考えたことのない人間も、もしかしたら世の中にはいるのかもしれませんが、一度でもそれを考えてしまったことのある人にとって、きっと「忘れがたい一冊になる」と信じてやみません。眠れない夜に街をさまよう父と娘をえがいた『エイリアンの食堂』と出会ったとき、「こんな小説が読みたかったんだ」と嬉しくなりました。月や雪の結晶や化石と絡めながら語られていく、それぞれの人生の物語。静かに堆積されたような文章が、刻みこまれた年輪のような人生の重みを、読者に届け、そして寄り添ってくれる。この物語を「一人でも多くの人に知ってほしい」と、そんなことを願ってしまうのです。

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人に出会って人が変わっていく・・・と言う話なのだか、変える側がさりげなく意図せずに行っているからか、心が穏やかにほっと落ち着けました。お気に入りは第二話で、こんな男女関係もあるのかと、ある意味で和みました。

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