パドルの子

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刊行日 2019/06/05 | 掲載終了日 2019/06/04

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内容紹介

夏休みまでの8日間。

屋上の水たまりで、きみと世界を変える――


中学2年生の水野耕太郎は、親友だった三輪くんの転校をきっかけに、屋上へ出る階段の踊り場を「別荘」と名づけ、昼休みの時間をひとりで過ごしていた。

夏休みを間近に控えた7月の昼休み。いつものように別荘で時間を過ごしていると、ザッパーンという大きな音が屋上の方から聞こえてくる。ふだんは施錠されているはずの扉が難なく開き、屋上に出てみると、そこには驚くほど大きな“水たまり”が広がっていた。そして、その水たまりで、女子生徒がバタフライで泳いでいる――。立ち尽くす水野の目の前に、水たまりから優雅に上がってきたのは、水泳部のエースで学校一の美少女と名高い、隣のクラスの水原だった。 水原は、水たまりに潜る行為のことを“パドル”と呼び、「パドルをしながら強く何かを願うと、世界をひとつだけ変えられる」のだと説明する。半信半疑ながら、誘われるままに水たまりに飛び込んだ水野は、パドルで実際に世界が変わるのを目の当たりにする。校舎が取り壊しになる夏休みまでの8日間、水野もパドルに加わることになる。

水原がある一つの“目的”に向かって、パドルを繰り返していることを知る水野。そしてはからずも、その“目的”のためのパドルが、思いもかけない衝撃の真実を浮かび上がらせ――。

魅力的な伏線・仕掛けの数々に、必ず二度目が読みたくなる。 切なくみずみずしい、青春ノベルの新たなる傑作が誕生!

夏休みまでの8日間。

屋上の水たまりで、きみと世界を変える――


中学2年生の水野耕太郎は、親友だった三輪くんの転校をきっかけに、屋上へ出る階段の踊り場を「別荘」と名づけ、昼休みの時間をひとりで過ごしていた。

夏休みを間近に控えた7月の昼休み。いつものように別荘で時間を過ごしていると、ザッパーンという大きな音が屋上の方から聞こえてくる。ふだんは施錠されているはずの扉が難なく開き、屋上に出てみる...


おすすめコメント

みずみずしく、圧倒的な青春感! というと手あかがついた表現かもしれません。でも、たくさんある青春小説とは違う、オリジナリティと仕掛けのつまった素敵な作品です。ラストのどんでん返しに驚愕させられ、切なさに涙し――。ああ、本当に良い作品だ!

デビュー作とは思えない完成度を誇る作品。ぜひ読み逃すことなく!

みずみずしく、圧倒的な青春感! というと手あかがついた表現かもしれません。でも、たくさんある青春小説とは違う、オリジナリティと仕掛けのつまった素敵な作品です。ラストのどんでん返しに驚愕させられ、切なさに涙し――。ああ、本当に良い作品だ!

デビュー作とは思えない完成度を誇る作品。ぜひ読み逃すことなく!


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784591163092
本体価格 ¥680 (JPY)

NetGalley会員レビュー

駆け引き一切なしのまっすぐな初恋が眩しいです。程よいミステリー要素、ファンタジーがより一層青春の甘酸っぱさを引き立てる。みずみずしい物語でした。

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『僕』の 立場で読んでほしい


伝話という文字がこの作品にはでてくる。
最初は 誤字かと反応した。
けれど この作品の中では 正しい。
未知の単語に 独特な世界観。
頭に? を浮かべながら読み進めていった。
実はここがとても大事なところに思える。
今の私は 年を重ねある程度 先入観をもって作品を読む。
でも本来 小説はこんな風に自由でいいのだと思う。
いい意味でこれは 主人公の 僕 の物語。
僕 にとっての日常だから描写が詳しくない。
僕 にとって のわからないことは 最後までわからない。
本に触れ始めた頃の自分に戻れたような 真っ白できらきらとした作品だった。

一度読んだ後に 時間をおいてまた手に取りたいと思う。

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これはひと夏の間に起きた非日常との遭遇と淡い恋、少年の成長を描いた爽やかな物語だ。

中学2年生の夏、親友である三輪くんが転校してしまい、水野耕太郎は孤独だった。
クラスには昼休みを共に過ごす友人もおらず、屋上への階段の踊り場を「別荘」と名付けて過ごすくらいに。

ある日、「別荘」で昼休みを過ごしていた水野は屋上からザッパーンという水音を聞く。
なぜか施錠されて開かないはずの屋上への扉は開き、そこには大きな水たまりと水着の美少女・水原がいた。
そして、美少女は少年を非日常へ誘った。

夏休みまでの8日間、少年と少女は「パドル」で世界を一つずつ変えてゆく。
水たまりにもぐって、世界を混ぜて。
一つ一つの変化は小さいけれど、それを積み重ねていくことで、
世界のシステムそのものを変えてしまう展開にわくわくした。
水源?伝話?水を降らせる飛行船?
みたことのあるはずの風景の中に少しずつ非日常が溶けこむ不思議な世界観。
パドルって一体なんなんだろう?水原がパドルをする目的は?
そんな好奇心で前のめりになって読み込んでいたのに、全ての謎が解けたとき、
ああ、もうこれ以上は読みすすめたくないという切なさにとらわれた。
最後は世界と恋を天秤にかけた少年の選択に胸がしめつけられ涙が止まらなくなった。
それはきっと悲しみだけではなくて、水野が虹をみつけたときに彼の心に浮かんだ希望への涙だ。

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それぞれの人の中にあるのかもしれないパドル。願い、希み、悔やみ…様々な望みをパドルによって叶える。パドルで繋がる世界。繋がる人。たどり着く場所で胸痛めたとしても、今をしっかりと生きてほしい。

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《新しい世界を、混ぜちゃうの、こっそりね》と言う水原は一体だれなのか?どこから来たのか?
伝話・公衆伝話・子供伝話相談室...伝?車社会廃絶を決めた日本政府?
次々と変わってゆく今とは違った設定の日常生活。
パドルするたびに、一見よい方に変わってゆくかのように読ませて、
何となく予想はしていたが、結末にはもの悲しさが残った。

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最後までねじれの関係にある物語が続き、目が回りそうになりながら、何とか読み終えました。学校の屋上に広がる水溜りに入ると過去の事がひとつだけ変えられる、パドル!タイムマシンものは通常過去が変わらないお約束^_^過去が変わり、現実もお構いなしに変わるから、途中で自分がどこにいるのかわからなくなる。それでも物語はクルクルくるくる展開する。スタジオジブリでアニメ化したら、大ヒット?クルクルバットしながら、迷路を抜けて来た読後感。

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パドルという別世界線に変えることのできる水たまりを巡ってのお話.途中から少し難しくなったけど,楽しめた.三輪くんの人柄いいなぁ.水野母の家出への後押しもほっこりした.けどやっぱり,「水」関連の単語が多くて読み間違えが多発.水源と水原は似ていて,間違えやすかった.

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読み始めてすぐ「ん?」ということが何度かあった。
うっかりすると読み飛ばしてしまいそうな、ちょっとした違和感。
それもパドルの影響で生じたものなのだが、それを説明しすぎない(できない)ところに、この作品の面白さががある。

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