ふりむけばそこにいる 奇譚蒐集家 小泉八雲

罪を喰らうもの

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刊行日 2019/05/20 | 掲載終了日 2019/05/23

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内容紹介

19世紀英国。隻眼の異端者・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)。
孤独な少年が見つけた、怪異と友情――。
のちに『怪談』を著したラフカディオ・ハーン――小泉八雲の青春を綴る奇譚集。


閉ざされた聖堂に現れた変死体。
最も罪深き者は誰か? 真相は怪異か、現実か――。


親族に捨てられ失意のまま辺境の神学校に転入したオーランドは、怪異を集める不思議な少年パトリック・ハーンと出会った。
のちに日本で怪奇作家として活躍する小泉八雲――彼が英国で過ごしたまばゆい青春と友情の記録。

日毎不自然に成長していく子どもが彼らのもとを訪れる奇譚「名も無き残響」、
姿を消した黒猫と死を呼ぶ青い蝶を巡る「Heavenly Blue Butterfly」、他一編。

19世紀英国。隻眼の異端者・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)。
孤独な少年が見つけた、怪異と友情――。
のちに『怪談』を著したラフカディオ・ハーン――小泉八雲の青春を綴る奇譚集。


閉ざされた聖堂に現れた変死体。
最も罪深き者は誰か? 真相は怪異か、現実か――。


親族に捨てられ失意のまま辺境の神学校に転入したオーランドは、怪異を集める不思議な少年パトリック・ハーンと出会った。
のちに日本で怪奇作家として活躍す...


出版社からの備考・コメント

校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が若干異なる場合がありますが、ご了承ください。

校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が若干異なる場合がありますが、ご了承ください。


おすすめコメント

文ス◯、文◯ルなど文豪ブームに涌く昨今ですが、本作は今から130年くらい前に来日し、日本の妖精に魅入られてしまった天才ラフカディオ・ハーンの若かりしころ、少年時代をミステリ仕立てで描いています。
表紙の左側、向こう側にいる黒髪のイケメンが八雲くんです。 こんな寮生活、こんな同級生とのやり取り、友情が本当にあったかも…? 
ミステリとして、ホラーとして、そして青春と友情の物語として、どうかお楽しみください。

――担当編集者より

文ス◯、文◯ルなど文豪ブームに涌く昨今ですが、本作は今から130年くらい前に来日し、日本の妖精に魅入られてしまった天才ラフカディオ・ハーンの若かりしころ、少年時代をミステリ仕立てで描いています。
表紙の左側、向こう側にいる黒髪のイケメンが八雲くんです。 こんな寮生活、こんな同級生とのやり取り、友情が本当にあったかも…? 
ミステリとして、ホラーとして、そして青春と友情の物語として、どうかお楽し...


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784065156384
本体価格 ¥780 (JPY)

NetGalley会員レビュー

今回の久賀作品には少女が出てこない!それは、物語の舞台が寄宿制の神学校であるから…なんですが、やっぱりレーベルがタイガだからなのでしょうか?マザーグースシリーズのコバルト文庫や倫敦千夜一夜のオレンジ文庫と比べると、タイガはトンがったシュッとしたイメージだし(って、どんな?笑笑)。
とにかく、主人公が小泉八雲なんです。そう、ラフカディオ・ハーン。作品中はパトリックと呼ばれる黒髪の小柄な少年です。不思議なチカラがあるらしいです。語り手はその友だち、オーランド。どうやらかなりの美少年設定のようです。
お話は全部で3編収録されていますが、やはりどれもが不思議なオカルトチックなお話です。でも、怖くはないです。読み終わった印象はどれもが綺麗なお話、という感じでした。

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表紙からして美しく、読み進めると文章の美しさが、怪しくも悲しい物語が紡がれていて、一気にその世界に引き込まれました。
萩尾望都ファンである私には、脳内に登場人物が、そのキャラクターで変換され、暫し至福の時でした。

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少し不思議な世界。今いる世界と間の世界との時間の流れ、つながり、影。自分の残したものが何かとつながり、今に還帰る。その不思議さと面白さ。

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読み始めてすぐはホラー作品かと思いましたが、この世ならざるもの達との関わりを絡めたとても興味深いミステリー作品でした。
伏線やミスリードがうまく、先が読めたり読めなかったり、その塩梅が次から次へと頁を進ませます。ミステリー要素だけでなく、時にゾクッとするようなホラー要素や、この年頃の少年たちの明るさや複雑な心理なども丁寧に描写されていて、切ないような、ほっとするような、静かな読後感でした。
彼らの今後を、もっと見守って行きたいです。

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主人公たちの悩み・危うさ・まっすぐな心。
ときには戸惑い、傷つきながら事件を解決に導いていく。

運命は決められているのか否か。
変えることができるのか否か。
読み終えた時にふとそんなことを思った。

主人公たちのこれからが気になる。

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若かりし頃の小泉八雲、ラフカディオ・ハーンが、全寮制の神学校で怪異と対決する。イケメンばかりの学校で、もうこの設定は間違いないかと。

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小泉八雲というので怖い話なのだろうと読み進めていくと、なんだか平和的でほのぼのした感じでした。
これはこれでありかと思いながらさらに読んでいくと、最後の話は思っていた通り。両方の感覚を味わうことができました。ちなみに、怖い話の方が途中でやめられなく一気読みでした。

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カトリックの神学校を舞台に貴族の美少年たちが活躍する小説。もうその設定だけで美しい。作者は読書好きな方なのだろう。語彙が豊富で感心した。榛色って?そもそも読めない、天鵞絨ってなに?後で調べよう、といった具合。読み終わって調べた。「はしばみいろ」と「ビロード」と読む。「かそけき」「いとけなき」も前後から意味の予測はつくもののふと立ち止まってしまう。その一方「がくりと頭を落とし」とあるがそこは「肩」でいいだろうとか、「顎を落とした」って何?あぁ、漫画でガーンって時に大きく口を下に開けるあれなのかな?といった斬新な言葉遣いもあって飽きない。カトリックの慣習や北欧の神話などが随所に織り込まれていて、それでいて堅苦しすぎず、怖すぎず、切なくて愛おしい心に残る話だった。

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小泉八雲ことパトリックと、オーランドの少し不思議なミステリーでした。
設定が好きならとても楽しめそう。

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小泉八雲というキーワードに惹かれてリクエストを出してみました。
実際の内容は将来的に小泉八雲を名乗ることとなる、ラフカディオ・ハーンの学生時代、ファーストネームのパトリックを使ってた頃のエピソードとなります。
神学系の寄宿学校が舞台で、同室で友人でもあるオーランドが語り手となる形で三編の連作形式で描かれます。

最初パトリックが理知的に語る様子から、怪異なんかないさ怪異なんてうそさ、怪異と思ってたものは実は現象に過ぎない! 的な展開なのかと思ってたんですが、思ってたよりファンタジーな世界観でした。
オカルトのあり得る世界観ですが、真実を探り当てるという部分ではちゃんとミステリしているので満足です。
パトリックとオーランドの友情ものとしても読めるのは良いですね。個人的にはウィルも含めた三人組でのやり取りが好きです。
ちなみに寄宿学校モノらしい展開もしっかりとありました。

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言葉の使い方がとても綺麗な作品。
登場人物の男の子たちのそれぞれの想いがあって、ドラマとしては面白いです。
作品のイメージは少女漫画で、それを好きな方でしたら読んでみるのはありだと思います。ただ、現実の男の子とは違うイメージで描かれているので、少年らしさの物語を求めるのであれば、ちょっと違うかと。あくまで少女漫画に登場する男の子キャラクターたち、そんな感じです。
ホラーとしてはほんわかしており、八雲のイメージもないです。読んで怖ろしいことはありません。ミステリーっぽい怪異という感じかと思います。
少女漫画風の軽いホラーをお好みの方にはオススメ。怖さはないので就寝前にも読むことが可能です。
年齢、もしくは気持の若い女子にはとても楽しめると思います。

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この著者による本は初。文章が、使われる語彙が美しい。叙情的でもありながら描写力が感じられる。

そこに心に忍び寄る恐怖。

その意味でも著者は小泉八雲好きなんだろうなぁと。
しかし内容は、寄宿舎・男子校・友情と愛情・家族・秘められた感情と秘密そしてこの世のものではない存在との共有。

読んでいて浮かぶのはセピアカラーな世界。
そこに青い蝶や、大鴉。私は好きかも。主人公2人の友情と活躍に期待。続編きっと出てきますよね。

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舞台は寄宿制のカトリック神学校、主人公の同室者は後に小泉八雲となる、若きラフカディオ・ハーンが解く青春オカルト推理小説。

人は見たいものを見る、自分が見ている世界と同じものを他人が見ているとは限らない。気づかないうちに巻き込まれている怪異がきたのはあちら側からかこちら側の人の業か。

シリーズ2作目をいきなり読んだからかちょっと設定を飲み込むのに苦労したけど、2人の関係性が前作を通して良いものになってるのを伺えて1冊目を読みたくなりました。

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