魔法を召し上がれ

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刊行日 2019/05/14 | 掲載終了日 2019/05/14

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内容紹介

マジシャンはノーと言ってはいけない。
 相手が恋人を殺した男でも。
 圧巻の超大作!


【あらすじ】
湾岸町のレストランで働くマジシャン・ヒカル。テーブルを巡り、料理を楽しむ客にマジックを披露している。高校時代、突然この世から消えた同級生の少女・美波を彼は忘れられない。
ある日現れた、彼女の死にかかわりをもつ男。美波はなぜ死んだのか。時を同じくしてヒカルは、伝説的な老マジシャンからロボットを託される。
一人と一体、そして彼らを取り巻く人々の再生の物語。

【プロフィール】
瀬名秀明(せな・ひであき)
1968年静岡県生まれ。東北大学大学院薬学研究科(博士課程)修了。薬学博士。95年、『パラサイト・イヴ』で第2回日本ホラー小説大賞を受賞し、デビュー。98年、『BRAIN VALLEY』で第19回日本SF大賞を受賞。SF、ホラー、ミステリーなど幅広いジャンルの小説を発表する一方で、科学書、文芸評論の執筆活動、共著・監修にも精力的に取り組んでいる。その他の著書に、『希望』『大空のドロテ』『この青い空で君をつつもう』などがある。

マジシャンはノーと言ってはいけない。
 相手が恋人を殺した男でも。
 圧巻の超大作!


【あらすじ】
湾岸町のレストランで働くマジシャン・ヒカル。テーブルを巡り、料理を楽しむ客にマジックを披露している。高校時代、突然この世から消えた同級生の少女・美波を彼は忘れられない。
ある日現れた、彼女の死にかかわりをもつ男。美波はなぜ死んだのか。時を同じくしてヒカルは、伝説的な老マジシャンからロボットを託される。
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出版社からの備考・コメント

校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が若干異なる場合がありますが、ご了承ください。


※一部の会員様より、ゲラのダウンロードができないとのご連絡があったため、ゲラのデータを差し替えいたしました(内容に変更はございません)。
5月9日(木)以前にリクエストいただいた会員様で、ダウンロードができなかった方は、お手数をおかけいたしますが、再度ダウンロードをお試しくださいますようお願いいたします。

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※一部の会員様より、ゲラのダウンロードができないとのご連絡があったため、ゲラのデータを差し替えいたしました(内容に変更はございません)。
5月9日(木)以前にリクエストいただいた会員様で、ダウンロードができなかった方は、お手数をおかけいたしますが、再度ダウンロードをお試しくださいますよう...


おすすめコメント

『パラサイト・イヴ』での鮮烈なデビュー以降、数多くの魅力的な小説を発表している作家・瀬名秀明さん。
最新作『魔法を召し上がれ』は、青年マジシャン・ヒカルが生まれたばかりのロボット・ミチルと出会い、ともに生活することで、マジシャン=エンターテイナーとして大切なものを体得していく物語です。作中には「マジック自体の面白さ」「マジシャンの心得」がふんだんに描かれています。それは、瀬名さんにとっての「エンターテインメント自体の面白さ」「物語の作り手の心得」と通じる点があるように思わずにはいられません。
原稿を読んだときに、文章で読み手の人生を変える力を持つ“小説”もまた、マジックであり、魔法であることを強く感じ、とても感動しました。さらに、もしかしたらマジシャンでも作家でもない自分自身も、なにか未来に対して、周りの人たちに対して、“魔法”が使えるかもしれない、と背中を押してもらえるような感覚がしました。
言葉にしてしまうと陳腐ですが、日々を大切に生きて、周りに一層目を向けたいと思わせてくれる、素晴らしい物語です。小説の力が詰まった本作、ぜひお読みください。

――担当編集者より

『パラサイト・イヴ』での鮮烈なデビュー以降、数多くの魅力的な小説を発表している作家・瀬名秀明さん。
最新作『魔法を召し上がれ』は、青年マジシャン・ヒカルが生まれたばかりのロボット・ミチルと出会い、ともに生活することで、マジシャン=エンターテイナーとして大切なものを体得していく物語です。作中には「マジック自体の面白さ」「マジシャンの心得」がふんだんに描かれています。それは、瀬名さんにとっての「エンター...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784065156094
本体価格 ¥2,700 (JPY)

NetGalley会員レビュー

「反乱」ではなく「調和」「融合」「再生」の物語。
高校生マジシャンのヒカルは親友・美波を喪う。レストランで働き始めたヒカルはロボット・ミチルと出会い、生活を共にしながら、さまざまな喪失感と向き合い再生していく。
人・マジシャン・ロボットが融合していくような様はある種の心地よさを感じ、マジックの緊張感あふれるシーンとバランスが絶妙です。
極々近未来で見られるような予感がし、ほんの数cmの浮揚感を感じられる作品です。

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湾岸町のレストランで働く、ある過去を引きずるマジシャン・ヒカル。彼は、伝説的老マジシャンからロボット・ミチルを託されます。読者としてはヒカルが繰り出すマジックと駆け引きに魅了されるのはもちろんのこと、少しずつ変わっていくヒカルと純粋でロボットとは思えないほどのミチルが愛しくてたまりません。これだけの長さですから、読むのに時間もかかりましたし、物語がどこへ向かっていくのか途中で不安になったりしましたが、すべてが収束する最後の章には圧倒されました。人は一人で生きているのではない、色々な人との出会い、積み重ねが人を生かしているということを、改めて感じ取ることができた作品でした。

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手品って仕掛けがわかんないですよね。目の前で不思議な世界が繰り広げられて、びっくりして、えっどうなってんの?てなって、ん〜、なんだかわかんないけど面白かった、みたいな。たぶん私の読解力が不足していて、かつ集中して読んでいないせいだと思うのですが、近未来のテクノロジーと、アナログな情緒が絶妙に融合されていて、その上、見事な手さばきで煙に巻かれてしまい、よくわからない状態なのですが、なぜか読後感は良かったです。映像で見たらもう少し理解しやすいかも。

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瀬名秀明初読みであるが良かった。瀬名秀明といえばホラーを想起するが、ロボットと人間の交流を描いたハートウォーミングな作品。ヒカルはレストランでテーブルホッピングと呼ばれるマジックを披露する若きマジシャン。そんな彼が外国人エンジニアに感銘を与え、ひょんなことから少年型ロボットと同居する羽目になる。そのミチルに手品を教え、話をするうちに大事な友人をなくした喪失感と正面から向き合うことができるようになったヒカル。最後のトリックは鮮やかでした。惜しむらくは日高と派手に対決して決着をつけてほしかったな。#NetGalleyJP

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マジシャンのヒカルには決して心から消える事のない高校時代の辛い出来事がある。様々なマジックにも魅了され、ロボットのミチルと出会い、共に生活するうちに徐々に育まれていく互いの友情には、温かい気持ちで一杯になる。「ヒカル。ぼくたちがずっと一緒であるように、魔法をかけることはできる?」感情がなかったはずのミチルのこの言葉には涙ぐまずにはいられない。出会いと別れ、尊い縁に支えられるヒカル。近い将来、誰もが魔法を楽しみ、幸せになれる場所が溢れている。そんな世の中が訪れる事を願ってしまう作品でした。

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デビュー作の「パラサイト・イヴ」以来の瀬名作品を読みました。
2025年ということで近未来の設定です。
ミチルとヒカルの会話はロボットと人間というより、兄と年の離れた弟との会話の様に聞こえます。

美波の死によりヒカルの中で時間が止まっていますが、ミチルと出会い一緒に過ごすことで癒されていきます。
美波の死も乗り越え新しいヒカルの旅立ち。
「人は一人では生きていけないけど、ロボットと共に生きていく選択が今後はあるのだ」と感じさせる小説です。

マジックの場面がいくつも出てくるのですが、どれも詳しく描かれているのですが、私の脳内では再生が不可能でした(笑)
映像化を望みます。

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非日常を味わえるイリュージョン。人の心にふと光を添える。未来を生きるために、今日も魔法がかけられる。

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主人公ヒカルの繊細な心の機微が丁寧に描かれた作品です。周囲の人やロボットと関わりながら、人とロボットの違いを機能だけではなく、見えない心の点からも考えさせられるます。
またヒカルに掛けられた魔法は、指に刺さった小さな棘のよう。なかなか抜けず、他のことに気を取られ痛みを忘れていると、存在を主張してくる。
世界観も、現実よりIoT化が進んだ近未来で、魔法を魅せられているようです。

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マジシャン×ロボット×レストランに纏わる人々。
瀬名秀明好きなら、とても楽しめると思う大作です!
もし、タイトルや表紙が気になったら、魔法の世界へ入ってみてください!
魔法にかけられること間違いないなしです!

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今よりも少し科学が発達した近未来の人工の土地・湾岸町のレストランで駆け出しのマジシャンとして働くヒカル。
ある日、レストランを訪れた伝説的な老マジシャンから〝ミチル〟という名の少年ロボットを託されます。

物語は大切な人を失った過去を乗り越えるヒカルの再生と、大切な人をヒカルから奪った悪との対峙を描いてゆきます。
ヒカルの隣にはいつもミチルの姿がありました。
ミチルと共に暮らし、ミチルと共に散歩をし、マジックの練習し、本を読み、互いの話をする。
そんなささやかな日常が過去に囚われていたヒカルの心を取り戻し、未来へ踏み出し始めます。

しかし、中盤を過ぎたあたりから不穏な空気が漂い、ヒカルはかつて自分から大切な人を奪ったものたちに〝魔法〟を武器に立ち向かい、真実を知ることとなります。

読み手は物語に没頭してゆく中で、ヒカルの魔法にかけられてゆきます。
そして、それはヒカルとミチルの一時の別れをも意味します。
「ヒカル。ぼくたちがずっと一緒であるように、魔法をかけることはできる?」
別れを察したミチルがヒカルに問いかけたその台詞に胸がしめつけられました。
なんて切なくて、いとおしいのだろうと。
ロボットと人間という枠を越えた2人の関係がとても尊いものだと思いました。
スリー・ツー・ワンの呪文と同時に魔法がとかれ、再び2人が出会う瞬間を想い描きながら読み終えました。

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全ての点が、線になって、それから線であった2次元から3次元に繋がっていく。
そしてその3次元でさえも覆すマジック。魔法。

それらが絡み合って、たくさんの点に意味があって....

超大作だけど、最後まで読むと見えてくる景色があるだろう。

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若いマジシャン、ヒカルと、ロボットのミチルの送る日々を描いた近未来のお話なんだけれども、いわゆるSFではなく、心温まる切なさに満ちた作品でした。
とは言っても、ファンタジーでもなく。

パラサイト・イヴ以来なので、タイトルからして違和感があり、ちょっと戸惑いましたが、マジックの描写など実に詳しく、アニメーションで映像化されたらいいなと思いました。

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主人公のマジシャンの少年の生活を丁寧に描いた作品。回りの人との関わり、仕事、マジックを通して、少年は成長していく。近未来の世界を描いており、意外とすぐに、こんな時代が訪れるんじゃないかと考えさせられた。

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初めて文章だけでマジックを見た。頭の中でマジシャンの手と動きを再生しようとしたけど、専門用語とぶきっちょな自分の手では動きが追えなくて敢え無く断念して魔法のその場の雰囲気だけを味わいました。

呪文やトリックを知らなくても誰もが魔法が使える、人を楽しませたいと真剣に考えて相手と向き合ったときにエンターテイナーになって魔法が使えるようになる。私はどんな魔法が使えるのか考えてみよう。

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