アスペルガー博士とナチス

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刊行日 2019/06/20 | 掲載終了日 2019/06/20

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内容紹介

アスペルガー症候群を最初に定義して、自閉症などの発達障害を持つ小児を擁護したとされるハンス・アスペルガーが、ナチスドイツの人種差別主義を擁護しており、また、子供たちの虐殺にも深く加担していた旨を証明する衝撃の一冊。ナチスドイツの精神科医は社会的スキルが少ない子供たちを選別して虐殺していたが、ハンス・アスペルガーは、アスペルガー症候群や自閉症の子供を「生産的」と見なして保護する一方、社会的スキルが少ないと彼が判断した子供を子供専用の収容所に送り込んでいたという。著書は、カリフォルニア大学バークレー校、欧州研究所の上級研究員。

アスペルガー症候群を最初に定義して、自閉症などの発達障害を持つ小児を擁護したとされるハンス・アスペルガーが、ナチスドイツの人種差別主義を擁護しており、また、子供たちの虐殺にも深く加担していた旨を証明する衝撃の一冊。ナチスドイツの精神科医は社会的スキルが少ない子供たちを選別して虐殺していたが、ハンス・アスペルガーは、アスペルガー症候群や自閉症の子供を「生産的」と見なして保護する一方、社会的スキルが少...


おすすめコメント

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784334962319
本体価格 ¥0 (JPY)

NetGalley会員レビュー

戦争は人を狂わせる。勝つために、統治に不用なものは排除する。国家の足並みを乱すものは、人命であろうとも切られる。戦争とは、そのようなものなのだ。異を唱えること、それは即ち死だ。どんなに偉大な博士であろうとも、戦争という大義を掲げて幼子の命を奪っていいわけではないのに。悲しい。ただひたすらに悲しい。

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とりあえず読了後初発の感想。
4章までは退屈だが5章から怒涛の、というか凄惨な歴史事実が語られ、目が離せなくなる。
ただし、肝心のアスペルガー症候群については本文では語られず、エピローグまで待たねばならない。
エピローグを読むと、本書の今日性が否応なく迫って来、圧倒される。
本書は、アスペ(発達障害とか自閉症スペクトラムとか)を発見し名付けの親となったドクターアスペルガーの伝記てはなく、窮屈で強迫的な社会を作り、それに過剰適応した先生方が子供に「不適応、民族共同体への脅威」と名付けて排除した、時代に翻弄された医者たちと、彼らの犠牲になった子供たちのトゥルーストーリーです。いわば罪の書。しかも怖いのが、この罪は現代再び脚光を浴び、さらに大々的に人類を傷つけるであろうこと。
できればエピローグを最初に、本文は第5章を最初に読みたかった。その方が理解が深まるし緊張が持続する。

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[アスペルガー博士とナチス]





「僕らは誰でも問題を抱えている。それが目立つか目立たないか」



いまの世の中は、何かと病気か病気でないか、を明らかにしたがる。



これは、良くも悪くもあると考えます。



良い点は、はっきりすることで支援しやすくなるのと受け入れやすくなることです。



悪い点は、差別されたり、排除されたりなど、、



いまの世の中的には、良い点が求められているような気がします。



本書は、非常に深く分析されており、内容が濃いかったです。



深く知りたい人におすすめの一冊です。



#アスペルガー症候群を最初に定義



#自閉症などの発達障害を持つ小児を擁護した



#ハンスアスペルガー の自叙伝です。



#ナチスドイツ



#人種差別主義



#子供たちの虐殺



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#証明する衝撃の一冊



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#アスペルガー症候群



#自閉症



#カリフォルニア大学



#特別支援教育



#NETGALLEYJP
#エディスシェファー
#山田美明
#アスペルガー博士とナチス
#書評

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いろいろな意味で警鐘を与えてくれた本。
流行りの言葉の様に「アスペ」「ADHD」といった言葉が並び、軽い興味で手に取ってみましたが衝撃を受けました。
門外漢である自分としては症状名の基となった博士がナチスと関りがあったのも衝撃でしたが、それ以上にナチス時代の優先思想をあらためて突き付けられ、人を差別し隔離する(死に追いやる)むごさを感じました。
当時の社会情勢とはいえ、医学者が弱者である子どもを選別、隔離している事実は、現代の混沌としてる世界情勢にも通じるものを感じ、差別・区別といった選別の危うさを痛感しました。
誰にでも加害者になり、被害者になりうる現在が怖いと思います。

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医療や教育が国家を向いているか、個人を向いているか。医学的な診断は、政治や社会から独立して成立しうるのか。
本書には、20世紀初頭のウィーンの精神医学、児童精神医学の様子が紹介され、名だたる治療者たちが次々に登場する。
すべてはここから始まった。そういう時代を知る一助にもなる。
カナーとアスペルガー、アメリカとウィーンのそれぞれで、社会的な引きこもりを示す子どもたちの状態を「自閉的」であると表現するようになり、それが子どもたちへの支援に必要な理解のためではなく、診断として疾患として成立していく経過についてもよくわかった。
単なる状態象であり、特徴の一つであったものを、社会にとって有害なものとして意味づけしたのは、オーストリアを飲み込んだナチスの価値観に他ならなかったことも。
その時代の医学が依拠していた消極的優生学と積極的優生学についても、だ。それがどれほどのジェノサイドをもたらしたのか。
昨今、発達障害は注目される概念であるが、集団に適さない者は切り捨てる風潮が強まれば、自ずと100年前をくりかえす。そうなってはならないことを強く意識した。

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旧優生保護法を巡る訴訟のニュース。
児童たちに刃物をふるった犯人への排除思想。
(これに対しては、あまりに身近な事件だったため、様々な感情が沸き起こりこの本自体ひらけないほどであったが、それでもなおあのような排除思想は間違えていると思う)

現代の日本に対して、強いジャブをうちこむ一冊である。

アスペルガー博士自身が変容していくさまは、人の気持ちの、発想の弱さも感じてしまったし、ドイツ特有の感情、情緒の言葉を量的な判断として使っていくことに正当性を持たせていく過程はおそろしい。

命を誰かが選別することなど、あってはならないことなのだ。
しかし、アスペルガー博士が研究していた子ども達の傾向と分類が教育現場でも活かされていることも否めない。
その上でなお、その根底にあったこの事実を忘れてはいけないのだろうと感じた。

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