人体、なんでそうなった?

余分な骨、使えない遺伝子、あえて危険を冒す脳

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刊行日 2019/08/16 | 掲載終了日 2020/02/15

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内容紹介

精巧で緻密――その神秘性までが強調されることの多い「人体」。ところがその端々には不可解で残念な“欠点”が無数に見つかる。人体はゼロから精緻にデザインされたものではなく,進化(突然変異)によるマイナーチェンジを修正しながらなんとか作り上げられてきたものだからだ。本書では、人体が完成とは程遠いままになっている事実を明らかにするとともに、人体進化のまったく新しい見方を紹介する。


目次

はじめに:みよ、母なる自然の大失態を

1章 余分な骨と、その他もろもろ (網膜が後ろを向いているわけ。鼻水の排水口が副鼻腔の一番上にあるわけ。膝が悪くなるわけ。椎間板の間の軟骨がいとも簡単にずれるわけ、などなど)

2章  豊かな食生活?(ほかの動物とはちがって、人間がビタミンCやビタミンBを食事で摂らねばならないわけ。子供や妊娠している女性のほぼ半数が鉄分を摂っているのに貧血気味なわけ。人類がみなカルシウム不足なわけ、などなど)

3章  ゲノムのなかのガラクタ  (ヒトが、機能している遺伝子とほぼ同じくらい多くの壊れていて機能していない遺伝子も持っているわけ。DNAが過去に感染した何百万ものウイルスの死骸を保持しているわけ。DNAの奇妙な自己複製箇所がゲノムの10パーセント以上を占めるわけ、などなど)

4章 子作りがヘタなホモ・サピエンス (ヒトでは女性の排卵時期と妊娠のタイミングがわかりにくいわけ。すべての霊長類のなかで、ヒトがもっとも受胎率が低く、乳児と母親の死亡率が高いわけ。頭蓋骨が巨大なせいで早めに生まれなければならないわけ、などなど)

5章 なぜ神は医者を創造したのか?(ヒトの免疫系が自分の身体をやたらと攻撃するわけ。発生過程でのエラーが全身の血流に大問題を引き起こすわけ。がんが避けられないわけ、などなど)

6章 だまされやすいカモ(ヒトの脳がほんの小さな数しか理解できないわけ。僕らが目の錯覚(錯視)で簡単にだまされてしまうわけ。考えや行動、記憶に間違いがよく起こるわけ。進化が若者、とくに少年に愚かなことをさせるわけ、などなど)

エピローグ 人類の未来


【著者紹介】ネイサン・レンツ

ニューヨーク市立大学ジョン・ジェイ・カレッジで、生物学を教える教授。『Not So Different: Finding Human Nature in Animals』の著者。科学の専門家として、「トゥデイ」、ナショナル・パブリック・ラジオ、「アクセス・ハリウッド」、「48時間」、「アルジャジーラ・アメリカ」など全国メディアに出演している。ニューヨーク、クィーンズ在住。

【訳者紹介】久保美代子(くぼ・みよこ)

翻訳家。大阪外国語大学卒業。おもな訳書に『ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館』(共訳、早川書房)、『自助論』(アチーブメント出版)、『科学捜査ケースファイル』(化学同人)、『そこそこ成長する人、ものすごく成長する人』(双葉社)、『芸術家のための人体解剖図鑑』(エクスナレッジ)などがある。

精巧で緻密――その神秘性までが強調されることの多い「人体」。ところがその端々には不可解で残念な“欠点”が無数に見つかる。人体はゼロから精緻にデザインされたものではなく,進化(突然変異)によるマイナーチェンジを修正しながらなんとか作り上げられてきたものだからだ。本書では、人体が完成とは程遠いままになっている事実を明らかにするとともに、人体進化のまったく新しい見方を紹介する。


目次

はじめに:みよ、母なる...


おすすめコメント

ヒトも相当“ざんねん”だった!?

思わず誰かに話したくなる,人類進化のウラ話

~私たちの欠点の歴史は,進化との戦いの物語だった~

本書には「人体の ざんねん な点」が満載.でも,それらが生まれた理由,つまり進化の秘密を知るほどに,ますますカラダが愛おしくなります.ユーモアたっぷりの筆致で,読み始めたら止まらなくなりますよ!


“本書は、人体デザインがいかに不出来かについて私が読んだうちで最高の本だ。ページをめくるごとに何かしら学ぶことがあった。”――マイクル・シャーマー、「スケプティック」誌発行人。

“読み始めたら止まらなくなる! 私たちの欠点を集めた、おもしろカタログ。” ――「ディスカバー」誌

“大半の人は、自分たちがどれほど不完全な生き物か気づいていないだろう。ヒトの身体が工学的な理想には達していないという事実とその理由を、洞察とユーモアに満ちた文で著者は解きあかしている。” ――イアン・タッターソル、『ヒトの起源を探して』著者。


ヒトも相当“ざんねん”だった!?

思わず誰かに話したくなる,人類進化のウラ話

~私たちの欠点の歴史は,進化との戦いの物語だった~

本書には「人体の ざんねん な点」が満載.でも,それらが生まれた理由,つまり進化の秘密を知るほどに,ますますカラダが愛おしくなります.ユーモアたっぷりの筆致で,読み始めたら止まらなくなりますよ!


“本書は、人体デザインがいかに不出来かについて私が読んだうちで最高の本だ...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784759820102
本体価格 ¥2,400 (JPY)

NetGalley会員レビュー

進化には目的がないことを,人体の構造の不備などの例で示しています.それぞれの例は,どこかで見たり聞いたりしたことがあるかもしませんが,これだけまとめて示されると,うまくいっていない身体とうまくやっていかなきゃな,と諦めにも似た境地に至ります.

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生物の進化がより身近に感じられる1冊。
環境の変化に応じて、生存に適した強者が形質の変化を繰り返している進化の裏側の一面を説明している。
ヒトが取り込める食物の種類が増えたからこそ、必須アミノ酸、ビタミン類など自己生成ができなくなっている一面や、直立歩行に進化したヒトが副鼻腔が上向きになったが故に風邪をひきやすくなっているなど、進化の場当たりともいえるような一面が垣間見え興味深い。
決して❝誰か❞が設計図を引いた上での変化ではなく、やり直しがきかない変化で、まだ途中であり、どうなるかが楽しみであるとも感じた。

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僕たちは生まれつき、肥満になるようプログラムされている。

人が生きていく上で不必要なものがあればバグのような不具合が起きる。
完璧な人間などはいなく、人類はそういった細かなマイナーチェンジを重ねて進化してきたのであろう。
また不必要なものに執着するのも人間である。例えばダイエットがその一例。
食に困ることがないのに痩せなければと恐怖観念にかられる。おそらく生物学的に人間だけであろう。
人類の未来をデザインするに必要な知識は?
その問いに答えるべきに充分な一冊である。

本が好き!倶楽部
せいちゃん

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人が神の創造物であったなら、もっと合理的に設計されていたのであろう。ともかくエレガンスでなくても継ぎ接ぎ行き当たりばったりの変化でも生き延びる事に利する事ができれば良しで進化してきたのである。設計なしの創造物が人類である。生物界の頂点になっている様に見えるが、行き当たりばったりの頂点なのですべてにおいて他の動物に秀でている訳ではない。
しかしながら、そんな欠陥部品の寄せ集めでも地球の隅々に行き渡り、宇宙をめざすところまで進化したのは奇跡の成すところであろう。

本書のエピソードひとつひとつは、既に類書にて読んだことがあるものが多いのであるがこれだけ”体系的”に集められると、人類はざんねんないきもの部門でも頂点に立っているといえるかもしれない。

自虐的な面白さで一気読みの本である。

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神秘に満ちた(?)人体の不思議な構造について、フランクな語り口で説明される。
人体って欠陥に満ちていたんだなぁ、意外でした。
鳥や他の動物たちの体の構造のほうが、現実的に思えました。
ひとつひとつ考えながら読む本なので、紙の媒体で読んだほうが理解しやすいかも。

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どうしても複雑になってしまいがちな人体の仕組みを親しみやすい語り口で解説してくれる。何より面白いのは「人体は欠陥だらけ」という着眼点で、生き物の進化がランダムに進んできたということを示す良い道筋になっている。進化や自然淘汰と聞くと、どうしても「なるべくしてそうなった」とか「適応的」といった説明を連想してしまうが、本書はその誤解をみごとに解消してくれる。
トピック同士の関連がほぼなく、その意味で各章を気楽に読める。栄養摂取に関する生化学的な章と、行動科学を扱った章では進化という着眼点が抜け落ちてしまっているのが残念。

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人間の身体って、よくできているように思ってますけど、実は不都合なことが沢山あるんです。

 たとえば、馬や牛の赤ちゃんは生まれて数時間後には立ち上がり、歩いたり走ったりすることがすぐにできるようになります。クジラの赤ちゃんは、生まれてすぐに泳ぎ始めます。サルの赤ちゃんは、自力でお母さんのおなかにしがみついています。でも、人間は生まれてすぐには何もできません。

ヒトの赤ん坊は基本的にみな未熟児だ(本文より)

 頭が大きくなったこと、二足歩行をするようになったこと、これは人間の進化として素晴らしいことですが、その代わりに育つのに時間がかかるようになってしまったのです。

生まれつきバイアスがかかりやすいカモ(本文より)

 人間の脳はたくさんのことを処理することができるようになり、何か情報が足りない時にはそれを補足することができるようになっています。ところが、その機能が誤動作をすることが多く、思い込みで違うものとして認識してしまうことが多いのです。権威ある人や団体の名前を聞くと、そこが言っているんだから間違いないだろうと信じてしまいやすいのです。

 無駄な骨が残っていたり、体内の臓器の配置ミスがあったり、けっこう人間の身体って不良なのかも? って思えてきました。

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現在の人類にとって不都合が生じるような変異でも、その変異が起こった時期に不都合がない場合には自然淘汰されることなく、世代を超えて受け継がれていく。人が多くの種類のものを食べなくてはいけないのは、必須アミノ酸やビタミンを体内で合成する能力を失ったタイミングで食事から取り入れられていたため、合成できなくても不都合が生じなかったためである。進化はランダムで計画性がなく、たまたま有利に働くものか、特に不都合が生じないものが残っていく。

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生物の進化はランダムな変異と、最も適応した者の生存によって進む。とはいえ不完全な私たち人類の身体。なぜか改善だったはずが欠陥になっていたり。
ビタミンの摂取に関しては、もはや進化によって身体が怠惰になったとな。なんて事。お陰でついついビタミン剤を色々買ってしまう。なぜ自己生産できないの人類、とこれからは進化の過程を呪いながら買い物することになるのでしょう。

足首の骨は骨が骨を支えている。新たにデザインするならもっと効率的なものができるとしたら、どんな人体をオーダーすべきなのでしょうか。

本には書いてなかったけれど、以前よりなぜ眼の位置の上に前頭葉があるのか不思議でならなかった。隠れたら様子を見るためにそっと覗く時になぜ前頭葉が先に上にあるの?撃たれちゃうじゃない。

今までは何かしら意味のあることだと思っていましたが、バグいっぱいの私たち。
種としての視点をもらえた、一冊。

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なかなか面白かったです。
人体の不思議というか、人間の体の残念なところを面白く解説してくれる本でした。
人は生まれつき、肥満になるようプログラムされているというところで、もうそれだったら年取るにつれて体重が減らなくなるのは、うんもうしょうがないね!とあきらめを感じることができました(笑)

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ベストセラーになった『ざんねんないきもの事典』の対象を人体にして、大人向けに書いたような内容でした。
個々の骨や神経の合理的ではない構造が図解入りで詳しく解説されていて、分かりやすかったです。
進化に後戻りはなく、偶然の積み重ねの結果が現在の人体の形になっているのであれば、
近視で眼鏡が手放せないのは決して自分のせいじゃなく、人体の構造の欠陥なんだから仕方ないなと思いました。
後半は行動経済学やSFの視点もあり、人体のデザインに止まらない壮大な話になったのも楽しかったです。

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