アドリブ

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刊行日 2019/10/24 | 掲載終了日 2019/12/05

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内容紹介


イタリアの小さな町に暮らす少年ユージ。

フルートとの電撃的な出会いから5年。 ユージは岐路に立たされていた。

本気でめざしてもプロになれるのはひとにぎり。 クラシック音楽界の厳しさを目のあたりにしたユージの決断とは……?

一つの楽曲をどのように表現するのかという芸術観を少年たちが模索し、自分の限界を知り、それを越えていく。

そんな彼らがオーディションに果敢に挑戦していく爽やかな青春小説。

「本気でなにかに向き合ったことのある人たちは、強いです。彼ら特有の集中力や粘り強さは、たとえその道で成功せずとも、必ずほかの道でも役に立つと信じています」(作者あとがきより)


イタリアの小さな町に暮らす少年ユージ。

フルートとの電撃的な出会いから5年。 ユージは岐路に立たされていた。

本気でめざしてもプロになれるのはひとにぎり。 クラシック音楽界の厳しさを目のあたりにしたユージの決断とは……?

一つの楽曲をどのように表現するのかという芸術観を少年たちが模索し、自分の限界を知り、それを越えていく。

そんな彼らがオーディションに果敢に挑戦していく爽やかな青春小説。

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出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784751529423
本体価格 ¥1,400 (JPY)

NetGalley会員レビュー

自分の限界を知る。そして それを超える。
順位がつくコンクールではなく、オーディションの連続。選ばれる者とそれ以外の者。
十代の若者たちが自分の道を見つけようともがく。
10歳でフルートを始めたユージ。思い通りの道に進んでいるのに、ちっとも嬉しくない。
演奏するとか、吹くとかじゃなくて、「こなす」になる状況から脱することはできるのか。
マエストロ:ビーニとの出会いをきっかけに変わっていくユージを周囲の大人たちと同じ目線で温かく見守る。
音楽や奏者が主人公の小説にありがちな解説的文章がないのが高ポイント。
とても読みやすい。中学生や高校生にも読んでほしい。

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楽しむ。どの世界でも、それができることが才能の一つだと思う。自分で楽しみ、相手を楽しませる。それがどれほどの幸せか、どれほどの喜びか。夢を持つ全ての人に、やりたいことに出会えた喜びを大切に!と叫びたい。

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音楽の道を進み続ける事への覚悟の物語。日本とイタリアでの音楽における環境の違いに驚き。それでもどの国でも芸術を極めようとするのにはお金がかかるのは変わりない。レストランでの出来事には思わず涙が。闇を持っているからこそ奏でられるユージのフルートを聞いてみたい。作者の娘さんの経験が生かされているとは。とても素敵な一冊です。

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音楽は好きで練習したり演奏したりしている間は、ある意味とても幸せです。でも、音大に入れるか、プロになれるか、という分かれ道まで進んだ時、そこには大きな壁が立ち塞がります。練習が厳しくて音楽を楽しめなくなってしまったり、良い楽器を欲しくても経済的に無理があったり、音楽以外のことをする余裕がなくなってしまったり。いろんな障害物に行く手を阻まれそうになるのです。

 ユージくんは、自分にどれだけの才能があるのか?という点にまず悩みます。経済的に無理できないということにも悩みます。普通の学校と音楽を両立していくことの難しさにも悩み、イタリア人ばかりの中で日本人であるということにも悩みます。

 自分が感じる喜びも、悲しみも、怒りも、すべてが自分の音楽に反映するのだとしたら、悩みも音楽の糧になるんですよね。

 ユージくんが少しずつ成長していく姿が目に見えるようでした。音楽っていいなぁ!

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自分もフルートを吹くので、初めて楽器店で練習用のフルートを買った時の嬉しさから、練習の大変さ、息切れ、指の痛み、リングキーを通る自分の息吹など、我がことのように、そして我が子のことのように感じ、涙が止まりませんでした。

自分の限界を知り、それを超えていくこと。
これはユージの成長物語だ。

柔らかな感性の持ち主でありながら、であるが故に、逡巡しながらフルートと向き合っていく。
ちょっと感情と、相手への評価がリンクしがちなユージも、フルートを通して心も成長していく様が、フルートの音楽とともに動いていく、透明感のある一冊。
人生を重ねた人にも、子どもたちにも読んでもらいたい。

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イタリアに住む日本人の母子。ユージは10歳の時に行ったコンサートでフルートの音色に魅了され、演奏家を目指して音楽の道へ進んでいく。楽器の経験がなく、経済的にもあまり恵まれていないユージはいろいろな困難に当たってしまうが、乗り越えて行く。ただ楽しかった音楽がいつしかこなすだけになっていき、限界を感じてしまうが、それを乗り越えた先には再び音楽を楽しみながら聴く人を楽しませ、感動させる音楽を奏でる事ができるようになる。フルートのソロを、感動する音楽を聴いてみたくなった。

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久しぶりにワクワクしながら読んだ。
音楽院の描写には「翻訳物だっけ?」と確認をとってしまう程臨場感があった。あとがきを読んで納得。
音楽の世界で成功できるのはほんの一握りで、ユージが今後どうなるかはもちろんわからないけれど、努力し続けられる幸せを感じた。

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