鐘を鳴らす子供たち

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刊行日 2020/01/23 | 掲載終了日 2020/01/14

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内容紹介

一般文芸書ご担当者様にもオススメ!! 「マカン・マラン」シリーズ(中央公論新社)、『フラダン』(小峰書店)の注目作家、最新作!

戦後日本を象徴する大ヒットドラマ「鐘の鳴る丘」をモチーフに、突如ラジオドラマに出演することになった子供たちと、自分たちが起こした戦争への後悔に苛まれた大人たちが、力を合わせ生きていく姿を描く感動の物語。

一般文芸書ご担当者様にもオススメ!! 「マカン・マラン」シリーズ(中央公論新社)、『フラダン』(小峰書店)の注目作家、最新作!

戦後日本を象徴する大ヒットドラマ「鐘の鳴る丘」をモチーフに、突如ラジオドラマに出演することになった子供たちと、自分たちが起こした戦争への後悔に苛まれた大人たちが、力を合わせ生きていく姿を描く感動の物語。


販促プラン

作者…古内一絵(ふるうち・かずえ)

1966年東京都生まれ。日本大学藝術学部映画学科卒業。第五回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、2011年にデビュー。2017年『フラダン』(小峰書店)で第六回JBBY賞・文学作品の部門を受賞。その他の作品に「マカン・マラン」シリーズ、『銀色のマーメイド』(中央公論新社)、『風の向こうへ駆け抜けろ』『蒼のファンファーレ』『赤道 星降る夜』(小学館)、『アネモネの姉妹 リコリスの兄弟』(キノブックス)などがある。

判型…四六判

リクエスト受付期間…12月2日(月)〜1月14日(火)

書店関係者様・図書館関係者様からのリクエストをお待ちしております。

作者…古内一絵(ふるうち・かずえ)

1966年東京都生まれ。日本大学藝術学部映画学科卒業。第五回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、2011年にデビュー。2017年『フラダン』(小峰書店)で第六回JBBY賞・文学作品の部門を受賞。その他の作品に「マカン・マラン」シリーズ、『銀色のマーメイド』(中央公論新社)、『風の向こうへ駆け抜けろ』『蒼のファンファーレ』『赤道 星降る夜』(小学館)、『アネモネの姉妹...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784338287227
本体価格 ¥1,600 (JPY)

NetGalley会員レビュー

戦争が終わり“新しい時代”がきた。期待と不安と混乱の中で、子供たちが見たもの。
ラジオドラマに出演することになった彼らが皆が同じ状況にいるわけではない。
経済的に苦しかったり、支えてくれる人がいなかったり。
同じではないからぶつかり合い、反発もする。だけどわかりあうこともできる。
物語はフィクションだ。作られたものだ。だけど、熱意を持って作り上げられたものはたとえ“嘘っぱち”だったとしても、必ず人の心を動かす。
“自分のことを全部自分で決められる”
それは簡単なことではない。行きたい方向に進むにはものすごい力が必要なのだと思う。

今の自分たちはどうだろう。自分のことを自分で決めて進んでいるだろうか。

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児童書にカテゴライズされているが、大人にこそ読んでもらいたい。戦後日本、大人たちは失意と後悔を募らせ、子供たちは言われるがままに教科書を塗りつぶす。配給はままならず、町には戦災孤児が溢れる。その時代に大人と子供が一緒になってラジオドラマを作りあげていく過程にとても感動する。衝突やアクシデントを乗り越えて作品を作りあげていこうとする熱意や、仲間を思う気持ちに涙が滲んだ。特に終盤の公開生放送のシーンは大感動。
現代は戦後と比較できないくらいあらゆる意味で豊かなのは間違いない。だけど本書を読んで、本当の心の豊かさとは、自信をもって頑張れる何かをもっているか、互いに励ましあえる仲間がいるかどうかなのかもしれないと思った。
熱いものが込み上げてくるとともに、夢中になれるものをもっていた時代を振り返り、切なさを感じる物語だった。

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戦後間もなく復興に向かう日本で、数少ない娯楽だったであろうラジオドラマに出演することになった子供たちの物語。真実と虚構の狭間で迷う姿は痛々しく、切なくて。ドラマを作り上げて行くなかで築かれていく友情には胸が熱くなった。 子供も大人も皆がいくつもの小さな後悔を胸に秘めて、それでも新しい明日を生きていく。 児童書の枠を越えて、広く読んでほしい。

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ラジオドラマを自身でも一度しか聞いたことがないので、生放送の臨場感などは想像するしかありませんが、活弁士映画も復活の兆しを見せていることもあり、音で楽しむ物語の世界というのを今の子にもまずは知ってもらえるといいなと思いました。お芝居はお芝居でしかないけれど、お芝居だからこそ表現できること、伝えられることがある。なかなか触れる機会のない戦後復興期の様子を知るのと合わせて、いろいろな力を感じさせてくれる作品だと思います。

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2020年、75年目新たな節目に、新たに伝えていきたい話。
良仁は知人の訃報を新聞で知り小学時代の同級生と電話する中で、戦後復興期のある思い出を振り返りゆく・・
戦後、時代が変わりゆく中で放送されたラジオドラマにかかわる人々が描かれている。一律貧しく懸命に生きていたととらえられがちなこの時期に、大人・子供の受け入れ方の違い、被害の差が生々しい。当時の悲惨さ、無念に想いを寄せるとともに、現代の各所であらわれつつある「格差」が通じるようで心苦しさも感じてしまう。
この時期の貧しさ、困難さを直接知る世代が少しずつ減りゆく今、伝えてゆくべき話に思えた。

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昭和22年、戦後まだ2年と言う混乱の時期にNHKラジオで企画された連続ラジオ放送劇「鐘の鳴る丘」に出演することになった子供達の物語。敗戦で砕かれた様々なもの。家族・平凡な日常・常識・信念・未来…。数えきれない思いを乗り越える毎日を生き生きと描いた秀作です。戦後の上野や日比谷など描写は、時間の流れの圧倒さを思い知った気がします。

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戦後3年目、小学校教諭の菅原が学内でやっていた演劇部「小鳩会」を中心としたメンバーで構成されたチームを率いてNHKのラジオ放送劇
「鐘のなる丘」に出演する
主人公良仁の言葉を使って物語は語られる。
当時の戦争孤児を描いた物語「鐘のなる丘」は主題歌から内容まで大変人気があり、現実的に生きる力になった人もいたのだが、演じている子供たちにはとても衝撃の強い物語であった。
物語の内容は食べるものにも困るすごい状況から自分の居場所を自分たちで開拓していくものだが、実際にはそんな甘いものではないことを知り、出演者は落ち込んでしまう。
平和な時代に生きている私たちにも衝撃的だが、受け入れなければいけない過去の現実は確かにある。
この中に出てくる子供たちは親も兄弟も欠けてはおらず幸せな方らしいが、それでも飢えや自由のない生活はあって、それ以上に戦争孤児になった子供たちの描写が酷く、生き残るために手段を選べない時代があったんだとしっかり覚えていないといけないと思った。
出版社的に、児童書の中に入るのだろうが、大人の読み物として十分通じる。
これは大人に読んで欲しい。

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