暗黒残酷監獄

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刊行日 2020/02/20 | 掲載終了日 2020/02/20

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内容紹介

家族って何なんですか

同級生の女子から絶えず言い寄られ、人妻との不倫に暗い愉しみを見いだし、友人は皆無の高校生・清家椿太郎。ある日、姉の御鍬が十字架に磔となって死んだ。彼女が遺した「この家には悪魔がいる」というメモの真意を探るべく、椿太郎は家族の身辺調査を始める。明らかとなるのは数多の秘密。父は誘拐事件に関わり、新聞で事故死と報道された母は存命中、自殺した兄は不可解な小説を書いていた。そして、椿太郎が辿り着く残酷な真実とは。

選考会に賛否両論を巻き起こした前代未聞の若き才能が誕生。

第23回日本ミステリー文学大賞新人賞史上最年少受賞作 !

家族って何なんですか

同級生の女子から絶えず言い寄られ、人妻との不倫に暗い愉しみを見いだし、友人は皆無の高校生・清家椿太郎。ある日、姉の御鍬が十字架に磔となって死んだ。彼女が遺した「この家には悪魔がいる」というメモの真意を探るべく、椿太郎は家族の身辺調査を始める。明らかとなるのは数多の秘密。父は誘拐事件に関わり、新聞で事故死と報道された母は存命中、自殺した兄は不可解な小説を書いていた。そして...


おすすめコメント

有栖川有栖氏 篠田節子氏 大絶賛!第23回日本ミステリー文学大賞新人賞  史上最年少受賞作 !
「他の選者が否定したら本作のコピーを手許に置いておくつもりだった」有栖川有栖氏
「通俗的共感を笑いのめす作家的悪意は貴重」篠田節子氏
姉の死をきっかけに青年が知る家族の残酷な秘密。 異彩を放つ新時代の本格ミステリ―!


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販促プラン

初回指定承ります!★1月31日まで★光文社書籍販売部 03-5395-8116

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出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784334913366
本体価格 ¥0 (JPY)

NetGalley会員レビュー

第23回日本ミステリー文学大賞新人賞

主人公の高校生は、今日も人妻との不倫に勤しむ。
家に帰ると、家族から姉が磔にされて殺されたことを聞かされる。「この家には悪魔がいる」というメモから、家族を調査すると、父は子どものときに誘拐事件に巻き込まれ、母は事故死したことになっており、自殺した兄は不可解な小説を書いていた。
姉は誰に殺されたのか?父が巻き込まれた事件と、母の事故死はつながっているのか?この家にいる悪魔とはだれなのか?
様々な謎がてんこもりで出てくるが、主人公の人の血が通っていないような冷徹な視線で無情に解決されていき、胸焼けはおこさない。
新年そうそうすごいものを読んだ。

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登場人物の台詞や考え方など
小林泰三の小説に似ていると思った。
汚い言葉や悪い言葉は遣っていないのに
会話が全体的に気持ち悪い。
この気持ち悪さが癖になる。
謎解きの要素も少しあり。
好みの分かれる作品です。

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スモールワールドといっていいほどの小さな空間で起きている事件。現実ではないゲーム空間の中で繰り広げられるような展開。リアル感の希薄さが際立っており、そのことが物語全体を覆う気持ち悪さを助長する。そんな世界の中で発せられる椿太郎の会話がまた気持ち悪い。だが、そこで語られることは一つ一つすべてが論理的であり、物語に提示された謎をに対して答えを導いていく。「ありえないことをすべて排除してしまえば、最後に残ったものがどれほど奇妙であってもそれが真実だ」といったシャーロック・ホームズと同じように・・・純粋に論理を突き詰め答えを導く姿は徹底しており、著者はたぐいまれなる構成力を持っているように思う。家族の意味を問いたい人には肩透かしかもしれないが、ミステリとしては上物だ。現実感のない世界だからこそ、論理の力が際立つ。構成的には粗さも目立つし無駄なエピソードもあるような気がする。連絡短編にして縦軸に大きな謎を仕込む形にすると、スモールワールドの不自然さやご都合主義なところが薄まり、より謎解きの面白さが前面に出てくるように思う。とはいっても、今のままでも十分に面白い。面白いが、読むものを選ぶかもしれない。登場人物すべてが椿太郎と同じような気持ち悪さを持っているが、この世界観に入り込める人は面白く読めるだろう。

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悲劇?喜劇?苦劇?
シニカルな高校生・椿太郎に悲劇が襲う。姉・御鍬が磔にされ殺されてしまうのだ・・姉の遺した謎のメモ「この家には悪魔がいる」を基に家族の秘密を暴いていくのだが・・・
他人に対してシニカルに接する椿太郎の姿は、我々にとってピエロのようにも映ってしまうのだが、内心同調している自分にはっとさせられ、自分の中に隠されている闇の部分を抉り出されていくような感覚にも陥る。
様々な謎が一つずつ解明され、ピースがはめられていくようで出来上がった家族の「絵」には何が映っていたのか・・

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はじまりは、どうやら人妻と男子高校生の不倫の現場らしい。
突然の夫の帰宅であわや修羅場かと思いきや、すんでのところで逃れる。
なるほど、〝そういう〟話かという予想に反して、男子高校生のスマホに母からメッセージが届く。
「お姉ちゃん死んじゃった」
…なんだこれ?不倫の話ではなかったのか?
ドロドロの昼ドラ?ミステリー?
その後に続く椿太郎の独白と行動も意味不明だ。
〝そうか、死んじゃったのか〝と思い、その足でコンビニでソイジョイのピーナッツ味を探している。
そんな情緒のぶっ壊れた男子高校生の彼の名前は清家椿太郎。

椿太郎の姉・御鍬は十字架に磔となって死んで、兄・終典はそれ以前に自殺している。
ある日、姉の部屋でみつけた「この家には悪魔がいる」というメモに興味を惹かれ、家族の身辺調査を始める。
さあ、悪魔は誰だ?

家族の話とは大体心温まるものだけれど、本書の場合心はそれほど温まらない。
家族を失っても悲嘆にくれることもなく、非日常を日常のように淡々とこなしてゆく不謹慎な清家一家。
このかみ合わない感じがなんだか居心地悪く、気持ちも悪い。
それなのに、読んでしまう。
この薄気味悪い物語の結末の行く先が全く想像できなくて、読まないわけにはいかなかった。
椿太郎が何を言うのか、何をするのか、わからない。
それが読みたい原動力となって、まんまと最後まで行きついてしまった。
なんだかすっかり餌に釣られてしまった魚の気持ちだ。
これを「魅力」というのかもしれない。

ところどころ実在の版元や作家、イベント、ボカロPまでがばんばん登場したりするのも面白かった。

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ものすごく面白かった。ジャンルはミステリー。十字架に磔にされて殺された姉。自殺した兄。父母の過去。18歳の主人公が犯人探しをする。ミステリー部分も解り易く良かったが、小説全体の雰囲気が良い意味で異常。作中の登場人物達は至って真面目なのだが、その真面目ぶりも笑える。かなりの回数声を出して笑った。面白い作家が出て来たと久しぶりに次作が待ち遠しい。本当に面白かった。

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不倫相手の旦那が帰宅という修羅場から始まる。不可解な思いをしながら外へ出た彼にかかってきた電話は姉が磔にされ殺されたという…。学校に友達など一人もいない、なのになぜか女性にもてる彼は不倫に楽しみを見出す高校生。複雑な家庭環境を少しずつ頭に収めるころには、独特の雰囲気の文体が私をどっぷりとこの世界に沈めていた。第23回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作とのこと。評価が真っ二つに分かれたというのも頷ける独特の世界。私は世界に夢中になって潜り込み、真実を追う行動力のある彼に感嘆しながらミステリを楽しんだ。今後の著者はどんな作品を書いてくれるのだろうか、今からとても楽しみだ。

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面白かった!
けれどどうしても名前がちょっと奇をてらった感じというか、読みづらく覚えにくいのでいまいち集中できず
「じじ」「パパ」「息子」って途中から読んでました。あまり読みにくい名前は章ごとにフリガナを振ってもらえたりするとありがたいかも。もう覚える気すら出てこなかった。
あとはなんだろう、文章が回りくどい感じ。なので最初はそれがとても気になった。
でも物語自体は面白かった。

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