あめつちのうた

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刊行日 2020/06/15 | 掲載終了日 2020/06/14

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内容紹介

「残念君」とあだ名をつけられてしまうほど、絶望的な運動神経の持ち主・雨宮大地は、自分とは正反対の弟や頑なな父への鬱屈を抱え、甲子園のグラウンド整備を請け負う阪神園芸へと入社する。ところが、持ち前のセンスのなさから、仕事は失敗続き。1年先輩の長谷から「早くやめてくれへんかな」と罵倒され、邪魔者扱いされてしまう。広いグラウンドのなかで、たったひとり狼狽える自分は、本当に一人前のグラウンドキーパーになれるのか? 強豪大学に進学し、野球を続けながらも、「同性愛者」であることを周囲に隠す親友・一志や、重い病気を患いながらもシンガーソングライターを志すビールの売り子・真夏。かつて甲子園を沸かせた超高校級のピッチャーだった長谷もまた、肘を壊し、失意のうちに阪神園芸に入社していた。大地は、同じく「選べなかった」運命に思い悩む友人たちと関わり合いながら、自分の弱い心を掘り起こすように土へ向き合っていく――。

推薦の声、続々!

「 私たちの普段の仕事がリアルに描かれていて、あっという間に読み終えた。 この本を読んで、スポーツを支える裏方たちの喜びを、苦労を、努力を知ってもらえたらうれしい」   
――阪神園芸株式会社 スポーツ施設本部 甲子園施設部長 金沢健児 

 「学級文庫に置きたい。そして、読み終わった子どもたちと、わやわや感想を話し合いたい!」
―― はやみねかおる 

「人はみな、何かのプロなのだ。数々のプロを生んだグラウンドを育み守るのも、またプロだ。 グラウンド整備は人生に驚くほど似ていて、だからきっとあの聖地はこんなにも心を熱くさせるのだ」  
――須賀しのぶ 

「この物語の中には、紛れもない野球と人間がいる。野球と人間だけが生み出せるドラマが存在する。読み進むに従い、未知の世界がどんどん広がっていく。どこにもなかった野球小説が誕生したのだ。」
――あさのあつこ 

「2017年、大雨の甲子園で、阪神園芸の奇跡のような仕事と球史に残る試合を観た。私にとって知りたいことが全部詰まった一冊だった。若者たちの挫折と夢、反感からの友情。繊細で温かいつながりがすばらしい。」――佐藤多佳子 


土と向き合う。雨を信じる。
そうして、日本最高のグラウンドが生まれる――。  

「神整備」と呼ばれる甲子園整備のエキスパート、「阪神園芸」がまさかの小説化! 

「残念君」とあだ名をつけられてしまうほど、絶望的な運動神経の持ち主・雨宮大地は、自分とは正反対の弟や頑なな父への鬱屈を抱え、甲子園のグラウンド整備を請け負う阪神園芸へと入社する。ところが、持ち前のセンスのなさから、仕事は失敗続き。1年先輩の長谷から「早くやめてくれへんかな」と罵倒され、邪魔者扱いされてしまう。広いグラウンドのなかで、たったひとり狼狽える自分は、本当に一人前のグラウンドキーパーになれ...


出版社からの備考・コメント

校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

※発売前作品のため、発売後に読まれる読者の皆様のためにも、「ネタバレ」「外部書評サイトへのレビュー投稿」は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。

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※発売前作品のため、発売後に読まれる読者の皆様のためにも、「ネタバレ」「外部書評サイトへのレビュー投稿」は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。


おすすめコメント

甲子園のグラウンド整備で「神整備」と名高い「阪神園芸」が小説になりました!

さまざまなメディアで紹介されている彼らですが、小説化はもちろんこれが初めて。著者の朝倉さんが丁寧に取材し、その極意と魂を掬い取って書いた本作は、阪神園芸の現場の皆さんにも大好評。プロ野球延期に加えて、センバツ中止――。苦しい現実が続いていますが、彼らは満員のお客さんが再び入場してくる日に向けて、今日も地道にグラウンドを整備し続けています。

2020年、東京オリンピックが行われる今年こそ読みたい、スポーツを支える裏方たちの物語です。
――担当編集者より

甲子園のグラウンド整備で「神整備」と名高い「阪神園芸」が小説になりました!

さまざまなメディアで紹介されている彼らですが、小説化はもちろんこれが初めて。著者の朝倉さんが丁寧に取材し、その極意と魂を掬い取って書いた本作は、阪神園芸の現場の皆さんにも大好評。プロ野球延期に加えて、センバツ中止――。苦しい現実が続いていますが、彼らは満員のお客さんが再び入場してくる日に向けて、今日も地道にグラウンドを整備し...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784065196878
本体価格 ¥1,600 (JPY)

NetGalley会員レビュー

自ら選んだわけではない
登板も、セクシャリティも運動神経も
持っているもので、生きて行くしかない
歌は追い焚き機能
何故酷い事をする人の方が我が物顔で生きていけるのだろうか
人を妬む気持ち、羨む気持ち。これは止めようと思っても止められない。
そんな立派な人格ではない。
でもそれを力に変えられたら、ひっくり返し、耕し、空気を含ませられたら、また違う気持ちに生まれ変わらせられるのかもしれない。

グランド整備という仕事の大切さを学びました

いい!とにかくいい‼︎‼︎
もう問答無用で読んで‼︎という作品に出逢えた自分は何て幸せモノだろう!

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…凄い。野球に疎く、阪神園芸さんも神整備の異名も今日まで存じ上げなかったのですが、読み終わってから何度も繰り返しYouTubeでその技を見ながら、大地くんを探しています。
https://youtu.be/ewy-Xn1TXcc

お仕事小説としての魅力はもちろん、性自認、恋愛、親子兄弟の葛藤…色んな問題が掘り下げられ、読後感は爽やかながら、全てがすっきり解決しましたチャンチャン!ではないこの現実的決着と余韻。今すぐ続編が読みたい。この筆力にもう感服です。
全国の中高図書館に置いて欲しいし、なんなら野球部必読書にして部員の数だけ配りたい!!

ここ数ヶ月で読んだ本の中で間違いなくNo. 1です。発売されたら買います。
読ませていただきありがとうございました。

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高校球児たちが持ち帰ることもあって土が入れ替わっていることくらいは知っていても、甲子園に芝生があることすら知らなかった私でも十分に楽しめる青春お仕事小説でした。
子どものなりたい仕事ランキングは目立つ職業ばかり並びますし、いまある仕事の大部分は機械に置き換わるともいれていますが、縁の下の力持ちがいないと舞台もゲームもショーも始まらないこと、人がやるからこそできること、そういうことがあるんだと、読み終わったあとに子どもの中にも残ると思います。

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関西に住む人や野球ファンは良く知っている阪神園芸さんの物語。
社会人一年目の主人公が、同僚と一緒に仕事に励むお仕事のお話し…では、もちろんあるけれど…
少しくせのある先輩や高校の同級生、出会った女の子との青春がつまっている。
生まれ持った才能やこの時こうすればこうなればの運命のたらればはある。
そして、親への葛藤。
主人公はどう向き合っていくのか。

元々、甲子園が好きで、阪神園芸さんのグランド整備は知っていて、深く知れてよかったなぁと、著者の取材に感謝です。
関西に住んでるものからすると、アホとか照れ隠しの悪態はあるあるで、そうやなって読み進められました。
ここに出てくる関西人のイメージも関東の方からすると、そうかもと思いました。
ほんまよう分かってるなぁと…

めっちゃええ話しやった‼︎とすすめたい一冊になりました。

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関西に生まれ、夏は高校野球を見て、野球と言えば阪神タイガースだという環境に育った私には、阪神園芸さんといえば『神整備』。大概の雨はどうにかしてくれる頼もしい存在です。
そんな阪神園芸さんが小説になったと聞いて、読まない訳にはいかない!しかし正直、どんな話になるのだろう…と想像出来ませんでした。

読んでみてこれは、キラキラ眩しい青春の話でありながら、地道にひたむきに技を得て成長していくお仕事小説でもあり、挫折に苦しみ向かい合い、乗り越えていくスポーツ小説でもありました。これだけたくさんの内容だけど、主人公大地のトラウマ、親友一志のジェンダーに纏わる苦悩、先輩長谷の挫折と蟠りを一つ一つ丁寧に描き、キチンと決着をつけて、最後には爽やかに読み終えられる。大人にも子供たちにも「オススメ!」と言える素敵な作品だと思います。

ピッチャーのことはピッチャーしか分からない。マネージャーにはマネージャー、グラウンドキーパーにはグラウンドキーパー、各々の事は各々が一番分かるのだから、ただその道をしっかり極めて行けば良いのだという、ごく単純な事が切々と伝わってきました。
甲子園のグラウンドのように、柔らかくでもがっしりと物事を受け入れられる自分を作るには、『天地返し』で心を耕すのだ。そこに天の恵みの雨が降り注ぎ、最高の仕上がりになっていく。
乗り越えなければならない問題が多い今に伝えたい教訓だと思います。

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父親との関係がうまくいかず、東京の高校を卒業後、甲子園を管理する「阪神園芸」に入社した大地。ここは、あの甲子園球場を管理する会社。持ち前の運動神経の悪さで、なかなか仕事に慣れない大地だが、甲子園に寄せる思いは強い。誰もがもがき苦しみながら生きている。でも、出口は必ずある。そんなことをグラウンドキーパーという仕事を通して教えられた。文句なしの今年上半期NO.1小説。

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甲子園球場、野球好きなら尚更、そうでなくとも誰もが知っている場所。そこで働く人たち。グラウンドを管理するプロがいてこそ選手は安心して本領を発揮できるのだということ。どんな世界でも、表舞台に立つ人と影でそれを支える人とがいることに気づかせてくれる。しかし支える人たちは決して影の人なわけではなく、彼らもまた自分の仕事の表舞台に立っているということも教えてくれる。

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夏になるとテレビで甲子園をつけっぱなしにしておくことも少なくないので、グラウンドの整備をしている人の姿ももちろん見たことはありましたが、恥ずかしながらこれまでは「球場のスタッフ」さんという認識で、阪神園芸という会社もグラウンドキーパーという職種も今回初めて知りました。
というわけで、個人的には主人公の人間関係や家族関係の悩みよりも、グラウンド整備のことが初めて知ることばかりで興味深く、お仕事小説としておもしろかったです。
夏に季節にぴったりの小説。
これから野球を見る時は、整備をする人にも注目しそうです。

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