おいしくて泣くとき

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刊行日 2020/05/31 | 掲載終了日 2020/05/15

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内容紹介

きみの居場所は、ここにあるよ。

“子ども食堂”を舞台に、今年いちばん温かくて幸せな奇跡が起こる!

とびきりのご飯と「安らぎ」を召し上がれ

貧困家庭の子どもたちに無料で「こども飯」を提供する『大衆食堂かざま』。その店のオーナーの息子、中学生の心也は、「こども飯」を食べにくる幼馴染の夕花が気になっていた。7月のある日、心也と夕花は面倒な学級新聞の編集委員を押し付けられたことから距離が近づき、そして、ある事件に巻き込まれ……。遠い海辺の町へと逃亡した二人の中学生の恋心と葛藤。無力な子どもたちをとりまく大人たちの深い想い。 

決して色褪せることのない人生の「美味しい奇跡」を描いた希望の物語。

きみの居場所は、ここにあるよ。

“子ども食堂”を舞台に、今年いちばん温かくて幸せな奇跡が起こる!

とびきりのご飯と「安らぎ」を召し上がれ

貧困家庭の子どもたちに無料で「こども飯」を提供する『大衆食堂かざま』。その店のオーナーの息子、中学生の心也は、「こども飯」を食べにくる幼馴染の夕花が気になっていた。7月のある日、心也と夕花は面倒な学級新聞の編集委員を押し付けられたことから距離が近づき、そし...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784758413503
本体価格 ¥0 (JPY)

NetGalley会員レビュー

こども食堂に、こういう偏見があるとは思いもしませんでした。なぜ偽善者なの・・・本当に分からなかった。二人が抱える苦しみがとても辛かった。子供たちの偏見はまだ分かっていない部分があるからこそ、とても残酷。二人が再会したラストは涙がこぼれました。色んな悲しみが描かれていたけれど、最後は優しい終わりでほっとしました。#NetGalleyJP

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森沢明夫の作品はどれも温かい。そして、どれを読んでも涙腺を刺激する瞬間がいくつもある。本作もまさにそんな作品だ。子供の貧困や虐待・いじめなどの話は、正直、きついし、怒りや悲しみを覚えることが多い。しかし、森沢明夫の子供たちを見つめる視線はどこまでも温かい。そして、人間というものを信じている気持ちが伝わってくる。普通の幸せは誰にでも訪れる、生きていたら「いいこと」は必ずある。強い信念を持って、そういうメッセージを伝えているのだと感じる。もしかしたら「偽善」ととらえる人がいるかもしれないが、人がどう思うかは関係ない。まさに「自分の意志と判断」が重要ということだろう。大人は、大人としての責務を果たすべきであり、そのことに負い目も躊躇もない。物語を楽しむとともに、大人としての覚悟を問われるような素晴らしい作品だった。

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ここのところ読んでいなかった森沢さん。
NetGalleyで見つけて、即リクエスト。
貧困家庭、いじめなど、読んでいて辛くなる部分が多く、純粋な中学生たちがどうなるのかと、心配しながら、読み進めた。
でも、森沢さんの作品がこのまま終わるはずはないと信じていた。
とは言え、先が気になって、一気読みだった。
構成的に、「そういうことだったのか!」と驚かされたり、ちらりと、他の作品とのリンクも見られたりで、大満足。
私の好きな”読後感爽やか”な作品だった。
未読の他の作品も読まなくちゃ! 
#NetGalleyJP

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夏休みよりも長い2か月超に及ぶ休校期間となっている現状、
多くの子ども食堂も活動停止を余儀なくされていると聞き及び、
この本を読みながらどこにも行けない子のことを思いました。

家より学校のほうがマシ、という子でも学校にも行けない、
学校にも行きたくなくて図書館で過ごしていた子もそこにも行けず。
給食が唯一まともな食事の子どもはそれにもありつけず。
夕花のような子たちは、今、この時を、どうやってやり過ごそうとしてるのか。

作品から離れたコメントになってしまっていますが、
ニュースだと聞き流してしまうことでも、
「小説」という世界の中でそれなりの時間を過ごして向かい合えば、
きっと他人事にはならなくなると思うので、
こういうときだからこそより広く読まれるといいなと思います。

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各章ごとの心也、夕花、ゆり子の見出しタイトルが付いているが、初めの方は「ゆり子」って誰?そんな人いたっけ?そんな感じで読み進めていたのですが、これ著者の狙いだったんですね。こんな感じのも、叙述小説になるのかなあ。まあ読み進めていくと、なんとなくわかって来るのだけど、最後は涙腺緩んでしまいました。「子供食堂」をテーマに序盤は重い所も多いですが、それだけにラストはスッキリおいしいお話しでした。

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居場所を求める子供たち。
安心できる場所を求めて訪れるこども食堂。

おいしくて泣く時ってどんなときだろう?
幸せで満ち足りている時ではない。
我慢して、我慢して、ほっとした時。

子供同士の残酷なやりとり。
投げつける言葉の容赦のなさに胸がぎゅっとなる。
こども食堂に対する冷たい目、そして自分のことしか考えられない大人たち。
我慢しなくてはいけないのは子供ではない。

一時でも心をおなかが満たせる場所を得た子供たちは、心を体に栄養を蓄え、きっときれいな花を
さかせるだろう。

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自分が苦しんでいるとき、必ず誰か周りの人が支えてくれるということを教えられました。

こども食堂を舞台にほっこりとした作品かなと思っていましたが、それとは裏腹に、読み進めていくと重い話が次々とやってきて、正直暗い気持ちになりました。しかしそれと同時に周りの人たちが支えていく希望のある方向へと進むので、応援したくなる気持ちにもなりました。一つ一つの文が的確に次の行動へと進むので、頭の中で想像しやすく読みやすかったです。気が付いたら、あっという間の量を読んでいたことに驚きでした。

基本的には、3人の視点で物語は進みます。2人は同じ場面を交互に進行するのですが、もう1人は2人とは違う場所、違う場面を平行して物語は進行していきます。後半まで平行線を辿ったままなのですが、それが2つの物語が合わさった瞬間、大きな感動を生みます。なるほど、そうゆうことだったんだと思わず思ってしまいました。
丁寧にデリケートに登場人物の心理描写が描かれていて、優しい空気感が漂っていました。
読み終わった後に題名の「おいしくて泣くとき」という言葉を見直すと、ジーンと深く胸に突き刺さりました。

ぜひ、最後には驚きの展開、感動が待ち受けているので、最後まで読んでみてください。

焼うどん食べてみたくなりました。

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人のあたたかさとか、言葉にしない強さや弱さとかカッコ良さとかがギュッと詰め込まれたような作品。子どもが一人の人として成長していく、その羽ばたきの瞬間と、人への思いを忘れずにいる大切さが鮮やかに描かれる。

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裏メニューの隠し味は複雑な涙のスパイス。
昔ながらの定食屋を営む父と父子家庭で育った心也は、中三の夏休み幼馴染の夕花と地域新聞作成の係となってしまう。一方、穏やかな夫とカフェを営むゆり子は事故に遭遇する・・
3人の運命が交錯する時、心の奥底からじんわりとくる感動に包まれます。
プロローグから涙ぐみそうになった予想をはるかに裏切りました。
色々なストレスから疑心暗鬼に陥りそうな今だからこそ、奇蹟を信じられる読んでほしい作品。

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子供の虐待や子どもの貧困をテーマにしていて正直この先読むのが辛いなと身構えてしまった。が、あたたかい文章、人々、前向きな子どもたちに勇気をもらい最後まで一気読み。
最後は安心から涙が止まらず心が震えた。
とある子ども食堂を舞台に3人(?)の視点が交互に進んでいく物語。人を自分を信じること行動することの大切さをあらためて考えた。

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自分がどうやっても世界が変えられそうにないあまりにも無力な中学生が主人公。
でも、愛をもって接してくれる人はいるし、それがわかっていれば
道は開ける。2人以外の子どもたちがどうなったのか知りたくなった。
貧困家庭の問題はとても根が深いのだなぁと気付かされた。
ラストにとても救われた。森沢さんらしい辛いけど優しい作品でした。#NetGalleyJP

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最後の最後に泣けるほどおいしくて、それまでの辛い日々に終止符をうてる日がきて本当によかった。人生、理不尽で辛いことはたくさんあるけど、いい人もいるから、諦めないで、前に進んで行けばいつか道は開け、とてつもない幸せに出会うこともある、かも。信じたことをやり抜くかっこよさ、私も持ちたい。

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最後の最後に劇的な展開で涙腺崩壊…。誰かのために心を尽くした行いや、どうしようもない困難や苦しみを抱えた人をひとりぼっちにさせない強さ、そばにそっと寄り添う優しさは、時を超え、有り難い縁や絆となって人の間をまた巡り来る…。母は他界し、食堂を経営しながら"子ども飯"の提供をする父と暮らす中学生の心也と、義父の暴力に怯える貧困家庭に暮らす、幼なじみでクラスメイトの夕花。ただ安心して普通に幸せに生きたかった彼らの、夢と現実。多感な時期ならではの、言葉にできない気持ちと純粋さが胸を打つ…。

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まさか!37年も経っていたなんて。
耕平さんの「こども飯」の志が受け継がれていたことに安堵しました。
夕花の生きてきた日々に想いを馳せつつ、今、日本の、世界のどこかに、周囲の人が手をさしのべるのを待っている子どもたちがいることを心に留めた。
無関心でいてはいけない。

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