かきあげ家族

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刊行日 2020/08/19 | 掲載終了日 2020/08/19

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内容紹介

一番身近で一番わからない、一番大切な「家族」の話。

 コメディ映画監督の中井戸八郎は、新作映画の監督を降ろされてからスランプに陥っている。そんななか、新潟で家庭を持つ長男の章雄が仕事を辞めて戻ってきた。時を同じくして、長女の美子が離婚して孫の吾郎を連れて出戻り。家にはもともと引きこもりの次男・真太郎がおり、中井戸家は図らずも一家集結することに。

 あるとき、映画プロデューサーの森が、中井戸が所有するはずの“世界の黒川”と呼ばれる名監督の遺稿である脚本が、ネットオークションに出ていると告げる。慌てた八郎は、家族の誰かがオークションに出したのではないか、と疑い、改めて家族一人ひとりと向き合ってみようとするが……

家で過ごす時間が増えた今、家族と向き合うのにぴったりの一冊!

一番身近で一番わからない、一番大切な「家族」の話。

 コメディ映画監督の中井戸八郎は、新作映画の監督を降ろされてからスランプに陥っている。そんななか、新潟で家庭を持つ長男の章雄が仕事を辞めて戻ってきた。時を同じくして、長女の美子が離婚して孫の吾郎を連れて出戻り。家にはもともと引きこもりの次男・真太郎がおり、中井戸家は図らずも一家集結することに。

 あるとき、映画プロデューサーの森が、中井戸が所有するは...


おすすめコメント

知っているつもりの「家族」のこと。実は全然分かっていないのかも……

家にいる時間が増えて、そう感じた人も多いのではないでしょうか。

みんながみんな問題を抱えた中井戸家。今こそ家族と向き合うとき!

知っているつもりの「家族」のこと。実は全然分かっていないのかも……

家にいる時間が増えて、そう感じた人も多いのではないでしょうか。

みんながみんな問題を抱えた中井戸家。今こそ家族と向き合うとき!


販促プラン

★7月31日まで★

初回指定承ります!

書籍販売・荒井(☎03-5395-8112)までご連絡ください!

★7月31日まで★

初回指定承ります!

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784334913649
本体価格 ¥0 (JPY)

NetGalley会員レビュー

兎に角面白かった!何度も声を出して笑いました。

世間の評判もギョーカイでの扱いも今一つな映画監督という主人公が先ず面白い。「やめろ」「止めろ」というのをつい「カーット!」と大声上げてしまうなんて、現実には居なさそうだけど居たらファンになりそう。
大人びた5歳児の孫や、ちょっとヒステリックな長女(元次男)や元女優の妻など、そのほかの登場人物も全員個性的。まさに「かきあげ」。
映画製作の裏側あるあるが垣間見え、また、随所に出てくる名作映画に纏わる監督目線でのウンチクには感心しきりです。半面、「ピカデリー賞」に「金の鷲賞」って!と、突っ込みどころも。

テーマである家族と向き合うという部分は、親の目線、子の目線双方から丁寧に描かれていて、最終的にはハッピーエンド。すっきりした読後感のホームコメディでした。
こんなに素直に「アー面白かった」と言えるのは、何より文章の上手さと心情、情景、場面の描写のバランスが良く、読みやすかったからだと思います。初読みの著者さまでしたが、早速デビュー作を購入、ソク読み。こちらも大変楽しく拝読しました。

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かきあげ?かきまぜ?
コメディ映画監督・中井戸八郎は老境にさしかかり悩んでいた。スランプに陥り新作を下ろされ失意の中、家族の中でも色んな問題が噴出してきているのだ・・・
今どき家族を描いたホームコメディで、親子の反発、引きこもり、ジェンダー、老いといった深刻ともいえる問題を絶秒なバランスでおかしく軽妙に晒している。「そこで落とすか!」といった観客の誰もが気づいている落とし穴の一歩手前の穴に演者が落ちるのを眺めて笑うような感覚だった。
名作映画の蘊蓄も楽しみながらもほっこりとした雰囲気も味わえるエンタメ作品。

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映画監督をしていた八郎さんですから、会話の端々に映画のフレーズが登場します。E.T. のピザの話とか、ゴッドファーザーの家族関係とか、ホントに映画が好きなんだねぇって感心するというか、これじゃ家族や周りの人ももタイヘンだわという感じが伝わってきます。

 変な人ばっかりに見えてしまうけど、この家族みんないい人たちですよ。お互いに文句ばっかり言っているけど、自分たちは家族だという自覚はあるもの。

 八郎さんは反省します。今まで映画のことばっかり考えて、家族のことをちゃんと見てきてなかったなぁ!それぞれのいいところをみつけなくっちゃ!って思っています。

 こういう事態になったとき、よそのお父さんだったらどうするのでしょうね?何だか分からなことだらけでフリーズしちゃうだけかな?

 八郎さんは家族のことを、わからないなりに理解しようとするところが偉いなぁって思います。勝手な方向に走っちゃうことも多いけど、でも、誠実な人なんだなって思えます。

 家族のことを的確に褒めるって、できそうでできないことなんだけど、八郎さんは果敢にチャレンジしてます。エライぞ、八郎!

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面白かった~。
まるでこの作品自体が一本の映画作品のようで、
文字を追っている間は八郎をはじめとするクセのある登場人物たちが
わーわーと賑やかに、目まぐるしく立ち回る映像が脳内で再生されているようでした。
ジャンルはもちろん八郎お得意の家族をテーマにしたドタバタコメディです!

孫の吾郎が5歳という年齢の割に達観していて、発言がやたらおませに思えましたが、
これだけ濃ゆい家族に揉まれて育ってきたとわかればそれも頷けてしまいました。
映画への好奇心や鋭い観察眼から、もしかしてこの子も…?とその将来が楽しみに感じました。

作中で度々交わされる映画談義は映画好きにはたまらないのではないでしょうか。
そこまで映画に詳しくない私でも聞いたことのある映画タイトルや俳優たちの名前を聞いて、
あんなにも熱く語られてしまうとついつい観たくなってしまいます。
読み終えたときには「一度観てみたい映画リスト」が出来上がっていました。

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素直に面白かった。初っ端から、自分が降ろされた映画(しかも大成功している)を孫に面倒見られながら観てるとか、笑えます。家族みんなして八郎に文句言ったり、グダグダ言いながらも、結構映画観てるんですよね。若いのに八郎のコメディ映画が好きで、プロデューサーになった森くんとか、脇役までキャラクターが面白いです。バラバラになった家族が、集結して巻き起こるドタバタコメディを、みなさんにも楽しんでほしいです。

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こんなにイキイキとした会話のキャッチボールの小説久々に読んだ気がする。干されてスランプ気味な映画監督。様々な問題を抱えて戻って来る子ども(もう大人だけど)たち。一方、巨匠黒川監督から譲り受けた遺稿脚本がいつの間にかオークションに出されていた。とにかく個性強すぎの面々、他にも妙にませた孫、引きこもりの息子(現娘)、監督を慕うプロデューサーなどと次々と起こる問題にもノリのイイやり取りに読みながら声を出して笑ってしまった。
また監督のウンチクには映画好きの人には思わずニンマリする事もたくさんある。後半バラバラな家族が新作映画によって一つになって行く様は家族小説としてもとてもまとまり良く仕上がっている。

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読み出しから面白くて笑いっぱなしだった。家族構成が最高!!『かきあげ家族』というタイトル通りの家族。今は少なくなってしまったドタバタコメディ映画を観ているよう。作中にも沢山の映画が登場してくるのも映画好きの私には嬉しい。しんみりとしそうなシーンではもう少しで涙が出るっていう時に笑わせてくれる。しんみり涙が笑いの涙に何度変わった事か。それでも最後の最後は感動の涙で本を閉じた。不完全だから家族は楽しい。不足しているから家族は愛おしい。私にはとっても素敵な家族に思えた。笑って、笑って、笑って、ちょっぴり泣ける満足度120%の家族小説。

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かきあげ家族?どういう意味?と思いながら読み始めるも、なかなか目的地には到達できない。

引きこもりの息子、突然仕事を辞める息子、トランスジェンダーの息子をいう最近でいうと特殊とは言えないが、息子全員が何らか課題を抱えているような家族を顧みず自分の夢を追い続けてきて、少しお疲れモードの主人公。

世界の黒澤ならぬ黒川。彼の遺作を何の関係もないコメディ映画監督が譲り受けたのだが、そのことすら忘れ去られている始末。が、その遺作を映画化するしないを巡って、家族間での本音(とも言える)コミュニケーションが生まれていく。
それぞれの想いが物語が進むにつれ、一つ一つ絡まった糸が解けていくように明らかに。

映画好きでなくても、誰もが知っている作品のシーンを取り入れた展開は懐かしさを感じて読めます。

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ドタバタのホームコメディ。夢と生い立ちと現実と、さまざまなものがごちゃ混ぜになって混乱して諦めかけて一つになる。なんだかんだで走り続けて、いつのまにかみんなも一緒に走り始めて、小難しいことなんかそっちのけで一つのとのをみる。

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中島さん、気になりながらも、未読の作家さん。今回、 新着作品で見つけ、ユニークなタイトルにも惹かれてリクエスト。(実は、刊行日が私の誕生日で、不思議なご縁も感じた)

読んで良かった! おもしろかった~!

初めは、あまりにも普通でない家族の面々に驚いた。でも、心配ご無用! テンポの良い会話、思いがけない方向に転がるストーリーに、目が離せなくなった。変わり者ばかりの家族かと思えば、案外、根っこは、いいヤツばかり。だから、油断していると、ほろりとさせられてしまう。
家族って、めんどうくさい。でも、やっぱり家族って有難い。大きな海老天は勿論美味しい。でも、いろんな物を寄せ集めたかきあげも美味しい! 油はたっぷり吸っているけれど(笑)

コメディ映画の監督が主役のドタバタ喜劇。時々ほろり。是非、このまま映画化してほしい。
中島さん、他の作品も読んでみよう。

#かきあげ家族  #NetGalleyJP

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院内カフェ、を読んでからきになる人。久しぶりに彼女の作品を読ませていただいた、とても楽しかった!年老いてやややさぐれた引退間近の?映画監督を軸に家族をテーマにつむがれる物語。途中そうくるか、というなかなか意表をつくしかけがいくつかあり、まさに映画かドラマのように話がころがる。映画ずきならなおさら楽しめるだろう。新作が出るたび手に取る作家のひとり。

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監督業も最近はほぼ仕事がなく、持て余す時間は孫と映画館へ行ったり…、などという出だしにあまり楽しめず、しばらく読まずにいて、24頁から再び読んでみたら止まらなかった。
名画の話が所々で出てきたり、成人した子供達が抱える問題が他人事だと思えば面白かったし、鋭い突っ込みの出来る孫のキャラが良かったし、問題は次々起こるのだけど、悪くない方に展開していくし、何より、悪い人が出てこないのが良かった。

主人公の子や妻が年齢的なところに言い訳をしないで、やりたいと思うことを諦めないのは凄いことだなぁと思ったけど、それは主人公がある程度生活に困らない資産をもっているから、からの余裕がある人(家族)(最低限の生活は保証されてる)だから出来ることだなぁと、仕事へ向かう日の朝、節約の為に自分で作ったお弁当と魔法瓶に入ったお茶の重さを感じながら夏の空を見上げふと思ったりもした、余談。

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濃いキャラの映画監督八郎!
昭和の男ですね。
そしておませな孫ちゃんもまたかわいい。
読んでいて家族ってめんどくさいけどやっぱいい関係だなと思いました。

かきあげ家族?かき混ぜ家族??

#かきあげ家族  #NetGalleyJP

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おもしろかったです。急転直下。
この言葉が真っ先に思い浮かんだ家族ものちょっとドタバタの物語。
引退の言葉がちらつくようになったベテラン映画監督の中井戸八郎(69歳)。
この歳になって自分の父親が名監督だったと知る。
八郎が「おれは降りる! 親! ずっと逃げてきたが、正解だった。向いてないからなっ」
今さら何を言っているのやら...あきれますよねぇ。

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ストーリーがテンポ良く流れてスルスル読めます。家族を蔑ろにして、映画監督という仕事に没頭してきた父親が、自分と家族をみつめなおす時が来た。大人になり独り立ちしたと思っていた子供達が、それぞれの事情で実家に集まる事に。
ストーリーの合間に語られる名画情報が、映画好きには楽しいです。

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昭和の監督代表八郎監督
進んでいくうちに
あれ?どういう事?という事が
そうなの!?トランスジェンダー!?
なんだかんだで監督志望!?
八郎さんは家族の事を理解してなかった
ドタバタしたくないのに
ドタバタさせられちゃってるのか
結局ドタバタ好きなのか
ドタバタしながらも最初はバラバラでも
最終的にはかき揚げのように結束を固めていく家族。

笑いありじんわりあり
映画になりそうな
配役はあの人?なんて考えながら
読まさせてもらいました。

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コメディ映画監督の八郎69歳を中心とした個性豊かでそれぞれ問題を抱える家族たち。面白味満載、てんこ盛り!思わず何度も噴き出しそうになった。笑える要素がさりげなく散りばめられているからよけいに面白い。ある事件?をきっかけに、家族に関心をもつようになるコテコテの業界人の八郎。ふざけているようで、たまに真面目になる。適当そうだけど全力で生きてきた彼は、家族の様々な生き方を認めきちんと向き合おうとする。事件は思わぬ展開をみせ、ぐちゃぐちゃだった家族がまとまっていく。笑いの中にも心に残るメッセージが込められていました。これから先もきっと家族みんなで面白い人生を歩んでいくのだろうな。妙に惹きつけられてしまう面白さでした。

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