くろいの

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刊行日 2018/10/11 | 掲載終了日 2020/09/30

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内容紹介

ひとりで帰るいつもの道で、女の子が不思議ないきものをみつけます。どうやら、自分にしか見えていないみたいです。ある日、思いきって声をかけると、その〝くろいの〟は、台の上からおりてきて、とことこ歩きだしました。ついていくと、へいの穴からもぐりこんだのは、ほどよく古びた日本家屋。そこは、くろいのの家でした。


おしゃべりはしないまま、居心地のいい居間でお茶を飲んだあと、くろいのは女の子を、押し入れの中から屋根裏につれていってくれました。そこに広がっていたのは、暗闇の中にキノコやコケが光る幻想的な世界。ブランコやすべり台で思いきり遊んだあと、ふたりは大きな生きものの柔らかな毛なみにつつまれてぐっすり眠りました。お母さんの夢を見た女の子は、また、くろいのとともに居間にもどってきます。 


わかれぎわ、くろいのは一輪の花をくれました。帰り道のとちゅうで、お父さんとばったり会った女の子は、ふたりでなかよく家にむかいます。

ひとりでいるときの子どもの心に優しく寄り添ってくれる不思議ないきもの、くろいの。そのくろいのとわたしの愛おしくなる出会いを描いたあたたかな絵本。

第68回小学館児童出版文化賞受賞

第4回ナミコンクール・パープルアイランド賞受賞


第25回日本絵本賞大賞受賞!

【選評】

そぎ落とされた短い文章と絵は、全く無駄がないけれど、多くを語り、ぐいぐい引き込まれていく強い力、インパクトがある。インクの匂いがしそうな、どこか懐かしさを感じるノスタルジックで不思議な魅力がある絵本。白地から黒地、白地に反転する銅版画のモノクロームの場面展開が生きている。

また、主人公の女の子が早くにお母さんを亡くしたということが読み取れ、伏線にも奥行きがあり、内容と絵の雰囲気がマッチしていて、完成度が高い。さらに、影に潜んでいるものへの興味、心の内面に潜んでいる影のような部分を、どう形として表現していくかを考え抜かれて作られたのだろうと高く評価され、満場一致で授賞が決まった。

ひとりで帰るいつもの道で、女の子が不思議ないきものをみつけます。どうやら、自分にしか見えていないみたいです。ある日、思いきって声をかけると、その〝くろいの〟は、台の上からおりてきて、とことこ歩きだしました。ついていくと、へいの穴からもぐりこんだのは、ほどよく古びた日本家屋。そこは、くろいのの家でした。


おしゃべりはしないまま、居心地のいい居間でお茶を飲んだあと、くろいのは女の子を、押し入れの中か...


おすすめコメント

【著者紹介】

作/田中清代(たなか きよ)

1972年神奈川県生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。在学中より銅版画と絵本の制作を始める。自作の絵本に『おきにいり』『みつこととかげ』『おばけがこわいことこちゃん』『トマトさん』があり、共作の絵本に『みずたまのチワワ』『いってかえって星から星へ』『ねえ だっこして』『みつけたよ さわったよ にわのむし』『うおいちば』『ひみつのカレーライス』『気のいい火山弾』『ゆきひらの話』などがある。


【編集者より】

女の子が不思議な黒いいきものと出会うお話ですが、この謎めいた雰囲気のいきもの〝くろいの〟がとても魅力的に描かれています。くろいのは、小さな子どもくらいの背丈で、まっ黒な体に大きな目がきらりと光っています。庭に草花がしげる、おもむきのある日本家屋にひとりで住んでいるようです。女の子は、くろいのにまねかれて、その家で驚くような体験をします。

原画は銅版画で制作されていて、細やかに描き込まれた陰影は、子どもがひとりでいるときに日常のすきまで体験するファンタジーに、ゆたかな奥行きを生みだしています。読み進んでいるうちに、女の子とくろいのがどんどん愛おしく感じられるようになる、あたたかな絵本です。

【著者紹介】

作/田中清代(たなか きよ)

1972年神奈川県生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。在学中より銅版画と絵本の制作を始める。自作の絵本に『おきにいり』『みつこととかげ』『おばけがこわいことこちゃん』『トマトさん』があり、共作の絵本に『みずたまのチワワ』『いってかえって星から星へ』『ねえ だっこして』『みつけたよ さわったよ にわのむし』『うおいちば』『ひみつのカレーライス』『気のいい火山弾』『...


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出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784033328805
本体価格 ¥1,400 (JPY)

NetGalley会員レビュー

クオリティの高い絵に、優しい世界観。大好きです。



子供にしか見えない くろいの

くろいのを追いかけていくと
屋根裏部屋に不思議な世界があった。

すごく不思議な世界だ。
子供の好きな話しだと思った。
何となく トトロ に似ている。
そこがいい。
このシュールな絵とシンプルな文章が
よけいストーリーに集中させる

次はどうなるのか
どうかなと想像しながら
ページをめくっていた

もう終わったのか?
すごく残念。
もっと、この世界の中にいたかった。
そう思わせるような素晴らしい作品でした。

さすが受賞作品だ。
それだけの価値のある作品です。


第25回日本絵本賞大賞受賞!
第68回小学館児童出版文化賞受賞

第4回ナミコンクール・パープルアイランド賞受賞

#くろいの #NetGalleyJP

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まるでまっくろくろすけやトトロのような、不思議の存在。不思議の扉への案内のようで、友だちのようで。大人になったら見えないの?黒くて小さくて、言葉も話せないけれどこわくない。こんな不思議なら、いっぱい起こるといいのに。

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なに、してるのかなあ……
の場面、女の子と“くろいの”の距離感と雰囲気に、こちらまでドキドキします。
“くろいの”がナニモノなのか女の子はわからない。私達もわからない。
けれど、女の子と“くろいの”の距離感はどんどん縮まっていき、二人は不可思議な世界で楽しい時間を過ごす。
銅版画で繊細に描かれた、その世界の美しさ!闇のなかにある世界なのに、どこか優しさすら感じる不思議…ああ私もその世界に入りたい。
やがて女の子は押入れの戸をくぐって元の世界に、白い光が多い世界に戻っていく。おとうさんに抱き着く。

そう…女の子を見守る、彼女を愛している“くろいの”もあたたかな闇の世界も、たしかに存在している。
現実にもきっとあるんだよ、と信じていたくなるのです。

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モノクロなのにふんわりあたたかい雰囲気が大好きです。新しい友だちが出来る時のドキドキ感、友だちに影響されて自分の世界が広がるわくわく感に、何度もページをめくってしまいます。たまらなくキュートな“くろいの”に心を鷲掴みされました‼️

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おうちへの帰り道、へいの上にくろいのがいたの。それから何度もくろいのを見かけたの。でもね、くろいのはわたしにしか見えてないみたいなの。

 ある日、思い切って声をかけてみたの。くろいのはトコトコって歩きはじめたので、わたしはついて行ったの。

 くろいのは古いおうちに入っていったの。わたしも一緒に入って行ったの。

 こどもにしか見えない何かってきっとあるのよね。

 それは見えない何かを感じる力があるから?

 それとも、何かを呼び出す魔法を持ってるから?

 ひとりだけどひとりじゃないって気がついたら、楽しくなっちゃた。うれしくなっちゃった。

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表紙の雰囲気から、怖いのかな…と思いきや、
読後にはとてもあたたかい気持ちになりました。
こどもだからこその、特別な経験。

中学校の学校司書です。
受賞作品ということで、中学校の図書館の選書にどうかなと読みましたが、
自信をもって購入リストに入れたいと思います。

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ある日、女の子は不思議なこに出会う。
小さくて黒い生き物。人間でもないし、犬でも猫でもない。この「くろいの」に誘われるままついていくと、塀の隙間から花の咲く庭に出た。そこは「くろいの」のお家みたい。
縁側から家に上がり、押し入れから屋根裏部屋へとついて行くと、そこは不思議な「くろいの」の世界。銅版画の繊細な線が、女の子と「くろいの」が遊ぶ屋根裏部屋の世界を夢のように美しく描いてます。

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いつもの道にいる「くろいの」。女の子がついて行くと一軒の家の屋根裏に招かれ、楽しく過ごして昼寝をして、家に帰る。他の人には見えないところから、この女の子のイマジナリーフレンドだと思われます。恐らく一人っ子のこの子の遊び相手をしてくれる優しいものなのでしょう。屋根裏で遊ぶシーンには言葉が無く、色も白黒だけですが、女の子の表情だけで楽しい雰囲気が伝わります。

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「くろいの」は私にだけ見える。「くろいの」はどこにいくの?「くろいの」は私の心の世界をみせてくれた。
とても不思議な絵本です。その上、なんだか懐かしい絵本。「くろいの」は「コトコトことっとおりてきた」「ことことこっとあるきだす」何だかワクワクする気持ち。くろいののお家に入るときの「ガラガラ、ガタン!」「ガラガラ、ピシャ!」こんな音どこかで聞いたことがあったよね?くろいののお家でふかふかな中で眠る幸せ!あなたも「くろいの」に会えるといいなあ?不思議な世界はあなたの近くにあるはずだよ。

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「くろいの」をみつけ、勇気を出して声をかける女の子。
「くろいの」は自分以外には見えてないらしい。
「くろいの」についていくと、お茶をだしてくれて、おしいれのなかへ
そこは「くろいの」の世界
「くろいの」といっしょに、毛がふわふわしたところでお昼寝。
女の子はお母さんの夢を見たという。
帰り道、ばったりお父さんに会う。

「くろいの」はすぐそばにいるもの
やさしい?なにもしゃべらない
安心するものなのに、「くろい」の。

不思議な読後感。
子どもたちはどう聴くのかな?
5分

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ページをめくるたびに、次はどうなる?という期待でいっぱいになる。

秘密の場所、ひとりでいるときに空想の友だち。
言葉を交わさなくても一緒にいるだけで満たされる
暗い押入れから入る幻想的な屋根裏。
黒と白の世界だが、
まるで色が付いたように思えるすてきな場所

幼いころの自分と重なる
とても共感できる絵本

シンプルな絵本だけに
読み手に自由なイメージを与える

読後の余韻を楽しいたい。

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へんな生きもの「くろいの」は、女の子の内面が作ったもう一人の自分であるのか、はたまた、生気あるたましいの化身との出会いであるのか?
 女の子が、くろいのと一緒にひとしきり遊んで、疲れて眠りについた時に、おかあさんの夢を見る。秘密の世界に興奮しつつも、くろいのと打ちとけて行く女の子の様子に感激したのだが、くろいのとサヨナラをしたあとで場面が展開し、さらに胸がギュっとなった。おとうさんにも家族の一員としての大切な役割りがあることにハッとしたのだと思う。
 これから、おとうさんの側で大きくなっていく女の子が、どんな色や形の内面を育んで行くのか?腕白盛りのわが子の成長とシンクロさせながら、父親としての私自身の胸に、そっとしまって考え続けて行きたいと思った。
 子どもでも、大人でも、この作品をそれぞれの主観で見ることで感じたことを、いつまでも決して忘れないでおきたくなる・・・、そんな一冊に出会えて嬉しかった。

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みずみずしい白黒の絵で描かれるのは、「くろいの」に出会った女の子の、どきどきして、ぞわぞわして、わくわくする、ファンタジーな冒険。背景の家並や「くろいの」の住んでいる家に昭和のなつかしさが漂う。

 女の子だけに見える「くろいの」は、女の子を自分の家につれていき、お茶をだしてくれる。それから、暗い押し入れに案内し、そこから女の子と天井裏へ上がる。

「くろいの」ってなんだろう? 小さな子どもくらいの大きさで、真っ黒で、手足があって、大きな目が二つ。得体のしれないけれど、愛嬌があって、かわいらしくて、惹きつけられる。女の子はすぐに「くろいの」と心を通いあわせる。女の子に声をかけられた「くろいの」はどこに行くのだろう? 読み手の私は好奇心いっぱいになって、女の子といっしょに「くろいの」についていった。そして、押し入れにはいったり、屋根裏にのぼったりする時は、これからなにが起こるだろうかと不安で、ちょっと怖かった。でも、女の子はいつも嬉しそう。くすくす笑っているようにも見える。まるで「くろいの」と、いたずらの秘密を分かち合っているみたいだ。

 見開き9ページにわたって描かれる天井裏の世界は、ワンダ―ランド。はじめのうち私は、暗い森に迷い込んだようで、またちょっと不安になった。でも、女の子が心からから楽しそうに遊ぶのを見て、だんだん嬉しくなって、天井裏の森を探検した。懐かしくて暖かい感じに包まれる。
 女の子はなにか寂しさを抱えていて、このファンタジーの世界で思い切り遊ぶことで癒されたのかもしれない。

 天井裏のファンタジー世界は黒っぽく、現実の世界は白っぽい。その対比が効果的で、白黒の絵が、行きて帰りし物語を読み手に体感させる。
子どもたちは「くろいの」といっしょに、楽しい探検をしたくて、何度もこの絵本を開くだろう。

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黒の世界がこんなにもキラキラ輝いているなんて!

ここにあるのは暗闇じゃない、楽しくて温かい秘密の冒険

くろいのはちょっと怖い、でもよく見るととってもお茶目でかわいい

読む度に違う世界が広がる不思議なおはなし

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少女にだけ見える謎のいきもの「くろいの」。その正体はいったい…

とても優しく、繊細な描写で、白黒で表現される世界観の中に広がる物語は、無限大の可能性を感じます。

最終的な物語は読者に作り上げていってもらいたいです。

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「くろいの」なんだろう?他の人には見えなくて、わたしにだけ、見えるみたい。最初はちょっぴりこわかった「くろいの」。勇気を出して、話しかけてみる。「くろいの」の後を、ついていってみる。いつしかふたりは、おしゃべりしなくても、心を通わせることができるようになり・・・。好奇心をくすぐられる物語。

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白と黒だけの絵本。女の子にしか見えないくろいのは、とても不思議な存在です。でも、女の子はずっと楽しそう。怖がることもなく、くろいのに話しかけます。子どもにしか見えなくて、一緒に遊んだりするところが、座敷童子みたい。でも、どんな子にも見えるわけじゃないのかも。シンプルだけど、奥が深い作品でした。

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自分にしか見えないくろいの。空想の世界。誰もがこんなことあったらいいな!子ども時代に本当にあったかも?というようなことを、実際にお話にしてくださった作品です。妖精さんとお喋りしていた夢見心地な少女時代を思い出し、くろいのを私の分身に見立てて最後をワクワク読み通しました。ありがとうございました。

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女の子が町で不思議な生き物「くろいの」に出会った。
どうやら自分にしか見えないらしい。
ある日、誘われるままついて行った古い家で、一緒にお茶を飲み、屋根裏で遊んで、ふかふかの毛に包まれてお母さんの夢を見る‥‥という話。

線画のみで描かれ、色はなく「くろいの」は可愛くもないんだけど、妙に暖かい気持ちになる。
ラストでお父さんと家に帰る女の子の姿がいい。
子供はどう感じるんだろうな〜

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読み終えて、しばらくたってレビューを書こうと確認してびっくり。あれ?『くろいの』って、モノクロ作品だったっけ?記憶の中では天井裏の世界は色とりどりの総天然色世界だったはず・・・。それくらい、読み手の想像力から色を引っ張り出す幻想世界が息づいていました。

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「くろいの」ってなんだろう。不思議に思いながら読み進めると、主人公の女の子のいい友達でした。
押し入れにあらわれた不思議な空間。屋根裏?
「くろいの」がどんな生き物かわからなかったけど、ほっこりしました。

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これは不思議な話です。主人公の女の子は、よくくろいのを見かけます。どうも他の人には見えていないようです。ある日思い切って声をかけると、くろいのは、女の子を家に招きます。その家の天井裏には不思議な世界が広がっていました。そこでいっぱい遊んだ女の子は、くろいのと別れて帰ります。いったいくろいのとは何だったのでしょう。子供は大人には視えていない不思議なものが視えることがあると言う話を良く聞きます。このくろいのも、子供だけに視える不思議なものだったのでしょうか。

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くろいのは、女の子をちょっとだけ非日常に連れて行ってくれる。
くろいのに導かれていくにつれ、ページを占める線の量が増えていく。
線が増えれば当然ページは黒で埋まるけど、だからこそ光の柔らかさが際立って見えた。
この絵本では、黒はくろいのの色。静かにそばに寄り添って、一緒に夢を見てくれるもの。

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とても良かった。
どうしようもなく削れてしまっているときに、息をふきかえせるのは、こんなふうな奥の世界。たやすく誰もが入ってこられることのない世界なら、壁をゆるめて息をつける。それをこんなふうに描いてくれて、とてもうれしかった。

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