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えにしや春秋 表紙

えにしや春秋

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刊行日 2020/09/15 | 掲載終了日 2020/09/15

ハッシュタグ:#えにしや春秋 #NetGalleyJP


内容紹介

人生の光と影……

人間のまことに迫る、身も心もふるえる「時代」ミステリー


縁結びも縁切りも、自分らしくあるために

縁を商いとするひとびとの物語。


ある縁談に秘められた切なる祈り。


淺草の油屋、利根屋の娘・お玉と、本所随一の大店の主人との縁談が持ち上がったが、見合いの前日にお玉は置手紙を残していなくなってしまう。利根屋の命運を掛けて、身代わりとなったのは奉公人の・おまい。当日、”えにし屋”を名乗る謎めいた女が現れて、おまいは美しく着飾らせてもらうが、その後もお玉の行方は一向に掴めないままだった……。

人生の光と影……

人間のまことに迫る、身も心もふるえる「時代」ミステリー


縁結びも縁切りも、自分らしくあるために

縁を商いとするひとびとの物語。


ある縁談に秘められた切なる祈り。


淺草の油屋、利根屋の娘・お玉と、本所随一の大店の主人との縁談が持ち上がったが、見合いの前日にお玉は置手紙を残していなくなってしまう。利根屋の命運を掛けて、身代わりとなったのは奉公人の・おまい。当日、”えにし屋”を名乗る謎めいた女が...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784758413626
本体価格 ¥1,600 (JPY)

NetGalley会員レビュー

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4 stars

えにし屋とは人の縁(えにし)を繋いだり、切ったりすることを商売にしている。この本は、えにし屋の初の物語だ。収められているのは、「花曇り」、「夏の怪」の2編。「花曇り」は、利根屋という油屋に奉公するおまいという娘の物語。母親から不細工、醜女と言われてきた俯きがちに生きてきたおまいが、上を向いて歩くようになるまでの物語。いかにも江戸人情に満ちたような話だ。
ところが、「夏の怪」となって、それががらりと変わる。本来えにし屋は、一見の客は相手にしないのだが、飛び入りで初の客となった吉野作之進という1500石の旗本。彼は妻が人を喰らう化け物だというのだ。初が作之進に推理を披露して一件落着と思いきや、本当の事件はここから幕をあける。作之進が何者かに殺されたのだ。この話では、初の過去が明らかになる。実は初は男なのだが女の格好をしている。別にそういった趣味がある訳ではないが、なぜ彼が女の格好をしているのか。

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えにし屋とは、縁を結んだり切ったりする仕事です。
お頭と初さんと、子供と女中のおばさんの4人でやっています。
一話目は、少し時代物ファンとしては?でした。気持ちはわかりますが江戸時代の思想ではないからです。
二話目の少し怪談めいた話しは、お頭と初の過去が絡んだ少しアクションもある秀作でした。人物造形もしっかりしていて読み応えあり、このレベルの作品を続けてこれるなら、先がどんどん読みたくなるレベルの面白さでした。この「えにし屋」という設定がおもしろいので、続編を期待しています。

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人と人のために、えにしを結んだりまたは切ったりを生業とするえにし屋。
江戸時代は浅草に、もしかしたらあったかもしれないと思わせられる臨場感と、人情譚。好きだなぁ、この世界。
ハッピーエンドなのか?でもなく、暖かくもあり、少し怖くもあり。
このわからなさと、温かさの混在が人を描き出す筆力なのだろうと、思う。
読むうちに、引き込まれ、江戸に生きる一員になったようだ。

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人との縁結び、縁切りを生業としている「えにし屋」のお話
2編収録してあるが第一篇と二編ではだいぶ趣が異なる
第一篇は田舎の実家から放り出され淺草の油屋へ奉公に・・・
俯きひたむきに生きてきた「おまい」がある出来事で上をむいて生きる意味を知る
第二編はがらっと変わり一元客の出来事からえにし屋の根幹に関わる話に発展していく

それどれの編で一冊の本が出来そうなしっかりとした内容で
面白かったです

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縁結び縁切りと縁を商いにする“縁(えにし)屋”が舞台の2話からなる時代ミステリー。縺れた縁談にてんやわんやの1話と打って変わってゾッとするような悍しさが漂う2話。謎多く魅力的なえにし屋の面々の来し方が徐々に見え隠れしていく展開が、程好い迫力のアクセントになっていて先を貪るように繰った。複雑な恋情、慕情が結び付ける人間模様、それぞれが導き出す歪な正が興味深い一冊。爽快なラストではあったが続編もあるのでは、と期待

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あさのあつこさんの時代小説はたくさん出ていますが
この作品が初めてでした。

人と人との縁を繋いだり、切ったりする
「えにしや」
前面に出る「初」とお初がお頭と呼ぶ才蔵。
二人の関係性は二つ目の話に出てくる。

最初の話では、母親の呪縛にかかっている
「おまい」が主人公。
妹をかわいがり、おまいはいつも後回しでなじられる。
その言葉を真に受けて
自己否定し俯き加減で生きているおまい。

お初と出会うなかで
おまいは少しずつ変わってくる。

母親の言葉が呪縛となって
抜け出せなくなっている長女は
現代でもたくさんいるのではないだろうか?

二つ目の話も依頼者の男性が主人公と思いきや
実はその奥方が真の主人公。

女性が虐げられて生きにくいのは
何も江戸時代に限ってではない。

現代にも通ずる話だと感じた。
お初を通じて女性にエールを送る「えにしや」
シリーズ化を望みます。

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結ぶのも 解くのも 繋ぐのも 切るのも仕事のうち。
夜逃げの手助け、人をくらませるなど、何らかの事情を抱える人が縋る時代小説に新しい風です。

人への情の濃さを感じる「花曇り」と離縁話の裏に隠された婚家の哀しく生々しい事情。
一話目の明るさと、「えにし屋」の人々の過去を織り交ぜながら進む二話目の暗い闇が対照的で楽しめました。

対照的な二つの話に絡めて、主人の才蔵、初と太郎丸、通いの女中のお舟、四人のえにし屋の面々の紹介。才蔵と初の関係が少しだけ明かされるのでこれはシリーズ第1弾なのかな。

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あさのさんの作品はかなり読んでいるが、なぜか時代物には手を付けていなかった。それが、こちらで読めると知り、リクエスト!

人と人の縁を結ぶこと、あるいは切ることを生業とする「えにし屋」。その店のお初が主人公。

1話目「花曇り」は、油屋に奉公する「おまい」がゲスト。母親の呪縛にかかっている彼女が、えにし屋と出会うことで、自分を見つめ直す、いい話。最後の決断が清々しい!
2話目「夏の怪」も、このパターンだと思っていたら、思いもかけない話になった。重い、しんどい話だったが、先が気になって、途中でやめられなかった。

お初はもちろんだが、えにし屋の才蔵、太郎丸、お舟も魅力的。ぜひ、シリーズ化してほしい。

#えにしや春秋  #NetGalleyJP

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「えにしや」は裏の商売です。依頼主からの頼みに合わせて人と人を結び付けたり、家との縁を切ったりする手助けをしています。そのためにはかなり危ない橋もわたっているけれど、それが人のためと思って真面目に仕事をしています。知ってしまった秘密は絶対に漏らしません。そのためにも、やたらな人から仕事を頂くことはありません。

 えにしやの親方は不思議な人です。ただのおじいさんかと思わせておいて、鋭い目で人を見極めているのです。お初がなぜ、えにしやで働くようになったのか、なぜ変装が上手くなったのか、それが話と共に分かってくるのですが、その根っこにあるのは悲しい生い立ちです。でも、それはそれとして、お初は毎日お仕事に励んでいます。

 「花曇り」は、江戸下町の人情を感じる物語。「夏の怪」はちょっとゾクゾクする感じが、どんどんページをめくらせていきます。こういう感じ、いいなぁ。

 続編もありますよね、きっと。

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カチカチカチッとピースがはまって、万事休す!英文法の問題を解くかのような第一章の鮮やかさ………からの、第二章!?…凄い。
あさのあつこさんといえば爽やかな青春モノのイメージだったのですが、こんなダークな心を抉る江戸物まで⁉︎
…シリーズとして続いてくれますよね、お初さん。お頭もお舟さんも太郎丸も、みんな息災でいて欲しい。また会いたい!

読ませていただき、ありがとうございました。

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