伊達女

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刊行日 2020/11/06 | 掲載終了日 2020/11/05

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内容紹介

母・義姫――毒を盛ったのが母だと疑っておいででしょう

妻・愛姫――濡れ衣を着せられたまま、殿が平気でいるとは思いませなんだ

保姆(養育係)・片倉喜多――本当のことを言ってはならぬ。言えば、政宗の心は折れる 

娘・五郎八姫――私は優しくなどありませぬ。父・政宗を気に掛ける母を見て育ちましたゆえ

真田家・阿梅――黙っていたこと、ご容赦くださいませ。ですが、お知りにならぬほうがよかったのです

心に鬼を棲まわせた“独眼竜”伊達政宗を照らし出す、たくましく、たおやかな女性たちの生き様を、感動的に描いた連作短篇小説集。

直木賞候補作『会津執権の栄誉』の著者、新境地の勝負作! 


母・義姫――毒を盛ったのが母だと疑っておいででしょう

妻・愛姫――濡れ衣を着せられたまま、殿が平気でいるとは思いませなんだ

保姆(養育係)・片倉喜多――本当のことを言ってはならぬ。言えば、政宗の心は折れる 

娘・五郎八姫――私は優しくなどありませぬ。父・政宗を気に掛ける母を見て育ちましたゆえ

真田家・阿梅――黙っていたこと、ご容赦くださいませ。ですが、お知りにならぬほうがよかったのです

心に鬼を棲まわせ...


おすすめコメント

母・義姫(よしひめ)/妻・愛姫(めごひめ)/保姆(ほぼ)・片倉喜多(きた)/娘・五郎八姫((いろはひめ)/真田家・阿梅(おうめ)

伊達政宗をめぐる五人の女性の生き様を描く連作短編集。

母・義姫(よしひめ)/妻・愛姫(めごひめ)/保姆(ほぼ)・片倉喜多(きた)/娘・五郎八姫((いろはひめ)/真田家・阿梅(おうめ)

伊達政宗をめぐる五人の女性の生き様を描く連作短編集。


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784569847702
本体価格 ¥1,600 (JPY)

関連リンク


NetGalley会員レビュー

11月6日発売予定 PHP研究所 佐藤巖太郎著 
『伊達女』読み終わりましたので感想をお伝えします。


伊達政宗に関わりある女性5人の連作短編集だったのですが、同じ女性として尊敬しました。
縁の下の力持ち、奥ゆかしい、普段は男性よりも前に出ないが、いざとなると男性よりも勇ましいなど。

軟弱な私からしたら「素敵」連呼。同じ女性だけど恋しちゃいそうなほど素敵な女性たちでした。私にも登場してくる女性の強さのほんの一欠片でもいいのでほしい、、、。

普段は男性側にスポットがあたりやすいですが、こちらの本を読んで男性を支えている女性の生きざまを読んで見てください。

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伊達政宗という強いエネルギーに翻弄されながらも、自分の性を見極め、責を全うしようと生きた伊達家に関わった5人の女性の物語。
家長の決めた相手に嫁ぎ、愛し支え、悩みながらも責を全うとしようとする姿はそれぞれながらも、涙・同情・憐憫よりも懸命が似合います。北の地だからこそなのでしょうか、耐え忍び全うする姿は力強ささえ・・
今に伝わるイメージとは逆に導いた「鬼子母 母・義姫」が印象深い。

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収録されている短編は5本。
それぞれが別の女性に焦点をあててはいるが、共通しているのは政宗に関係する女性ということ。話そのものは1本目から5本目まで時間の流れと同様に進んでいくので、素直に1本目から読むのがよさそう。
敢えて1本を選ぶとすれば、3本目の片倉喜多の話がよかった。
伊達政宗を語る場合に、必ずといっていいほど名前の出てくる男が、政宗の右腕ともいえる片倉小十郎景綱。喜多はこの小十郎の姉であり、政宗の保姆(養育係)という立場にあった。
作品のタイトルとなっている「伊達女」とは「粋な女」という意味だそうですが、この片倉喜多に合わせれば、見た目だけの粋ではなく、心に折れない信念を持った内面の美も含まれているのではないだろうか。喜多は結婚はしていないが、相手がいなかったわけではなく、小十郎と政宗を育て導くという、己に課せられた責に向かい合い応えた結果であるといえる。
作中で喜多のとった行動というのは、伊達家のことを考えれば正解だったのだろう。ただ、政宗がそこに気が付かないほど盲目になっていたのだろうか。喜多もそこについては淡い期待もあったかもしれないが、体面としてやはりその判断はできなかったに違いない。
伊達家という、大きな集団の将来を考え、喜多という個は犠牲になる。それも自発的な意思によって。おそらく、現代の私たちから見れば不幸な出来事に感じるかもしれないが、喜多にそのような感情があったのだろうか。今となっては知ることはできないが、政宗の存在感を聞くたびに、自分の判断は間違っていなかったと安心していたのではないだろうか。
喜多の話に限らずこの作品は、戦国時代という「男」が主体の時代に対し、真正面から立ち向かい、乗り越えようとした「女」の側から見た話なのだろう。
タイトルの伊達女とは、信念を持った女性とは、そんなことを全面に出さずとも読み手に感じさせる作品でした。

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戦国時代から江戸開闢まで。歴史物の中でも苦手意識のある部分です。
婚姻が家と家のつながりを強固にする。女性が利用された時代。婚家と生家が敵対する場合もある。
残酷さもこの時代ならでは。特に、秀吉が行った、女性も子どもも全て処刑してしまう、この徹底したやり方には、秀吉の小心さが現れています。
伊達政宗は大河ドラマで見た記憶があります。視点を変えながら、時代が進み、女性の目から見た歴史小説。読みやすかったです。

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歴史言葉が頭に入りにくく読むにも時間がかかっていたのですが
この本は現代話で書かれていてすんなり理解することができた。

伊達政宗といえばやはり大河の”渡辺謙”でしたが
本書ではそのイメージではなく頭がよく切れ者で穏やかな感じがしました。
そんなに知らない人物ですが好きな武将の1人となりました。

義姫と五郎八姫の話が良かったです。


#伊達女
#NetGalleyJP

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戦国時代から物語は始まる。『家』を守る為の道具として扱われていた当時の女性達。それは婚姻やその後の跡継ぎとなる嫡男を産み育てる事に終始し、役目は終わる。そんな世の中にあって、家を思い、我が殿を思う強い女性達の物語。タイトルの通り『伊達家』をポイントとした内容。伊達政宗の母・義姫、妻・愛姫、保姆・片岡喜多、娘・五郎八姫、そして真田家・阿梅。我が身を投げ打つ覚悟の思いを持つ女性達は光となり正しいと信じる道へと突き進む。歴史はそんな女性達に支えられていたのだと思うと思わず涙してしまう。

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伊達の女性に限らず、このように生きた女の人がたくさんいたのだろうと思わせられる。男性優位の中でどのように己を活かして生きるか、今の世の中よりもずっと困難も多かったことだろう。しなやかに強かに生きる術を見つけた人たちを見習いたい。

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戦国時代から江戸時代までの伊達家を軸とした、女性たちの物語。

戦国時代から桃山あたりまでは特に、主人公達の焦燥が、我が事のように感じられ、その上で身を引かざるを得ない立場である無念さに、同じ女性としてそれが最善であると考えながらも砂を噛むような思いである。

そして五郎八姫の時勢を読む目と、選択。驚くと共に、現代はむしろ情報過多で判断力が鈍っているのかもしれないと思わされた。

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仙台の伊達家にまつわる女たちに光を当てて描いた短編集でした。1つ1つが良く出来ていた。伊達政宗の母義姫の気の強さ。そして、子や家を思う気持ちに心が揺れた。正室の愛姫の話しも良かったが、乳母の片倉喜多の生き方には、家に対する激しい想いを感じる。彼女がいなかったら伊達家はどうなっていたかわからない。最後の阿梅の話しも良かった。真田幸村の娘である彼女の秘めた想い、それに応える片倉小十郎。戦国時代というと男性にばかり目がいくが、このように男性の陰で色んな思いを抱えていて彼らを守っている女性の存在があったのだった

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戦国時代から江戸の時代、まだ女が子を産み、夫の添え物として生きることを
求められた時代に自ら考え、選び、家を支えた伊達の女たちの生き様が描かれていました。

伊達で育った者も、嫁いできた者も、いずれも静けさの中に激しさがあり、
芯の通った武門の誇り高さを内に秘めた女たちでした。

男たちのように名将としてその名が語り継がれることはなくても、
家が守られ、存続させられたのは陰で彼女たちの支えがあったからこそ。

通説にとらわれず、新たな視点からの解釈が面白かったです。

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