お探し物は図書室まで

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刊行日 2020/11/09 | 掲載終了日 2021/03/09

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内容紹介

悩める人々が、偶然立ち寄った町の小さな図書室。

不愛想だけど聞き上手な司書さんが、

思いもよらないセレクトと可愛い付録で、あなたを後押しします。


悩める人々が、偶然立ち寄った町の小さな図書室。

不愛想だけど聞き上手な司書さんが、

思いもよらないセレクトと可愛い付録で、あなたを後押しします。



おすすめコメント

青山さんの本には、心に響く言葉があることはもちろんのこと、ネガティブ思考の私は、青山さんの本に描かれている「日常に隠れている幸せなことを探し出すアンテナの感度」にとても感銘を受けました。

コロナ禍で、これまでとは日常も働き方も変わりました。

これからの人生を、どのような道順で歩み、何で満たしていくか。

今作の登場人物たちを追っていくことで、読者のみなさんが本当に探していたものや迷っていたことのヒントになったり、明日への活力になったりすれば、嬉しいです。


青山さんの本には、心に響く言葉があることはもちろんのこと、ネガティブ思考の私は、青山さんの本に描かれている「日常に隠れている幸せなことを探し出すアンテナの感度」にとても感銘を受けました。

コロナ禍で、これまでとは日常も働き方も変わりました。

これからの人生を、どのような道順で歩み、何で満たしていくか。

今作の登場人物たちを追っていくことで、読者のみなさんが本当に探していたものや迷っていたこと...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784591167984
本体価格 ¥1,600 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

町の公民館の片隅にある図書館。そこには、羊毛フェルトの付録づくりを一心に行っている不思議な司書・小町さんがいる。彼女のおすすめする本は、どうしてか借りた人の気持ちを前向きにして行く。私ならどんな本をすすめてくれるのか、どんな付録をくれるのか気になった。そして、彼女みたいな司書になるのも面白そうだ、と思った。

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インパクトがある司書の小町さんをキーマンとした5つの連作短編集という著者らしさが詰まった作品でしたけど、本業だけに依存せず、複数の仕事やキャリアを持つパラレルワーカー的に自分の夢を叶える今の時代らしい発想が根底にあって、なかなか興味深く読めた一冊でした。

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静かに優しく、でも心の奥底にグッと問われるような章立て連作。
自分はこのままで良いのか?こんなところにいて良いのか?
何処にでもいそうな人たちの心を丁寧に綴った物語は、決して押しつけがましくなく
自分の心を見つめなおすきっかけをくれました。
お話の中でその役割をしている小町さんが自然体でカッコイイ。
人に言われたからでなく、自分で気がついた時に既に始まっている。
その言葉を届けたい。。。相手を思いながら握るおにぎり。私も作ってみよう。

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司書や書店員を扱った本や漫画が増えたことで、
「そんな卓越した人、そうそういないよ…」と思うことも多いですが、
いたらいいな、と思うし、及ばずながら努めよう、とも思います。
「声」もギフトですよね。相手に届く声を発せる小町さん、いいなぁ。

自分が作ったわけではなくても、輪の中にいる。
営業でも、小売りでも、作り手から受け手に渡るまでの、
大事な担い手であるという視点にも温もりを感じます。

全編読み通してから表紙を眺めると「お」と思えるのもまたよし。

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大きな白い女の司書さんが「お探し物は何?」と声をかけたときから、
レファレンスに訪れた人たちの人生が動き出す。
探しているのは、安心できる居場所だったり、生きている意味だったり。
おすすめ本のリストの最後に打ち込まれた一冊と「本の付録」。
二つのアイテムからヒントをもらった人たちに起きる変化がすばらしい。

少し話がそれますが、
「学校にいけないなら図書館においで」
という言葉に励まされた子どもたちは今、どうしているかな……。

家にも学校にも居場所がなく、図書館へ行ったら緊急事態宣言で休館だった……
そんな子どもたちのことが心配です。
図書室や図書館が、訪れるすべての人にとって「心の安全基地」でありますように。

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思いもよらない選書の先に、思いもよらない未来が待っている。
本を扱う者にとって、これ以上望むべくもないような最高の光景を見せてくれる、とても清々しい読後感だった。

小町さん役をマツコ・デラックスで映像化希望!
(こんなどストレートな“イイ話”にマツコさんが出てくれるかは怪しいけれど……)

彼女の「私が何かわかっているわけでも、与えているわけでもない。(中略)そこに書かれた幾ばくかの言葉を、読んだ人が自分自身に紐づけてその人だけの何かを得るんです」という言葉は、まさに、普段僕が書店で考えているコトそのものだった。
僕は「誰かの大切な一冊を見付けるお手伝いをしたい」と思って書店員をやっているけれど、「そこから先は、あなただけのものだよ」という気持ちを忘れないようにしている。
僕の紹介した作家や作品と繋がっている「次の一冊」こそが、実は、あなたがずっと探し続けている答えかも知れないよ、ってコト。

だから、本は読み続けて欲しいと思うし、僕も、もっともっと、色んな本と出逢って、それを紹介し続けていきたい。

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日々の生活の中で悩み惑う人たちが偶然たどり着いた先・・・
それは地域のコミュニティセンターにある小さな図書室。
そのレファレンスコーナーの主である小町さゆり。
彼女は訪れた人にこう問いかける。「何をお探し?」
彼女の作成したレファレンスリストには探している本のほかに、全く関係のない本が含まれているし、
付録だと言って自作の羊毛フェルトのマスコットを渡してくる。
利用者からすると全く???なものなのだけれど、これが意外にその人の人生を変えるきっかけになるのだ。
人生に悩んだ人の背中を押してくれる小町さん。
不愛想だけれど、どこかあったかい小町さんにすっかり魅了されてしまった。

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人生に迷いはつきもの。
そして、迷い悩んだときに、そっと寄り添ってくれるもの、それが本。
読むだけでは人生は変わらないけど、読むことを選んで、そこから何かを得て、自分に還元していく。
そうして自分を奮い立たせていく姿が、この本には丁寧に描かれていました。
色んな人生に、色んな迷い。そして色んな本。
この本を読めば、悩みや迷いも怖くないって思えてきます。

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元・司書さんの友人がいますがあまり司書の仕事についてはよく知りませんでした。
図書館にいて本の貸し出しをしてくれたり、レファレンスをしてくれたり、とにかく図書館で働いている人みたいな。図書館も本屋も大好きでよく行っていたわりに無知でした。

さて、この本ですが、人生に躓いたり迷ったりしている人がコミュニティセンターの図書室の司書・小町さゆりさんにおすすめの本を教えてもらい、人生が動き出すというお話。

それぞれの人から見た「小町さゆりさん」の印象が違っていたりして面白かった。
マシュマロみたいだったり、でかいおばさんだったり、若い女の子だったり。そんな風に、本の印象も読む人によって変わっていくんだなと思いました。

小町さゆりさんの羊毛フェルト作品の「付録」が素敵で、羊毛フェルトにも興味がわきました。

お薦めされている本も実際の本で、こんな本をなぜ?と登場人物と共に私も不思議に思いましたが、それぞれ意味があり、とても面白かったし、本の可能性って底知れないな!と思いました。そしてこういった本を進めてくれる小町さんがすごく素敵で、いとおしくなりました。私もこの図書室に行ってお薦めされてみたい!そしてあわよくば付録も・・・・!

司書の小町さんは本をおすすめすることによって、その人の背中も押してくれる、そんな素敵な人でした。
まさに「手元に置いておきたい」本の一冊になりました。

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図書室を舞台にしたお仕事小説。読後に作者が47歳、遅咲きデビューだったと知って納得。1冊まるごと社会で生きている全ての人たちへの応援に思えました。気づくか気づけないか、幸も不幸も自分次第なんですね。
 3章の元編集者 夏美の話はとってもリアルで胸が痛かった。誰も悪くないのになんでこんなに苦しまなくてはいけないのか。
幸せの窓先案内人のような司書、小町さゆりさん。どーんとした安定感。私も会いたい、そして私も頑張ろうっと。

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ちょっとしか出てこないのに小町さんったら!小町さんが言うように結果 それぞれ自分で引寄せてる結論なのかもしれないですが、それにしてもオススメ本が素敵すぎます!!
きっと一緒に並べたらいいフェアになるんだろうなぁとか書店員心もくすぐられました。だって、読んでる最中から紹介されてる本が気になって仕方なかったですもん。ハニードームも食べてみたいっ!見方ひとつで世界って変わるもんですね。

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個人的に感じていることですが、人生に少し行き詰まりを感じている人たちが何かのきっかけで一歩踏み出す、前を向く、みたいな小説が多すぎで、既視感を覚えてしまいます。図書館司書や羊毛フェルトというのはいいアイデアかも知れませんが、それにしてもほっこり元気が出る系は正直もうお腹いっぱいです。
ただ、普段はあまり小説を読まないという方々に、読みやすいから読んでみたら?とおすすめするのにはちょうどいいのかなとか、日々の生活や仕事で疲労困憊している方がすーっと読めるという意味では需要があるのかなとか、思うところもあります。

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小町さん…小町さーん!と愛を叫びたくなります。素敵すぎる小町さん、ハニードームを一緒に食べながらこの人と本や漫画の話をしてみたい。
どこにでも、きっと今私とすれ違った人の中にいそうな人々の心の変化が丁寧に描かれています。彼らは皆、自分で自分のなにかに気づき、少し前に進んでいく。小町さんはそれを促すきっかけにすぎない。それがまた、素敵だと思いました。

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縁あって導かれた町の小さな図書室の司書がキーとなり、視野が拓け動き出す連作短編集。小町さんを形容する色んな表現に各章のキャラの個性が出ていて、それがより登場人物への親近感を持たせていて良かった。内容は全く違うが、圧倒的存在感から小町さんに喪黒さん(『笑ゥせぇるすまん』)が重なる瞬間があった。善か悪かは結果的に受け取った側がどちらに向かうかで、投げられた付録(キッカケ)はどこにも急かしていない。少し足が止まってしまった人の焦燥感を取り除いてくれる不思議な温度の応援本。色んな趣味を持ってる人達が出てくるので、新たに何か始めたい人にもオススメ

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最初は、よくあるファンタジーかな?と読み始めました。某ふしぎ駄菓子屋シリーズに似てるかも…と、思いながら…
が、泣きました。
特に浩弥くんのところで泣けました。親の気持ち、子供の気持ち、どちらも感じ入りました。
元々、年度明けに購入予定ではありましたが、ネットギャリーで読ませていただけて、とてもありがたいです。
中学生にもオススメしたいです!
ただ…養護教諭と司書資格、両方持ってる?ホント?仕事中にフェルトちくちくしてていいの?とも思いました…(笑)

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青山さん初読み。心がほわっと温かくなる5つの連作短編集。町のコミュニティハウスにある小さな図書室。大柄な司書の小町さんが悩みを持つ人々に薦める1冊の本が大きな転機となる。「本を通して人と関わりたい」は私の夢。本の力が上手く描かれていてとても良かった。5人の主人公の悩みは誰もが持っているようなもの。そこを丁寧に描いたからこそ多くの人が共感するのだろう。他の作品も読んでいこう。

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何を探しているんだろう。問われて立ち止まる。今までの自分、これからの自分、そして今の自分。見つめて自分に問う。何を探しているのか。もらった付録の意味を、勧められた本とともに味わい、見つける。自分の今いる場所で、自分のいる意味を見つめる。立ち止まって見渡す、見つめて発見する、そして自分自身を愛せる。そんなあたたかさを感じさせてくれる。

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青山美智子さんは「木曜日にはココアを」からのファンでした。
本作も思わぬところで誰かと繋がっていく。ちっぽけだと思っていた自分の仕事や人生が知らぬ間にどこかで誰かをちょっとだけ救っていたり。
こういうことが現実にあるといいな、と思いながら変わらない毎日を大切にしたいと感じました。

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今の自分に満足できなかったり、先が見えずに不安を感じていたり、何かを探している人々の物語。不思議な出会いで導かれるように訪れた地元の小さな図書室。ヌシのような図書館司書に「何をお探し?」と問いかけられれ、選書された本が迷った人生の新しい扉を開く鍵になっていく。本人にさえ分からない探し物を見つけてくれるのはファンタジーですが、読後幸せな余韻に浸れます。もっと読みたかったなぁ。

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読んでる間も、読み終わった後も、私も小町さんがいる図書室に行きたい!と思っています。

一見、自分とは関係ない本をすすめられているようなのに、結局その人に、そしてその時の問題の解決に結びつくような本をそっと選んでくれる小町さん。

実在するなら会いに行きたいです。

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探しているものの答えは、いつも自分の中にある・・・そんな言葉が思い浮かぶ。今の職場に疑問を感じつつも、他にできることもなく悶々とする婦人服店員、朋香。自分のアンティークショップを開く、という夢を持ちながら、今の安定した仕事を手放す決心がつかない結婚間近の諒。育休中に異動させられ、やりがいを感じていた雑誌編集ができなくなった夏美・・・。
コミュニティハウスの図書コーナーで、一風変わった司書の小町さんから、予想外の本を薦められたことで、少しずつ迷っていた彼らの人生が動き出す。きっと、それはどんな本でも良かったのかもしれない。読むのは自分。本の力というより、どう読むか、に価値がある。そうそう!と大きく頷きました。そして・・・付録って、とってもいいなあ〜と思いました。

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P289のセリフが一番グッときました。
書店員として同じ思いがある、と強く感じます。
同じ年代が主人公の第3章もやはり心に残りました。家庭と仕事、女性だけなんで?と思ってしまうこと、夫には申し訳ないけれどあるからです。メリーゴーランドの表現はいいなあとふと気が緩みました。
いろいろな年代の主人公がいて、それぞれの登場人物も魅力的で。
きっとみんな読みながら、その中の誰かに共感し、励まされる物語だと思います。
全ての世代の方におすすめできる本です。

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婦人服販売員、家具メーカー経理部、もと雑誌編集者、ニート、定年退職…、現状に不安や戸惑いを持つ人達が辿り着いたのは地域のコミニティにある小さな図書室。そこで渡されるのは司書さんからの数冊の蔵書リストと本の付録。
どの人もそれらを手掛かりに明日こらのいく道を探し、進む。
誰もが見つけた先を司書さんに感謝するけれど、
リスト内の本も本の付録も最後は自分でその意味を見つけただけだと司書さんは言う。

舞台にもなってるし、キーパーソンなのはわかりきってる司書さんが、厚かましくなくないのが凄く読んでいて心地よかった。私のおかげでしょ感が、司書さんからも周りからも書き手からもあまりないように感じられたのも好ましかった。
定年退職した父親の成人した娘への小さかった頃の娘への向ける思いがじんわりじんわり心に響いた。多分会社でも嫌われていなかったんじゃないかと思いながら読み終えた。

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いい本だなあ。
本屋大賞にノミネートされたのが、よくわかる。
だって、こんな素敵な本、やはり売りたいですよ。
そして、ただその人が求めている本をお薦めするだけでなく、
もっとその先の、その奥のなにかをきちんと見据えるところなんて、
なんて、スーパーカリスマ司書なんだ!
プラス、最後の章で、娘さんが本屋さんに契約社員で勤めていて、
本は書かないけれども、作家と読者をつなぐ大切な仕事をしていると
言うところがあって、書店員をここでまた泣かせるのかと。
本ってすばらしいし、たくさんのことを教えてくれるのだなあと
感動しました。
『ぐりとぐら』のかすてらを最初に持ってくるところもニクイ!

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