ワンダフル・ライフ

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刊行日 2021/01/20 | 掲載終了日 2022/07/21

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内容紹介

<読書メーター OF THE YEAR 2021>第1位を受賞しました!


事故による頸椎損傷で、肩から下が動かず寝たきりの「妻」(49)を自宅で介護している「わたし」(50)。自由のない生活を長年送っているが、身体が動かない以外は事故前と変わらない妻から「ありがとう」の言葉を言われたこともない。なんのため、誰のためにこんな生活をしているのかと思い悩むなか、ある〝趣味〟をはじめる――

一方、設計士の一志(39)と編集者の摂(38)夫婦は、一年限定で始めた妊活が実らなかった。摂から特別養子縁組を検討したいと打ち明けられた一志は戸惑い――

さまざまな悩みを抱える男女の〝過去と未来〟が、人間の根源的な問いを投げかける傑作長編。


<読書メーター OF THE YEAR 2021>第1位を受賞しました!


事故による頸椎損傷で、肩から下が動かず寝たきりの「妻」(49)を自宅で介護している「わたし」(50)。自由のない生活を長年送っているが、身体が動かない以外は事故前と変わらない妻から「ありがとう」の言葉を言われたこともない。なんのため、誰のためにこんな生活をしているのかと思い悩むなか、ある〝趣味〟をはじめる――

一方、設計士の...


おすすめコメント

「わたし」の物語と3組の男女の物語が絡み合い繋がるとき、

見えていた景色は一変し、慟哭の真実が胸を衝く――


ぜひ、皆さまの感想をお聞かせ頂きたい作品です。

「わたし」の物語と3組の男女の物語が絡み合い繋がるとき、

見えていた景色は一変し、慟哭の真実が胸を衝く――


ぜひ、皆さまの感想をお聞かせ頂きたい作品です。


販促プラン

★読書メーター OF THE YEAR 第1位受賞記念★


読書メーター OF THE YEAR 第1位受賞を記念して、

書店員様限定で、本書のゲラを再公開します!

(2022年1月5日まで)


未読の書店員さまはぜひ本作をお読みいただき、

年末年始の展開商品としてご注文いただけると幸いです。

(注文書は「販促素材」からダウンロードできます)

読めば必ずや第1位が納得できる作品です。!





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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784334913847
本体価格 ¥0 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

丸山さんの作品を多くの人におすすめたいと思うのは、タブー視される「障害」を描きながら、それをミステリー=エンターテイメントに仕立て、「障害はぜんぜん自分に関係ない」という人にもすすめやすく、また一度読んでみると、身近にあることかもしれない、その時にはこうすることができるかもしれないという気づきを与えてくださるところではないかと思います。

身近に障害を持った方がいますが、作中の「慣れてくれること」の大切さは切実に感じます。
この本は「デフ・ヴォイス」シリーズに続き、その一助になるのではないかと思いました。

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筋が通ったときの光を伴い視界が広がるような爽快感がたまらない。4つの物語が同時進行するが概要を語るのがもったいないほどの快作。
テーマは「介護」「障害」と重いものの、「~するべきだ」「~とはなんである」といった押しつけがましさは全く感じられないのは、介護「する」側・「される」側の本音が綴られ圧倒的なリアリティに、陳腐な同情や薄っぺらい正義感など挟み込まれる余地がないからであろう。あるのは生への賛歌のみで、「視界に入る」というただ一つの願望が真実であり現実の厳しさのようだ。
筋を通す演出も小憎らしいほど「見事」と言ってしまった。

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ポップなタイトルに反して“障碍”と“介護”のタブーに触れた、小さな謎を孕むずしりと重い長編秀作。当事者、介助者、関係者、赤の他人、色んな角度から見た切実な「偽善と差別の定義」への訴えに、これまでの自分の価値観が覆され想像力の乏しさを実感した。語り手が変わる演出だからこそ増す飾らないリアリティ。読後の感情移入を一人に定めるのは難しい、多方向からの「障碍」と生きる人々の物語

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重たい話でした。脊椎損傷により寝たきりとなった妻を介護する主人公。妻が寝静まった頃,彼がパソコンを立ち上げて書き始めるのは…。障がい者をテーマにして,介護する側,介護される側双方の気持ちに寄り添って書かれた小説だと思います。あとがきを読んでちょっとほっとしました。

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デフ・ヴォイスシリーズと同じく、テーマはあきらかに問題提起を含むものだ。社会派と声高に訴えるフィクションは苦手だが、なぜだろう。しなやかな筆致で描かれる四組の男女のドラマが、するりと入りこんでくる。物語としてとても面白いのだ。
 登場人物達のあらゆる感情に撫でられ、わたしは揺れに揺れる。『仮面の恋』なんて、腹の底から熱いものがせり上がってきて、胸が張り裂けそうだ。もう、真っ向勝負の恋愛小説なんである。
 無意識に忌避している問題を取り上げ、向かい合うきっかけを与えてくれるのが丸山作品だ。けして、ガツンと拳で殴るような、外連味に載せるやり方ではない。踏み出す一歩にしっかりと寄り添ってくれるような語りが、胸の奥深くまで届く。

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脊椎損傷により寝たきりになった妻と仕事を辞め妻の介護をする夫の物語。ニュースなどで老々介護の疲れから殺害というのを目にする事があり、『私はまだまだ』なんて思っていたが、若くして事故などで寝たきりになる事もあると今更ながら気付く。介護する側、される側双方の思いが如実に語られている。著者自身も奥様の介護を30年続けているとの事で、単なる物語ではなく一人一人が真剣に考えなくてはならない問題だと強く思った。まだまだ社会が物理的にも精神的にも遅れている事も残念に思った。どこから『差別』になるのか難しい問題だと思う。

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明るいタイトル。表紙の装丁も美しい。
予備知識なく、手に取ったら、「やってられない。本当にやってられない。」という書き出しにショックを受けるだろう。それに続く内容も重く、苦しいもので、読むのが辛くなる。けれども、登場する4組の男女の先が気になり、ページを進める手は止められない。一気読みだった。

しかし、レビューは簡単には書けず、しばらくそのままにした。
今、もう一度読み直し、「ここに、こんなヒントが」「ここには、こう書いてあったのか」と気づくことがそこここにあった。計算し尽されていたことに驚く。

障がい、介護、偽善、差別……、丸山作品だからこそ、胸に響く。

#ワンダフルライフ  #NetGalleyJP

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重度障害を持ち寝たきりの妻を介護する夫。脳性麻痺で障害を抱える男性とメールのやり取りをする女子大生。子供を持たず養子制度を考える夫婦。不倫関係に悩む女性。同一人物かと思うとそうではなく時も一致しない。幾つもの人生を同時に描く構成に戸惑いながらもその都度ある問題を突きつけられる。障害を持つ人達に平静な心で接しているのか?彼らの心中を想像することができているのか?偽善ではない?偏見や差別はないか?丸山さんの小説を読むと自分の心の中のダークな部分が掘り返され、オセロのコマのように黒になったり白になったりする。私も含め社会全体がもっと変わらなければいけない。誰もが生きやすい世界になるといいなと思う。

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事故で脊髄損傷して寝たきりになった妻の介護をする男性の話。不思議な読後感の作品だった。介護の様子は大変で、途方もなく先の長いトンネルだなという思いから、最後は新しい人生の幕開けを感じさせた。障害者に対して、どこからが「差別」になるのかが非常に難しいなと思った。「違い」はあるわけで。

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丸山さんの本は何冊か読まさせてもらってます。
障害を持った方話が多いですよね。
今回も脊椎損傷により寝たきりとなった妻を介護する旦那さんの
重い話でした。

重い境遇に何度も何度も手が止まり読み進めませんでしたが
”ここでひるんでは!”と思い
頑張って読んでみました。
最後まで読んでホント良かったです。

#ワンダフル・ライフ

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著者の本は「デフ・ヴォイス」が初読み。本作は2作目です。場面展開が唐突で読みにくくどんなラストになるのか全く分かりませんでした。障害者の妻の介護に疲れる夫のシーンから時間を彷徨うように、2人の現在と過去を行き来します。テーマは人間の尊厳についてですが、ストーリーの枝葉が多すぎてストレート伝わり難かった気がします。あったかもしれないいくつかの未来を描いたラストはタイトルにも付けた映画のオマージュだったのでしょうか。

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文章はドラマのようにテンポよく読み進められました
重くなりがちなテーマの物語ですがそこに暗さはありません
フィクションですがリアルだと思いました
ありがちなハッピーエンドはありません
そこがとてもよかった
この世の中は不公平なことだらけです
障がい者 病気 ケガ どうしても避けられないその人の宿命があり、その人生を生きていくしかないのです

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4組の男女の物語が、時系列関係なく順に出てくると読んでいるとどこからかつながっていき、そういうことだったのかと気づくおもしろさ。それでいて、障害と介護のどちらの視点でも進んでいくストーリーでの気づき。とても考えさせられました。

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1月20日発売予定 光文社 丸山正樹著
『ワンダフル・ライフ』読み終わりましたので感想をお伝えします。

考えさせられた作品でした。夫に対しての妻の言動、行動に同じ女性として最初苛立ちましたが、読み進めていくと共感出来ない事もありましたが、妻の想いや過去に切なくなりました。
夫に対しては逆の立場なら絶対に傷ついて立ち直れないと思う事もありましたが、やっぱり共感出来ない事もありました。

何が正解か答えは出ないけど介護する側、される側の気持ちを読み取る事の難しさを改めて感じた作品でした。

奥さんのその後が気になるな、、、。

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四編の物語が同時に進んでいくスタイルに惑う点もありましたが、それを上回るぐいぐい迫ってくる雰囲気に始終のみこまれてました。
障碍・介護や差別、不倫、扱っているものはとんでもなく重いし、明るくもない。元気な時じゃないと作品の世界にひっぱられてしまう。でも、投げ出せない。
ラストのエンドロールで、こんな未来もあったかも…、に少し切なくなりました。

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4組の男女の物語。読むにつれて、はは〜、これは。。。とあることに気がつく。それだけに最後の方で、一瞬、あれあれ違うの?と裏をかかれたなぁ〜と思っていたら、、、やはり。。。
ということで、景色は一変しませんでしたが、作品全体を通じて障害者、とくに重度障害者の日常がリアルに描かれていて、本人はもちろんのこと、介護する家族の苦労を目の当たりにしました。実際に、作者の奥様が作品の妻と同じ障害をお持ちとのこと、それゆえのリアリティなんだなぁと納得。重いテーマを読みやすい文章で、ちょっとした仕掛けも効かせて最後まで興味深く読ませてくれる作品でした。

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途中から仕掛けのようなものには気づきましたが、旦那さんの語りで少し混乱したので、最後に年表があって助かりました。全部わかった上でもう一度読み返したくなりました。
人生は長い。風紀委員の“べっきー”も不倫をするようになるし、障害者ボランティアをしていた女子大生には、未来の自分が夫の介護を受けるようになるなんて想像もできない。まるでパラレルワールドのお話みたいだけど、全部ひと繋がりの一人の人生であり得るんだなぁと。

障害者に関する部分については本当に考えさせられることが多く、特に夫の介護を受ける摂のパートは、将来自分が摂の立場になったら…と考えてしまってつらかったです。

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寝たきりの妻を自宅介護するわたし。だけの物語だったら今のわたしは読もうと思わなかったけど、一方、設計士の夫と編集者の妻の物語、と続いたので読んでみることにした。
介護を受ける妻の夫に対する姿勢がどうにも受け入れられず、初めはどうしてそんな態度を取るのだと随分とイライラしながら読んだ。
物語はこの「わたし」の物語と設計士夫婦を含む三組の男女の物語だった。
年代の違う男女の物語。いつかの誰かの物語。私の…わたしの。

こんな風にして作者に翻弄されるのも時にはいいなと思った作品でした。
作者のあとがきも素敵で。

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著者がSNSで気さくにまた謙虚に読者と言葉をかわしているのをみていた。#デフヴォイス のころから。

どこまで調べたのだ、どんな体験を経てきたのか、と読みながら苦しかった。これも単純に評せない類の本だった。

嘘がない、と、直観的に思った。本当の苦しみは当事者にしかわからなかったけれど、家族の私にもわからないのに傲慢な言い方だが、作り物だったら、体験者はそこに気づくと思った。でも、介護を横ででみていた自分にも、ああ、苦しかった、てこと、わかってくれてありがとう、という気持ちでいっぱいです。

頚椎損傷の家族の介護をなさっていたのですね。私もです。横で見ていただけですが。

小説としての表現や筋立ての巧みさが鋭さを増しているのはもちろん、身につまされることがおおすぎて、なんと評することのむつかしい貴重な読書体験でした。

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さらさらと読みやすい文章で、決して著者の意見を押し付ける訳では無いのに、読んだものを「考えさせる」作品。
読みながら何度も、自分の中に眠る差別心に、ヒヤリとさせられた。
エンタメとも、純文学とも違う。どういうジャンルと言えばいいのだろう。
広く読まれるべき作品だと思う。

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障がい者を取り巻く状況、抱えている社会的な課題、介護される人とする人の思い。介護される側、介護する側、どちらの立場にも誰もがなる可能性がある。私たちはどう向きあっていけばよいのか。とても難しい問題に色々と考えさせられました。読み進めていくうちに、様々な問題を抱える登場人物たちに違和感を覚え、何度か戻って確認してもわからぬままラストへ。最後の最後に明かされる思いもよらぬ繋がりに衝撃を受けすっかり心を奪われてしまいました。

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「障碍」と「介護」をテーマに書かれた4つのストーリー。当事者たちの苦悩。介護する側とされる側ともに、本当の気持ちは当事者自身にしかわからない。介護をしてくれる夫に対する妻の態度に憤りを感じながら読んでいたが、妻には彼女なりの想いがあった。私自身、障害のある方と接する機会がほとんどないので、慣れてない故にいざそういう時には戸惑ってしまうと思う。読みながら色々と考えさせられました。

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『デフ・ヴォイス』を読んだ時、このような素材で推理小説を書けるんだと驚き、ストリーに感動しました。スピンオフの『刑事何森 孤高の相貌』も「共依存」みたいなテーマを取り上げたことでやはりすごいなと思いながら小説を楽しく読みました。やはり期待を裏切らない作家さんですね。
今回の『ワンダフル・ライフ』も読み応えがありました。暗い話だし、少し重いですが、最後まで読んだ時、点と点がつながるような感覚が良かったです。ちょっとリアルすぎて、心が重くて辛かったです。そのせいでいつもとは違ってこの小説を読み終わるまで少し時間がかかりました。人生を生きていく上で現実というのは時には残酷で、辛くて目をそらしたくなりますね。それでも最後には私もこの小説のようにこう言いたいです。「ワンダフル・ライフ」「いい人生だった」と。

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まるちゃんはブレないところがいいね。その視線は常に障害者、偏見や差別を受ける者など弱者と同じ目線から書かれている。それはややもするとマジョリティ側に立ちがちな、何の不自由もなく生活している僕に気づきを与えてくれる。本作はこれまでのまるちゃんの作風の集大成とも言えると同時に、新たな作品を生み出そうという意気込みを感じる。重度の障害を負った妻への介護に明け暮れる日々を送る私。そしてさまざまな悩みを抱えながら生きる男女。生まれてくる子供たちには、障害のあるなしに関わらず受け入れてくれる社会があらんことを祈る。

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私自身が障害児を子育て中で、障害者のことを考える機会も多い中、この作品に出会えてよかったと思いました。障害者と健常者との間の壁は健常者が思うより遥かに厚く、その多くが無理解による無意識の差別だったりする気がしてます。障害のあるなしに関わらず、日常生活で当たり前に関わり合える社会になると良いと思いました。

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なんと壮絶な物語なのだろう。
最初はいくつかの物語を組み合わせているのかと思ったけれども、途中から、「アレ?」と気づく。時系列をずらして、岩田 摂という一人の女性の物語を描いているのだと。エピローグでも語られているように、彼女にはいくつもの「生き方」の可能性があった。不幸が重なってしまった人生なのかもしれないけれど、それでも色々な人と関わりをもちながら、影響を与えながら生きていた。物語のトリックとしてはとても楽しいはずなのだけれど、すべてが腑に落ちた時に私の心にうかびあがる「切なさ」は何だろう。彼女への同情だろうか。今まであまり考えてこなかった領域への戸惑いや反省だろうか。今はまだ解らない。言えるのは、どんな人のどんな人生にだって、相応のドラマがあって、先に何が起こるかはわからない事であって、「今」を意識し、隣に居る人、前で蹲る人から目を背けてはいけないということ。何も出来ないかもしれないけれど。こんなにも心をグラグラと揺すられた作品は久しぶりです。素晴らしい作品をありがとうございました。

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脊椎損傷の妻を介護する夫の苦悩。
脳性麻痺の男性が障害を隠し、女子大生とメールでの付き合い。
期間限定の妊活後に養子を考えるが夫婦での気持ちのすれ違い
不倫の男女‥など、
大変な介護、障害などの問題やヒミツや悩みなど、止むをえない理由や事情を抱えながら、
それを相手に言えず、溝がどんどん深まってく様子に モヤモヤしながら読んでいたら、
後半では個々の話のつながりや種明かしされいく流れは まるでミステリー小説のような展開で
著者の筆致の鮮やかさを物語っている

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ラストと巻末の年表にはなんど驚かされたことでしょうか。

車椅子の人に。障がいのある人に。
変な気を遣わないで欲しい。ただ、慣れてほしい。と、そういう気持ちを描写している部分があります。

わたしも助けてあげられることはないかと緊張してしまう方なので、とても反省しました。

ただ、いきなり対面で慣れてほしいと言われても、わたしのように難しい人もいるかもしれません。
そんな時、『ワンダフル・ライフ』のような小説はあなたの助けになってくれます。必ずや。

本人が悪いわけではないのに、苦難が降りかかることもある。
そこに対する希望を社会は見出すことができまいかと考えました。

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