
ギザギザハートのアスペルガー
臼井 志乃
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刊行日 2020/12/25 | 掲載終了日 2021/01/15
ハッシュタグ:#ギザギザハートのアスペルガー #NetGalleyJP
内容紹介
「そんなにボクが悪いのか!」
この本は、1人の自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群と診断された青年の手記をもとに、担当薬剤師であった著者の解説を加え構成されています。
「育てにくい子」として生まれ、周囲に理解されない「生きづらい現実」がこれでもかというぐらい綴られていますが、時間が経つにつれ少しずつ成長し変化していく様子に一筋の希望の光が見える気がします。
(以下、あとがきより)
そんなつもりじゃなかったのに誤解をされたという経験がみなさんにもありませんか?
この自伝は、誤解をされることが多い特徴を持つ青年の手記です。このような特徴を持ち、彼と同じ肩書を持つ方でも症状、言動の特徴はさまざまです。つまり生き方はさまざまです。
彼らは、育てにくい子どもとしてこの世に生を受けます。その子たちが自分自身を愛せるようになるには、親の愛情だけではなく、接し方のハウツーが存在すると私は思います。
それによって子どもたちは弱みを克服し、強みを伸ばしていけるのです。
自分自身を愛せるようになるのです。
出版社からの備考・コメント
表紙フィギュア製作:デハラユキノリ
おすすめコメント
タイトル案を著者の臼井さんに提案したとき、「生きづらい現実」「辛苦の先に」など硬いタイトルが並んでいたのですが、その中の「理解してとは言わないが…」という文字を見た臼井さんが、
「あー、分かってくれとは言わないが♪そんなに俺が悪いのか♪ですね」と口ずさんだあと、私とお互い顔を見合わせ、
「ギザギザハートの…… アスペルガー!?」
と思わず2人でハモってしまいました。
こうして素敵なタイトルが降りてきました。
アスペルガー症候群という発達障害を抱えた青年の心情が、『ギザギザハートの子守唄』の歌詞とピッタリ重なります。
アスペルガーといっても、もちろん一人ひとりそれぞれ違い、みんながこの青年のような特性ではありませんが、この本によって少しでも発達障害に対する理解が深まり広がることを願っています。
販促プラン
応募期間内にレビュー投稿いただきました方の中から、抽選で5名さまに本書をプレゼント!
★応募期間
12月10日(木)〜1月15日(金)
★当選発表
当選者ご本人様への当選通知メールをもってかえさせていだきます。発送の都合上、国内在住の方が対象となります。
NetGalley登録メールアドレスを出版社に開示設定されている方が対象となります。
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784863382916 |
本体価格 | ¥1,300 (JPY) |
NetGalley会員レビュー

中原さんの手記、面白く(と言っては失礼かもしれませんが)読ませていただきました。
例にもれず当事者が過去を振り返る体験談という形式は多いですが、独特の感性、赤裸々な感じが出ていて良かったです。友人や、著者との出会いによって自己肯定感を取り戻す過程に共感を覚えつつも、いい人達に巡り会えたのだなと嬉しく思います。
惜しむらくは、ソウルメイトともいえる古田さんがその後どうなったかや、元凶ともいえる実母、実兄との決着が本書では語られていないことでしょうか。また当初の目的であった講演の模様や反響などあとがきでよいので載せて欲しかったです。

ここ数年で「発達障害」と言う言葉を聞くようになりました。
「発達障害」と言っても幅広いのでしょうが
私の周りにはそれを受け入れ育てていく親も少なく
なかなか接する機会もありませんでした。
なので正直、自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群
すら知らなくまずは言葉の意味を調べたぐらいです。
慎太さんは周りの助けや自分の勇気ある行動で今の自分と共存されているのを
読むことができました。
自分に向き合うのはいかに難しいか、苦痛か。
そして臼井さんをはじめとする周りの方々の献身的な支援はすばらしいです。
#ギザギザハートのアスペルガー
#NetGalleyJP

アスペルガー症候群の青年と薬剤師の告白。
青年の告白は生々しく痛々しい。が正直な感想だ。
生き辛さがそのまま伝わり、自分の中で派生した感情に折り合いをつけるのに苦労した。
途中経過であり、実験的とも言えそうだが、生活の関係者ではないその外側にいる人々(隣人やすれ違う人、近所の店の店員など)にこそ読んでほしいと思えた本。

これは面白い!というより、これほどにまで本人の心中や変化の様子をつまびらかにした本は、これまで無かったのではないだろうか?最初から最後まで大変興味深く読めた。なにより、彼の文章構成力や伝える力に凄さを感じた。
生まれながら、そして生育環境によってアスペルガーの特性を持った青年の、生い立ちから療育を経て現在までの、思いと経過を綴った本人の手記と、関わった薬剤師である著者の所感。
病によりどんな荒んだように見える人でも、その特性に合った医療や人に出会え、適切に接してもらえれば、立ち直ることができる。彼と著者との関係性も素敵だ。彼の手記の最後のページに励まされた。

私も障害のある人に関わる職業に就いていますが、彼らの胸の内は語ってくれないと分からない。
よくぞ、語ってくれました。
彼と著者の関係が微笑ましい。
忌憚と忖度のない会話が目に浮かぶよう。
子どもは特に残酷で容赦のない刃を向ける。(理解のない大人もそうだけど。)
苦痛から逃れるために痛みを忘れるなんて悲しい。
彼らは、自分を受け止めて欲しいだけ。
人に頼ることが苦手な彼が自ら行動を起こして友だちに会いに行く、そして人に頼れるようになる。
自分と向き合うことの需要性に気づけたのが素晴らしい。
みんな違ってみんないい。
苦しんでいるのは誰か。(彼ら自身なんです。)
このことをいつまでも忘れずにいたい。